2015年09月13日
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カテゴリ: 宮崎市保健所



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ここにいるほとんどの猫は、保護期限が切れています。

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それでも・・・

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保健所の職員さん達は、管理所に連れて行きません。

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乳飲み子猫も数腹いました。

職員さんが夜は自宅に連れて帰り、授乳しているのです。

「この保護頭数は…いよいよもうダメだろう…」

職員さん達は何度もつぶやいてきたと聞きました。

それでも・・・

「私が授乳します!」

その都度、1人の職員さんが、誰かが、手を差し伸べてきました。

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でも・・・誰の目から見ても、この頭数で限界でしょう…。



宮崎市は、1998年に中核市となり、宮崎市保健所を設立しました。

2001年~2005年度、宮崎市は7名の獣医師を採用し、

2006年には、4名の獣医師が退職した…という過去があります。

当時、全国の動物愛護の方から叩かれました。

「何のために獣医師になったんだ!現状から逃げるのか!」 と。

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動物愛護活動家が、 「自分がこの現実と向き合うのは辛いから」 と、

活動をやめたり、方向転換すると、みんなはその方を労います。

「現状と向き合うのは辛いよね。人間関係で苦しんだね。

ゆっくり休んで下さい」
と・・・。



それが行政の立場だと、なぜ叩かれるのでしょうか?

私たち動物愛護家以上に、保健所の職員さんは現状を知っています。

現状と向き合っています。

保健所を退職した獣医師さんはこうおっしゃっていました。

「殺すために獣医師になったんじゃない。

少しでも自分の手で変えられたらとこの世界に入ったのに…

限界を感じました」


当時、それだけ宮崎の動物行政は、最悪な環境だったのです。

私は、あのとき退職した獣医師皆さんに頭を下げたい気持ちを

今も抱えています。



宮崎市保健所には、このブログを読んで保健所に就職された女性が居ます。

「現状を変えたい」

このブログで、保健所の現状や苦悩を知りながら・・・

彼女は、あえてその道を選んだんです。

井戸の中に子猫がいるとの通報があれば、

真っ暗で小さい井戸の中に自ら降りて、救出します。

ですが、彼女が懸命に救出した子猫には、

彼女が抱き上げた瞬間から、

「いのちの期限」に向けて、時間の針が動き出すのです。


彼女は、その事を知りながら、今、「生」と「死」の狭間にあるいのちを、

一切の迷いなく救っているんです。

今、目の前のいのちと真剣に向き合っているからです。

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宮崎市保健所は、ギリギリまで私達愛護団体にSOSを出しません。

「山下さんがキャパ超えながら保護しているのは知ってます。

甘える事ができないんです…」
と。

私は「・・・すいません」という言葉しか、返す事が出来ませんでした。

成猫の部屋も満室で、これ以上頭数を増やすと、

猫達にストレスを与えてしまうため、

今、危険な立場に立たさせている3匹の猫すら、

手を差し伸べる事ができないんです・・・。

職員さん達の治療、介護で、元気に回復したこの子達・・・

現在、一番厳しい状況にたっているのは…

譲渡率の低い成猫三匹でした。






※管理番号38-55 白キジ メス 7/22宮崎市大島町保護

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交通事故だったのでしょうか…

道路にうずくまり、動けなくなっている所を、

市民の通報により、保健所が保護しました。

保護当時、下半身が麻痺していましたが、

治療後、歩いたり走ったりできるようにまで回復しました。

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左目の視力はありませんが、生活には何の問題もありません。

人慣れしてて、人見知りもなく、とても甘えん坊の仔です。

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※管理番号38-58 白キジ オス 7/24宮崎市村角町にて保護

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衰弱している猫が居ると、市民から通報があり、

宮崎市保健所が保護しました。

虐待なのか事故なのか分かりませんが、

お腹に穴が開いてて、その穴からはウジ虫が沢山いたそうです。

保護があと数時間遅れていたら…この仔は息絶えていたでしょう…。

懸命に治療を続けて下さった職員さんには、

本当に頭が下がる思いでした。

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そして・・・

あの状態からよく頑張って生きぬいてくれたと、

この仔の頑張りに胸が締め付けられました。

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人慣れしてて、他の猫とも仲良くできる仔です。





※管理番号38-62 黒白ブチ オス 8/11大塚町にて宮崎市保健所保護

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民家玄関に、うずくまって倒れていた猫が居ると通報があり、

宮崎市保健所が保護しました。

保護当時、動く事も出来ないくらい激しい衰弱がありましたが、

宮崎市保健所が、懸命に治療を続けて下さり、この仔は元気に回復しました。

免疫力がなかなか上がらないようで、

目と鼻が少しグシュグシュしていました。

職員さんは呟きました・・・。

出来る事なら、許されるならば、回復したこの子達を、

不妊去勢手術をして、元の場所に帰してあげたいと…


その言葉の意味は・・・私にはこう聞こえました。

「殺すために、この子達の治療をしてきたんじゃない!」 と。



衰弱していたこの子達を生かすために、苦しみを取るために、

保健所の職員さん達は、本当に本当に頑張ってきました。

そうして元気に回復した子達を・・・

次は自ら手をかけなきゃいけない日もあるかもしれません・・・。



前に保健所の獣医師さんが言いました。

「治療の要る猫を自宅に連れて帰ると、

娘が言うんです。お母さん、この仔を殺さないでねって・・・」


娘さんは、お母さんの仕事を知っています。

お母さんが連れて帰って治療をしている仔にも、

命の期限があるという事も・・・。



私自身、力不足で、猫一匹すらレスキューできない環境で

本当に恥ずかしく、申し訳ないです。

遠方の方には、代理引出しもさせて頂きますので、

どうか・・・よろしくお願いします。


電話が繋がらない場合は、一言で構いませんので、
ショートメールにて履歴を残して頂けると助かります。
どうか・・・どうか、よろしくお願いします。

090-4484-5165 担当・フジイ


保健所や管理所には、ご自身で引き取る場合以外は
絶対にお電話されないでください。


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最終更新日  2015年09月13日 19時24分22秒
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