ノニ物語:神様からの贈り物・・・

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2009/05/18
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カテゴリ: お仕事!

私は特定の部下と飲みに行ったりはしないし、
社員の結婚式にも極力、出ないようにしている。

全員の式に出席することは不可能だからだ。
加えて、当社では部下は上司に贈り物をしてはいけないと決めている。

逆に上司が部下におごったり、プレゼントするのは大いに結構。
どんどんやりなさいと言ってある。


部下を怒ることもある。
しかし、それは仕事の成績が悪いといった理由ではない。


叱責するのは怠慢に対してだ。

何度も同じミスをしたり、約束を破ったり……。

実際、そのような部下は少ないが、そういった場合は机を叩いて怒る。


■2カ月間、工場に泊り込んだ

私が入社した50年前には、地域にいくつもの寒天製造会社があった。

当時の寒天の用途は和菓子の原料。

しかし洋菓子の流行などで需要が減り、従来の得意先だけを相手にしていた寒天会社はつぶれてしまったのだ。

責任者になったのは寒天の売れ行きが減速し始めた頃だった。

従業員は十数人で、しかも皆、私より年上。

私はとにかく仕事を覚えようと、工場に2カ月間、泊り込んだ。

しかし、いくら熱心な態度を見せても社員たちの態度は変わらない。




画家だった親父が終戦の年に病気で亡くなり、母が子ども5人を抱えて働いた。
貧乏暮らしだったことに加えて、私は17歳で結核にかかり3年間病院で寝ていた。

逆境にいたから人の痛みはよくわかる。
だから社員たちの態度がすぐに変わらなくても、自分が相手に対して愛情を示し続けていればいいと思っていた。

会社として形になってきたのは責任者になって20年も経った頃。



■「ルイ・ヴィトンみたいなブランドになろう」

私が大事にしていることは3つある。

それは時間軸、公、「利他」ということ。


まず時間軸だ。

私は常に会社の永続を目指すと社員に話している。

会社が長く続くために急成長は必要ない。

 屋久杉の年輪をご覧になったことがあるだろうか。
年輪はものすごく細かい。
屋久杉は低成長だからこそ、6000年も生きていられる。
会社も同じ。1年の成長が少ないほど長生きできる。

会社の成長というと世間一般では売上高が増えることと考えている。

しかし、わが社の定義は違う。

仮に売上高が同じでも、
適正な利益があり、
その利益を正しく使って外部の人も社員も「自分は成長した」と実感できれば、
それが「成長」だ。


きざな言い方だが、社員全体の幸福度の総和が大きくなっていくことが当社の成長なのだ。

社員に対してこう言ったことがある。

「おい、うちもルイ・ヴィトンみたいなブランドになろうよ」。

皆けげんな顔していた。「そんなの無理ですよ」って。

私はふたたび問いかけた。


「どうして無理なの。
何も明日やあさってにヴィトンになるって話じゃない。
オレが死んだ後の社長でもいいし、その次の社長でもいい。
50年、100年かければできないことはない」



時間をかけることに対して人は鈍感だ。

目標を達成するには時間軸を長くとって、自分の未来に自信を持てばいい。

そうすればたいていのことは実現できる。



ただし、目標の達成は未来のことでいいけれど、

着手は今すぐでなくてはならない。



時間軸ともうひとつ大切なのは「公」を意識すること。

うちには
「仕入れ先を大切にする」
「町づくりをしっかりやる」といった決めごとが10カ条あるが、

その精神は、公を意識しながら会社を運営していくことの大切さだ。


公を意識することは、すなわち自分自身の行動を客観的に眺めることにつながる。


経営者や上司が公の意識を持ち、大きな視点で行動していれば、おのずと社員たちとのつきあい方にも節度が出てくる。


最後に、人間関係をよくするために何をするかと問われたら、
答えはひとつしかない。

それは利他ということ。


自分だけの利益を追求するのでなく、
他人も一緒に幸せになろうということ。


私にとって利他の対象はまずは社員だ。

むろん、人生にはつらいときや苦しいときがある。

でも、そんなときは「自分は小説の主人公なんだ」と思い込めばいい。

そして、
「小説のなかで今はつらい時期だ。
しかし、この小説(人生)は必ずハッピーエンドで終わる」
と考えれば、乗り切ることができる。


結局、ビジネスマンにとって必要なのは自分なりの「軸」を持つことだ。

いくら本を読んだり、勉強会に出たりしても、自分自身の軸が確立していなければ他人の意見やトレンドに流されてしまう。

「年功序列を守る」「リストラはしない」といった決めごとは会社としての軸を持っていなければ実行できなかった





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Last updated  2009/05/18 08:41:18 AM コメント(4) | コメントを書く


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