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ふるっぴ@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) もうすぐ2016年の夏です。みんな元気…
ヤンスカ @ Re[1]:時は流れても、私は流れず(08/26) furuさん ふるっぴ、お久しぶりです! よ…
ヤンスカ @ Re[1]:時は流れても、私は流れず(08/26) gate*M handmadeさん うお~!お久しぶり…
furu@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) 勝手に匿名コメントを残し、怪訝にさせて…
furu@ Re:時は流れても、私は流れず(08/26) やっぱり元気やったな!? 良かった。
2012.08.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
やれやれ。

わがオーナーが、ウー様とキャンプにお出かけになるので、
私も強制的に休暇を強いられている。

好きに、列車を使いなさいとのことだが、
あのお方の妄想力こそが、わが列車の燃料なのだから、
好きにせよと言われても、どうにもできないのである。

4日間も、私の目の届かぬところにヤンスカ様がお出かけになるのは
何とも落ち着かないものだ。
「カーステアーズ、何の心配もいらないわよ。ただのキャンプ」

いくら、他人様の男には興味がないと言っても、
もし、フリーのお方がいらしたら、暴走なさらないか、私には心配でならないのだ。

「カーステアーズ、ついてきてもいいのよ。
 見たら、安心するわよ、私は修学旅行に行く小娘とは違うのよ。
 今回は、本当に、お仲間の皆さんと楽しくお話をして、のんびりするのが目的」

修学旅行の意味がわからない私に、ヤンスカ様が説明してくださった。
「小学校とか、中学校とか、卒業の前に、みんなで旅行に行くのよ。
 あなたの学校には、そういうの、なかったの?」

私は少年時代から、国を離れて英国の全寮制の男子校に行ったので、
日々、他人との共同生活であり、就学旅行の概念がピンとこない。

なんでも、修学旅行においては、引率者の目を盗み、

どうも、そちらの方がメインなんだそうだ。

ヤンスカ様いわく、小学生の就学旅行は、就寝中に激しい金縛りにあい、
卒業文集に書かれるほどの騒動になったらしいし、(その後、何度かその土地へ
行かれたが、やはり壮絶な金縛りにあうので用事がない限り行かないことにされている)

中学時代は、好きな男子とおしゃべりする機会を得たが、

その後、お相手からプレゼントをもらっても、
「意味がわからなかったわ、いったい全体あの時間が楽しかったとはいえないもの」だそうだ。
わがオーナーに、繊細な男の気持ちなどわかるはずもない。

高校は、女子校だったため、かえって楽しかったらしい。
しかし、ここでも、また不思議な現象が起きて、
同室のメンバー皆で集団金縛りにあったらしい。何なのであろう?


「だからね、カーステアーズ、今回は皆子連れだし、何も起こりようがないの」


ふむ。金縛りに怪奇現象か。
私も何度かヤンスカ様を救出したことがあるが、
その都度、あのお方に、新鮮な空気をお吸いなさいませ、楽になさるのですよと
言い続けてきた。

私が、お側にいなければ、お一人でどうなさるんだろう。
夜中のバルコニーに出て、佇むあの方に、
「どうかされましたか?」と声がかかる。
「少し気分が悪くなったもので」とあのお方が答える。

それは、夜間の警備をしているキャンプ場の若い男で、
よく日に焼けた肌と、引き締まった体格に、
子犬のような人懐っこい瞳をしているのだ。

いかんいかん、確実にヤンスカ様はアクションモードに入るであろう。

または。
金縛りの中で、現れたのが、憂いに満ちた美男系幽霊だったら、
あのお方は、冥土を越えて押しかけるであろう。


ピッピー。
私の足元から、きかんしゃトーマスの親友パーシーみたいな汽笛が聴こえる。
ハッとして、見おろすと、顔のついたちっこい機関車と、
ちっこい燕尾服のオッサンが、こちらを見ているではないか。

これはいったい?

「やあ、こんばんは。ぼくらはサドー島からやってきた、
 あなたの妄想列車だよ。嬉しいなあ~」

そんな、馬鹿な!
プラレール程しかないではないか。
私の運営する、この妄想列車とは、あまりにも、レベルが違いすぎる。

「がっかりさせたようだね~、あなたの妄想では、ぼくらが精一杯なんだ。
 つまりね、まだ、あなたの妄想力が出し切れてないってことなんだよ」

なんで、いちいち、明るい少年ボイスでしゃべるのか、この列車は。
ちっこいオッサンはよく見ると、人形だし。

「あ、一応、ぼくだけだとカッコ悪いかなあと思って連れてきたんだよ。
 あなた次第で、きっと彼もいつか人間になれるさ」

頭がくらくらする。
それに、この機関車の微妙な顔立ちといったら…。


まったく。
すべて、わがオーナーのせいである。
もっと、安心させてくれたなら、私も平穏に過ごせるものを。


ペラペラと喋りまくる私の妄想列車を見つめながら、
休暇なんて嫌いだと、叫びだしたくなる私である。





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Last updated  2012.08.15 07:44:07
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