You’s World

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ルキア×恋次



飛ベルナラ

空ヲ 自由ニ飛ブコトガ出来ルナラ

ドウスル??

『ドウシタイ??』


声が 聞こえた。


『If....』

失うことが恐いとか。
そんなんじゃなくて。
否 むしろそんなん あったかもしれんけど。
俺は.....。


「空....」
「何だ?」
「いや....お前 いつも見てっから 好きなんかなぁと思って」

小鳥が2,3羽 羽ばたいていった。
大空を背に。
大空を 泳ぐかのように。

「好きかもしれんな」

そのときの お前の横顔が
どこか切なげで
でも正直。

女なんだなって思わされた。

「なぁ恋次。
 もし お前が空を飛べるなら どうしたい?」

空ヲ 自由ニ 飛ブコトガ 出来ルナラ....

「何だ?死神の業でか?」

ルキアは苦笑した。

「お前は夢を持たぬ主義か??」

「生憎と 見てる暇がねぇんでね」

「悲しい性(さが)よの」

なんて言って やっぱ空 見上げてる。

「死神が そうしてしまったのだろうか」

切なさ こみ上げてんぞ コラ。
こいつは こんなにも弱かったのか??


「....もし 飛べるなら
 お前は どぉするんだょ」

ルキアは目を見開いて俺を見た。

「質問したのは 私だが?」

「今 質問しているのは 俺だ」

相変わらず 負けん気はあるんだなってまた 苦笑する。

「さて。どうしたいものか....ね」


どんなに悲しそうでも 切なそうでも
それ以上は何も言わないのな。

そんな小せぇ身体に どんだけため込んでやがんのか。

何を そんなに....。


「俺は飛ぶのも一番速くなるし
 地べたで走るのも一番速くなってやらぁ」

ルキアは不意をつかれたのか 一瞬固まった後
吹き出した。

「お前らしい答えだな...くくく」

「なっ...何だよっ?!変かょ?!」

「いゃ 変だとは申しておらぬ。
 お前らしくて良いではないか」


「飛べるようになっても 俺は俺だかんなぁ。
 何でも 上を目指すんだ」

恐れることがないように。
大切なものを守れるように。

強く ならなければならない。

強く 強く 強く....。


「あぁ そうだな」


またルキアは空を仰いだ。

でも

吹っ切れたような どこか 涼しげな表情に見えたのは

気のせいだったのだろうか....




「ぁ。鳥!!
 阿散井君!!鳥だよ!!」

「何だよ 鳥なんか珍しいもんじゃねぇだろぉが」

「でも あの種類 見たことないんだもん。
 ぁ 藍染隊長なら 知ってるかなぁ....」

「イヅルが知ってんじゃねぇのか?」

「うぅん....あれは僕も初めてみるなぁ。
 新種かなぁ」

「そうかなぁvね 阿散井君はどう思う?」

「ぁ??」

「だから あの鳥!!」

雛森が指さす方向を 目で追う。

「....っ」

一瞬 太陽の光がまぶしすぎて 目を開けていられなかった。
だが 次の瞬間....

「ぁ...」

「ぇ?!阿散井君 知ってる種類なの?!」

「いや...知ってると言うか...見たことがあるって程度で...」

「ちぇ~ 私が一番の発見者だったと思ったのに」

「一番の発見者だったらどうしたの?」

「私が名前 つけてあげようと 思ったの」


そのまま 俺達は河原へと腰掛けた。
俺は寝そべって 空を仰いだ。

あのときのルキアと同じように。

「で??阿散井君はどうする??」

「は??」

「聞いてなかったのかい?
 もし 空を自由に飛べることが出来るなら どうするかと聞いたんだょ」

飛ベルナラ...

空ヲ 自由ニ 飛ブコトガ出来ルナラ

ドウスル??


『どうしたい?』

「強くなる」

「「へ??」」

俺は立ち上がると 河原に背を向け 空から視線をはずした。

俺は今 しっかりと地面を見据えて
しっかりと地べたに足をつけて
存在を刻み込んで 強くならなければならない。

強く 強く 強く...



「貴様の刀は 私に届くことはない。
 永遠にな」

格の違いだ??違ぇよ。馬鹿言ってんじゃねぇ。


「助けるって誓ったんだ....

 俺の魂にだ!!!」

もし 助けるなら...なんて生ぬるいもんじゃねぇんだよ。
俺は 命かけてんだ。
魂 かけてんだ。

『もし』じゃねぇよ!!

『絶対』なんだ。

『もし』なんて 考えるかょ。

強くなるために『もし』なんて必要ねぇんだょ。

必要なのは

己の魂のみ。



「私は 必ず 飛ぶよ。
 上手くいかぬやもしれん。
 が 必ず 飛ぶよ」

「それ 飛べたらって話じゃなくねぇ?」

「そうだな」


笑ったルキアを

青空は 見下ろしていた。




待ってろ 死ぬんじゃねぇぞ。

お前は 絶対に生き残る。

俺が 絶対に助ける。

だから 自分で命 落とすようなまね すんじゃねぇ。

少しでもあがいてみろよ。

.....ルキア。


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