Good Woman Seminar 2004

Good Woman Seminar 2004

May 31, 2004
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友人の結婚式で初めて子供をおいて旅行に出た。


その友人はとても美しい人だ。
しかしその美しさをおごる事なく、気取ったところも一切なく、とても慎ましやかなのだ。
結婚式自体も彼女らしい、心のこもった、暖かい、愛にあふれたすばらしいものだった。
故郷を離れ、どのように生きてきたか、その日々が手に取るように分かる式だった。
敬虔なクリスチャンである彼女の式において、牧師様のお話は我が家の夫婦事情に突き刺さる、まさに許しを請わずにはいられない状態に、思わず十字をきったほどだ。

懐かしい。
若すぎた我々(私)の結婚式はいったいなんだったのか。

テーマは『爽やかさ』なのだという、意味不明のスタンスを押し通し、披露宴会場の床の柄(マーブル調)や、椅子の材質(スチール)、高砂バックの仰々しい“ジョーゼット”が気に食わないと言っては、『リゾートアジア』風な会員制多目的ホールを無理矢理貸しきった。
もちろん『高砂』ではなく、『ティンガ・ティンガ』という席に高らかに座った。

『季節が夏ですので…』
というスタッフの助言にも耳を貸さず、流行りの『新婦手作り(風)敢えてこじんまり』生ケーキを諦めなかった。もちろんシェフ作だが。

『イメージはヒマワリなんです』と豪語。
高相場にも拘わらず、『美』の象徴とも言われる、かの夏目雅子の眠る丘に咲き乱れていると言うヒマワリをふんだんに使用し、予算を跳ね上げさせたのも目に余った。

あくまでも主役の座を守りたかった私は、神聖なる近いのキスでさえ、『待つ』事は出来ず、唇を奪いに行った(らしい)。進行の時間を無意識に配慮したとでもいうのか!?

さらに、自分の準備に余念のなかった私は、夫の事までは当然気が回らずに、後で見た写真の新郎の恐ろしいまでに揃いすぎた『前髪』に息を呑んだものだ。

まさに『怯えたカリメロ』となった新郎は、壮大なる“新婦作成挨拶文”をも、あろうことか二ページとばし、意味をなさない締めくくりをみごとに飾ってみせた。

招待客への気配りもままならない上に、両親をもお客さん状態にしてしまっていた、この浮き足立ちぶりには、悔やんでも悔やみきれない。
あれからもう5年。


この言葉の重みを受け止め、胸を痛めるまでになった私がここにいる。

『給料がもっと下がることになりました』
という夫の言葉にこめかみが引きつり、顔面神経過敏状態にもなったのも言うまでもないが、そこは笑顔で、出血せんばかりに拳を握りしめたのだった。
ハレルヤ。






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Last updated  May 31, 2004 07:54:09 PM
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