セカイのオワリとイウ名の…

セカイのオワリとイウ名の…

すきなもの


その瞬間を切り取って、あたしのものにする
切り取られた瞬間は
過ぎ去らないで
あたしの手のなかにのこる


コマ送り、時を刻む音、おちつく。
色のグラデーション、ゴスパンクな服、氷川きよし。
光、闇、土曜の朝。
嶽本野ばらの本、あったかい布団。
鳥のさえずり、お弁当のプチトマト。友達と笑いあう時間。
海。どこまでもつづく道。春のにおい。
空。希望に満ち溢れた子供たち。パールのネックレス。
オレンジのマニキュア。いろんな色の水着。オムライス。
バレーボールを追いかけるあの瞬間。
ショッピング。クリームチーズ。綿谷りさ。
風邪をきって走る自転車。お母さんのおにぎり。
クレヨン。ちょっと大人になれる化粧品。
水をかきわけてどんどん泳ぐ。ティラミス。
コメディー映画。雑誌の立ち読み。
ちゃんと笑えてる自分。


でも、あたし以外の人たちにとっては只の日常の一コマ。
あたしにとってはこんなにこんなに素敵で特別で、嬉しいものなんだけれど。




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