You’s World

You’s World

サク×シカ

『好きとかって気持ちも シカマルは・・・・』
雲と一緒に流しちゃうの?

「流れるモンじゃねぇんだょな これが」
仰向けに寝そべって 空を眺めるのが好きだ。
だけど そのたび その言葉が甦る。
「どうすれば 流れるんだか....」
....今日も空は相変わらず蒼いなぁ。

『雲』

「ねえ シカマル」
さっきから何を考えているの?
不思議そうな顔をしてのぞき込む翡翠色の瞳とぶつかった。
「ぁ?別に。明日の任務のこととか?」
すると何が可笑しいのか クックッと忍び笑いが聞こえた。
「何が可笑しいんだ?サクラ」
「だって シカマルが任務の事なんて考えるなんて変よ。
 ついでに言っていいなら明日 任務はないわょ?」
嘘つくのが下手ね と笑うサクラ。
あぁ・・俺・・・
「調子 狂うなぁ」

サクラの隣は何となく心地がいい。
....そうだな。たとえるなら 草原で空を仰向けになって眺めているのと同じくらい。
前 このことを口にしたらサクラは
「そう?」とはにかみながら微笑んだっけか。
「ありがとう」って。
それから サクラは俺の隣にいつもいてくれる。
朝一番に見るのもサクラの顔だし 夜最後に見るのもサクラの顔だ。
「おはよう」「おやすみ」って微笑んでそう言ってくれるサクラが・・・
多分 好きなんだと思う。
というか 絶対????
あぁ 俺 変だ。

「今日のご飯 何がいいの?」
キッチンから顔をのぞかせるサクラに
「ん~。。。。オムライス?」
と答えた。
「分かったw」
嬉しそうな顔をするサクラ。
・・・・特に好きでもないが これといって食べたいものが思い浮かばなかっただけ。
とか言ったら 殺されそうだな。
「サクラ。お前 明日用事 なんかある?」
「え?何?急に」
料理の手をとめずにサクラは俺にそう言った。
「いや 聞いてんの 俺だから」
「あぁ そうだったわね。ごめんごめん・・・。
 ん~。明日は・・・私も任務休みだし。
 カカシ先生にもイルカ先生にも何も頼まれてないから・・・。
 ん?イノと約束があったんだっけ?
.....それは来週か」
こいつの頭の中は一体 どうなってんのか・・・
俺が知ったところでパンクするだけかもな。
「ないわ。何?どこかに連れていってくれるの?」
結果を出すのに一体何分かかったんだ。
けど それは口に出さない約束。
嬉しそうなサクラの顔を見たら そんなん言えるはずもない。
「たまには。な。
 俺らの休みが被る日なんてそんなしょっちゅうあるわけでもねぇだろうし」
どこがいい?と聞くとサクラは盆に出来立てのオムライスを持って
キッチンから出てきた。
「そうね・・・ぁ。私 水族館がいいw」
ダメ?
....やっぱ俺は変だ。
調子 狂っちまうな。
「サクラ姫の仰せのままに」
何よそれ と言いながらも笑うサクラは満更でもないらしい。
「食べようょ。できたから。オムライス」
「おぉ」
それから俺らは明日の計画を立てながら デザートのプリンまでもたいらげた。


水族館はそう遠くない所にあった。
けどサクラは 一度も来たことがないと言っていた。
理由を問わなかったのは
サクラのきれいな翡翠色の瞳が 一瞬 翳ったように見えたから。

「ねぇw見て見て!イルカだってw可愛いねぇw」
子供のようにはしゃぐサクラは特別上忍という立場を忘れさせた。
「シカマル~?!」
次 早く見ようよぉ と呼びかけるサクラに
「ばっ!恥ずかしいからでかい声で名前 呼ぶな!」
と言った。
が。
「なぁに?聞こえないよぉ?シカマルぅ!!!」
.....もう いいや。
それよか 急いで追いついた方が早い。

水族館内にあるレストランの机の上に広げられているのは
「手作り弁当?」
うんwと相変わらずの笑顔で答えるサクラ。
「ぉぃ。持ち込んでいいのか?」
サクラは黙って壁の一部を指さした。
指の向こうには張り紙があった。
「お持ち込み歓迎」
こいつ・・・知っていたのか?だけど 来たことないって。
それにしても・・・
「わざわざ手作りじゃなくてもよかったのに。
 お前 朝 何時に起きて作ったんだ?」
そりゃいつも 俺より早く起きていたけど。
「何?嬉しくないの?」
サクラが弁当を広げる手をとめた。
「そんな事 いってんじゃねぇよ」
「なら 嬉しい?」
.....顔を上げるとサクラの微笑みがあった。
思わず赤面して 視線を逸らす。
「あぁ」
「そっかwなら・・・」
よかった。
先ほどとは違う朗らかな笑みに俺は安心した。
「ぁ。」
「ん?何?」
「お前のその顔 好きだなぁって思って」
・・・?俺 何言ってんだ!?
でも もう遅いか。
サクラは目を見開いて もう一度俺をしっかりと見つめた。
そして・・・・
「ありがとう」
はにかみながら 笑ったんだ。


「何でさっき 嬉しいかどうか聞いたんだ?」
弁当をきれいに食べ終わるとサクラは黙って片づけ始めていた。
「あら。シカマルとあろう人がわからないの?」
・・・わかんねぇから聞いてるんだけどな。
「簡単な事よ」
それはね・・・


「貴方の嬉しがることばかり していたいじゃない?」


夕方になって水族館を見た。
満足そうに俺が買ってやったイルカのぬいぐるみを抱えている。
あとは家路をたどるだけだと思っていた矢先。

「シカマル。原っぱに行こうよ」

有無を言わせず サクラは俺より先に歩いて河原へと導いた。
そして 寝ころんだ。
「気持ちいいね」
サクラは目を閉じて空を仰いでいた。
「隣 きて」
立ちつくし 暇を持て余していた俺にサクラは呼びかけた。
隣に腰掛けると 俺もサクラにならい 空を仰いだ。
あぁ・・・本当だ。
「気持ちいいな」
でしょ?とサクラは微笑み
「シカマルに教えてもらったんだけどね」
そう言って苦笑を漏らした。


「私 あの水族館に昔 大好きだった人と行こうとしたことがあったの」

サクラをかいま見ると 頬を伝い 光る一筋の涙が見えた。
「でもね その人....」
帰ってこなかったの。


「辛い 思い出か?」
サクラは目を閉じて首を横に微かに振った。
「辛く・・・は ないの」
寂しいの。


「そんな想いは 雲と一緒に空に流してしまえばいい」


「俺はいつも そうしてる」

『だったらシカマルは
 好きだって気持ちも一緒に 雲と流してしまうの?』

そう言ったのは イノだったか。

「その想いは雨雲となって お前の変わりに泣くさ」

「じゃぁ 好きって気持ちは?」

「空に反映させるんだょ。晴れるから」
流すんじゃ ないんだ。

「そうね・・・」
サクラの涙は止まっていた。
「私も 流していいかしら?」

「あぁ」

サクラは体を起こし 苦笑した。

「何日も何日も雨が降るわ」

「大丈夫だ」

俺が お前を好きだって気持ちを反映させてやっから。

微笑むサクラを俺は黙って引き寄せた。
「ありがとう」
サクラは俺の腕の中で 雲にその想いを流せたんだろう。
星空の下でも分かる 温かな微笑み。

それから 雨は降らなかった。
「何で雨は降らないのか 不思議に思う?」
サクラがカーテンを開けて空を眺めていた俺の隣に立って言った。
「お前には わかるのか?」

それはね・・・・

そうか。
俺は自分の顔の筋肉が緩むのを感じた。
「どうしたの?」
のぞき込んできたサクラに俺は
「こんな顔 見せられないな」
と呟いて 抱きよせた。

『寂しい想いよりも 
 貴方を大事に思う気持ちが 大きいから』

『雲に流した寂しい想いに 
 貴方を好きだって思っている気持ちの反映が勝っているのね』

今日も 空は蒼いなぁ....


<あとがき>
こんにちわ。1日で2つもの小説を仕上げてしまった遥です。
ありえないペースに驚いています。

書きたいことがあると 自然とPCに向かっているんですね。私。
でも 書きたいのと文才があるのはちょっと違うみたいで;
現実は厳しいぜっ・・・・

サク×シカは何となくすきです。(何となくかょ
っつうかシカマルがすきですw
私も雲や空を眺めるのが好きです。
っていうか 雲とか眺めてたら思いついた作品です。これ(爆)

沙夜ちゃんへ>
また こんなん書いちゃって・・・もう謝ることしかできません。
沙夜ちゃんみたいに上手には書けないけど。
頑張るね★
応援してくれると嬉しかったりします(ぇ



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: