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料理長53歳さんCalendar
今回の衆議院選挙については「自民党の勝利」というよりも「民主党のオウンゴール」とする説が多いようです。
確かに選挙戦では3年4か月の民主党の失政が有権者に影響したと思います。沖縄普天間基地問題の迷走、尖閣諸島への中国人上陸事件の処理、福島原発事故の首相の行動、3年半前のマニユフェストのいい加減さ・・・などでしょう。
今回の大勝で自民党安倍総裁をはじめ幹部は「慎重な姿勢」を保っています。もちろん、これは参議院では民主党が比較第一党であり、「政権奪還は来年の参議院選挙に勝利する」・・・ということに目標を定めているからだと思います。国難を打破するにはまさに衆参のネジレを解消しないと政治は前進しないと思います。
今回の自民党の大勝・・・民主党のオウンゴールは自民党にとっての反面教師になっています。
第一は、「政権奪取のためにいい加減な口約束はしない」ということです。反原発、卒原発など実現不能のことを言わず「ベストミックス」を考えるという自民党の現実的判断が評価されたと思います。外交、安保ではブレはないと思います。これからも実現可能な政策を実行していくことだと思います。来年の参議院選挙に向けて軽々に有権者に対して「耳ざわりの良い政策」を打ち出すのは政治として無責任ということになります。
第二に、「党を分裂させない」ことでしょう。今回の民主党の大敗は「小沢一郎氏」が率いる議員多数が選挙前に脱党したことも理由にあります。民主党は元々、旧社会党左派から自民党にいた人までとそもそも主義主張の違う人の集まりでした。消費税のアップに反対して脱党したのですが、党の決めた事に反旗を翻す行為でした。自民党にも反TPPを掲げて当選した人もいますし、TPP賛成の方もいます。党が分裂すれば自民党も大勝転じて逆風となる可能性があります。政策ごとに党内には異論が出ると思いますが、いかにこれを纏めるかが重要であり、党内分裂は避けないといけません。
第三に「閣僚人事」でしょう。口先だけの、パフォーマンスをしたがる人物を閣僚にしない・・・実力のある人を年功に関係なく登用することでしょう。民主党の場合は田中真紀子夫妻が大臣になりましたが、いずれも酷い人事だったと思います。党内事情を優先した大臣人事が、民主党の足を引っ張ったと思います。当の田中真紀子氏は「自分たち夫婦が民主党の足を引っ張った」という認識はないようです。
最期に第四として、「選挙に強い人」を候補にすることです。今回の選挙では世代交代もあり、衆議院では清新な人たちが当選しました。首相経験者をはじめ勇退した政治家も多かったわけです。自民党は変わらないといけない・・・まさに変わるのは人材です。
大勝したと言っても党分裂してしまえば、何の意味もありません。
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