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象さん123 @ Re:完全な人 マタイ5:38~48(10/28) 素敵なメッセージですね。感銘を受けまし…
石田聖実@ 今日の礼拝のプログラム 前奏 招詞 詩編51:19 讃美歌 第二編194 「…
象さん123 @ Re:辞任から3ヶ月(12/01) 羨ましいですね。普通の牧師は 良くも悪く…
やまひで0207 @ Re:プレハブの掃除に行きました(05/04) 大学時代、奥多摩の山を歩き回りましたの…
AGIOS @ Re[1]:義母の死と葬儀(02/17) 象さん123さん ありがとうございま…
March 18, 2012
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カテゴリ: 学校と授業
東日本大震災追悼と連帯の祈り


場所:日本基督教団 名古屋中央教会

主催:中部地区キリスト教学校教務教師会
(金城学院中学校・高等学校・大学     
中部学院大学・短期大学部・済美高等学校 
名古屋学院大学、名古屋中学校・高等学校
名古屋柳城短期大学)

プログラム
司式 大藪博康
奏楽 有田知子
前奏
招詞
讃美 讃美歌21:575「球根の中には」
聖書 創世記11:1~11
祈り (司式者)
メッセージ 「愚かな私たちをも」 石田聖実(日本基督教団尾陽教会牧師)
祈り (石田聖実)

祈りの時間 名古屋中学校 生徒
金城学院高等学校 生徒
主の祈り:一同
讃美 讃美歌21:457「神はわが力」
祝祷 (石田聖実)
応唱 讃美歌21:89 (金城学院大学クワイア)
後奏
報告

■メッセージ 「愚かな私たちをも」
東日本大震災が発生してちょうど一年を迎えた。
今朝の新聞によると死者15,854人、行方不明者3,155人


どうしてこんなに大きな災害になったのか。
もちろん地震が大きかった。津波も大きかった。
しかしあの地域は昔から大地震や大津波を経験している。
1933年の津波でみんな流され4人しか生き残らなかった集落があった。彼らは「此処より下に家を建てるな」という石碑を建て、約80年間それを守ってきた。今回の津波では一軒も被害に遭った家はない。過去の津波の教訓をしっかり守っていれば、被害は防げた。別の対処をした地区もある。高さ10mの巨大な防潮堤を作ったのだ。しかし、津波は10mをあっさり超えた。防潮堤があることに安心して素早く避難せず亡くなった方も多いという。別の地区は15.5mの防潮堤を作った。村は守られた。当時の村長が15.5mにこだわった。明治三陸地震の津波が15mだったので、15.5mを譲らなかったという。この地区も過去の津波の教訓をしっかり守って被害を防いだ。
部分的にはこのように賢く対処してきた地域もあるが、多くの地域が十分な対策をしなかった。

創世記11章のバベルの塔の物語は科学技術の発達によってかつては作ることができなかった巨大な建物を作ることができるようになったことを語る。そして、神の領域である「天まで届く塔のある町を建て、有名になろう」という。バベルの塔の物語はバビロンにあった塔をモデルにしているといわれるが、バビロンとは「神の門」という意味だ。神に取って代わるメジャーな存在になろうとしたのだ。彼らはその技術を持っていると思っていた。科学技術の力はあったのかもしれない。だが、必要なことは科学技術だけではないのだ。彼らは意思の疎通を欠いてしまった。お互いを思いやる心を失って、自分中心で物事を考えるようになり、共同で町を建設することができなくなり、散らばっていた。

総じて見るなら、津波災害も原発事故災害も人間の技術力を過信し自然の力を甘くみて、被害を大きなものにしている。要するに私たちは過去の災害にきちんと学ばず、適当な被害予測を立ててそれを超えるものは想定外として対策から外したのだ。
愚かである。
しかし、この愚かさは誰かのせいにしておけば済むようなものではない。
今、名古屋のどこかで防波堤が壊れたすると津波がなくても、2m以上水没するところがあるという。低地に住む人々の誰が引っ越ししたり、土地をかさ上げしたりしただろうか?私たちもまた愚かである。警告に従わない愚かさを持っている。安全よりも利便性へと私たちの心は傾いていく。それが私たちの現実だ。ここより下には家を建てるなと書いてあっても、ほとんどの地域では守られなかった。そして津波にのまれた。
ルカ13章にシロアムの塔が倒れて、18人が下敷きになって死んだことが書いてある。イエスはその18人は他の人よりも悪い人だったのか、と問う。そうではない、災害に遭って死んだ者も災害に遭わなかった者も等しく愚かである。
その愚かな者に向かってイエスはいう。「あなたがたも悔い改めなければ、皆同じように滅びる」。しかし悔い改めたならどうだろう。神と向きあおうとする者に対しては、どこまでも主は愛をもって臨んでくださる。

この一年ほど「絆」という言葉が使われたことはなかった。バベルの塔の物語は、技術力を過信し、驕りが生まれ、絆が失われた物語だ。彼らは自分達の力を誇示し、神の領域に入り込んで絆を強めようとした。バビロン(神の門)を目指した野望だったがバベル(混乱)をもたらした。

力を誇示することによっては絆は生まれない。むしろ謙遜になること、へりくだって相手を立てることで強められる。
まず、自分達の愚かさを認め、神に向き合おう。
神に向き合うと「オレがオレが」はなくなってくる。
本当に隣人を愛し合い、かつ、師を超えたいのちに生きる者となることができる。

■祈りの時間
「東日本大震災を受けて祈りを共に」
 キリスト教学校教育同盟・日本カトリック学校連合会 共同作成

神さま、地震や津波にあって、
今も苦しんでいる人々をお助け下さい。
家族を失くした人々、
家や仕事を失くして困っている人々、
悲しみや苦しみのために
心の力を失くしている人々に、
勇気と希望をお与えください。
そして、わたしたちも、
この人々のことをいつも思い出し、
助け合う心をもつことができますように。
イエスさまのみ名によって。アーメン

 この世界を造り、わたしたちを守ってくださる神さま、
わたしたちが自然の中で行き。自然と共に生かされていることに感謝します。
 東日本大震災によって苦しむ人々のために、あなたからの助けと励ましを与えて下さい。
そして、わたしたちと自然が共にあなたによって造られたものであることを、忘れることがないようにして下さい。
 あなたはどのような時にもわたしたちから離れることなく、喜びや悲しみや苦しみを共にしてくださいます。
 神さま、傷ついている人々のために、行動を起こす決意をわたしたちに与えてください。
神さまがわたしたちに何を望んでおられるのか、日々の学びの中から知ることができますように。
 主イエス・キリストのみ名によって。アーメン





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Last updated  March 19, 2012 02:31:31 AM
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