ゆきあけのボヤキ

スー兄の死 3


お通夜は自宅ですることになった。

朝からスー兄の携帯のベルがなる。

亡くなったことを知らない人達からの電話だ。

その度にミー姉が説明しなければならない。

お米を注文して持ってきてもらう。

お米屋さんは祖父が亡くなったのだと思っている。

「違います」と言うミー姉に「おばぁさん?」

「主人です」と言うミー姉に驚くお米屋さん。


沢山の人が朝からいる状況に

何かいつもと違うなと感じているのだろう。

普段よりおとなしく朝食をとる子供達。

見ているととても切なくなった。


重要な事が一つ待ち受けていた。

入院中の祖父にどう伝えるかだ。

心臓も弱い祖父。。

父と母と祖母が病院に行った。

先に先生に事情を説明した。

嘆き悲しみ祖父がスー兄の前に帰宅した。

「何でこんな事に・・・わしより先に逝くとは・・・」

ユーを連れて弔問客用の茶菓子を買いに出た。

ユーは嬉しそうに「お菓子買っていい?」と聞く。

「何でも好きなの買いや、何個でもいから」

店中のお菓子を買ってやりたい気分だった。

涙が出そうになる。

ユーにアイスを食べさせながらベンチに腰かけた。

「お父さん病気治らんかったんやって」

「どうして治らんかったんかな~」

「お父さんずっと寝よるんよ~」

「お父さんお空に行ったんだって」

理解出来ていないユーは淡々と私に話しかけてくる。

無邪気にアイスを食べているユー。

そんな姿を見て涙が頬をつたう。

‘スー兄 何で死んでもうたん?’

白装束に着替えさせている時、

冷たくなったスー兄に現実を思い知らされる。

亡くなった後も鼻血が止まらないスー兄。

何度も綿花を取り替えた。

血は流れるのに、息はしてない。

棺にはスー兄へ手紙と写真を入れた。


夜、弔問客が次々に訪れる。

ビールや食事を出して、袋を持ってビンやカンを片付ける。

祭壇を前に片付けながら座り込んで泣いてしまう私。

夢であってほしい。。。


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