早口言葉は英語ではtongue twisterという。tongueは「タン」と発音して、「舌」のことだ。焼き鳥や焼き肉の「タン塩」は英語なんですよ!ついでにいえば「ハツ」もheart=心臓で、英語なのだ。twistは「ひねる、ねじる」という意味で、つまりtongue twisterは「舌をひねるもの」。
それはともかく、tongue twisterでインターネット検索してみるとたくさんのサイトがヒットするが、お勧めなのはここ。
1st International Collection of Tongue Twisters
英語だけではなく、世界中の早口言葉が集められている。フランス語やドイツ語などのメジャーなものばかりではなく、アゼルバイジャン語、キクユ語、ズールー語など、言語名自体聞いたこともないようなものもたくさん。その数、105言語!
日本語のものも紹介されている。31例あるうちのひとつ。
Tokyo tokkyo kyoka-kyoku kyou kyuukyo kyoka kyakka.
東京特許許可局、きょう、急遽、許可却下
こんな後半は知らんかったな。前半だけで十分難しいのに。いやほんと、英語の方がはるかに簡単です。このサイトではおまけにこのおおざっぱな英語訳まであるのが愉快。
東京特許許可局~は
The Tokyo patent office hurriedly rejected the permission today.
である。
Raw wheat, raw rice, and raw eggは?
はい、、もちろん、「生麦生米生卵」ですね。
The reason I have leaned this bamboo aginst this bamboo fence is that I just wanted to lean a bamboo aginst it!
「この竹をこの竹藪に立てかけたのは、竹を立てかけたかったから立てかけたのです」
A Japanese plum is a kind of peach, a peach is also a peach, both Japanese plum and peach are kinds of peaches
「すももも桃、桃も桃、すももも桃も桃のうち」
The gasoline of the bus exploded.
「バスガス爆発」
たしかこの前か後に「ブス バスガイド」とかつくバージョンもあり、昔それを言おうとして
「ブス ガス爆発」と言ってしまい、5分ぐらい笑いがとまらなくなってしまったことがあったっけ…って、余談すぎ!!
ニュージーランドの原住民マオリのもひとつ紹介されている。
Taumatawhakatangihangakoauauotamateaturipukakapikimaungahoronukupokaiwhenuakitanatahu
………。よ、よめません……。
以前に紹介した、
English Pronunciation/Listening
にもtongue twistersはあり、shockwaveがあれば音も聞ける。パソコンにマイクがついていれば、自分の発音を録音して比べてみることもできるようだ。
さて、以下に、私が授業などでもよく取り上げる、比較的なじみやすいtongue twistersをもういくつかご紹介しておこう。
Two tiny tigers take two taxis to town.
(2頭の小さなトラが2台のタクシーで街へ行く)
He threw three free throws.
(彼は3つのフリースローを投げた)
If a noisy noise annoys an onion, an annoying noisy noise annoys an onion more!
(もしうるさい騒音がタマネギを悩ませるとしたら、カンに障るうるさい騒音はもっとタマネギを悩ませる)
A big black bug bit a big black bear and made the big black bear bleed blood.
(大きな黒い虫が大きな黒いクマを刺して、大きな黒いクマに血を流させた)
Shy shelly says she shall sew sheets.
(恥ずかしがりやのシェリーはシーツを縫うだろうと言う)
Ted fed Fred bread,and Fred fed Ted bread.
(テッドはフレッドにパンを食べさせ、フレッドはテッドにパンを食べさせた)
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