Good Woman Seminar 2004

Good Woman Seminar 2004

October 15, 2006
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最近は毎週のように列車で旅に出ているようだ。

もう二度と足を踏み入れる事は無いと思っていた聖域に、またしても
足を踏み入れる事になろうとは。
駅を出て久しぶりに訪れたその場所に、言い表す事の出来ない懐かしさにも似た、
複雑でメランコリックな感情には自分でも驚いた。
10月の澄んだ秋晴れの空を仰ぎ、また少し芯のある爽やかな風をきり、
私は一歩一歩しっかりとそして揚々とセントマザー産婦人科医院の門をくぐった。


一筋の光に一喜一憂し、そしてまた振り出しに戻され奮起してはまた落胆し、
その繰り返しだった。
しかしそんな中待望の第一子妊娠。
喜びもつかの間、産婦人科医ならば誰もが背筋が凍るという、
子宮けいかんへの子宮外妊娠併発。
ひと月以上の入院生活を余儀なくされた。
その後切迫早産でシロッカー手術も経験し、ほぼ半年以上ひきこもり妊婦として
水面下でひっそりと大切なお腹の子を温めていた。
思い出が走馬灯のように駆け巡る。

いよいよ戻しの瞬間だ。(子宮に凍結受精卵を)
前回同様『院もど』といわれる、院長直々の戻しだったため、幾分安心感があった。

しかし、どうした事だろう。なんてことはない。すでに終わっている。
以前なら、痛みと不安からくると思われる、いわれ無き行き場の無い憤りを、
うううっと泣きながらそばにいる看護婦に対し、すごみのある睨みを効かせている所だが、
今回は心穏やかに痛みも無く終了した。かえって不安だが、なんと言っても母は強し。
さすがの私も痛みには少し強くなったようだった。

夕暮れの折尾駅で夕日に浮かぶセントマザーを見ながら、
『もうこれであそこには私たちの子供はいない、ずーっとあそこに眠っていたんだ。』
などとまたしてもしんみりしてしまった。
大丈夫。ここまで来たんだから。後は運命に身をゆだねよう。
こうして颯爽とグリーン車に乗り込んだのだった。

ゆっくり身体を休めたいのと気分の問題で当然グリーンを選択していたのだが、
グリーン族(とでもいうのだろうか)出張帰りの中年~老年男性が
お決まりとばかりに履き崩した靴を脱ぎ、
迷惑な悪臭を車内中漂わせてくれたのには心底憤りを感じずにはいられなかった。
ったく最後の最後でよー!!
JR西日本レディースグリーンでも作りやがれ!!
ギブミーホスピタリティ!!
続く。





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Last updated  October 15, 2006 09:49:42 PM
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