ラッコの映画生活

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2007.02.19
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カテゴリ: アメリカ映画
SINGLE WHITE FEMALE
Barbet Schroeder
107min
(所有VHS)

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寸評:主演者2人は美人だし、サスペンス映画として2時間弱十分楽しませてもらいました。でも見終わって何かが足りない気もする。

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まず邦訳タイトルのこと書いちゃうと、『ルームメイト求む』ぐらいにして欲しかったですね。『独身女性のルームメイト募集』まですると日本語のタイトルにはならないでしょうか?。でも洋画にはもともとこういうタイトルの付け方があるわけだから、少し日本語でも普及すると良いと思います。『SINGLE WHITE FEMALE』って原題は「独身・白人・女性」という意味だけれど、新聞のルームメイト募集広告ってすぐわかる言葉なんでしょう。仏訳題も『JF partagerait appartement』で新聞広告の文面になっている。劇場公開やDVD化さえしてくれれば邦題なんてなんでもいい、って考えるように最近はしてるけれど、できれば原題の雰囲気を活かして欲しいです。

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映画の舞台となるアパートが「家賃統制アパート」だって出てきて、これ何かと調べてみたら、1940年頃の住宅難の頃に出来た制度で低家賃に押さえられたアパート。だからアパートは古くて味わいがあるけれど、家主は家賃収入が低いから修理とかあまりしないらしい。エレベーターや水道栓の不具合とか窓のグリルの破損、あるいは通風口からの他家への音漏れなどが映画の中に出てくるけれど、そういう背景なんですね。

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アリソン・ジョーンズ(ブリジット・フォンダ)、愛称アリーはコンピューターのファッション系ソフトなんかを開発して売り込んでいる若い美人キャリアウーマンで、ニューヨークの家賃統制アパートの11階に住んでいて、結婚しようっていう彼氏サムと住んでいる。でもこの恋人サムの浮気を知ってしまって、彼とはサヨウナラってことで追い出しちゃう。その晩は寂しいから上の14階に住んでるグラハムの所に泊めてもらう。グラハムは親切だし、男だけれどゲイだから心配ないんですね。翌朝寝坊しちゃうのだけれど遅刻しながらもミッチェルにソフト売り込みに行って、値切られながらも商談成立。

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アリーは独りも寂しいから独身女性のルームメイト募集広告を新聞に出す。米国じゃ当たり前で、この映画にとりわけ人種差別意識はないのだろうけれど、「白人」ってのが付くところがアメリカ社会の現実ですね。何人もやってきた希望者の面接して、みんな帰った後にサムの電話を切ったりして涙流したりしていると、開けっ放しだったドアから控え目そうな女性が入ってくる。不具合の水道栓から水が吹き出して2人ビショ濡れになったりでなんとなく意気投合して、この彼女ヘドラ(ジェニファー・ジェイソン・リー)、愛称ヘディをルームメイトにすることにする。そのヘディ、まずは犬を買ってきたりして、アリーがいい顔しないから「返品可能だから明日返す」なんて言ってるんですが、バディと名付けたこの犬がアリーになついたりで、そのままこの犬を飼うことになる。それで段々にヘディはアリーにまとわりつくと言うか、彼女のファッションや髪型真似たり、おかしな行動をとり始めて、アリーも戸惑い始める。

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(以下ネタバレ)


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サムはとりあえずホテル暮らしなのだけれど、いずれは自分が追い出されるか、アパートを別に借りて一緒に住むことになって、自分がアリーを失うことになると思ったヘディはアリーの姿でサムの部屋を訪れ、寝ていた彼と関係を持つ。これで2人の仲をさけると考えたのだけれど、自分から告白すると言われたヘディはハイヒールでサムの頭を殴り、ピンヒールが頭部に刺さって死んでしまう。ホテルを去るときにフロントも「おやすみなさい、ジョーンズさん。」って、彼女がアリーだと勘違いしている。

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アリーはテレビでサムの死を知るのだけれど、ヘディのハイヒールのヒールが血まみれなのを見て、ヘディがサムを殺したのだということを確信する。ヘディは髪も元の黒に戻し、アリーに化けるために買った服は焼却炉で処分し、自分の存在は誰も知らないから犯人はアリーになると言って、一緒に逃げようと提案する。無理矢理上階のグラハムの部屋に連れて行かれたアリーは抵抗したので椅子に縛りつけられてしまう。しかし殺されたはずのグラハムは仮死状態だったらしくその彼に助けられる。アリーは格闘の末ヘディを刺し殺す。

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サスペンスとしては良くできていて、結末はおおよそ想像はつきながらも、最後まで退屈せず見せてもらいました。でも見終わってみると「何か足りない」って感じ。それが何かというと、やっぱりヘディの心理背景と描写の曖昧性です。単に精神異常者を登場させるだけでは、サスペンスは成立してもそれだけなんですね。最後の方でヘディはアリーに言います。「一卵性双生児といっても2人同じわけではなくって、片方は美人で人気があり、もう片方はそれに仕えるだけなのよ。」と。ヘディは後者で、アリーとの関係でもそうだったわけです。もちろんこれは双生児でなくても一般に2人の女友達の関係がそうである場合に普遍化はできる。見ているとヘディという女性は精神異常ではあっても頭はものすごく良い。その上で、彼女がアリーに自分を同化したかったのか、アリーを保護して彼女の愛を独占しようとしたのか、髪型や服装を似せたのは同化のためか殺人のためか、もちろんこれが微妙に推移するからではのサスペンスなのだけれど、死んだ双児の姉妹への感情も含めて、いまいち彼女の異常な心理が浮かび上がってこない。そこがこの映画の深みのなさのような気がします。

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フランス映画を見慣れていると、サスペンス映画でもホラー映画でもアクション映画でも、そういうところがしっかり根底に描かれている。アメリカ人がサスペンス等によるエンターテインを求めるだけなのに対して、フランス人の関心はいつも「人」にあるということでしょう。そういう意味では監督がフランス系のこの映画は両方の中間にあると言えるのかも。ボクはアメリカの女優さんに関してはよく知らないけれど、ジェニファー・ジェイソン・リーのようにどちらかというとクールな感じの人が良かったのか、もっとドロドロな雰囲気の女優を上手く使っても面白かったのかも知れません。

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Last updated  2008.04.28 00:27:29
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