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2014.04.13
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カテゴリ: 韓国映画
日本の場合だけれど
絞首台のボタンはダミーと合わせて3つ設置されており
3人の刑務官がそれぞれを同時に押すことになっているとか。
実際に作動させたのは誰なのか分からない様にして
精神的負担を軽くしようとの配慮らしい。

随分前にこの話を聞いた時は、ちょっとした衝撃だった。
死刑を執行する側の気持ちを考えたことがなかったから。

相手がどんな凶悪犯であっても
法を執行するだけだと割り切ろうとしても


物凄い矛盾。

韓国では1997年12月30日に23人が死刑に処されたのを最後に
現在まで死刑執行命令は下されていないそうだ。

2009年に作られた、この映画は
12年ぶりに死刑が復活したら…
という物語。

ちなみに
韓国もまた絞首刑で>軍刑法では銃殺刑あり
映像の様子では日本と同じ形式>ダミーを交えた複数のボタン



☆★☆ネタバレあり☆★☆



その理由は
連続殺人事件の犯人が遂に捕まったものの
罪の意識は全く伺えず、遺族に対しふてぶてしい態度を取り続けるので


群衆の中の一人としては、痛ましい事件が起こるたび
死刑は必要だと強く思ってしまうのは事実なんだけどね…


死刑というと何となく思い浮かぶ素朴な疑問。

前日に自殺を図ったら―?
殺すために命を助ける―?
本番になって、どのボタンを押しても作動しなかったら―?
実行されたのに、死ななかったら―?


そういう場合が全て出てくるのが面白い。


ただ、それらは全て件の凶悪犯の上に成就するから


S・キングが書いていた
長年刑務所にいる間に罪を悔い改め本来の人間性を取り戻し
いざ刑が実行される時には“善人”に戻っている場合がある―

という様なことを。

まさに、その通りの囚人も登場する。

刑務官の一人@ キム刑務官 との間に友情が芽生えてさえいる。
まあ、ここは映画ならではのデフォルメだろうけど
でも、映画だからこそ、ここに泣けた。


その囚人が前夜遅くまで一生懸命作っていたクリスマス・プレゼントは
多分、キム刑務官に向けたものだったろうから
彼が手に取るところを見たいと思ってたんだけど、そこは全くスルーだった。
でも、そこまで描いちゃうと過剰になっちゃうからかもね。

で、その囚人が20年前に犯した事件―強盗殺人―の被害者は
キム刑務官と同じ姓なんだけど
ここの関連性がボンクラひじゅににはよく分からなかった(^^;)

その刑務官は一人暮らしの様だったし
まさにその因果関係にあるのか?
単に同姓というだけか>よくある姓ではあるし
同姓というところに意味を持たせているのか>悔い改めの象徴?
アホ過ぎて理解できなかったんだけど>スミマセンスミマセン

でも、このエピは良かったと思う。
オッサン同士ってとこが、また味があるしさ。


とはいえ物語は
新人である オ刑務官 の視点で描かれる。

『プンサンケ』では野性的かつクールな男だったユ・ゲサンが
ここでは未熟で軽い若造を自然に演じている。

「命」「殺すこと」という点で
彼の恋人のお腹の子が重ねられるところが興味深い。


彼の先輩である ぺ刑務官 も良い味を出している。

ひじゅにがキム・ギドク監督に惚れるきっかけとなった
『悪い男』に主演していたチョ・ジェヒョンなんだけど
こちらでは人間的弱さも醸し出していて、また違った魅力。

彼は同期だった刑務官の死という悲しい過去を背負っている。


この3人の年齢もタイプも経験も違う刑務官が
執行者としての苦悩を象徴している。


聞くところによると、韓国本国では
公開初週にかなり良い成績を収めたのにも関わらず
(ボックスオフィス全体の中で2位、封切り作の中で1位)
7日目に交差上映が決定されてしまったそうだ。

ボンクラひじゅには交差上映って知らなかったんだけど
複数の作品を交互に上映することらしい
つまりそれだけ観る機会が失われてしまうことになる。
ヒットしないと決めつけられてしまった様なもの。

いやあ、なかなか良い作品だと思いますよ。



『執行者』 2009年/韓国
監督:チェ・ジノ
脚本:キム・ヨンオク
出演:
チョ・ジェヒョン(ぺ矯査)、ユン・ゲサン(オ矯導)、パク・イナン(キム矯尉)
チャ・スヨン(ウンジュ)、キム・ジェゴン(ソンファン)、チョ・ソンハ(チャン・ヨンドゥ)





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Last updated  2014.04.20 14:51:02
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