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数日前の事ですが、夕暮れ時にふと空を見上げると三日月と宵の明星である金星が並んで見えて、藍色になった空の中できれいに輝いていました。こういう光景をしばらくじ~っと眺めていると、不思議と心が落ち着いてきて透明になっていき、自分が自然と一体になっていくような不思議な感覚になりました。私達は(宇宙ステーションにご滞在中の方々を除くと)ほぼ全員が地球の表面上に暮らしています。そして地球の表面上から見る光景しか自分の目で見る事はできないのですが、地球の外へ一歩離れて見ると、そこには地球上で普段目に光景とは全く違う世界を目の当たりにする事になります。最近は惑星探査機が何機も太陽系の中を飛ぶようになって、地球上とは全く違う世界の画像を目にする機会が少しずつ増えてきましたが、探査機が撮影した地球上とは全く違う光景の画像を見た瞬間、「ここはこんな世界になっていたのか!」という、生まれて初めて見る世界を目の当たりにする瞬間の新鮮な驚きと感動を感じる事があります。またその画像を見た瞬間に、自分自身が今住んでいる世界を認識している感覚が、ガラガラっと崩れて変化するのも感じとる体験もしている気がします、こうした驚きの画像を眺めているうちに「ここはどんな世界なのだろう?、そばに行って間近で見てみたらどんな感じがするんだろう?」という好奇がむくむくと沸き上がってくるのも感じることがあります。(まあ、これはただの観光客気分になっているだけなのかもしれませんが........。)昔だったらこういう体験は、本格的な探検家や冒険家の方だけが味わえた体験だったのかもしれませんが、それをお茶の間のテレビやパソコンの前に座っているだけで、世界中の人がほぼ同時に味合わえるようになったのは、なんて有り難い事なんだろう!と思うこともあります。という事で少し前のニュースに属する画像もありますが、ここ最近で「おお!」と感じられた光景の中から、現在冥王星を目指して飛行中の探査機ニューホライズンが木星に立ち寄った時に撮影した画像を紹介してみます。(ちなみに今回はリンクボタンにTargetタグを入れてみましたので、リンクをクリックすると別ウィンドウがパッカンと開くようになると思います。)「噴火する衛星イオの火山のアニメーション映像」白黒のややぼんやりした画像ですが、イオの火山の噴火の様子を初めてアニメーションの映像として見た時に「おおっ!」という驚きを感じました。この映像を見てると火山の噴火というよりも巨大な噴水を見ている感じがします。実際に間近で見てみるとさぞかしすごい光景なんだろうなあと想像してしまいました。「噴火するイオの火山のカラー画像」こちらはカラーの画像です。イオの夜の側で火山の火口が赤く光っているようです。「木星の地平線から登る衛星エウロパの画像」これも地球上では見ることができない光景です。将来木星の観光ができるようになった時は、観光客の人達はこういう幻想的な光景を自分の目で見ることができるようになるのかな?。「木星の中赤斑の画像」以前のブログにも書いた事のある木星の中赤斑の拡大画像です。この渦巻き一個が地球よりもでかいサイズです。この光景も間近で見るとさぞからすごい迫力だろうなあと思います。でも迫力がありすぎてその場にいてず~っとみてると気持ち悪くなってくることもあるかもしれないなあと想像してしまいました。ちなみにこれらの画像を撮影したニューホライズンは、去年の1月に打ち上げられ、ほぼ1年後の今年2月にはもう木星に立ち寄ってこれからの画像を撮影してました。この時、木星の引力を利用してさらにぐ~んと加速して冥王星を目指して飛んでいきました。ニューホライズンはこれまでの探査機の中では史上最速だそうですが、それでも冥王星に到着するのは2015年になるそうです。ちなみにこの探査機は現在この位置にいるそうです。今から8年後に人類が初めて目にすることになる冥王星はどんな姿をしているのだろう?とあれこれ想像しながら、画像が届くその日を楽しみに待ってみることにします。
2007.05.23
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子供の頃から高校生ぐらいの頃まで、夜中になると自分の家の屋根に登って星を眺めていることがよくありました。当時は田舎に住んでいたので、空もそこそこ暗くて天の川もそこそこ見えていました。屋根に寝っ転がりながら天の川をぼ~っと見ていると、あそこに見えている星のどれかに自分とおなじような生命は住む惑星はあるのかな?と想像していたことがありました。でも実際にその惑星を見つけようするのは至難の技で、何十年も前からあ~でもない、こ~でもないといろんな観測方法が試されても見つけることができず、誤報の発表も何度も繰り返されてきたので、当分惑星が見つかる事はないだろうなあと思っています。そして実際に太陽とは別の恒星を回る惑星が見つかったのは、今から10年ちょっと前の1995年頃の事でした。太陽系以外の惑星がはじめて観測されたというニュースが飛び込んできた最初は半信半疑でしたら、それが本当らしいと分かってきた時は「おおっ!」と驚いてしまった事がありました。それ以来、別の太陽系の惑星が少しづつ見つかるようになってきましたが、観測技術の制約がまだまだあるので、今のところ見つかるのは恒星のすぐ近くを回るを回っていて、灼熱の恒星の熱であぶられて回っている巨大なガス惑星という異様な惑星ばかりでした。これはこれで「こんな惑星が存在していたのか!」と驚かされたのですが、生命が住めそうな地球のような惑星が見つかるのはもっとずっと先だろうなあと思っていました。なので昨年末に打ち上げられた惑星探索用の観測衛星「コロー(COROT)」ならばひょっとすると見つかるかも.......、と密かな期待をかけていました。実際、今月に入ってこのコロー衛星さんが最初の惑星をみ~つけたというニュースが入ってきていたので、この衛星で地球型に近い惑星が見つかることがあるかもという淡い期待を頂いていました。「系外惑星探査衛星COROTが初の惑星発見、予想以上の精度を発揮」ところが、先月にこの探査機の観測とは全く別のところから、地球型の惑星が見つかったというニュースが流れてきました。「液体の水、そして生命が存在する可能性も―地球にとても「近い」系外惑星、発見」ついでなので国立天文台(NAO)のプレスリリースも紹介しておきます。「ハビタブル・ゾーンにある地球型の系外惑星、発見か?」まさかこんなに早く地球型の惑星が、しかも20光年というご近所さんに(といっても光速度で飛んで行っても20年かかる距離ですが.....)見つかるとは思っていなかったので、これまた「おおっ!」と驚いてしまいました。さてそれではどんな惑星なのかな?と興味津々でニュースリリースの内容を見てみたら、どうやら地球の5倍の重さがあるそうなので、残念ながら人間はこの星に移住するのはちょっと厳しいかもしれないなあと思いました。でも、もしこの星の上に生命が生まれたとしたらものすごく強靭な体になるだろうと思うので、この星の生命がもし地球上にやってきたらまるでスーパーマンのような存在になるかもしれないなあと訳の分からない想像をしてしまっていました。ついでにこれを発見したのはチリにあるEOS(ヨーロッパ南天文台)の望遠鏡なのですが、EOSから出されたプレスリリースを紹介してみます。(これがニュースの元ネタだと思います。)「Astronomers Find First Earth-like Planet in Habitable Zone」そしてこちらに観測者が今回の発見を語っているビデオ映像がありましたので紹介しておきます。「今回の発見の紹介映像」もっともらしいアニメ映像で、雲と大地のある惑星の想像図のシーンまで出てきて面白かったですが、今回は実際にこういう惑星の模様まで観測できた訳ではありません。現在分かっているデータ、プレスリリースの中や紹介映像の中にもでていた、恒星の明るさの変化のグラフのカーブだけだったりします。今の観測技術で手に入れられるのはたったこれだけのデータなのですが、ほんのわずかと傍目には思える観測データ(微かな手がかり)から、まるでシャーロックホームズさんのように推理を重ねながら(でもきちんと論理的に裏付けをとりながら推理しています)こういう風な惑星になっているに違いないという結論を出しています。そして今回見つかった惑星については、これからいろんな観測が行われていくと思いますが、いつかこうした詳細な惑星の画像データを手に入れられるようになるといいなあ、また実際に人間がそこへ行けるような日がくるといいなあと、子供時代と同じようにあれこれと想像を巡らして楽しんでしまいました。観測技術の進歩により人類が今まで全く知らなかった世界が少しずつ見えてくるのは、私にとってはいつも驚かされるワクワクする体験だったりします。今この分野はすごく面白い発見が次々なされているので、これからどんなことが分かってくるのか楽しみに見守っていようと思います。
2007.05.13
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