臼井不動産．横須賀不動産コンサルティング

2012年12月06日

★全国にある工業専用地域の地価下落が止まらない。★

カテゴリ：売　地

全国の自治体が制定した工業専用地域は、工場以外の建物は原則として建築が規制される。
そのために製造業の海外移転によって土地が余りだし、住宅が建てられない土地は購入希望者が激減してしまった。それによって地価の値下がりが厳しい。

工業専用地域は、騒音や臭気を出す工場側と住民とのトラブルを避けるために国が指定した用途地域だ。

その趣旨は良かったが、製造業の衰退、海外移転により工業専用地域を求める企業はどんどん減って、売りたくても買い手が現れない状態となってしまった。

横須賀市内では、行政とどんな暗黙の了解があったか分からないが、本来なら建築が著しく規制されるはずの工業専用地域にセブンイレブンのコンビニが誕生した。

１件が許可されればライバル会社が黙って見過ごすはずがない。
直ぐに違うブランドの２店舗目のコンビニが工業専用地域に誕生した。

つまり工業専用地域が、なし崩し的に用途変更される機運となってしまったのだろうか？
工業専用地域でも店舗建設は大丈夫となり、住宅建設も近い将来に許可されるようになれば、土地の購買者が増え、値下がりした土地は水準訂正で近隣の宅地並みに値上がりしてくることになる。