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*** みなさまの おかげで「5刷」です ***



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2023.06.21
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みなさま こんにちは。 すずひです。



わっぱ弁当が、今年も始まりました。


おとーさんのお弁当を作り続けて、28年目の夏至。


今朝の、夏至の日の出は・・・本当にうつくしかった。













世の中の、

現代社会を生きる人びとの生活スタイルがどんなに多種多様になろうとも

お弁当を作る時間って、やっぱり「朝」で。

今、この時間、日本中のいろんなお家のキッチンで

家族のお弁当のだし巻き卵が焼かれているのかな、と、いつも思う。






お弁当に限らずとも、

こうしてご飯を作ること、食べれられること、

本当に幸せなことだなあって。




今日は、摂食障害のことについてのお話をさせてください。



そういう話はお嫌いだったり、理解できないわ、と思われる場合は、


どうかお読みにならないでください。





 *********************************



わたくしの今現在の体重が

およそ同年代のこの身長に対しては若干少なすぎるのだろうことで、

この人また拒食症になっちゃうんじゃないの?と 

そう思われてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが




ここはもう、安全だから。 とても「安全な場所」だから。














母が遠く離れた日、ね。 わたくしね。

初めて空気を吸ったように感じたのです。

胸を締め付けられていた紐がほどけて

ものごころついてから初めて、ちゃんと息を吸えたような気がした。







でも、本当にそう感じたのです。




 ******************************



あなたさまのご家庭の食卓は、賑やかな食卓ですか?


やっぱり賑やかなほうが楽しかったり、居心地が良かったりするのかな?



「静かな食卓」って、許されますか? 


それともありえなかったり許されない感じですか?






この可愛い葉っぱは、なんて名前なんだろう。「Googleレンズ」に教えてもらおう ( ´▽`)






しゃべりたいことがたくさんある日もあれば

とくにこれといって何にもない日もあると思うのですが、


食卓が「しーん」となっていると、


「お通夜みたいじゃない!」「なにか喋りなさいよ!」と

なぜか母から叱責され、

びっくりして、一生懸命に喋ろうとする子でした。



あれと、これと・・・ えっと、そうだあの話も!


叱られないように、しーんとならないように、

今日も絶えず笑顔で楽しく喋らなければ!!

緊張しながら食卓につく子でした。


沈黙が、怖かった。
(自分のせいだと思うし、実際そう言われるから)


大人になってから母と食事をするのにも、


わたくしは必死で喋った気がします。



「和やかな談笑」というのを、緊張しながら、頑張った。






今、二人暮らしになり、

子がいた時もそうでしたけれど、

わが家の食卓は、もちろん話す時はいろいろ楽しく話しますけれど、

食べることだけに集中している日があったり、

誰も何も話さないこともふつうにあって

そういう時は当然「しーん」と静かで、


わー!大変! なにか喋らなきゃ!って、いまだに一瞬思うんだけれど、


え、なんか機嫌悪い? って不安になりそうにもなるんだけれど、




いや、いいんだ。  これでいいんだ。


ここは安全なのだから、無理に喋らなくてもいいんだよ、って。


疲れているだけかもしれないし、

なにか考え事してるのかもしれないし、

もしも仮に機嫌が悪くても、

それはわたくしのせいとは限らない。


大丈夫。 大丈夫。 大丈夫。


そう心を立て直すのです。 


自分を自分で安心させるのです。




かなり変なお話かな?   ごめんなさいね。












母が離れて思うのは。


長い長い長い歳月。

わたくしは「母は、自分にとって素晴らしい母なのだ」と無理に思い込もうと

努力していたんだなあ、ということ。



親を嫌うことは決して許されない、と。




母が遠く離れたことで、

その努力、もうしなくていいんだ、と思ったら・・・

息がいっぱい吸えたっていう、ね。



 *******************************




摂食障害を患っている人にとって一番怖いことは

食べたものを吐いていることを周りの人に知られることだと思います。


間違ってることはわかっているし

なんとかして治したい、やめなければ、と思っているし、


なのに、どうしても吐くことをやめられず、

誰にも言えないんだけれど、

本当は助けてほしいのです。


けれど。


吐いてることを身近な人、

とくに「母親」に知られることは、

もはや致死量にも匹敵するほど恥ずかしいことで、

そのくらい恐ろしいことで、

だから、必死で隠れて吐くんです。




 ******************************




摂食障害になって、2〜3年経ったころ、

手指が震え出したり、吐きながら失神しかけることがあって、

もう、本当にこのままではいけない。

治したい。 治りたい。  治さなきゃいけない。



自我が崩壊するほど怖かったけれど、

もう、何もかもおしまいだ、と思うほどに恥ずかしかったけれど、


ある日、勇気を振り絞って、母に、打ち明けた。


二十歳ころだったでしょうか。 蚊の鳴くような声で。



「お母さん、ごめんなさい。 私、摂食障害なの。」


「食べたもの、何年も、ずっと吐いてるの。」 と。



 *********************************





しばらく黙って。 重い沈黙があって。






「知ってた。」と、母。 





視線を逸らしたまま、低くかすれた声で、そう言った。






それは「知らなかった」と言われるよりも、大きな絶望だったです。






知ってた・・・?



お母さん、知ってたのに、助けてくれなかったの・・・?





 ******************************





「どうしていいかわからなかったのよ」


「見てみないふりしているうちに治ってほしいと思ってた」 って。



思った通りの理由だ、と。 

とてもあなたらしい言い訳だ、と。


どこか冷静な思いで、母を見た。





打ち明けなければよかった。

打ち明けた後の方が、よほど大変だったから。

打ち明けない方が、回復は早かったのかもしれません。


「打ち明けるべき人」を、わたくしは完全に間違えてしまったのです。





 ***********************************



しかし多くの母親は、娘の摂食障害に対し、

そういう反応をすることもあるそうです。


そりゃあそうですよ。 言われた方も、辛いのです。




「あなたの子育ては間違っていた」

「この家庭は機能不全です」と突きつけられたようで、


自分の母親としての評価を下げにかかってくるようで、

世間に対しての「恥さらし」というか「勘弁して」というか、

自分にとって都合の良い時や、思い通りの部分なら可愛いがるけれど、


そういう面倒なことを言い出す娘は鬱陶しい、というか

出来の悪い娘には関わりたくない、というか


疎んじる気持ち、というか・・・



母を責めたいんじゃないんですよ。



そういうのって、神でもない限り、誰の中にもきっと、ね。




本気になって、恥も外聞も捨てて、

仕事もキャリアも何もかも投げ捨てて(母は専業主婦でしたが)

目の前で苦しんでいる娘のために、

あらゆる犠牲を厭うことなく、

人生を賭して向き合ってくれる、そんな母親がいるとすれば・・・


そっちの方が、おそらく「希少」であり「奇跡」なのです。






「ホワイトソルトブッシュ」ですって。  とってもかわいい葉っぱです ( ´▽`)







曲げわっぱの季節がやってきて。


半袖の季節がやってきて。


このあいだ、すれ違ったの。 とっても綺麗な女の子。


間違いなく、拒食症の腕だった。


拒食症の瞳をしていた。



目があった。  胸がズキンと痛んだ。



ごめんね、おばちゃん、あなたが細いから見たんじゃないの。

そういう奇異な目で見たんじゃないの。

あなたの気持ちが痛いほどわかるから、見てしまったの。



どうか、諦めないで、生きて、と。


おばちゃんは20年以上かかっちゃったけど、


きっと治せる日は来るから。



あなたの苦しみは決して無駄じゃないから。


あなたにしか見えない素晴らしい未来が必ず待ってるから。





親に言えない子や、夫にも隠している妻。

摂食障害の患者さんは、

今、日本には500万人以上いるだろうと言われています。

どなたさまの身近にも、

きっと起こりうることなのでありましょう。


どうかあの見知らぬお嬢さんが、どうか何年かかっても、


どうか、どうか、どうか回復することが叶いますように。


人生を取り戻すことができますように。













今年最初の曲げわっぱ。 


お昼に美味しく楽しめますように。


美味しいものを、美味しいなあ、と食べられることは。


決して当たり前のことじゃないなあ、って、心から思う。





賑やかな食卓も好きだけれど、


しーんとした食卓も、


わたくしは本当はとても好きだったんだ、ってことも。



「安心」して食べるご飯はとっても美味しいんだ、ということも。



緊張して、じゃなくって、ね。






今日はこんなお話。



お読みくださって、ありがとう。







                                  おわり







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最終更新日  2023.06.22 11:22:17


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