どれを選んでも長続きしなかったのがこれは良い。
やはりなぜ継続できなかったのかと言えばそれが「まずかった」からであり
なぜ継続できているかと言えばそれが「おいしい」からである。
酢ドリンク。
今毎朝一杯飲んでいるのは『はちみつ純玄米黒酢ドリンク』(キサイチ)という一品で
これは酢のくせに500ミリリットル瓶で800円くらいするのだけれども
5倍くらいに希釈するものであるし、なにしろとにかく「おいしい!」
それに尽きる。
体にいいのかは実のところよくはわからない。
でもこれは、朝のコップの中でとても美しいと思うし
きっと体の中に入っても美しいんだと思う。(意味不明ダヨ)
一日をここから始めるのは単純に幸福だ。
家に来る友人に出すと大概気にいってくれて「わたしもほしい」と、なる。
声楽の先生にもお茶の師匠にも贈って喜ばれている。
普通に流通しているものではなく生協の宅配で届けてもらうものなので
昨今は友人たちの分まで注文している。
黒酢係みたいである。
結婚もそうだがなぜ自ら挑戦したはずのものが継続しないのかといえば
それはそれが「まずい」からである。
おいしけりゃ続くのである。
もはや結婚と酢が同列である。
★
さて80歳の三浦雄一郎さんが23日、史上最高齢でエベレスト登頂に成功したそうである。
すげぇな。
いろいろな意味で、それはほんとうにいろいろな意味で。
いや上手にそれを自身の示唆として捉えきることができないくらいに。
そしてそれは絶対に上手に現代の姥捨山的な比喩にすることはできないことだね。
人は行動するときにいつでもその意味を捉えきれるものだろうか。
そうとは思えない。
意味など後からいつだって付加できる。
いや付加などできなくてよいのだろう。
★
そういえば過日のレッスンで「あなたはノボルことばかりが好きで」
「クダリはまったく気が緩んでる」と言われたのであったっけ。
音階の話である。
「クダリをおろそかにしないで」「ノボリっぱなしなんてのは、ないの」
「のぼったら絶対に下るのだから」「大事にきちんと終わらないとね」
「丁寧に、大切に」「まるで空気に溶け込むみたいに」
はい。頷きながらそれは人の終焉のようであると思った。
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