「命かんまず・・・」、
命かまわず・・、生死を超越して・・というほどの意味か!?。
子母澤寛氏の小説「逃げ水」に登場する、
「高橋の御隠居」がよく口にする言葉だが、
この御隠居は、幕末、天下無双の槍術家といわれた、
泥舟高橋伊勢守の養父であり師匠でもある老骨漢だ。
高橋の実兄で、若死した「槍の山岡静山」の師匠でもある。
高橋は、海舟勝安房守、義弟の鉄舟山岡鉄太郎とともに、
「幕末の三舟」としてつとに高名である。
これらの傑人たちは、「命かんまず」の厳しい修行をし、
幕末から明治にかけて、要所要路で重きをなした人物であり、
維新回転のキーパーソンとして、時代の生き証人でもある。
各人の回想録等には、各人の人間性や性格が如実に現れ、
多少の齟齬はあるが、詳細な描写で時代の空気を伝えている。
・・・・・・・・・・
「命かんまず・・・」、
この言葉、昨今、妙に、我が身と心に沁み入るのだ。
この数日間、風邪を含んでの体調不良に陥り、
病臥の床での起き伏しに、「命かんまず・・」を支えに生き延びた。
PR
キーワードサーチ
New!
USM1さんコメント新着