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2021.03.17
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カテゴリ: 致知
「稲盛和夫に学ぶ人間学」

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「善き思いをベースとして生きる」

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素晴らしい人生を送るためには、「心に抱く思いによって人生が決まる」という「真理」に気づくことが大切です。

十九世紀後半に活躍したアメリカの啓蒙思想家、ラルフ・W・トラインは、

「あなたが抱く、どの考えも力となって出ていき、どの考えも同じ考えを引き連れて戻ってくる」

と説いています。

心に善き思いを持ったとき、それは善き力となって出ていき、善き結果を連れて戻ってくる、一方邪悪な思いを抱けば、それは邪悪な力となって発現し、


そうだとすれば、私たちが心に抱く「思い」が、どのようなものであるかが問われてきます。

幸福で満ち足りた人生を望むならば、善き思いをベースとして生きなければならないはずです。


なぜ善き思いを抱けば、善き結果を得ることができるのでしょうか。

それは、この宇宙が、善き思いに満ちているからです。

宇宙を満たす善き思いとは、生きとし生けるものすべてを生かそうとする、優しい思いやりにあふれた思いです。

私たちが、この優しい思いやりに満ちた思いを抱けば、愛に満ちた宇宙の意志と同調し、
必ず同じものが返ってくるのです。

「与えよ、さらば与えられん」、あるいは「情けは人のためならず」と、愛が持つ偉大な力が古今東西で説かれているように、
あなたが差し出した愛は、必ずあなたに返ってきて、あなた自身を幸福にしてくれるのです。


では、優しい思いやりに満ちた思いを心に抱くには、どうすればいいのでしょうか。

もちろん、聖人君子でなければ、善き思いだけで心を満たすことはできません。


しかし、そのような悪しき思いが過剰であってはならないのです。

悪しき思いをできる限り抑え、少しでも善き思いが湧き出るようにしていかなければなりません。

そのためには、日々、自分の心に言い聞かせるようにして、悪しき思いを抑えることに繰り返し努めていくことが大切です。

そうすれば、次第に善き思いが心の中で占める割合が大きくなり、やがて行動となって現れてくるはずです。

「そんな思いやりに満ちた心などと言っていて、厳しいこの社会をわたっていけるのか」


そうではありません。
善き心こそが、強大なパワーを持っているのです。

このことを、私は第二電電(現KDDI)の経営を通じて実感しました。

第二電電を立ち上げたとき、京セラのような中堅企業が国家的事業に名乗りを上げ、NTTに立ち向かうのは、まるでドン・キホーテのようだと揶揄されました。

その後、国鉄を母体とする日本テレコム、また建設省、道路公団を中心とする日本高速通信が新規参入しましたが、いずれも官業を母体とし、
鉄道網や高速道路網という、全国にまたがるインフラを持っていました。

一方、第二電電は、情報化社会の到来に向け、国民のため通信料金を下げたいという純粋な思いのみで、徒手空拳参入し、彼我の差は歴然としていました。

しかし、第二電電はその設立の趣旨に共鳴した社員が、ネットワーク幹線の構築や顧客獲得などで涙ぐましい努力を重ねてくれたのです。

また、そんな社員の懸命な姿は、代理店やお客様など社外の多くの方々の共感を呼び起こしました。

このことがあればこそ、第二電電は今日もKDDIとして、隆々と成長発展を重ねているのです。

経営資源に恵まれ、成功すると思われていた企業が消え去る中で、ただ「世のため人のため」という純粋な思いを経営資源とした第二電電が成長発展を重ねた。

このことは、人間や集団を成長へと導いてくれる要諦を示しています。

それは、純粋で気高い思いには、素晴らしいパワーが秘められているということです。

二十世紀初頭にイギリスで活躍した啓蒙思想家のジェームズ・アレンは、

「汚れた人間が敗北を恐れて踏み込もうとしない場所に、清らかな人間は平気で足を踏み入れ、いとも簡単に勝利を手にしてしまう。

それは、自分のエネルギーを、より穏やかな心と、より明確で、より強力な目的意識によって
導くことができるからだ」

と述べています。

人生も同様です。

心に抱く「思い」が純粋で善き思いであるよう努めていかなければなりません。

優しい思いやりに満ちた思いを抱き、誰にも負けない努力を重ねれば、人生は必ず豊かで実り多い、素晴らしいものとなることが約束されているのです。





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最終更新日  2021.03.18 15:10:15
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