2003年11月10日
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015

さてさて、今日こそはお仕事の話をしょうかね。

忘れているかも知れませんが、ワタクシ、もなかはデザイナーです。
ここで、普通は謙遜して「いちおうv」とか付けますが。・・・つけません。

企業や個人事業の方に視覚効果によるPRツールをサービスしてご飯を食べているわけです。

よく、デザインの先生が仰ってました、
「なにかをして、それが金になったらプロ。」
さすがは先生、的を得てらっしゃる。
そう、デザインでご飯を食べればプロのデザイナーなわけですよ。

ご飯は毎日食べないといけません。
そのため、日々絵を描いて、デザインをして、それを売ります。
私の腕前と感性は商品です。
八百屋さんが仕入れてきた野菜を店頭に並べて売るのと同じです。
私には「仕入れ」や「卸」なんかはありませんが、
日々腕を上げる努力をし、日常のなかでも感性を磨きます。

たとえば魚屋に行ったとしましょう。
他のお客さんは、「何を買おうか」「どの魚がおいしそうか」ということを見ます。
しかし私はその場を見ます。感じます。
魚屋さんのイメージを分析するのです。
コンクリートの床に水がある。鮮度を保つために氷がある。
生臭い魚のにおいとひんやりとした空気。
魚のうろこの色、何色がそこに存在するか・・・・などなど

芸術家のようですが、芸術家ではありません。

芸術家は自分のために創作しますが
デザイナーは自分以外のために創作します。


アイドルがその容姿や日常を売るのと一緒、
個性や感性・視覚的な知識は誰かのために切り売りされていきます。
そのため、売られていったものは補給しなければいけません。
先ほどのように抽象的ではありますが、自分の脳に、指先に「仕入れ」を施します。

しかし、人間は老いていきます。
いくら毎日を敏感に生きたとしても、それを創作(放出)する技量や溜め込む容量は衰えてゆきます。
どうしようもなく悲しい現実です。



デザイナーに必要なのは
「自分以外のためにどれだけ力を発揮できるか」 という事。

そのためには、まずクライアントの意思を読み取らなきゃいけません。
クライアントは何を求めているか、今後どうなりたいのか。

よく、聞くデザイナーの話。
「ラフを持っていったけど全部通らなかった~!」
と嘆くのは、クライアントの意思を十分に理解していないから。
「絶対イイと思ったのに!」
イイと思ったのが自分だけだからダメ出しを食らうんです。
「わかってないよな~!」
それは貴方です。


クライアントは絵がかけません。
当然です。
だからデザイナーにお声がかかるんですよ。
たしかに、あーだこーだうるさく言う方もいらっしゃいます。
「だったら自分で書いてみろよ!」とウンザリする事もあるでしょう。

クライアントの頭の中には完璧なイメージなんてないのです。
98%「こんな感じ~」という漠然として曖昧なものしかありません。
それをなんとか読み取って、自分の中から探し出します。
そして、焼いたり、捏ねたりして形にしてみます。「こんなんですか?」と提示します。
それがクライアントのイメージにポコっと嵌ればOKです。
大きすぎたり小さすぎたりすればNG。



自分のために絵を書く人はデザイナーには向いていない って事です。

偉そうな事言いましたがコレは事実ですね・・・。







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最終更新日  2003年11月11日 00時15分35秒
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