お通夜は自宅ですることになった。
朝からスー兄の携帯のベルがなる。
亡くなったことを知らない人達からの電話だ。
その度にミー姉が説明しなければならない。
お米を注文して持ってきてもらう。
お米屋さんは祖父が亡くなったのだと思っている。
「違います」と言うミー姉に「おばぁさん?」
「主人です」と言うミー姉に驚くお米屋さん。
沢山の人が朝からいる状況に
何かいつもと違うなと感じているのだろう。
普段よりおとなしく朝食をとる子供達。
見ているととても切なくなった。
重要な事が一つ待ち受けていた。
入院中の祖父にどう伝えるかだ。
心臓も弱い祖父。。
父と母と祖母が病院に行った。
先に先生に事情を説明した。
嘆き悲しみ祖父がスー兄の前に帰宅した。
「何でこんな事に・・・わしより先に逝くとは・・・」
ユーを連れて弔問客用の茶菓子を買いに出た。
ユーは嬉しそうに「お菓子買っていい?」と聞く。
「何でも好きなの買いや、何個でもいから」
店中のお菓子を買ってやりたい気分だった。
涙が出そうになる。
ユーにアイスを食べさせながらベンチに腰かけた。
「お父さん病気治らんかったんやって」
「どうして治らんかったんかな~」
「お父さんずっと寝よるんよ~」
「お父さんお空に行ったんだって」
理解出来ていないユーは淡々と私に話しかけてくる。
無邪気にアイスを食べているユー。
そんな姿を見て涙が頬をつたう。
‘スー兄 何で死んでもうたん?’
白装束に着替えさせている時、
冷たくなったスー兄に現実を思い知らされる。
亡くなった後も鼻血が止まらないスー兄。
何度も綿花を取り替えた。
血は流れるのに、息はしてない。
棺にはスー兄へ手紙と写真を入れた。
夜、弔問客が次々に訪れる。
ビールや食事を出して、袋を持ってビンやカンを片付ける。
祭壇を前に片付けながら座り込んで泣いてしまう私。
夢であってほしい。。。