酔漢の妄言
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昨日、一昨日の日記で「何故落とし込み釣法に拘るのか」についての理由を書く、と言ってしまった手前、今日は書かない訳にはいかん!と思い、一晩、と言うか今日の仕事中も色々と考えていましたが、どーにも上手くまとまりそうにありません。ですから思い付くままに書いてみるとします。「落とし込み釣法」には大別すると3つの釣法がありまして、短竿(7尺~10尺前後)による「ヘチ釣法」、長竿(3m~5m前後)に目印仕掛けを使う「ボタ釣法」、そして長竿(4m~6m前後)で堤防やテトラの前(沖側)を狙う「前打ち釣法」があります。が、これらに明確な区別がある訳ではなく、各々の釣法を兼ね備えて釣るのが実際の釣りとなることが多いと思います。そして上に挙げた釣法全てに共通する事が一つ。「道具立ては極めてシンプルで、糸や目印、竿先の微妙な変化でアタリを読む」ということ。他に近い釣法を挙げるとすれば「ミャク釣り」や庄内釣法における「流し釣り(探り釣りの変形)」でしょうか。竿、糸、針、オモリ、餌。最低限これだけあれば成立してしまう釣りと言え、他には狙ったタナを狙い、魚とのヤリトリ時に糸を出し入れするためにギア比1対1のタイコリール(ディスクドラグやブレーキ、倍速巻上げ可能なものもありますが)を用い、アタリを取りやすくするために目印を使う。後は大物を取りこむためのタモと餌箱などの小物さえあれば充分な釣りです。釣法自体も至ってシンプルで、ポイントに立ち、魚が居そうが所に仕掛けを落として行き、アタリが無ければ移動して繰り返す。しかし、「シンプルであるが故」に人間に求められる事が多くなります。なにせこの釣りの性格上、「魚が居ない場所でやっても絶対に釣れない」釣り、言い換えれば「点または線を攻める釣り」だからです。故にこの釣りをする釣り人はその日の天候や海況・潮時、季節やデータなどから「その日の魚の着き場」を推理し、餌を選択し、「その日の釣りの在り方」をイメージする必要があります。これが出来た時と出来なかった時の釣果に歴然とした差があるのは言うまでもありません。また、シンプルな釣法であるにも係わらず、仕掛けや餌に若干の工夫を加え、タックルや釣り方を選択する事により本来はクロダイを狙う為のこの釣法で他の様々な魚を釣る事が可能となります。この釣りの分野において著名な方々の釣り方を見てもこれほどシンプルな釣りであるのに釣法/タックルなども実に様々で、少しばかり例を挙げさせていただくと・関東を発祥とする短竿による伝統的なヘチ釣法に拘る長田伸一郎氏・Uガイド落とし込み竿+目印仕掛けを用い、イガイを自在にスライドさせる「スライダー釣法」の中武幸司氏・4号磯竿+太仕掛けで夢の65cm超チヌを追いかけ続ける鳥羽由之氏・極軟調の改良ハエ竿+鳴門リール、目印仕掛けを用いる「泉州流軟竿釣法」の西川真弘氏・前打ち釣法でのテトラや河口攻略を得意とし、川へ海へ立ち込んで釣る「濁し釣り」の草分け的存在の金子登美雄氏・前打ち/ボタ釣りの原点「名古屋釣法」の可能性を追求し、そのターゲットをイシダイにまで広げた石見和則氏その他にも沢山の著名な方々が実に様々な釣り方で「落とし込み釣法」の可能性を追求している。極論するならば「釣り人の数だけ釣り方がある」とも言えるだろうか。(これについては他の釣りも同様であるが)これ以上書くとあまりにも長くて読み難くなってしまうし(これでも稚拙な文章のせいでかなり読み難く、解り難いと思うが)、「いい加減にしろ」とお叱りを受けかねないので最後に一つだけ付け加えて終わろうと思う。「シンプルな故に奥深く、釣り人は己の感覚の全てを研ぎ澄まし、時には五感を超えた感覚をも持って魚と対峙する・・・」その魅力は尽きる事を知らない。
2004.10.12
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