セカイのオワリとイウ名の…

セカイのオワリとイウ名の…

娼婦



潰されて吐き出した体液にまみれた僕
家までの道をひとりで歩きながら、今夜も夢をみる

『お前には無理』だとか卑猥な言葉を浴びる
誰にでも言えるそんな軽い言葉なんか
わかっているからいいよ

『君に会いたかったんだ』


(最後までどうなるかは不確かだったとはいえ
絶対こんな事はありえると思いたくなかった
アイツはコイツを取り替えたんだ
僕を利用しようとばかり思ってたんだ
全部アンタのせいです
希望なんてひとかけらもない
暗闇を味あわされた
ただ話したいだけなんだ
ただ君に会いたかったんだ
最初からこうなる事理解ってたんだろ?)


あの日みた娼婦(オンナ)の影に僕は『僕』を重ねてた
君になら触れられたいと思ってたんだ

そこの角を右に曲がると僕の大好きな公園がある
ジャングルジムのてっぺんで君と待ち合わせよう

大丈夫 最初からわかってたから

つきぬける君の言葉で汚れたなにかが弾けとんだ
きみになら触れてみたいと思ってたんだ

もう少しあと少しだけ僕に『僕』があったなら
君の目に僕の姿は映るだろうか

見覚えのある歌唄いと
僕が入れ替わったら
今日もまた日がおちて、迎えにくるよ



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