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【その1】 6月26日(木) 地主薫バレエ団 20周年記念公演 『ロミオとジュリエット』全3幕 大阪厚生年金会館 開演18:30 構成・演出・振付:地主薫 音楽:セルゲイ・プレコフィエフ 指揮:堤俊作 演奏:関西フィルハーモニー管弦楽団 出演 ジュリエット:倉永美沙(ボストン・バレエ団) ロミオ:奥村康祐 マキューシオ:石崎慎 ベンヴォーリオ:佐藤航 ティボルト:福岡雄大 パリス:渉将人 ロレンス神父:今村泰典 キャピュレット卿:小走政継 キャピュレット夫人:地主薫 モンタギュー卿:趙載範 モンタギュー夫人:片岡恒子 乳母:越智ゆう子 ロザライン:村田恵理 ヴァローナの大公エスカラス:岩本正治 酒場の女達:高木美沙、岩本真央、川原奈央 ジュリエットの友人:奥村唯、小林千紗、足立まどか、金子扶生、藤田悠貴、川口紗希 大道芸人:安井遥子、恵谷彰、池上彰朗、東文昭、岸本恭平、佐藤信吾、中野吉章、竹内俊貴、玉浦誠 .......... .......... 全3幕、15分の休憩を2回挟んで、終演が21:30、約3時間の舞台でした。 1幕が6場、2幕が3場、3幕が6場、場ごとの場面転換が多い舞台でしたが、長く感じる事はありませんでした。 非常に見応えのある素晴らしい舞台に仕上がっていたと思います。 ..... 倉永美沙さん、やっぱり素敵なバレリーナでありアーティストでしたね。 全幕の舞台を観ておいて良かったと思います。 まだ20代中盤の年齢だと思うのですが、ジャクソンのシニアでゴールドメダルを取り、ボストンバレエ団のファーストソリストとして数々の主役を経験してきているだけあって、舞台上での落ち着きぶりが凄かったですね。 日本の特に関西のバレエ団のダンサーにはなかなか難しい、全幕の舞台で自身の実力を出し切ると云う行為を出来る方。 実年齢以上の、落ち着いた大人の舞台を見せてくれたのではないかと感じました。 素晴らしい出来だったと思います。 ..... 奥村康祐のロミオ、若者らしい清々しさと爽やかさを感じますが、 いかんせん、存在感や表現力や雰囲気オーラを含めて、まだ線が細いですね。 主役ロミオとしての存在感、燃えるような愛に生き愛に死す情熱的な青年を演じるには、少し薄かった印象を拭えません。 踊りはしなやかでキレイですし、演技も上手いと思いますし、雰囲気も良い感じなのですが、 全幕の舞台を経験不足と云う一面が露呈してしまっているのか、主役として舞台の空気を自分のものに出来ていなかった気がします。 個人的な意見ですが、コンクールや発表会のパ,ド,ドゥではなく、もっと全幕の舞台の経験を積めば、素晴らしいダンサーに成長すると思います。 大いなる可能性を秘めている素敵なダンサーだと思います。 更なる飛躍を期待しております。.......... 【第1幕】 最初の、広場に人々が集ってきて両家が小競り合いを見せる場面では、まだ舞台全体が硬い印象です。 躍動感がちょっと空回りしている感じですし、音楽にもまだ乗れていません。 その中で、3人の酒場の女達が素敵な踊りを見せてくれます。 高木さん岩本さん川原さん、3人共に良い踊りです。 特に、高木さんに感じる踊りのスケール感の大きさは、特筆すべきものがあると思います。 ロミオは、男性の割りには踊りがたおやかで、ちょっと情熱的な熱情を秘めた熱い青年と云う雰囲気ではありません。 踊り始めるとキリッとするのですが、凛とした佇まいではありません。 のほほんとしたお坊っちゃまと云う感じです。 両家入り乱れてのいさかいが続きます。 マキューシオとティボルトの剣さばきが良い感じです。 側転などのアクロバティックな要素も取り入れながら、軽やかな雰囲気で、あまり重苦しく感じさせずに進めていきます。 舞台が狭い為に、より慌ただしく感じさせてしまうのが、ちょっと惜しい感じです。 両家の当主も剣を交えて、争いに加わります。 大公が登場して、剣を置かせてこの場を納めます。 ... キャピュレット家の中、人形を抱えながら友人6人と共に乳母とふざけ合うジュリエット。 両親が現れてパリスを婚約者として紹介する。 その後も、友人6人と共にはしゃぐジュリエット。 この場面のジュリエット。 無垢で純情可憐な少女を、煌めきながら見事に演じました。 倉永さんの足さばきが、華麗ながらも、ものすごく軽い。 短い細やかなステップでさえも、浮かびながら滑っているかのように重力を感じさせず、流麗に滑らかに軽やかに踊ります。 ただ浮き上がっているだけに見える柔らかで軽いジュテ、ピケピルエットもしなやかで軽い。 シルエットもラインも綺麗ですし、浮遊感さえ感じさせる美しい舞いです。 ティボルトとふざけて踊るところも、ものすごく可愛く踊ります。 6人の友人も、素晴らしいアンサンブルの踊りを見せます。 奥村さん小林さんを始めとして、金子さんも良かったですね。 全員が的確なテクニックで可憐にしなやかに踊りますし、非常に良く揃っていたと思います。 しかも音楽性の高い揃い方の踊りだと感じました。 踊りのレベルが高かったですね。 その中で、倉永さんが一際群を抜いた華麗で可憐な踊りを見せます。 倉永さんは、たぶん身長は155くらいしか無いんじゃないでしょうか。 でも、踊り出すと一気に大きく映りますし、プリマの花を華やかに咲かせちりばめ振りまきながらの、流麗で可憐で華麗な踊りは、さすがにボストンでファーストソリストを務めるだけの事はあるなと認識させられます。 周りは大柄で素晴らしいプロポーションの方ばかりでしょうからね、その中で主役を踊られて来られた訳ですから。 こんなに小柄な女の子がね。 ... キャピュレット家の門前に、舞踏会の招待客達が次々とものものしい雰囲気で登場する。 重厚な雰囲気が場を引き締めていて良かったと思います。 当主とティボルトが出迎える。 憧れのロザラインを見てモーションを掛けるロミオ、あしらわれてティボルトにも追い払われる。 ロミオの軽さが目につく、ちょっとお調子者的な明るい雰囲気は悪くないと思いますが、存在感が軽すぎてもう少し主役の威厳とプライドを感じさせた上で、軽いお茶目な部分も演技して欲しいと思います。 友人4人をバックに、ロミオ、マキューシオ、ベンヴォーリオの3人と7人での踊り。 7人共に、なかなかに見事な踊りを見せます。 ターン、ピルエット共に爽快、やや軸が流れそうにもなりましたけど、良く持ちこたえて踊り切りました。 変装して忍び込みます。 ... 舞踏会のコール・ド、重々しく重々しく踊ります。 前列には、ティボルト、当主、パリス。 途中で女性陣が階段から降りて来て踊りに加わる演出も、より重厚な雰囲気を盛り上げて良かったと思います。 ジュリエットが現れます。 パリスが手にキスをしようとするのを避けて、乳母の影に隠れるジュリエット。 未だ、いたいけな少女のままの倉永さん。 ロミオ一行も紛れ込んでのコールド。 ロザラインが美しくて存在感がありました。 パリスと踊るジュリエット。 リフトがややぎこちないのですが、それを感じさせる事なく、浮遊感と軽さをみせて、柔らかく美しく舞ってみせる倉永さん。 上品で可憐な純情無垢なお嬢様と云った雰囲気を醸し出しています。 ロミオと目が合い見つめ合う二人。 コール・ドの後、ロミオを気にしながらのジュリエットと友人6人の踊り。 しなやかに可憐に、踊ってみせます。 友人達の2人と4人によるアンサンブルも、とっても可愛くて素敵に踊れていたと思います。 短かすぎるのが勿体無いです。 ロミオも友人の一人と踊ってみせたりします。 ロミオ、シャープな跳躍をみせて、ピルエットもシェネもすごくしなやかでした。 ジュリエットのソロ。 倉永さんは、ロミオと出会った後、恋する乙女の雰囲気を滲ませながら、踊りと演技を通して舞台全体の雰囲気をドラマチックに盛り上げていくんです。 ほとんど個人の力量でです。 これが主役の力なんだと、改めて感嘆致しました。 踊りがまた素晴らしい。 足さばきは、もう素晴らしいの一言です。 都さんを彷彿とさせるぐらいの技量を披露してくれました。 ポワントの安定感は抜群だし、しかもものすごく繊細。 ロングドレスでのアチチュードの美しさも特筆ものですし、 リフトからのピルエットも完璧な美しさです。 マキューシオのソロ、 軽快に滑稽に踊ってみせます。 躍動感たっぷりで回転軸も乱れません。 ベンヴォーリオのピルエットの後、2人によるユニゾンの踊り。 良かったんですけど、ベンヴォーリオの跳躍が少し重い感じでした。 ティボルトをからかう2人。 全員がいったん舞台から捌けて、 ロミオとジュリエット出会いのパ,ド,ドゥ 奥村さんの踊りは、決して悪くはないのですが、倉永さんが素晴らしすぎるだけに、どうしてもややぎこちなく映ってしまいます。 倉永さんは、まったく体重を感じさせずにまるで妖精のように可憐に可愛く舞っていきます。 恋を知ってしまった高揚する思いを溢れさせつつ、気持ちの盛り上がりを見事に表現しながら踊ります。 奥村さんと倉永さんのユニゾンは、見事に綺麗に揃っています。 高揚感を盛り上げる早いテンポの踊りの後、ロミオにキスをされて、一気にスローにテンポが変わってからも、しっとりとした叙情的な踊りをみせます。 踊りと表現力の懐が深いです。 倉永さんのリフトのポーズは、羽のように柔らかくて美しいのですが、上げる奥村さんの若干のぎこちなさが惜しいですね。 引き返して来たティボルトがロミオを見つける。 追い返そうとして見せる、跳躍の高さと安定した回転技が、すごく大きさがあって見事です。 当主にたしなめられるロミオ、そのまま穏やかに舞踏会は続きます。 コール・ド、コリフェ共に、重厚なのですが、シンプル過ぎてやや物足りなさを感じました。 舞踏会が終わり、招待客達も帰路につきます。 ここで小芝居があるのですが、出来を見ると無かった方が良かったのではと思いました。 ... バルコニーのパ,ド,ドゥ 前半最大の見せ場です。 (実はマクミラン版のロミジュリが大好きな私は、ヨーロッパの友人達に頼み込んで、バルコニーのパ,ド,ドゥはものすごい数の映像を集めて見ています) バルコニーに姿を見せるジュリエット、ロミオを思いながら物思いに耽る雰囲気と遠くを見つめる表情が素敵ですね。 ロミオが現れて、ジュリエットを誘います。 まずロミオの長いソロが続きます。 踊りはしなやか、跳躍は高いし、回転も安定しています。 踊りは確かにキレイです。 けど、ロミオとしては、僅かにですが、この舞台の重圧に気圧されているように感じる。 やや呑まれているのか、ロミオの雰囲気を出し切れていないし、もっと伸びやかに大きな踊りが出来るはずだと思ったのですが。 厳しい言い方をしますが、ロミオとしては薄いですし線が細いですし浅いですし幼いです。 我慢出来ずにバルコニーにまで会いに来る、恋に燃える一途な若者の迫力が不足しています。 若さを爆発させて、もっと思い切ってダイナミックに表現して欲しかったのですが、ある意味繊細すぎますし、慎重すぎるし、か細いですよね。 倉永さんは、恋を知って大人になりかけているホンの少しの背伸びをみせるジュリエットを美しく演じ踊り上げていきます。 首から肩、背中にかけてと、ロングドレス越しの身体全体のラインの柔らかさ美しさは、圧倒的な程の説得力を感じます。 リフトされている時の、背中の柔らかさとポーズのしなやかさシルエットの美しさは、本当に見事で、 熱烈な恋に燃える少女の清らかな美しさと折れそうな儚さを鮮烈に表現出来ていたと思います。 ジュテ、ピルエット、すべてのパに透明感があって、更に、叙情的に詩情的に舞っていく姿は、胸に迫るものがありました。 多少のぎこちなさはありましたが、高度なリフトも次々と見事に決めていってくれました。 非常に良い出来だったと思います。 奥村さんは、もっと踊れるダンサーだと思うので、ちょっとだけ惜しかったけどね。 ・・・その2へ・・・
2008/06/26
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【その1】 2月24日(土) 『マリス・リエパ・ガラ』 Fright‐A ballet gara in memory of the renowned dancer Maris Liepa ロンドンコロシアム 開演19:00 ........... ボリショイの偉大なダンサー、故マリス・リエパを偲ぶガラです。 ボリショイ、マリインスキー、パリオペラ座、地元のロイヤル、のプリンシパルが集結して開催された凄いガラ公演です。 マリス・リエパは、最初の妻マイヤ・プリセツカヤのパートナーとしても有名でした。 マリス・リエパの息子の、アンドリス・リエパがプロデュースとディレクトを手掛けました。 アンドリス・リエパも元ボリショイのダンサーで、ニーナ・アナニアシヴィリのパートナーとして有名です。 今は、舞台の演出・構成の仕事をしています。 マリス・リエパの娘で、アンドリスの妹のイルゼ・リエパ(ボリショイ)もダンサーとしてガラに参加しています。 リエパ家は、バレエダンサーの名門一家ですね。 .......... オープニング アンドリス・リエパの故人を偲ぶスピーチからスタートしました。 「父は、今も皆に愛されている偉大なダンサーでした...」 バックには、マリス・リエパ在りし日の映像が流れています。 「スパルタクス」のすんげ~クラッススや、プリセツカヤとの「白鳥の湖」、「ドン・キホーテ」のバジルを踊る映像などが流され、バレエ鑑賞経験の浅い私でさえも、感慨深いものを覚えました。 ..... 第1部 1.『Dedication』 イルゼ・リエパ 音楽:A.Khachaturian 振付:J.Smoriginas 父の写真をバックに、白のドレスに黒のスカーフ、亡き父に捧げるダンスです。 あっという間の短いソロでしたけど、ものすごくドラマチックに感じました。 イルゼは、一挙手一投足が絵になるダンサーで、素晴らしい存在感と表現力を持ち合わせています。 この時点で、私の鼓動はすでに最高速に達しました。 ..... 2.『エスメラルダ』パ,ド,ドゥ タマラ・ロホ&フェデリコ・ボネッリ 音楽:C.Pugni 振付:M.Petipa ロホが素晴らしいテクニックを披露してくれました。 回転軸が一切ブレる事のない高速の美しいピルエット、 長いバランスも余裕有りまくりで、微動だにせず完璧。 グラン・フェッテでは、もちろんトリプルを交えて会場を盛り上げます。 魅せますね~! 唖然として見守るしかない程の超絶技巧を連発するのですが、なのに非常に音楽性の高さを感じます。 表現力も豊かで、昨年もロイヤルで「ラ・バヤ」のニキヤを観ましたが、超絶技巧も涼しい顔でさりげなくこなし、たおやか~に踊るバレリーナです。 来日公演の「眠り」のオーロラ姫では、きっとものすごいテクニックの、素敵な“ローズアダージオ”を見せてくれると思います。楽しみですね~。(チケット取っています) ボネッリ、控えめながらも、しっかりとロホをサポートしていきます。 本当に気品を感じるノーブルなダンサーです。 ヴァリエーションでは、もっとハジけて欲しかったな。足の具合が万全ではなかったんでしょうか? 最近、ロイヤル所属の日本人バレリーナ小林ひかるさんと結婚されたので、来日公演では頑張って貰いたいですね。 ..... 3.『火の鳥』 ウラジミール・デレヴィヤンコ 音楽:I.Stravinsky 振付:U.Scholz デレヴィヤンコは、ドレスデンで芸術監督をしていた事もあるベテランダンサーです。 でも、ものすごく迫力のある、迫真のパフォーマンスでしたよ。 さすがに爪先まですべて美しくて、隙のないキレイな踊りです。 アラベスク,パンシェも凄く深かったしラインの美しい事と言ったらもう! 跳躍や回転技もキレがあって素晴らしかったです。 ちょっと勢い余って、つんのめりそうになった場面もありましたけど、ガラなのでご愛嬌と言った所でしょうか。 私は、ストラビンスキーの音楽が大好きなので、舞台・音楽共に酔いしれる事が出来ました。 ..... 4.『ボヴァリー夫人』パ,ド,ドゥ イリゼ・リエパ&マルク・ペトルーキン 音楽:S.Rachmaninov 振付:M.Shannon 素敵な雰囲気のあるパ,ド,ドゥでした。 踊りの中に確実に愛が見えるのですが、愛の中に背徳の匂いを漂わせます。 イリゼは、1月にパリで観た「スペードの女王」の印象が強いんですけど、表現力が本当に素晴らしいので、舞台全体に情感が漂います。 それに、とても品格とプライドを感じさせる素敵なダンサーです。 ..... 5.ブロンズ・アイドルのヴァリエーション セルゲイ・ポルーニン 音楽:L.Minkus 振付:N.Makarova 「ラ・バヤデール」から黄金の仏像のヴァリエーションです。 ポルーニンは、キエフの出身で、昨年ロイヤルに入団したばかりの新人です。 2006年に、ローザンヌでスカラーを獲得しているそうです。 確かロイヤルの本公演でも、抜擢されてブロンズアイドルのヴァリエーションを踊った事があると思いましたけど... (私の勘違いだったらゴメンナサイ) 期待の新人ですけど、登場からものすごく緊張しているのが、伝わりました。 そりゃ、これだけのメンバーの中に新人が入ったら緊張もするでしょう。 しっかりと踊れてはいましたけど、身体の軸と云うか中心が不安定で、踊りがやや流れてしまう感じで決めのポーズもイマイチ決めきれない。 あまりにも慎重に踊り過ぎていたせいもあると思います。 新人なんだし、お祭りのようなガラ公演なんだから、ちょっとくらいミスしても良いや!と思うくらいの思い切りが欲しかったですね。 と書きつつ、この舞台に立ったらきっとものすごいプレッシャーなんだろうなぁ... 来日公演にも是非とも参加して欲しい。 今度は日本で、リラックスした素敵なパフォーマンスを見せて下さい。期待していますよ。 ..... 6.『瀕死の白鳥』 スヴェトラーナ・ザハロワ 音楽:C.Saint-Saens 振付:M.Fokine ザハロワの瀕死、本当に美しい白鳥です。 昨年観た、ロパートキナの瀕死とは全く違う印象です。 ロパートキナは、幻想的な中にもリアリティーのある、今にも飛び立ちそうでいながら、もがき命を落としていく、まさに本物の白鳥。 ザハロワの白鳥は、まるで絵画を見ているかのような、あまりに美し過ぎて、現実感を感じさせない白鳥。 登場して直ぐは、生気があって気品に満ち溢れた、まさに白鳥のプリンセス。 段々と衰弱していく白鳥を演じている時に、あまりにも可憐で可愛くて、思わず元気になって飛び立って欲しいとさえ思ってしまいました。 いたいけで、静かに息を引き取るところも素晴らしかったです。 愛おしいとさえ感じる程の素敵な白鳥でした。 ..... 7.『海賊』パ,ド,ドゥ マリアネラ・ヌニェス ティアゴ・ソラレス 音楽:A.Adam 振付:M.Petipa プログラムでは、ゼレンスキーとヴォストロチナの「ラ・バヤデール」でしたけど、変更になったんですね。 ゼレンスキー...観たかったなぁ... 照明にミスがあり、点けるタイミングが遅くて可哀想でした。 急遽決まった出演と演目のせいでしょうか、ヌニェスのヴァリエーションの音楽が“ガムザッティ”のヴァリエーションの音楽だったのには、ちょっとビックリした。 こう云う事って、ガラとかだと良くある事なのかなぁ? バレエ鑑賞経験の浅い私には、不思議でした。 でも、素敵なパ,ド,ドゥでした。 ヌニェスは、とっても詩情的でしっとりと踊っているんですけど、踊り自体の雰囲気がとっても華やかに感じて、惹き込まれましたね。 フェッテでは、こちらもトリプルを交えて、すべてのテクニックが素晴らしかったですね。 ソラレスも、めっちゃ綺麗なキレのある踊りを披露してくれましたけど、アリにしてはチョットおとなしめだったかな。 迫力は感じましたけど。 このペアも、来日公演で「眠り」を踊ってくれます。13日(日)のソワレです。 けど、私チケット取ってないんですよね~。 ヌニェスのオーロラ姫が観たくなっちゃったから、チケット取っちゃおうかなぁ... 佐々木陽平さんも、青い鳥を踊ってくれるしね。 .......... これで、第1部が終了です。 ラインの美しさとか、ポーズやパの華麗さ、テクニックの見事さは、書くまでも無くダンサーの皆さん素晴らしいし美しいですから、いちいち書きませんでした。 私のメモには、一挙手一投足を事細かに詳しい書いてあるんですけど、メチャクチャ長くなっちゃうしキリがないので、またパソコンでサイトを立ち上げた時に改めて、詳細なレビューをUPします。
2008/03/05
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8月30日(木) 地主薫バレエ団 「シンデレラ」 大阪厚生年金会館 大ホール 開演18:30 出演 シンデレラ 高木美沙 王子 渉将人 ピエロ 石崎慎 父 小走政継 継母 法村牧緒 義姉オデット 越智ゆう子 義妹アロワサ 村田恵理 ダンス教師 岩本正治 ヴァイオリニスト 奥村康祐 仙女 川原奈央 とんぼ 恵谷彰 春の精 安井遥子 高井景介 夏の精 岩本真央 北川優佑 秋の精 小林千紗 奥村康祐 冬の精 奥村唯 佐藤航 王子の友人 今村泰典 趙載範 マズルカ 岩本真央 郷原信裕..他 オレンジを贈る人 足立まどか 大吉優華 金子扶生 スペイン 小林千紗 佐藤航..他 中国 安井遥子 アラビア 奥村唯 池上彰朗..他 S席 1階 K列 18番 サイドブロック 通路脇 .......... 鑑賞して 参りました 先々月 倉永美沙さんが ゲスト出演した 特別公演を鑑賞した 地主薫バレエ団です いやぁ~!!驚きました! 有名ゲストを 招かない 大阪のバレエ団から 脇役だけを ゲストに招いて 継母以外の メインキャストは 自前の団員だけの 自主公演ですよ 過大な 期待は 持たずに 鑑賞した 舞台だったんですけど... 素晴らしい 仕上がりの 非常に 完成された感じの 舞台でした!! レベルが 高かったですね~! 以外な喜びと驚きでした 東京の バレエ団にも 決して ひけは取らない いや むしろ上回っている部分もある 素晴らしい出来でした .......... 第1幕 まず 継母の 法村牧緒氏が 素晴らしい存在感 さすが 重鎮ですね 踊りも 演技力も 表現力も 素晴らしいかったです 義姉と 義妹も 驚くほどの テクニックの冴えを 見せる踊りでした 少しだけ コミカルさを抑えて 踊りを見せる場面が 多かったです シンデレラの 美沙さん 前回 鑑賞した時も いいなと 思ったんですが 踊りが すごく短かったので 今日は じっくり 観させてもらいました 一言で表現すると 見応えのある バレリーナです 何もせず ただ 歩くだけで 雰囲気を 感じます 素敵な バレリーナだと わかります 気持ちは 身を乗り出す感じで 私の鑑賞は 始まりました 透き通るような 透明感のある 柔らか~い たおやか~な 優しさの溢れるような 踊りです アームスの動きが 本当に しなやか 足さばきも 流れるように スムーズで 柔らかい 踊り自体に 表現しようと しなくても 自然体の 表現力を 持っていますね~ それに 気品も 持ち合わせています 踊りも 上品です 回転技も すごくキレイで まったく 軸が ブレません 大きくて おおらかで ダイナミックです 跳躍も シルエットが 美しい ジュテも ふわっと 浮き上がります バランスも 素晴らしくて 首から 肩 背中にかけてのラインが メチャクチャ美しいです いや~!大阪にも これだけ 魅せる踊りの出来る バレリーナが いるんですね~ 驚きましたよ~~! とても 初めての 主役とは思えないですね 落ち着いて 余裕を感じるほどの 雰囲気と踊りでした ヴァイオリニストの 奥村さんが キレがあって メチャクチャ 素晴らしい踊り だって 隣の ダンス教師より ずっと キレイで 上手いんです 仙女の 奈央さんも すごくテクニックがあって キレイな踊りをします 回転技が 特にキレイです ピルエット 一つ取って見ても しなやかで 美しいし すごく 安定感が ありますね バランスも ポーズも 美しいまま ピタッと決まります 春、夏、秋、冬 4組の 精の踊りも それぞれ 季節感のある 個性が出てて 良い踊りばかりでしたね 特に 春の精の 遥子さんが 可愛いくて すごく上手い 踊りを 見せました 秋の精の 奥村さんが ここでも ダントツの 素晴らしさ ピルエットなど 間に挟んで トゥール・ザンレールを 4回 見事に 決めてくれました 素敵でした とんぼの 恵谷さんも 軽快で シャープな踊りです 星の精たちの コール・ドも 良く揃っていたし 良い仕上がり具合でしたね スモークを ボン!と爆発させて シンデレラが 変身する所と カボチャが 御車に 変わる所が 素敵でした .......... 第2幕 舞踏会の コール・ドが また 良い仕上がり具合 キレイで 素敵に 踊れているんです 継母と父の二人も 存在感があって 踊り出すと 余計に 存在感が光ります 義姉・妹の二人も 踊りが上手い ここでも 非常に しっかりした テクニックを 披露してくれる 演技力も あって コミカルな演技と 踊りの 間が 本当に スムーズで ユニゾンで踊る時は 完璧に 揃っていて 二人とも 踊りのレベルが高いから 素晴らしくキレイ それに 男性ダンサーの 層が薄いため サポートや リフトのタイミングが悪くても 上手くカバーして ちゃんと 自分で 修正して キレイに魅せる術を 心得ています ピルエットも キレイに回るし ポーズも崩れない リフトも ポーズ、シルエットとも 美しく見えるように ちゃんと 維持できていますね マズルカも 登場の時だけ やや もたついたが それ以外は キレイに 踊れていました オレンジを贈る人の 三人も 顔を黒くして アフリカンな感じで 非常に 良い出来 踊りが キレイだったのに メイクで 顔がわかりずらいのが 少し可哀想でした 女性バレリーナの 皆さんが すべて 素晴らしい 驚くほどの 踊りの仕上がり具合と 出来でした それに比べ 男性ダンサーの 層が薄い ピエロ 踊りに キレがない 存在感も 印象も薄い テクニック的にも いま一つ で 肝心の 王子です 初めての主役の プレッシャーでしょうか 踊りが 硬くて 少し ギクシャクして スピードもなく ぎこちない感じに見えてしまいます 跳躍に 高さがないし シェネも ふらつき気味 ピルエットも キレがなかったですね 線が細くて 弱々しい 少し 頼りなく 映ってしまう 王子でしたね シンデレラの 美沙さんが 素晴らしい 感情表現が 本当に 上手いですね 姫キャラで 気品に満ち溢れた 上品な踊りです 柔らかくて 本当に しなやかです テクニックも 本当に しっかりしています 回転技が キレイ ポーズ ライン シルエットも 美しくて リフトされている時の ポーズは ゾクゾクするほどですね 美しく 雰囲気を持った きらめきをちりばめた シンデレラでした パーティーを抜け出して お城の庭で踊る場面の パ,ド,ドゥが しっとりとしていて 美しかったです 王子に 飛び込んで行ったりだとか 空中で回転するだとか むずかしいリフトが 多かったんですけど 見事に こなしていました まったく ポーズが崩れないし 軸がしっかりしています 踊りに タメがあって 大きくて 輪郭がハッキリとわかる キレイな踊りでした 王子の リフトのサポートは 上手く出来ていました 素晴らしい 仕上がりの 2幕でした 12時を過ぎて シンデレラが 元の姿に戻る所の 早変わりと 演技が見事でした .......... 第3幕 王子の部屋なんですけど 王子たちよりも 奥村さん恵谷さんを 始めとする 靴職人たちの踊りが キレがあって 冴えていて 素晴らしかったです その後の 各国めぐりが すべて 良かったですね~ スペイン 見事でした 本当に 女性陣の コール・ドは キレイに 踊れていますね 中国 可愛い 愛らしい 踊りでした 遥子さん テクニックありますよ~ アラビア 唯さん 身体が柔らかい 雑技団並みですね しなやかな踊りでした シンデレラの家の場面でも 皆さん 演技力が 光っていました コミカルな所も シリアスな所も 両方 素晴らしかったですね 最後 幸せの国の場面 シンデレラ 王子 仙女 4組の精たちの 踊り スモークが 大量に流され 幻想的で 素敵でした スモークが 多すぎて 少し 踊づらそうでしたけど ここで 一度だけ 美沙さんが ピルエットで 足を滑らすのですが それ以外は 完璧です 最後の 踊りも 本当に 美しかったです .......... 全幕を 通して 素晴らしい シンデレラでした 法村友井バレエ団と言い この 地主薫バレエ団と言い 自前の団員のみの公演で 素晴らしい 舞台を 魅せてくれましたね 男性ダンサーの 層の薄さを除けば 決して 東京のバレエ団にも 引けは取らないし 大阪の 優れた バレエ団として 十分に 誇れると思います ただ 1日しか 公演がないのが 惜しいですね もったいない気がします 本当に 素晴らしい出来でした 高木美沙さんは 素敵な 上手い プリンシパルです 本当に 良い舞台でした
2007/08/30
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