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三国志の世界
わが家で所蔵する元禄四年(1691)「通俗三国志」の古筆です。古筆は日本に1部しか現存しておりません。仙台藩の侍医・木村寿禎・大槻玄沢の所蔵となった。
海外展示品
「三国志」日本初翻訳・日本に唯一現存の古筆
額縁下に英文で
「Three Kingdoms(Romance of the Three Kingdoms) 」
〔和訳・三国志(三国志演義)〕と「英文表記」されております。
この表記はアメリカ・イギリスなど欧米の大学美術館等に展示の為の
「表記の仕様基準」に準拠し表記されているものです。
上の写真は額縁裏面の説明ラベル。
下の印は、木村寿禎(仙台藩医)
上の印は大槻玄沢(仙台藩医)の落款です。
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2012年05月14日
日本に数部しか現存しない古筆「三国志(三国志演義)」の原本を公開
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通俗三国志 巻之二十
徐庶命(じょしょめい)を受けて、すでに兵を引いて出でければ、曹操(そうそう)も、「今は都のうち心にかかる事なし」とておおいに喜び、みずから馬に乗って、まず陸(くが)の陣を見巡(みまわ)り、そののち大船(たいせん)一艘を中央にうかべ、「帥(すい)」の字かきたる旗を立てさせ、左右みな水寨に傍(そ)うて弩(いしゆみ)千張(ちょう)を伏せおき、みずから将・・・・・《台の上に坐す。》
通俗三国志 巻之二十
曹操(そうそう)槊(ほこ)を横たえて詩を賦(ふ)す
曹操(そうそう)は徐庶(じょしょ)を差し向けたあと、やや落ち着きを取りもどし、馬に乗ってまず長江沿いの陸の陣営を視察し、ついで水上の陣営を視察した。曹操(そうそう)は大船に乗り込んだが、その中央には「帥(すい)」と記した旗印が立てられ、両側には水軍がずらりと並び、船上には千張の弓や弩(いしゆみ)の射手がひそんでいた。曹操(そうそう)は船・・・・・《上にすっくと立った。時に建安(けんあん)十三年(208)冬十一月十五日、天気は快晴、風は凪(な)ぎ波も穏やかだった。曹操(そうそう)は命令を出した。》
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最終更新日 2012年05月14日 06時20分43秒
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