たべすぎないで、おとうさん

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ぷちアーユルヴェーダ講座日記

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2004年04月26日

先日、腹八分がいいというお話をしましたが、これをやって欲しいのは、今の７０代前後のおとうさんたちです。
食べ過ぎは病気のモトだよ。おねがいだから食べ過ぎないでおくれ。

私の年齢はこの世代のお父さんやお舅をもっている世代なんですがとにかく心筋梗塞やがんの検査入院なんて話がごろごろしすぎているのです。

そして、話を聞いていると、本当に食べ過ぎてる人が多い。検査入院から退院してきたと思ったら好きなものをがつがつ食べる。おいしいものをたらふく食べる。味の濃いもの、コロッケをソースにうかべたようなものを食べる。入院中でも「病院の食事がまずい」と娘に弁当をつくってこさせ「味がうすい！」と文句を言ってるお父さんもいます。

戦時中に少年期をすごし、高度成長の時代にモーレツに働いたたこの世代は、どうしても味の濃い、がつがつと早食いで、食べ過ぎる習慣の人がとても多いようです。

うちの父も、戦時中のトラウマか、とにかく腹一杯食べたいという欲求のすごい人でした。６０代は本当におなかにすいかを入れてる？という感じでしたし、食後に「あまなっとうが食べたい」とか「どらやきが食べたい」とか言って、あんぱん３つなんてペロリ。

「ドラえもん」でてんこもりのドラ焼きがでてくるのは、やっぱりおなかをすかせた幼少期をすごした人ならではの発想。だけどね、やっぱり食べ過ぎは病気のモト。

今、心筋梗塞といっても医療技術の発達でそれほどの悲壮感はなくなってきています。
アメリカの「グラハム・カーの料理番組」には「僕は心臓のバイパス手術を４回やったんだけど甘いものはやめられないんだよ」と太った４０代の男性がでてきて、その人のためにローカロリーな食事をつくったりしています。

それとは逆に意外と芸能人の方で食べ過ぎるということをしない人はたくさんいるようです。私がアーユルヴェーダに出会う前なのですが、筑紫哲也さん（だったかな？）は新聞のコラムで、「夕食はたまにおつきあいで食事にはいきますが、ほとんど食べません」と話していました。タモリさんも朝はごはんと味噌汁とちょっとのおかず、お昼は弁当、夜もあんまり食べないね。と話していたのをみてびっくりしました。
なんだかいっつもおいしものをやまほど食べてるようなイメージがあるのですが、それをすると次の日にひびくらしくて、食べるということが人を疲れさせることもあるのだな・・・と思ったのでした。

さて、うちの父ですが糖尿病を軽くみたまま心筋梗塞をおこしたものの一命をとりとめ健在です。食事指導を得て今は体重もかなりおちました。最初空腹からイライラしたりすることはあったようですが、今では逆に「食事で性格までかわるの？」というくらいイライラはへりました。
それでも、今度は肝臓に腫瘍（良性）がみつかり今度検査入院をする予定です。よくある話です。あ、○○ちゃんちのお舅さんもそんなこと言ってたな～って。それで本人は病気は突然白羽の矢が自分にささったように大騒ぎして、娘や嫁としてもかいがいしくするのだけど、退院したとたん「え？これ食べるの？こんなに」ってことに・・・・。

私には私の体質があります。私はこの体質と一生つきあっていかなくちゃいけない。父も１００％もとにはもどらない心臓と、悪性か良性かわからない腫瘍と一生つきあっていかなくちゃいけない。それを、悪化させるのも、おとなしくさせとくのも自分自身。病気は白羽の矢がささったわけじゃない。とりあえず食べ過ぎないでね、おとうさん。

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