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2006年08月11日
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カテゴリ: ひとりで山遊び


前夜発日帰りで行ける山で、なおかつ手軽で気持ちよく美しく、水と戯れるyとうな沢登りにいきたい

そういうわけで向かったのは毎度谷川岳方面。
とりあえず行っちゃって、現地に着いてからどこに登るか考えようという相変わらずいいかがんな計画である。
深夜に登山口のだだっ広い誰もいない駐車場に到着し、とりあえず入山岩祝いにしこたま飲んだ。外は満月がこうこうとしていて気分良く酒がすすんだ。

あけて翌日、エンジン音で目が覚める。
ふときがつけば僕の車の両隣に車が停まっている。
こんな広い駐車場なのに何でわざわざ人の隣に停めるの
ああ日本人の横並び主義。
よくキャンプ場なんかでもこちらが山奥の気分を味わいたくてわざわざ人気のないとこにテント張っているのに、わざわざそのそばにテント張るやからもおる。
淋しいのかね?

ともあれ今日は朝から好天にうきうきして沢の準備をする。
さて行くか!っていってももうこの谷川岳近辺の沢は隅に隅まで登り尽くしてしまって行ってないところといえばケサ丸沢とか、赤倉沢とか高倉沢とかいかにも「うわ~つまんなさそう~」ってとこしかないのである。
登るところないので近場でお手軽な白毛門沢に行くことにした。
この沢はなんと5回目であるが、適度なレベルと長さで楽しめる沢だ。

登山口で沢登りの準備をしていると車が何台かやってきて、全身ウェットスーツづくめ、頭にヘルメットかぶった異様な集団が次々と現れる。

「何じゃありゃ 新種の沢登り集団か?」と一応山で出会ったものどおしのマナーとして「こんちは」と挨拶したらあからさまに無視される。
そしてその集団たちはリーダーらしき人が沢の説明などした後でぞろぞろと山奥に入って行った。

それで謎が解けたのだ。
最近、欧米からキャニオニングという遊びが日本に逆輸入され、この近辺で静かなブームと聞く。
それもこの流域でさかんだとかで、オプションツアーの客が連日ここを訪れるらしい。
キャニオニングというのは渓谷におもむき、滝壺にとびこんだり、ナメ滝を滑ったりする、まあ沢やがよく沢でやってる遊びをカテゴライズしたものなのだ。
沢遊びなら沢遊びでそれでよいものを、何事においてもカテゴライズしたがる欧米人の発想らしい。しかし沢っていうとなんか泥臭そうだけどキャニオニングならやってみたいという人はいるらしくてツアー客も若い女性が多かった。
しかし所詮は観光客である。
ここは山である。しかも登山道を離れた山奥は一部の山屋にだけ許された聖域である。
山屋でないものが山奥に入り込んでくることに嫌悪感を感じるのは私だけではないだろう。

かくして沢に入山した僕も、なかなか「ああ山奥にいるんだ~」という気持ちにはなれずに黙々と登って行く。
もちろんあまたのツアー客などはあっという間においつきおいぬいてしまう。
早く全部おいぬかして完全な山の中に入りたい。

しばらく歩くと東黒沢本流の鼻毛の滝がど~んと現れる。
白毛門 008.jpg

高さは20mくらい。
見た目より急で滝の上部は逆層で滑りやすい。
さすがにツアー客もこんな滝は登れないようで右岸にまるで登山道のような立派な巻き道ができていた。
これを登ると沢は明るく開け美しい。
白毛門 011.jpg
この上には僕が10年前に発見した最高のナメ滝滑り台があるのだ。
あるのだ・・・がなんとそこはすでに先発のツアー客の遊園地と化していたのだ。
心の底からがっかりして足早にそこを離れる。

しかしここから上流はさすがにツアー客も入ってきていない。
何だキャニオニングっつたって、本当に沢の入り口あたりで遊ぶだけなんだと少し安心する。
さてここから本当の沢である。

今日はぐんぐん気温も上がって沢をあるいているのに熱くてたまらん。
時折泳いだり、滝に打たれたりして涼みながら進む。

白毛門 014.jpg
白毛門沢に入るとまもなく8m滝核心部。
白毛門 016.jpg
ここは滝の右よりを登れるがすべりやすくてやや怖い。

さらに上流には「タラタラノセン(センとはこの地方の言葉で滝のことである)」と呼ばれる大滝が現れる。
白毛門 017.jpg
さすがにこいつは登れないので左から高巻きでかわす。

このあとも美しい滝やスラブがえんえんと続いてだんだんと源流の趣となってくる。
白毛門 021.jpg

来し方を振り返ると夏らしい風景の下で沢筋がきらきらと輝いている。

白毛門 024.jpg
やがて水がかれ最後の登りに。炎天下の登りは大変しんどい。こんな日に縦走とかしている人はたいしたもんだ。

13:30白毛門到着!
白毛門 026.jpg
この頂上に立つの一体何十回目だろう?
周囲をとりまく夏雲は美しい。
頂上でだいぶぬるくなったビビールを空けてひとり乾杯する。

さて下山であるが普通はここから登山道を降りるのが最短コース。
しかしこの炎天下尾根を歩くことを嫌った僕は沢を降りることにする。
登ってきたところと同じ沢を降りるのもおもしろくないので、北に稜線を藪をこいで、丸山乗越から東黒沢に下ろう思い立つ。登山道を離れてしばらく藪をこいで下って行くが、しかし思った以上にやぶがきつくて断念。
かといって一度下った藪道を登り返すのも大変なので稜線を離れて右手白毛門沢右俣に向かって下降することにした。

ささやぶだらけの急斜面を、ささやぶにつかまりながらずるずりと下って行く。
途中であしもとが切れてがけにになっていたりして緊張。
早く水流が現れないものか・・・
何よりじりじりと照りつける太陽の下でからからになって下り続ける。
1時間ほどで沢に合流。
ほとばしる水流がきもちよい!

問題の滝はノーザイルで何とか降りきり滑るようにすたすたと下って行く。暑くなってくると川にそのままどぼんと飛び込む。

時刻が夕方になるとアブが大発生して、じっとしていると体中いたるところにかみついてくるので逃げるように走り、疲れると首まで川の中につかってアブをやり過ごす。
そんなこんなでどっぷりと水と戯れながらああというまに駐車場に戻ってきた。

川の水を浴び、滝壺に飛び込み、ナメ滝をすべりおり、そして大滝をノーザイルで降りてゆく。
どうだ。
キャニオニングなんて横文字使ったかて所詮入り口での遊びや。山にどっぷり浸かってどっぷり遊ぶ。これがほんまの沢遊びやで~

たった1日の山だったけどそれなりに充実感を感じる1日でありました。

さあて来週はどこ行こう?





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最終更新日  2006年08月11日 23時48分41秒
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