
『法華経』では、地蔵菩薩を持地菩薩と言います
大地の裏から表から支えもつ菩薩です
六道を輪廻する我々の苦しみを地から救ってくださる菩薩です
『観音経』の最後に登場し
観音菩薩の普門示現の自在力を証明するのです
観音菩薩はいつも音を観じて空からやってきます
持地菩薩は衆生の泣き声を聞きつけて大地の蔵からやってきます
観音経の説法者はお釈迦さまです
そのときです
発起人の無尽意菩薩が観音菩薩が無量の衆生を救ってこられたのに感謝して
みずからの首飾りを観音さまに差し上げようとしました
ところが、観音さまは、それを受け取ろうとはしませんでした
お釈迦さまは受け取るように観音に言ってみました
それで、観音さまは瓔珞を二つに分けて、お釈迦さまと多宝如来に差し上げたのです
持地菩薩は錫杖を大地に打って大歓喜しました
「観音経を聴くもの、観音の御名をとなえしものは幸いなり
南無観世音菩薩」
持地菩薩は、空の友の神通力を証明いたしました
観音さまはにっこりと笑いました
以上は、『妙法蓮華経』第25品『観世音菩薩普門品』(略して『普門品』『観音経』)のお話です
すべて33身の観音さまは法華経がふるさとです
南無妙法蓮華経
第28月法 花のいのち 2007年10月20日