希望と絶望の協奏曲-第二節-

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如月 憐@ 久々に見てみれば…… 鈴稟が順調にバカップルへの道を歩んでる…
如月 憐 @ 成る程 シュヴァルツの溜息に続くんですね、分か…
影丸8413 @ Re:結構笑い事じゃなかった(05/31) 娘を嫁に出す父親の心境ですね分かります…
如月 憐 @ フヒヒwwwサーセーンwww てか、アンケートだったのかあれwww 綺麗…
如月 憐 @ お兄さんは 許せませんッ!! てか、アグ兄の憐兄発言…

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2009.11.23
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カテゴリ: カテゴリ未分類

レミエルに別れを告げた赤髪の青年、和輝は物陰に隠れ、休息を取っていた。
開始直後に襲われ、慣れない能力の発動にて疲労。その後川に流され、ボコられ、また流され、戦って、目の前で仲間を殺されて・・・
精神、肉体、共に疲労はピークを迎えていた。

「ゲームをぶっ壊すとして・・・俺一人に出来る事じゃねぇよな・・・」

休みながらも、和輝は考えていた。このゲームをぶっ壊す。どうやって?
まずはこの首輪が邪魔だ。俺たち全員を縛り付けている、この首輪。外す方法を探らなくちゃいけない。
そして、自分がそう考えているように、おそらく数人は志を同じくする者がいるはず。

(美咲は間違いなくこっち側だろうな・・・皇帝さんあたり、発狂してたらヤバ気だけど・・・)

本人に聞かれたら間違いなく殴られるであろう考えを巡らせながらも、和輝は支給されていた名簿に目を通した。
開始直後には、美咲の名前を見つけた時点で安心していた。寧ろ、それしか探していなかった訳だが。
今になって、全員の名前を見れば想像以上に知り合いが多い事に気づく。

(シュヴァルツまでいるのか・・・無事だといいが・・・)

そして読み進めていったとき、ある一人の名前が目に止まった。

「・・・レイ・・・アスカ・・・!?」

そこに記されていた名前。レイ・アスカ。自分の目の前で消滅したはずの男の名前がそこにはあった。

(どういうことだ・・・この戦いには・・・世界から消滅した人間まで参加してるってことか・・・!?そんなふざけたことが・・・)

本当に出来るのだろうか。一度消滅した人間を呼び戻すことなど。しかし、「どんな願い事も一つ叶えてもらえる」という優勝賞品の関係上、決してありえないことではない。

(確かめる必要があるか・・・本当に、俺の知ってるレイか・・・)


「・・・ちっ、大した情報は無しか。まぁ、想定はしてたけどな。」

PCの電源を落とし、皇妃はそう悪態をついて椅子から立ち上がった。
そして、目をそこに立っている男、レイ・アスカへと向けた。
その男は、間違いなくレイだった。以前、邪龍に飲み込まれ、そして世界から消滅した。レイ・アスカだった。

「・・・貴様は・・・皇帝・・・か?」

レイが尋ねる。言われてみればそうだった。この姿で、レイに会った事はない。だとしたら間違えるのも当たり前・・・なのか?性別まで違うのに?

「まぁ、同じだけど違う・・・かな。そっちこそ、レイでいいんだよな?なんか、雰囲気違うけどよ。」

その問いに、レイは黙って頷いた。
だが、確かに雰囲気が以前と違っていた。会った事など数回でしかないし、ユウキの方がはるかに会ってるし詳しいだろう。それでもわかった。何か違う。
そしてその答えは、よく見てみればすぐに分かった。

「レイ・・・お前の眼って赤かったよな?」

そう、レイと言えば、黒髪に赤い眼が特徴的だった。だが今の彼の眼は、黒かった。髪と同じ、漆黒。それが、彼に感じる一番の違和感。

「・・・俺の邪龍は・・・没収されているから・・・な・・・」

レイは、小さな声で、ゆっくりとそう呟いた。
彼の瞳が赤かったのは、その身に宿した邪龍の力で視力を補強していた為だ。
その邪龍の印が没収されてしまった今、視力の補強はできておらず、瞳の色も本来の黒に戻っている。
そしてそれは、同時に彼の視力の喪失を意味していた。
彼は五感の殆どが機能しておらず、邪龍の力でそれらを正常に保ってきていたからだ。
だからこそ、目の前にいる人間の容姿まではっきりとわからなかった。

「安心しろ・・・どうも、少しばかり影響が残っているようでな・・・視力以外は機能している。偶然か、故意かは知らんがな。」

「でも、見えないんだろ?それって、かなりやばくないか?」

皇妃の言葉に、レイは答えなかった。実際、問題は大なのだろう。支給品の確認もできなければ、相手も、相手の武器もわからない。下手すれば、遠距離攻撃で訳もわからず即死だ。

「折角こうして会えたんだしよ。俺が目になってやろうか?独りでいるよりは楽だと思うぞ?」

「・・・勝手にしろ・・・」

それだけ呟いて、レイは足元に置いてあった支給品のバッグを持ち上げ、歩き出した。それを見た皇妃も慌てて自分のバッグを持ち、レイの後を追った。

「おいちょっと待てよレイ!せめて支給品位確認しろよ!おい!!聞いてんのかコラー!!」

「・・・」

レイは突然立ち止り、バッグを皇妃に差し出した。見えないから代わりに調べてくれという事だろう。

(少しは喋れ。意思疎通がし辛い。)

などと思いつつも、バッグの中身を確認する。しかし、武器らしきものは見当たらない。代わりに、メモのようなものが見つかった。

【支給品:ドラゴントゥース。巨大な為、バッグのそばに置いてあります。】

「・・・レイ、お前って初めはどこにいた?」

「・・・知らん・・・」

「・・・」

「・・・」

幸先の悪い、二人だった。


【南西 ビル/1日目/深夜】


【皇妃@理由の無い日記】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:不明
[思考・状況]
(基本):この世界の情報収集。
1:レイ・アスカの行動サポート。
2:支給品一式の確認はしていない。
3:こいつの武器どこいったよ。
4:こいつもうちょっと喋れよ。
(備考)
第七部・発狂編中に皇帝と入れ替わった後の皇妃。


【レイ・アスカ@希望と絶望の協奏曲】
[状態]:視力の喪失
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
(基本):不明
1:皇妃行動を共にする。
2:俺の武器どこいったよ・・・
(備考)
時期が時期だけに翔也との面識は無し。

【南西 灯台の反対側の川付近/1日目/深夜】

【如月 和輝@希望と絶望の協奏曲】
[状態]:心身ともに疲労。休息中。
[装備]:ティアマット@皇帝(理由のない日記)
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本:ゲームを何とかして終わらせる
1:ゲームを終わらせたい
2:知り合いと合流
3:メシアを警戒
4:レイが気になる

まさかレイが出るとは思わなかったので思わず書いてしまった俺

後悔はしていない。きっと(ぇ






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Last updated  2009.11.23 15:00:47
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