臼井不動産．横須賀不動産コンサルティング

2012年02月25日

★ブラックリストのお客様。不動産会社と金融機関は欺せません。★

カテゴリ：新築１戸建て住宅

友人に連れられて「マイホームを買いたい。」と来社されたご夫婦がいる。　いまの会社に勤続して６年、年収が税込み６００万円と言うふれ込みでした。　それなのにどうしてでしょうか、自己資金が５０万円しか蓄えが無い。　少ないよー。

年収は税込みで６００万円。　しかし自己資金がわずか５０万円しかないと語るのだ。

年収が６００万円もあるのに家族４人でどうして蓄えがないの。　申告年収は本当？

営業職なら可能性もあるが製造業で、それもたった勤続６年で６００万円も給与を出してくれる会社があることにもびっくりさせられました。
本人に余程技術力があるのか、それとも残業で稼いでいるのか早速く調べることにした。

まずネットでその会社を検索すると、出てこない。　有限会社だという会社がホームページも無いとは？　本当にそんな会社が存在しているの？　２番目の不審。

車も軽で中古に乗っている。　それなのに自動車のローンが１５０万円近くある。
どうして？　新車価格より多いローン残高に３番目の不審が募る。

奥様は物件に対してとても要求が厳しい。　「新築住宅で１階のＬＤＫは１６帖以上欲しい。　その他に和室が６畳。車は２台入ること。そんな新築をいまの住まいの近くに探して欲しい。」と言われたが、「毎月の支払いは７万円以下に抑えたい。」と釘を刺された。

それでは２，０００万円以下の物件しか買えないから新築は無理だ。奥様の要望を満たすのは中古住宅しかない。　ところが「中古は嫌だ。」と拒絶された。

念のために個人情報を開くとびっくりした事実が判明した。何とブラックリストだったのだ。過去に何らかの金融トラブルを起こした事実が出てしまった。

こうなると金融機関から融資を受けることは難しい。　お客様はカードや他の支払いで過去に事故歴があったとすれば金融機関から１円も借り入れできない事をご存じない。

不動産会社と金融機関を騙そうと思っても、そうは問屋が卸さない厳しい審査が待っているのです。

金融機関から融資を受けようとする時は、勤務先、年収、過去の金融トラブル、勤続年数、粉飾決算など、ごまかしは通用しませんからね、念のため。

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