話したいこと日記

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triyoshi

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ちょっと昔までは海外バレエ留学をしてくる子と言うのは本当に選ばれた子って感じやったわ。

娘のバレエ学校にも何人かの日本人の留学生がいたけど、テクニックも素晴らしかったし、見た目も美しかった。

ヨーロッパ人の中の入っててもなんの遜色も無くなって来てて、背もスラリとしてるし首も長い、顔も小さいとどの子も本当に可愛らしかったわ。

ところが最近私が見たり聞いたりする留学生は本当にビックリしたわ。

もうお金さえ出したら誰でも留学に行けるんって感じた。

オランダではないで、オランダはそう言う点も厳しいし。

けどお金を出して行けるのはバレエ学校まで。

へたしたら海外のバレエのお教室やったりしてな。

プロとしての就職オーデションで現実を見ると思うわ。

書類ではねられる。

また国によってはビザは自分でって言うところもあるし。

ステージコントラクトやと自分でビザ取らないとあかんし。

なあああ、そんなに簡単なことなんて何一つないね。

日本からネットで情報を探したら、美味しい話ゴロゴロ出てくるやろー。

冷静に考えて、そのエージェントが大手でいろいろ経験があるのなら別やけど、そうじゃなくてましてや現地の事情も知らず、現地の言葉も話せず、経験もない人の宣伝文句を丸のみせずに自分の頭で考えて決めて欲しいと願うわ。

言葉マジックにひっかかったらあかんよー

チャンスはたくさんあるから自分の手でつかんで欲しい。

その道は甘くないと覚悟して望んでいただきたわ。

そして１４歳から留学って絶対賛成しないし！

留学するなら17-18歳した方がいいと思うねん。

そして1年も経たないうちに辞めていく子もほんまにいるし。

娘がバレエ学校に行ってる時もホームシックが理由で辞めた子もいたし。

私は、なんで！もったいない！って思ったよ。

でも精神的に心が折れるとストレスで健康も害するし、バレエがしたい、体が動かない、そしてそれが心の負担になっていきハッピーじゃなくなる。

踊る事が心の負担になる。

才能があって認められ選ばれた子でもそう言うことがあるねん。

娘がバレエ学校時代にいつも選ばれてソロを踊ったりパンフレットにまでなってたお姉さんもバレエ辞めたよ。

ハッピーじゃないって。

ジュニアカンパニーまで行った子もその後バレエを辞めたよ。

ハッピーじゃないって。

留学生に限らず、自国の生徒でもハッピーじゃないって言う理由で辞めていった子もたくさんいたし。

精神的にポキリと折れるね。

でもそれまでバレエの道で頑張ってきた私が知ってる子はバレエを辞める決断をしてそして大学に進み、輝かしい第二の道を進んでいったわ。

辞めると聞いた時はもったいないと思ったけど、辞めると言う決断をした強さと賢さに私は心より拍手を送りたい。

自分を見極める賢さがある子達はきっとこれから違う道で成功していくと思う。

幸せであるって大切なことやんなあ。

バレエ留学とは、外国で暮らすと言う事、そこでコミュニケーションを取れるだけの語学力、人間関係を築いていける社交性、何があっても乗り越えていく覚悟と精神力これがあってやっていけるんではないかと思うわ。

バレエ留学に限らずやけどなんでも強い精神力が大切やと思った。

終わりのないマラソンやね。

ゴールは自分で決めたらええけど、日々自分との戦い、強い精神力がなかったら乗り越えられない山も出てくる、周りの人たちは頑張れ！って応援はできるけど、替わりに走ってはあげられへん。

早く走るのも自分、ゆっくり走るのも自分、歩きながらも前に進むかそこで止まるか決めるのも自分。

親としては幸せでいてくれることを望むだけ。

私はその気持ちを持ってこれからもオランダにいらっしゃる子には寄り添ったサポートを続けていきたいです。