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2003.12.05
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カテゴリ: よっさん徒然草
昔のビデオを詰めた箱を開けてしまった。今とは比べ物にならないほど重いVHSのテープの背に、十数年前の私の字で赤く書かれたタイトルが目に入った。

「さびしんぼう」。

1985年の大林宣彦監督作品。「転校生」「時をかける少女」ととも「尾道三部作」と呼ばれる映画の(私の中の)最高峰である。富田靖子(一人4?役)主演、尾身としのり(主人公ヒロキ)、藤田弓子(ヒロキの母)、小林稔待(ヒロキの父)らが脇をかためる。

うわああああああああああああああああああああああああああ。
えらいビデオを見つけてしまった。また見たくなるではないかっ!!!

ヒロキは寺の息子で高校生。近くの女子校に通う女子高生(富田靖子)に恋心を抱くけれども、いつも趣味のカメラのファインダー越しに見つめるだけ。名前も知らない彼女をヒロキは「さびしんぼう」と呼んでいた。
ある日から突然、奇妙な格好をした女の子がヒロキの前にあらわれる。彼女も「さびしんぼう」(これも富田靖子)。お寺の境内に出てきてみたり、ヒロキの部屋に突然出てきたりと神出鬼没だ。
...あんまり書いたらネタバレになっちゃうね...
かたやあこがれの君。かたや大騒動の変な子。ヒロキと2人のさびしんぼ。ヒロキの恋物語とヒロキの母親の恋物語がリンクしていって.....
(どこまで書いていいのかわかんなーい。さらに詳しいあらすじは こちら でご覧くださいまし。)



無名時代の小林稔待はヒロキの父親役。ほとんどが読経のカット。セリフがあるのはほんのワンシーンだが、このセリフが実にいい。
「人を好きになれ。その人の喜びも悲しみも、みーんなひっくるめて好きになれ。」
..ううう(泣)。一言でぐっと来るのは、この小林稔待のセリフと「男は強くなければ、すきなひとはみーんな遠くへ行ってしまうんだー」(「刑事物語」武田鉄矢)くらいだ。

クライマックス、へんてこなほうのさびしんぼう。
・・・あ、いかん。このセリフは思い出すだけで泣きそうだ。

エンディングのクレジット
「ひとがひとを恋うるとき、ひとはだれでもさびしんぼうになる。」

この「切ない恋心」という感情が、現代の風潮のなかで理解されるのかどうかはわからないけれども、少なくても私にとってこの映画は邦画のナンバーワン。

何も考えなくても見られる今どきの多くの映画なんか、この「さびしんぼう」に比べたら おならプー だ。

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Last updated  2003.12.06 18:37:55
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