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ここにいるほとんどの猫は、保護期限が切れています。
それでも・・・
保健所の職員さん達は、管理所に連れて行きません。
乳飲み子猫も数腹いました。
職員さんが夜は自宅に連れて帰り、授乳しているのです。
「この保護頭数は…いよいよもうダメだろう…」
職員さん達は何度もつぶやいてきたと聞きました。
それでも・・・
「私が授乳します!」
その都度、1人の職員さんが、誰かが、手を差し伸べてきました。
でも・・・誰の目から見ても、この頭数で限界でしょう…。
宮崎市は、1998年に中核市となり、宮崎市保健所を設立しました。
2001年~2005年度、宮崎市は7名の獣医師を採用し、
2006年には、4名の獣医師が退職した…という過去があります。
当時、全国の動物愛護の方から叩かれました。
「何のために獣医師になったんだ!現状から逃げるのか!」
と。
動物愛護活動家が、 「自分がこの現実と向き合うのは辛いから」
と、
活動をやめたり、方向転換すると、みんなはその方を労います。
「現状と向き合うのは辛いよね。人間関係で苦しんだね。
ゆっくり休んで下さい」
と・・・。
それが行政の立場だと、なぜ叩かれるのでしょうか?
私たち動物愛護家以上に、保健所の職員さんは現状を知っています。
現状と向き合っています。
保健所を退職した獣医師さんはこうおっしゃっていました。
「殺すために獣医師になったんじゃない。
少しでも自分の手で変えられたらとこの世界に入ったのに…
限界を感じました」
当時、それだけ宮崎の動物行政は、最悪な環境だったのです。
私は、あのとき退職した獣医師皆さんに頭を下げたい気持ちを
今も抱えています。
宮崎市保健所には、このブログを読んで保健所に就職された女性が居ます。
「現状を変えたい」
このブログで、保健所の現状や苦悩を知りながら・・・
彼女は、あえてその道を選んだんです。
井戸の中に子猫がいるとの通報があれば、
真っ暗で小さい井戸の中に自ら降りて、救出します。
ですが、彼女が懸命に救出した子猫には、
彼女が抱き上げた瞬間から、
「いのちの期限」に向けて、時間の針が動き出すのです。
彼女は、その事を知りながら、今、「生」と「死」の狭間にあるいのちを、
一切の迷いなく救っているんです。
今、目の前のいのちと真剣に向き合っているからです。
宮崎市保健所は、ギリギリまで私達愛護団体にSOSを出しません。
「山下さんがキャパ超えながら保護しているのは知ってます。
甘える事ができないんです…」
と。
私は「・・・すいません」という言葉しか、返す事が出来ませんでした。
成猫の部屋も満室で、これ以上頭数を増やすと、
猫達にストレスを与えてしまうため、
今、危険な立場に立たさせている3匹の猫すら、
手を差し伸べる事ができないんです・・・。
職員さん達の治療、介護で、元気に回復したこの子達・・・
現在、一番厳しい状況にたっているのは…
譲渡率の低い成猫三匹でした。
※管理番号38-55 白キジ メス 7/22宮崎市大島町保護
交通事故だったのでしょうか…
道路にうずくまり、動けなくなっている所を、
市民の通報により、保健所が保護しました。
保護当時、下半身が麻痺していましたが、
治療後、歩いたり走ったりできるようにまで回復しました。
左目の視力はありませんが、生活には何の問題もありません。
人慣れしてて、人見知りもなく、とても甘えん坊の仔です。
※管理番号38-58 白キジ オス 7/24宮崎市村角町にて保護
衰弱している猫が居ると、市民から通報があり、
宮崎市保健所が保護しました。
虐待なのか事故なのか分かりませんが、
お腹に穴が開いてて、その穴からはウジ虫が沢山いたそうです。
保護があと数時間遅れていたら…この仔は息絶えていたでしょう…。
懸命に治療を続けて下さった職員さんには、
本当に頭が下がる思いでした。
そして・・・
あの状態からよく頑張って生きぬいてくれたと、
この仔の頑張りに胸が締め付けられました。
人慣れしてて、他の猫とも仲良くできる仔です。
※管理番号38-62 黒白ブチ オス 8/11大塚町にて宮崎市保健所保護
民家玄関に、うずくまって倒れていた猫が居ると通報があり、
宮崎市保健所が保護しました。
保護当時、動く事も出来ないくらい激しい衰弱がありましたが、
宮崎市保健所が、懸命に治療を続けて下さり、この仔は元気に回復しました。
免疫力がなかなか上がらないようで、
目と鼻が少しグシュグシュしていました。
職員さんは呟きました・・・。
出来る事なら、許されるならば、回復したこの子達を、
不妊去勢手術をして、元の場所に帰してあげたいと…
その言葉の意味は・・・私にはこう聞こえました。
「殺すために、この子達の治療をしてきたんじゃない!」
と。
衰弱していたこの子達を生かすために、苦しみを取るために、
保健所の職員さん達は、本当に本当に頑張ってきました。
そうして元気に回復した子達を・・・
次は自ら手をかけなきゃいけない日もあるかもしれません・・・。
前に保健所の獣医師さんが言いました。
「治療の要る猫を自宅に連れて帰ると、
娘が言うんです。お母さん、この仔を殺さないでねって・・・」
娘さんは、お母さんの仕事を知っています。
お母さんが連れて帰って治療をしている仔にも、
命の期限があるという事も・・・。
私自身、力不足で、猫一匹すらレスキューできない環境で
本当に恥ずかしく、申し訳ないです。
遠方の方には、代理引出しもさせて頂きますので、
どうか・・・よろしくお願いします。
電話が繋がらない場合は、一言で構いませんので、
ショートメールにて履歴を残して頂けると助かります。
どうか・・・どうか、よろしくお願いします。
090-4484-5165 担当・フジイ
保健所や管理所には、ご自身で引き取る場合以外は
絶対にお電話されないでください。
皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。
宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601
口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美
宮崎市保健所の成猫達 2017年01月24日
宮崎市保健所負傷猫達 2016年07月10日
骨折の子、乳飲み子猫レスキュー 2016年04月22日