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RSSでこのニュース発信を受信している人用に。Jumpman Proのレビュー記事:久々の独自レビュー。気軽に誰でも購入できて、オールラウンドで利用可能、且つ人が履いていないシューズで、ジョーダンという要求を全て満たしたシューズのご紹介。Air Jordan 19 SE East現時点で、日本入荷予定無しのジョーダン新作米国東海岸直輸入モノ。ニュージャージーのユニフォームカラー。Jumpman Pro 青Jumpman Pro 赤
2004年11月17日
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レビュー記事:nikemania写真:TEAM23.JPメディア、広告、一切外に知らされる事なく行われる夏のイベント。それがナイキが企画するBATTLEGROUNDSになる。イベントの内容は1-1のトーナメント。ニューヨーク中の兵が集まり、その技を競いあうらしい。熱波が過ぎ去った夕方から始まり、音楽、ダンス、そしてバスケットボールが、過ぎ去っていく夏の夜のひと時をエキサイティングなものにしてくれるのであろう。そのイベントのシューズとして発売されたのが、この SHOX EXPLOSIVE。イベントさながら、シューズ自体にもほとんどマーケッティング的な働きかけは殆どなく、そのシューズ自体の持つ良さで販売するとでもいえようか。だが、殆ど注目を集めることなく、大量にリリースされるナイキのラインアップの波に飲み込まれてしまい、このシューズが日の目を見る時はこなかったようにも思える。続きは、TEAM23.JPで
2004年10月29日
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NIKE AIR ZOOM VAPOR DRIVE AFレビュー記事:Ph.D写真:TEAM23.JP 履いている人が少なくて、自分に最適なバスケットボールシューズを見つけた時の『ホクホク』感を分かるだろか?それは、売れる前のお気に入りのミュージシャンを見つけた時の満足感と似たところがある。今年3月に特に大きな前触れもなく発売になったVapor Driveは、まさにそんなカテゴリーに属するシューズと言えるだろう。 発売から5ヶ月。そろそろセール品み紛れ込んで市場から完全に消え去る頃合だろう。そんな掘り出し物を見逃さない為にも、今回のレビューは、隠れた一品を紹介する事にした。注意:ミツケタタソクゲット。商品のコンセプト=スピードこの商品のコンセプトは「Engineered For Speed」。とにかくスピードにこだわってみました。というものだ。よって、最近ナイキジャパンが行っている「Speed」のバスケット版という事なのだろう。実際の商品に目を向けてみても、その事はビンビンと伝わってくる。シューズの構成は、ミドルソールを境に分かりやすく分割されている。担当部署に分かれているとでも言ってよいかもしれない。軽量部門(アッパー):とにかく軽い。その軽さを言えば、アッパーだけの重さはほとんどないだろう。もともと軽いアッパーレザーを使っているのに、それにベンチレーションホールを全体に空けて軽量化を計っただけではなく、インナーも重さ数グラムという感じの伸縮性のメッシュ素材になっている。こだわりは、アッパーの裏地(布一枚)にもいきわっているのは、言うまでもない。軽量+スピード部門(ミドル+アウトソール):ロープロファイルのCMEVAとZoomユニットでスピードと軽量化を実現。アウトソールも面積も少なく、厚みも薄い。スピードに耐える為の施工も忘れずに施されており、フルレングス+立体のカーボンスプリングプレートによって、重さを重ねる事なく、安定化が図られている。イメージとしては、F1マシーンの足回りが、軽量で強度のある固めのパーツで作られているのに近いものがある。勿論、サスペンションは硬い。Vapor Drive AF = 超軽量ボディ + 強度で軽量な足回り。空気(Vapor)を載せて走るスーパーカーみたいなもの=ボディの重さの影響を一切受けない車。空気を身につけてドライブするような感覚。アッパー部門全体にベンチレーションホールを空けられたVapor Driveのアッパーはとにかく軽い。どの位軽いかと言えば、「ミニ四駆」(タミヤの玩具)でボディをくり抜きすぎて、コースアウトしっぱなしな位だ。アッパーの厚み指で測ってみてもそれは歴然としており、触った感じは布一枚という感じが一番当たっているだろう。軽いのはアッパーレザーだけではない。Vapor Driveのインナーは、軽すぎるアッパー以上に軽いつくりになっている。素材は伸縮性のあるメッシュが2層になっているものを使っており、触った感じはナイキのDri Fitの素材のようなものになっている。 そんな"2枚の布だけ"のようなVapor Driveのアッパー部門は、足を入れてもほとんど履いた感じがない。名前のVapor(水蒸気)を身にまとっているように、足にまとわりつくものを感じる不快感は皆無に等しい。通気性の良さもそれを際立たせているのだろう。しかし、軽さと履き心地の良さのトレードオフは確実に存在する。Vapor Driveのアッパーは、『非常』にもろい作りになっている。AND1のタイチ・ミッドで頻繁に見られるように、サイドから裂けてくるのが最初の兆候なのではないだろうか?ナイキのスウォッシュで補強はされているものの、それだけは避けられそうもない。※Zoom Swift IIよりは頑丈。また、柔らかすぎるアッパー素材が理由で、足をシューズにロックできないという欠点もある。実際に、シューレースを一番上の穴まで通して、かなりきつめに締めたのだが、激しい動きになると、動きを抑えられないアッパーが伸びているような感覚を感じ、少し不安な感じが残っている。ヒールカップの固定感が弱めな事も、全体的なサポート力の低下に直結している。ZOOM VAPOR DRIVE は結局どう?あまり注目は浴びていないが、ガード向けのシューズとしてはかなり高いレベルのパフォーマンスを提供してくれる。安定感やサポートという意味で言えば、ナイキが力を入れているSwift IIよりも、私には合っていると思えた。具体的に言えば、軽さと履き心地、そしてかなり高いレベルの接地感覚と反発性。特に気に入ったのが、走りやすいアウトソールの柔軟性と、サイドのはみ出したアウトソールの形状によって生まれる安定感だろう。この形によって、少し位変な角度で着地をしても、正しいポジションに導いてくれるので、反転する事は防いでくれるはずだ。Air Jordan 19のそれよりも、小さく(邪魔にならない)ても効果的なようにも思えた。立体(足の側面まで延長した)になって装備されているフルレングスカーボンファイバーも、そのサイドの動きの安定性に一役買っている事は確かなようだ。逆に少し足りないと感じたのは、柔らかいアッパーによって、足の固定が甘い部分だ。試しているうちに感じたのだが、どれだけきつくシューレースを結んだとしても、足を靴にロックダウンする事はできないので、激しい動きの中では微妙に足がブレる感覚を感じてしまう。重さが増したとしても、もう少しアッパーに強度を増してもよかったのではないだろうか。それに加えて、モビリティを重視したクッションシステムも、人によっては十分でないと感じる事があるかもしれない。あと、アウトソールが糊で貼り付けただけというのが丸出しな部分も、少し心配が残る。Vapor Driveは、スピード重視のプレーヤーで、サポートをそれほど必要とせず、クッションを重要視していないガード、フォーワードプレーヤーにはお勧めのシューズだ。スピードを重視していないプレーヤーでも、広い範囲でこのシューズのパフォーマンスを気にいるプレーヤーは少なくないだろう。逆に、サポーター無しにはプレーできないようなプレーヤーで、足の固定を必要としているなら、このシューズは避けておいたほうがよい。NIKE AIR ZOOM VAPOR DRIVE AF 2004年3月 製造元:ナイキ 製品番号:307853 101 生産国:中国 価格:\16,800円 重量:395g (US9.0基準)最軽量クラス サイズ:大きめ 幅:幅広 履き心地:9.0/10 一体感:7.5/10 接地感覚:8.0/10 フィット感:7.5/10 サポート:7.5/10 クッション:7.5/10 耐久性:7.0/10 グリップ:7.0/10 反発性:8.5/10 安定感:8.5/10 走り易さ:8.5/10 通気性:8.0/10 レア度:2.0/10 編集後記これだけ良質なシューズが、特に注目を集める事なく市場から消えていくというのは、とても不思議な気がしてならない。結局はマーケティング。と結論に到達してしまうのだが、完全に消えてなくなってしまう前に、こんな良質なシューズがありましたよ。というお知らせの意味を込めて、今回はこのシューズを紹介させてもらう事にした。最近の商品サイクルは早くなる一方で、どんどん新しい商品が生まれては消えていくわけだが、その中でもバスケットボールを科学されたシューズというのはそれほど多いわけではない。全てが昔の商品の焼きまわしに過ぎず、ほとんどのシューズにあまり大きな感動を感じないというのが、最近のシューズ市場の現状であったりする。そんな中でも、『Vapor Drive AF』っていい。今後の為に2足かってしまった。というあなた。あなたはよほどのシューズ通で、自分の価値観を持っている人だろう。なんといってもこのシューズの良い点は、スピードに注力して、とことんまでその目的を追求した姿勢にある。この職人魂は、高く評価すべき点で、このようなシューズはそう多くはない。例えば、Zoom Huarache 2K4。Zoomとハラチというナイキの材料を調合した上で、大きなマーケッティングを打ち上げ、あれだけ多くのNBAプレーヤーに着用してもらったシューズがあるが、ネームバリューがあるものの、商品自体からはほとんど主張は伝わってこない。特に軽いわけではないし、ハラチが特にフィットするわけでもない。サポートもユルユルだし、どの要素を取り上げても、このVapor Driveにパフォーマンス自体で勝っている点は見つからない。 勝っている点といえば、マーケティングにかけられた費用と、希望小売価格と、市場に出回った出荷数と、ナイキファンの間の期待値位だろう。どれをとっても、シューズの実際の性能にはつながっていない。これが現実というものなのだろう。これだけ情報が氾濫している今日。その中から自分の必要としている情報を見つけ出し、検証し、自分の価値観と照らし合わせるという事は、それほど簡単な事ではない。誰もが自分はユニークでありたいと思いながらも、ほとんどの人が、周りと同じ行動をとっているのを見てもそれが分かるだろう。そんな事に悩まされているあなた。(ie. なんとなくZoom Swift IIを買ってしまったあなた)Vapor Driveを選ぼう。周りに履いている人が少なかったとしても、確実なパフォーマンスに満足する事だろう。デザインについては個人差があるのであまりいえないが、本物の実力がそこにはある。P.S. Air Zoom Vapor Drive AFを、少々厚底で安定感が高いAND1 Chosen 1 Midと感じたのは自分だけだろうか? 商品ページ(白/赤) 商品ページ(黒/銀) <過去のアーカイブ>
2004年08月23日
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NIKE ZOOM SWIFT II AFいつまでたっても値崩れ起こす事なく売り続けられ、本当に多くのプレーヤーに履かれているシューズは気になる所ではある。日本HOOPのスター、"TABUSE"とナイキが共同開発したSWIFT IIは、ナイキ一押しの一足だ。はじめは、TABUSE本人も履かないのだから、たいした事ないんじゃんと決めかかっていたが、3シーズンもぶっ通しで売り続ける事には、このシューズには何かあるのかもしれない。そんな事もあり、一応テストしてみる事にした。しかし、今となってはあまりにも多くのプレーヤーが履いている為、ユーザーの多くがあちこちでシューズの良し悪しを聞いているだろうから、シューズ単体の評価はあまり意味のあるものではなさそうだ。よって、今回のレビューでは、Flight 5と比べる事で、「自分のために開発されたシューズを履かないで、いつまでも10年近く前のモデルになる、ZOOM FLIGHT 5を履くのはどうしてだろう?」という謎を、やはりシューズの評価も交えながら考えてみる。まずは評価基準から、、 日本で人気が爆発するシューズは、必ずキーとなる要素を満たしている必要がある。その要素を満たしている良い一例がZOOM Flight5であり、TEAM23.JPで密かに人気が続いているJORDAN TEAM1も同じような特徴を持っている。 それらの要素は、軽さ、接地感覚、一体感、履き心地、反発性、グリップ、そしてデザインになる。では、その各要素について、Flight 5、Swift IIを比べていき、Swift IIの実力のほどを見てみようと思う。重量小柄な日本人プレーヤーが何よりも気にするのは、シューズの重さだろう。過去のデータをさかのぼってみても、日本のマーケットでは、軽いシューズに人気が集まっている。日本人向けに作られたSWIFTIIにもその事はしっかりと反映されている。SWIFTIIの重さ(USサイズ9を基準)を計ってみると、390グラムしかない事が判明した。手にとった瞬間、ほとんど何の実感もない位のその軽さには驚いたが、実際の測量で二度驚かされる事になった。この数字の意味する事は何だろうか?NIKE ZOOM SWIFT IIは現存するパフォーマンスシューズの中で最も軽いシューズである最も軽いという表現はかなり難しい所があるのも確かである。最近では、『AIR JORDAN 19はAIR JORDANシリーズで最も軽いJORDANだ』というセールストークをナイキが使っていたが、これは事実ではない。何故ならローカットをふくめると話は変わってくるし、初期のAJシリーズを考えた場合もAJ19の重さを最も軽量というのには、あまりにも多くの例外が出てきてしまうからだ。因みに、AJ19の重量は460g(USサイズ9を基準)。少なくともSWIFTIIは最も軽いはずのAJ19よりずうっと軽いし、ミドルカット以上のシューズで、ここまでの軽さの物は今のところ探す事はできない。AND1のシューズの中で軽いと言われているCHOSEN 1 MIDが410g、Flight 5は430g(レトロとオリジナルで若干の重さの違いがある)、軽さで有名なJORDAN TEAM 1でも400gだ。唯一このシューズよりも軽い事が予想されるのが、95年に発売された"AIR GO LWP"位だろう。そんなLWPでも、パフォーマンスを考えた場合、SWIFT2の内容の充実に比べると、その軽さの理由が分かってしまうというものだ。NIKE ZOOM SWIFT 2 (390g) vs NIKE ZOOM FLIGHT FIVE (430g) 接地感覚次に大事になってくるのが、接地感覚。どれだけフロアを足の裏に感じる事ができるか?とい事だ。この感覚の向上は、ZOOMエアの誕生によるところが大きく、Phylonがロープロファイルに抑えられたシューズでは、特にこの部分が優れている。このようなシューズを履いてプレーする場合、一対一の局面(オフェンス・ディフェンスを問わず)で、自分がどの方向に動く場合でも、すべてのステップにおいてフロアを感じる事ができ、微妙な調整ができるという意味でプレーヤーにとって大きなメリットがある。足裏にフロアの感覚が、ダイレクトに伝わってくるというのは、細かい動きを武器とするガードプレーヤーにとっては大きな武器となってくる。スピードを最大の武器とするTABUSEの意見を取り入れたという事もあり、この感覚においてZOOM SWIFT 2は高い得点をマークしているのは当然のところだろう。昨年発売されたシューズの中では最高レベルの接地感覚であると言えるだろう。しかし、ZOOM FLIGHT 5やTEAM 1と比べると、Phylonの分だけ接地感覚は劣っていると言わざるを得ない。具体的な数字で表すなら、ZOOM SWIFT II 2 : 1 ZOOM FLIGHT FIVE (フロアまでは約半分の距離)確かな事は言えないが、アメリカで奮闘中のTABUSEがFlight 5にこだわり続ける(04年のサマーリーグでサンズに参加中の彼は、今年もFlight 5を着用中)のは、やはりこの部分なのではないだろうか?高さでは確実にアメリカ人に適わない彼にとって、スピードこそが彼が生きる道であり、その生命線に直接かかわってくるのがフロア感覚になる。Flight 5のそれは、他を寄せ付けないほどのレベルにあり、それが自分の為に作られたSwift2を履かない理由だというのは納得のいく話である。履き心地と一体感柔らかいアッパーと多重のメッシュ構造のインナーの組み合わせによって、ZOOM SWIFT 2はとても履き心地のよいシューズに出来上がっている。とにかく通気性の良さが際立っており、シューズを履いているという感覚すらあまり感じる事はない。アディダスのクライマクールとまでは言わないまでも、ここまで通気性の良いシューズも珍しいだろう。AND1のChosen 1初期型も通気性では有名だが、実際には、Swift2の足元にも及ばない。履いた瞬間の感覚だけを言えば、少々硬いアッパー構造のZoom Flight5も、Swift 2には到底及ばない。(硬いアッパーに少し違和感を感じる人もいるだろう)Swift2はそれほどは履き心地の良いシューズという事だ。しかし、履いているのを意識しない履き心地=一体感とはいかないようだ。動いていない状態でいうなら、Swift2の一体感は最高である。履いている事を感じない位だから当然だろう。しかし、激しい動きになった時は別の話である。柔らかい素材を使ったSwift2のアッパーは、固定能力に欠けているように思われる。人によっては、足の甲の部分で二重になった「サポートバンデージ」のおかげで、 Swift2の固定能力は優れている意見もあるようだが、私にはそう思えない。なぜなら、素材自体が激しい動きの中ではストレッチしてしまうからである。極端な例で言えば、アッパーがゴムでできたシューズで運動をした場合、普通の状態では一体感を維持できるが、激しい動きの中では、ゴムが伸びてしまって、シューズと足の間に大きなギャップが生まれてしまうようなものである。その点、Flight5のロックダウン構造には優れたものがある。最初は少し固めのアッパーで違和感を感じるものの、一度シューレースで足を固定してしまえば、どんな激しい動きの中でもシューズと足との間にギャップが生まれるような事はない。履き心地よりも一体感のほうが、動きの早さを大切にするプレーヤーにとっては大事な要素だろう。ZOOM SWIFT II の履き心地は、Flight 5のそれよりも断然優れているが、激しい動きの中での一体感は、Flight 5には決して適わない反発性とグリップグリップについては、どちらも同じ素材と同じようなパターンなので、変わらず、並のグリップがある。きちんと整備されたコートでプレーするなら、どっちも同じだろう。ただ、整備されていないコートでグリップを発揮できるほどのものでは確実にない。反発性についてだが、Phylonの分だけ、Flight5に分があるように思われる。でも、それほど大きな違いはない。一般的なシューズと比べれば、どちらも優れているという事だけは確かなようだ。デザインデザインに関して言えば、人それぞれの感性があるので、一般的な事は言えないが、Swift 2単体で見た場合には、シンプルにまとめられたパッケージは中々好きなほうであるが...文字制限数オーバーにつき、続きは、TEAM23.JPで。
2004年07月16日
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JORDAN TEAM ELITE LOW今回は、日本で発売する事のなかったモデルで、アメリカでも特に注目を浴びているわけではないのだが、堅く、根強い人気を持つシューズについて紹介しようと思う。どんな感じの人気か?オークションを見てみれば、すでに古いモデルとなった非AJのJORDANシューズにも関わらず、常に定価近い価格帯で取引されている事を確認できるだろう。これを見ると、このシューズの隠れた人気が分かると思う。しかしながら、ナイキとして特に深い拘りがあるわけではないシューズなので、インターネットを見渡しても、情報はゼロに近い。よって、詳しい情報を提供する事はできないが、こういうシューズがあったんだ程度に、この逸品について理解してもらえれば幸いである。特に特別な事は言えないが、、、このJORDAN TEAM ELITE LOWは、名前が示すとおり、JORDAN BRANDのチームシリーズのシューズの中でも、エリートプレーヤーだけが集まるチームに履いてほしいというメッセージが込められている。シンプルな中にもエレガントな雰囲気が漂うシューズのデザインや、ウッカリダブルスタックのZOOMエアが使われている辺りも、そのコンセプトにピッタリ当てはまる。シューズ自体に目を向けてみれば、JORDAN TEAM ELITE LOWには、次のような特徴がある。簡単な説明になるが、一つ一つ見ていくことで、お店では見ることができない、このシューズについて少しだけでも理解を深めてもらえるのではないだろうか?まずはクッション(ミドル・アウトソール)このシューズで一番気になるのが、ダブルスタックになったZOOMエアがどの程度のものかという事だ。今のところ、ナイキからリリースされるダブルスタックは、AIR JORDAN 18やAIR JORDAN19などの最高モデルだけに留まっている。どうして、この中価格帯の製品にZOOMが入っているのかは以外なところだが、エリートというだけの品格がほしかったのかもしれない。実際のクッション性能に目を向けると、残念だが、それほどダブルを実感できるものがあるとは言えない。AIR JORDAN19にあるダブルスタック(ZOOM+AIRソールだが)の場合、履いた瞬間にバネのようなものを感じるのだが、このTEAM ELITEの場合、そのような感覚は無に等しい。そこにあるのは、殆どベーシックに近い感覚で、少々反発性では優位性があるものの、クッション性能に関していえば、PhylonとZOOMの組み合わせのものと相違はない。しかし、ここで異なってくるのは、その厚みだ。TEAM ELITEのミドルソールは、厚めのPhylonが使われているわけではないので、フロアを身近に感じる事ができる。この感覚はスピードプレーヤーにとっては、プラスの要因になる。総合的に評価をすれば、クッション性能では上の下、反発性では上の下、少し堅いアウトソールにより走り易さは中の下、接地感覚では上の中、そんな所がTEAM ELITE LOWのミドルソールとアウトソールの評価になる。グリップについていえば、ソリッドラバーを使っているのだが、あまり粘りのないものなので、期待できない。アッパーについてとての柔らかいレザーを使ったTEAM ELITE LOWのアッパーはとても感触がよい。レザーを表現するなら、薄手で軽く、少し保湿性のあるようなスムーズなレザー。女物の軽い皮バックに使われているようなもの。といえる。ここで問題なのが、“薄手で軽く”という部分になる。これは、激しい動きをサポートするバスケットボールシューズとしては致命的な予感さえするだろう。確かに、私の履いた感覚では、足をバシッと固定するような感覚はなく、あまりにもソフトなアッパーは、激しい動きの中では『置いてかれてしまう』ような錯覚にも陥ってしまったほどだ。その点については受け入れられないプレーヤーもいると思うが、快適性という意味では、ダントツだ。レザーの柔らかさの度合を例えるならば、AND1のCHOSEN1の柔らかいアッパーの柔らかさで、表面の質感をもっと柔らかく(桃の皮のような方向性で)したものである。もちろん、柔らかいアッパーレザーの軽さと履き心地のトレードオフは大きく発生しており、サポートの弱さ、足の安定感、そして耐久性においては、決して満足のいくものではない。そこで大事になってくるヒールカップについて確認してみたのだが、AJ19のローカットよりはマシな作りとはいえ、固定を欲するプレーヤーなら、確実にこのシューズはボツだろう。走り易さについては期待できると思ったのだが、アウトソールの堅さが原因で、もう1歩のところで走り易さも実現されていない。もう少し柔軟なゴムは使えなかったのだろうか?(多分、アウトソールまで柔らかくしてしまうと、バスケットボールシューズではなく、ランニングシューズになってしまうのだろうが)2昔前のコンバースの布製のバッシュに見られた貧弱さまでとは言わないが、それを1/10に薄めた程度の記憶が甦ってくるという所ではないだろうか。JORDAN TEAM ELITE LOW図解 シューレース:引っ張ればどこまでも引っ張れる感じ。シューレースというよりは、アッパーの柔らかさが原因だろう。殆ど足をシューズにロックダウンできない。アッパーが柔らかすぎて、足がシューズのソールから離れる(実際に離れるわけではないが、アッパーが伸びる感覚がある)事が原因かもしれない。 インナー:Lycra(ビーニーベイビーの素材のようなもの)という伸縮素材を使っている。履き心地は上級だが、クッション材が少ないので、少しインナー素材が薄すぎる感じ(物足りない)がある。固定感や密着といったものは皆無だ。 ヒールカップ+アッパー:とにかく、通常のレザーと比べても表面からして柔らかい素材を使っている。足に張り付く感じがして良いのだが、素材自体が柔らかすぎるので、どんなにきつくシューズを締めても、カチッと固定された感じがしない。一見するとヒールカップがあるようにも見えるが、あまり安定化の効果はない。この柔らかすぎるアッパーが、このシューズを買うか買わないかの決定的な要因になるだろう。耐久性もないと思われる。 フォアフット:軽量Phylon+ZOOMのフォアはかなり接地性が高く、確実なフィーリングがある。ここまで軽量で薄いのに、もう1歩フロアまでたどり着かないのは、堅いアウトソールのラバー素材が原因。ただ、ZOOMにしては弾力性がない。(というか殆ど感じない) リアフット:“ダブルスタックZOOMエア”!!というのが、このシューズの売りだが、結構普通だ。ここでも躍動感につながるような弾力性を感じることはない。 アウトソール:かなり堅く、粘り気が少ないタイプのゴムを使用。よって、グリップ性はあまり高くない。安定感が皆無なアッパーに比べ、ミドル以下の作りはかなり安定している。このコントラストが原因なのか、このシューズを履いていると、何時か、アッパーとミドル以下が分離するのでは?という心配が常に付きまとう。 JORDAN TEAM ELITE LOWは結局どう?とてもソフトなアッパー、ローカット、高い接地性、そして400gの軽さなど、このシューズがスピードプレーヤー向けに作られた事は全ての面において明らかである。そして同時に全てのスピードプレーヤーモデルがそうであるように、このシューズもサポートと安定性という面においては、かなり物足りない(十分でない)作りになっている。よって、怪我を一切気にする事ないプレーヤーで、モビリティの高いシューズを探しているなら、このELITE LOWは、あなたにとってかなり重宝する一足になる。(他のメーカーでこれ以上の柔軟性、軽さ、接地性を持つのはCHOSEN1くらいだ)逆に、足首周りの怪我に対して少しでも(“少しでも”)不安が残るようなら、このシューズは止めておいたほうがいい。ただ、あなたがゲームに出場でき、チームをリードするポイントガードなら、このようなスマートで軽いシューズを履いてプレーする“クール”さは...文字制限により、続きはTEAM23.JPで
2004年06月30日
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AIR JORDAN 19 XIX LOW「あのクッションテクノロジーがローカットに」。まるでスクーターに750CCのエンジンを積むような興奮と大きな期待をもって、AIR JORDAN 19のローカットを待っていたファン(私もその1人)は、このシューズのプロファイルに大きく失望したに違いない。ダブルスタックAIRソールが無意味に分厚いPhylonに。申し訳なさそうにデスクの上で批評を待つ偽物のスーパーカーを前にして、そいつにどんな価値を見つける事ができようか?正直、この夏はこのシューズに決めていた。それだけに、裏切られた期待はJORDAN BRAND(以後JB)への失望へ。。。かなり残念な結果となりそうだが、何時ものようにいってみよう。まずは一番の問題なクッションの入れ替え事件から。クッション。。。今回のリリースで、誰もが期待していたのは、ハイカットで採用されていたフルレングスZOOM+ダブルスタックAIR@ヒールだろう。19を経験済みの人なら分かると思うが、18のダブルスタックよりもさらに高度にチューニングされた19(ハイカット)のクッションは、現存する全てのシューズの中で最高のパフォーマンスを持つ。そんな最高のエンジンを軽量のローカットに積み込んだらどんな風になるのだろう。誰もがワクワクする夢がそこにあった。そして、サンプル写真に写っていたハイカットとほぼ同じ外観を持つローカットのミドルソールを見た私達は、現実のものとなるスーパーカーに胸を踊らしていたわけである。「早く試してみたい」。と。しかし、私達の期待は完全に裏切られた。JBがAIR JORDAN 19 LOWに搭載したのは、必要以上に分厚いPhylonで包み込まれたフルレングスAIRユニット。スペックを聞いただけで、大きな期待はどこかに飛んでいった。同じ19の名前をもつハイカットとローカットだが、クッションには名前が一緒なのが失礼な位の違いがある。その違いを具体的に表現するなら、ハイカットのフォアフットに力を入れれば、突き上げるような反発性を感じる反面、ローカットで力を入れても決して届く事のない距離を足下に感じる。ハイカットのリアフットが着地時のショックを素早く吸収し、次の動きへスムーズなトランジションを施してくれるところ、ローカットではPhylonの反応が鈍く、鈍臭ささえも感じるクッションがそこにある。あまりにも厚すぎるローのPhylonの層による接地感覚への影響もそこには存在し、ハイカットでは踏み込めばフロアを感じる事ができたわけだが、ローカットではそんな感覚は一切ない。もう一つ付け足せば、Phylonの層が厚すぎる事で、ローカットの靴底には、十分な柔軟性が確保されていない。よって、ローカットを好むスピードプレーヤーに必要な「走り易さ」という点についても、このシューズは対応できていない事が分かる。ハイとロー。名前だけ聞けば、カットだけの違いに聞こえるかもしれないが、クッションだけ見ても両者の間には2世代位のギャップである。(※そうは言ってもこのシューズのクッションは平均的と言えるし、同程度のクッションにTEAM DEUCE-TREYが存在する。あくまで、あまりにも良すぎたハイカットと比べた場合に見劣りしてしまったという事と、同じシューズであるべきところをダウングレードまでしたJBの行動についての話である)ヒールカップに致命傷クッション以外にも、このローカットには残念な点がある。実はバスケットボールシューズとしてこのシューズを見た場合、致命的な欠点がヒールカップにある事だ。最近のバスケットボールシューズ見ると分かるが、ほとんどのシューズの踵付近にはかなりの補強が施されている事に気付くはずだ。これは、ヒールカップと呼ばれるもので、激しい動きの中で、足が変な角度に屈折する事を防ぐものである。怪我が心配なプレーヤーなどでは、足首周りのカットの高さに気がとられがちだが、実は、このヒールカップによる足のポジショニングの安定化のほうが、プレーヤーの怪我予防には効果的だったりする。しかし実際はどうだろう。AIR JORDAN 19 ローカットのヒール部分に、ヒールカップはほとんど存在しない。弱い作りながらも、縦の動きには対応できそうな雰囲気はあるが、横の動きに対しては十分な強さがない事が見て取れる。これがどういう意味を持つかというと、例えば、あなたがルーズボールを追っていて、横に大きくストップしようとする時、グリップはストップするのだが、衝撃を押さえ込めないシューズのヒール部分が大きく歪み、それにあわせて足の角度が著しく曲がってしまう事になるだろう。その時の足の角度とは、直角の時と比べ、力の入れ難い角度になってしまうのだ。疲れていない時などは、このような状態が生じても筋肉でカバーできるが、疲れてきて、筋力がカバーしきれなくなった時に、怪我の可能性を大きくしてしまう。ローカットにはサポートの弱さがついてまわる。それを補う為にもヒールカップが必要なわけで、それに対応していないAIR JORDAN 19のローカットは、バスケットボールシューズとしては疑問符が付きまとう。その他にも。。。既に十分過ぎる駄目だしをしたが、もう二点ほどこのシューズへの不満をぶつけさせてもらおう。まずは通気性。ローカットのタン部分には、ハイカットのフロントカバーに使われたものと同じ素材(TechFlex)が使われている。効果は分かり難い実装ではあるが、19のメーンキャラの蛇(Black Mamba)をイメージする為のパーツだから、ローカットにも必要だったのかもしれない。この素材は、軽量だが強度のあるプラスチックホースが編み上げになっているものなので、風通しはとても良い(はずだ)。このローカットを夏の用途を考えていたところもあるので、かなり通性が良く快適なシューズだと思い込んでいた。しかし、実際には、TechFlexは風通しが良くても、もう一つの層になっているブーツ構造(足の前半分を包む柔軟性のある素材)が空気の流れをシャットアウトしている為、風通しは決してよい部類のシューズではない。テストではソックスをはいていたので、ソックスとこのインナーが重なる事で、蒸れる易い環境になっていたとも思えたが、素足で履いたとしても、同じ事になるだろう。機能性も、デザイン的なインパクトもそれほどないパーツをつけたAIR JORDAN。適当だったんですか?と聞いてみたいものだ。通気性を高める為のTechFlexは、確実に履き心地(快適さ)に直結しているべきだろう。履き心地と言えば、ハイカットのレビュー時に、19は本当に高級感溢れる履き心地だといったが、この部分についてもローカットではダウングレードされている。問題なのは、リア半分の素材だ。ハイカットでは、とても柔らかなメモリーフォームがその快適な履き心地を実現していた。あまりに柔らく強度はないものの、ストラップバンドによってサポート機能を実現していたので、快適さとサポート性が一足のシューズで共存できたわけである。しかし、このローカットではストラップバンドの手法は使えるわけもなく、その結果が、このあまりにも一般的なヒール周りの作りこみになっている。この作りのレベルはナイキが販売する最も安いラインアップのものと遜色なく、AIR JORDANシリーズに使われるべき代物ではないだろう。昨年販売されたAIR JORDAN 18のローカットと比べれてみれば、その安っぽさは浮き彫りになる事だろう。誰がデザインしたのだろうか?クオリティの低さがあまりにも多く目につく。殆どないが、一応、このシューズにも未来へ繋がりそうなプチ発明があると思われる。その一つがTPUパーツ(柔軟性と強度を兼ね備えた素材)を使ったシューレースホール。とてもホールド力がある。AIR JORDANのいくつかには、シューズの紐が簡単に解けて、何回も結びなおす必要があるものがある。あまりシューズ購入の際に気を付ける部分でもなく、買った後に面倒な事に気付くポイントだ。その点、このシューズではその心配はいらない。あまりにも地味な利点で、声高には叫ぶものでもないが合...文字制限数オーバーの為、続きは、TEAM23.JPへ
2004年06月11日
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Adidas a3 SuperStar Ultra - 最高!は幻だった?オールスターゲームで、ティム・ダンカン、ケビン・ガーネット(それに可笑しなアーティストも)が履いているa3 ss ultraを見た時、正直それまでアディダスのバッシュに疑問を抱いていたが『!!!』だった。しかし、やっとの思いで時間を見つけてテストドライブをしてみたのだが残念だが『...』と言わざるを得ない。 Made in adidas最高峰のバッシュと思っていただけに、どうやらa3 ss ultraは大きく期待を裏切ってくれそうだ...スーパースターブランドに新しさをというコンセプトは良かった最近の流行に『クラッシックデザインに最新テクノロジーを搭載』というのがある。ナイキのDUNK SBシリーズがその分かりやすい成功例で、このサイトで以前紹介したk1xのchiefgliederも同じ方法で成功している。そのトレンドの波にのってリリースされたa3 ss ultraは時代にマッチしていた。多分そうなのだろう。2004年のオールスターゲーム。ゲームもそうだが、選手が着用しているオールスターモデルにバスケフリークの注目が集まる。今年も例年同様各メーカーから力作が投入され、コートはカラフルに彩られていた。今年のトレンドは、左右色違い履き。多くのプレーヤーが、左右で異なる色のバスケットボールシューズを履いていた。今年の前評判では、ハラチ2K4やVC3のASGカラーに人気が集中していた。しかし、個人的に自然と目がいってしまったモデルがある。それはなぜか、KGとダンカンが履いていた落ち着いた感じのa3 ss ultraのネイビーモデルだった。目が釘付けになったのは、特にデザインが奇抜だったわけでも、スタイルがフューチャリスティックなものだったからではない。スーパースターという定番スニーカーの名前がついているだけあって、とてもシンプルでこれといった特徴はない。唯一の特徴をあげるとすれば、その「シンプルさ」位だった。プレーンなアッパーにスリーストライプ。今まで人気もないのに箱型バッシュを出し続けていたアディダスにはなかったとてもアディダスらしいシューズだ。「バスケットマーケットでも本来のアディダスらしさを取り戻した」そんな事さえも思ってしまうシューズ。このシューズについて確実に言える事は、そんなところだろう。そんなシューズがどうして気になったのだろうか?確かな理由は今でも分からない。このシューズのパフォーマンスを知った今となっては、さらにその記憶が曖昧にさえなっているのが正直なところだ。しかし、ブラウン管に移るこのシューズを見た瞬間に『これは本物だ』そう理由もなく、直感的にそう思った。そう。アーテストは別にして、このシューズを着用しているティム・ダンカンとケビン・ガーネットがそうであるように、「派手さはないが、確実なパフォーマンスを発揮する」。これが瞬間的に脳裏に刻み込まれたa3 superstar ultraの商品イメージになる。スーパースターという定番ブランドとKGとダンカン。表面上はあまり接点を感じるわけではないが、SuperStarというブランドに新しさを吹き込むだけで、ここまで消費者の心に入る事ができるものだ。そんなマーケッティングの威力を見せられたというのがこのストーリーの裏側なのではないだろうか?パフォーマンス:履き心地全般期待に胸躍らせて足を入れてみた。「あれ?何これ?」最初の感触だ。a3 ss ultraは、日本人の足にはあまりにも幅が狭く、柔軟性もかけている為とても窮屈だ。問題は、靴の形状もあるのだが、一番の原因は、補強とサポートの為に施工されているトゥカップ(足のつま先部分)の柔軟性の欠如にあるのだろう。足の指の付け根辺りがトゥカップにぶつかり、痛みさえも感じる位だ。紐を緩めたりもしたのだが、効果はなかった。しかし、窮屈さの原因はそれだけではない。a3 ss ultraの甲の高さはかなり低めに作られている。私の足は甲が高いほうだが、常識の範囲内だ。しかし、このシューズの形状は、そんな日本人に普通に見られる足の形状にも一切対応する事ができていない。30分位だろうか。足がしびれてきたので、すぐにテストドライブをやめてしまった。履き心地、フィット感、一体感の全てにおいて、稀に見るレベルの低さを持つのがa3 ss ultraになる。勿論、足の幅が補足、足の甲があたらないプレーヤーの意見は全く異なるものになるだろうが。パフォーマンス:エナジーマネジメントシステム次にa3 ss ultraの最大の特徴且つセールスポイントになるクッション技術に目を向けてみよう。このシューズには、アディダスが開発したa3(エーキューブ)というエナジーマネージメントシステムが採用されている。a3とは、クッション、ガイダンス、ドライブの3つの機能を持つ事からそう命名されている。その3要素を説明すると...文字制限数オーバーの為、続きはJORDANS.JPで
2004年06月04日
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NIKE SHOX VC III - サポート力と反発性ではツインピークスカナダ。メープルシロップ以外で特にこれといった特徴のない人口3000万人の中大国は日本人にとってそれほど大きな存在ではない。シューズの世界でもそれは同様で、ヨーロッパ別注、アメリカ限定などが存在したとしても、カナダ発の別注シューズは聞いた事がない。そう。スニーカーという男達の世界でカナダ人ができる事といえば、お隣りアメリカへの大冒険を決行するか、彼等の想像の中にだけ存在する日本というオリエンタルな世界に存在すると聞き知ったレア物シューズの存在に大きく胸を膨らませ、今日もメープルリーフの掃き掃除に勤しみながらため息をつく事くらいだろう。しかし、今の彼等は自信に満ち溢れている。アメリカにある“ノースカロライナ人”という変てこな名前の大学からやってきた、ビンス・カーターというダンクマンの存在により、トロントが世界デビューする事になったからだ。SHOX VCはトロント別注。少なくともカナダ人だけはそう思っているのだろう。それだけに、昨年、ブッシュ大統領のイラク侵攻にカナダの偉い人が賛同しなかった事はカナダナイキファンにとっては心配の種だったに違いない。アメリカ資本のナイキがVCIIIのリリースでのトロントの特別扱いを止めるのではないかと。しかし心配は要らなかった。例年同様VCIIIは世界に4ヶ月先駆けて11月1日に発売され、カナダ唯一の別注が守られたのだから。余計な事をタラタラと書いてしまったが、カナダ人をバカにしているわけではない。あくまで、そんなだったら世界は平和なのになぁ。。という誰でも常日頃しているだろう妄想である。さて、ココら辺で本題に入ろう。。。パフォーマンス:SHOXクッション構造「ジャンプ力が上がった」、「精神的な安心感がある」、「バスケが上手くなる」SHOX VCIIIに対するユーザーコメントはかなり好意的なもので、その多くが抽象的なものになっている。アメリカの小売店の多くには、シューズの事なんて知ったこっちゃないフランチャイズオーナーが『データを基に』決めた次のようなストアポリシーがある。「AIR JORDANとSHOXはディスカウントの対象外」AJレベルまでブランド価値が高まったSHOXの最上位モデルになるVCIIIだが、その本当の性能はいかほどか?まず、世の中の大半以上を敵にまわしてしまいそうな個人的な結論から。『SHOXは使えない』○。日本人独特の「蝶のように舞い、蜂のように刺す」プレースタイル(あくまでイメージ)を信条に持つ私にとって、SHOXのような硬い構造は何度履いても違和感が抜けきれない。というよりも骨に響きすぎる。問題は構造。あのコウゾウにある。SHOXのクッションデザインは一見とてもファンシーでありながら、とてもシンプルな構造になっている。ソックライナーから順に追っていけば、ソックライナー↓(ミドルソールは無し!)↓SHOXプラットフォームプレート(Pebaxというプラスチックとゴムの中間素材で、耐久性とショックの放出と軽さに特徴のある素材をTPUでコーティングしたプレート。チャンバーコラムのプラットフォームになっているプレート)↓SHOXチャンバーコラム。これだけだ。そこに優しいポアンポワンした包容力はない。簡単に説明すれば、硬くチューニングされたバネの上に硬いプラスチック板をおき、その上でジャンプしているようなものである。テレビCMのようにボイン、ボインとは決していかない。確かに、その衝撃を和らげる為に、ソックライナーは3層構造になっており、重要なインパクトポイントは、AND1のゲームインソールで有名になったポロンが使われてはいる。しかし、「蝶のように舞う」事を信条にしているバレリーナは、華奢にできている。肉食のアメリカ人とは骨の作りが違うというものだ。このような理由で私にはSHOXは向かない。骨に響きすぎて、疲労骨折気味になってしまうからだ。しかし、骨太のプレーヤーの間では、SHOXはすこぶるいいと好評である事だけはここで紹介しておこう。彼等曰く「SHOXは最高のクッション」だそうだ。私は体験できない感覚なので、それがどういう事なのかは説明できないが、とにかくそういう事らしい。因みに、SHOX VCIIIの反発性は最高に良い。私の場合には、ただ跳ね返されているだけで、十分にその反発性をアドバンテージに変える事はできないが、これもまた骨太のプレーヤーにとっては、大きな補助的役割を果たしているとの事だ。パフォーマンス:アッパーのサポート構造クッションでは、日本全国骨太の会の会員の皆様には、全然参考にならない情報を垂れ流してしまったが、アルファプロジェクトが生み出したアッパーのサポート構造の妙技については是非、参考にしてほしい。どの写真でも分かるが、VCIIIのアッパーのデザインは、白+波型の黒パテントである事に気が付くと思う。このパテントの部分なのだが、ここには、デザイン以上の秘密がある。多くのプレーヤーが、VCIIIは安心感+安定感があると言う。思うに、それは安心感だと思うのだが、VCIIIを履いた瞬間に、充実した足首周りの感触に誰もが気付くはずだ。VCIIIの足首のサポート力には、最近のMIDカットでは得られなかった高レベルのものがある。通常のパテントの二倍くらいの厚みのある素材が使われており、素材に足の形にカーブを描かせる事で固定する必要がある方向には、不要に曲がったりしないようになっているからだ。この施行によって、足を挫くといった類の怪我を予防する事ができるだろう。しかし、VCIIIのサポート構造が優れているのはそれだけではない。一般的に、足首のサポート力があるシューズの場合にありがちなのが、足の自由を奪ってしまい、動きやすさに乏しいという事だ。SHOX VCIIIはその点では心配はいらない。波型にカットされたヒールユニットのカットの曲線が理由なのだが、VCIIIの場合、上手い具合に踝の部分を避けており、足首の自由への制限はほとんど感じられない。アキレス腱辺りの曲線の形もその自由感に貢献しているのだろう。足首のサポートがここまでありながら、ここまで制限がないシューズは、今までにあっただろうか?パフォーマンス:その他このシューズのパフォーマンスは、クッションとアッパーに焦点が当てられているが、その他の特徴についても簡単にまとめておこう。 履き心地:普通。足が「シュッポリ」収まるという感じはするが、足幅が若干狭いように感じられる。アウトソールから足のサイドがはみ出している様が少し不思議な感じはする。 一体感:低い。「プレートの上に載っているという感覚」が強く、その感覚は決して消える事はない。 接地感覚:まあ認めよう。「プレートの上に載っている」割には、接地感覚があるのが不思議だなぁ。。と感じはしたが、あくまでフロアを感じるレベルまでではない。SHOXにしては良くやった。その位のレベルのものはある。 フィット感:まあまあ。インナー構造はあくまでシンプルなのに、思ったよりフィットする。素材+ポジション+形のコンビネーションによるアプローチなのだろう。 耐久性:中々やるだろう。SHOXのプレート+チャンバーはとても耐久性のある作りになっている....文字制限数オーバーの為、続きはJORDANS.JPで
2004年05月28日
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JORDAN TEAM DEUCE-TREY - マルチなTEAMシューズNBAプレーヤーが履かないシューズは消費者に注目されない。この常識の影響をもろに受けているのが、今回紹介するDEUCE-TREYだ。どうして履かないのだろうか?一つの見方では、NBAのレギュラーシーズンゲームでは、左右が異なる色のシューズは着用できないという意見もある。しかし、最初にリリースされたカラーは左右同じ色を使っているのでその理由は使えそうもない。ではどうしてだろうか?思うにシューズのコンセプトが大きな理由なのではないだろうか?DEUCE-TREYのコンセプトこのシューズには、マイケル・ジョーダンのノースカロライナ大学チャペルヒル校での偉業がデザインとしてシューズ全体に埋め込まれている。シューズの名前もDEUCE(2)TREY(3)と命名されており、マイケルジョーダンの偉業を賞賛する目的でこのシューズが制作された事が容易に想像できる。シューズに大学名が刻まれている事から分かるが、マーケッティングの対象は大学をターゲットとしており、このシューズを履いて、マイケルが大学で活躍したような活躍をあなたもしようという意味あいが強いのかもしれない。そうなってくると、すでにカレッジから巣立ちNBAでプレーするプロが、ゴッド・マイケルとはいえ彼の大学時代のメモリアルが一杯詰まったバスケットボールシューズを履いてNBAコートに立っているのは、プロとしての自覚という意味で少し可笑しな話でもある。そんな理由が、NBAでこのシューズを見る事がない理由にあると思われる。では、マイケルの大学での偉業とはどんなものだったのだろうか?シューズの写真を基に、まだ完全には判明していない部分が多くあるが、分かる範囲でシューズの秘密をここにまとめておこう。 左足前の4+左足後の8つの穴 - マイケルが「Dr. James Naismith Award and the John Wooden Award」と「First Team All-America」に選ばれた84年の意味 左足底 - 84年に受賞した賞の名前 右足前の8つの穴+右足後の2つの穴 - UNC(University of North Carolinaの略)ターヒールズがNCAAチャンピオンになり、UNCが所属するACC(アトランティック コースト カンファレンスの略)のルーキーオブザイヤーに選ばれた82年の意味 右足底 - ACC ルーキーオブザイヤーの受賞 3 29 82 - 1982年3月29日。この日、UNCのフレッシュマンのマイケルジョーダンは、NCAAのチャンピオンシップゲームの残り15秒でジャンプシュートを決め、ジョージタウンを63-62の一点差で振り切った。この日、世界はマイケルジョーダンというスーパースターの誕生を知ることとなる。 右足前 - TEAM JORDAN所属の大学名(オフィシャルにリストアップされていないものも含まれる)TARHEELS(ノースカロライナ大学@チャペルヒル)、BEARS(カリフォルニア大学@バークレー)、JAYHAWKS(カンザス大学@ローレンス)、AGGIES(ノースカロライナA&T大学)、RED STORM(セイントジョーンズ大学)、BEARCATS(シンシナティ大学)デザイン。。。多くのナイキファンにとって、DUECE-TREYのデザインは中々受け入れ難いデザインである事だけは確かなようだ。英語のナイキトークフォーラムなどを見ても、「こんなダサいデザインのシューズを履くヤツの気がしれない!」と言ったようなコメントが多々見受けられる。NBAプレーヤーが履いていない事からくる“不慣れ”が影響していると思われるが、左右のデザインが異なる部分が(大きく言えば左右の足。小さく言えば、靴の左右のサイドがかなり違うデザイン)受け入れ難さに拍車をかけているのだろう。個人的にも、初見は、サイドにある大きな◆を基調としたデザインは浅はかに感じられ、手抜き作というイメージすら持っていた。しかし、今はDEUCE-TREYをそのようには見ていない。シューズのクオリティの高さを見たからだ。シューズを実際に見てみれば、手抜き作どころか、他のTEAMシリーズよりも力の込められたパフォーマンス重視の良質のTEAMシューズだという事を誰もが理解する事だろう。パフォーマンス1(安心感ある設計)デザインからは伝わってこないのが、DEUCE-TREYの履き心地の良さだ。このシューズには、履き心地を考慮した工夫が多く施されている。その秘密は、インナーブーツ、アッパー+シューレースのホールド感、安定感のあるミドル+アウトソールのデザインにある。DEUCE-TREYのライカを使ったインナーブーツはとても快適だ。ハラチよりも吸い付きが良いライカ素材のインナーは素材の性質上、どんな足にでもフィットし、少しきつめにプレーヤーの足を包み込む。そのような素材だけに足を入れる際には少し窮屈に感じるかもしれないが、一度足を通してしまえば一ランク上の感触がそこにある。シューズのカット上、踝までしかインナーはカバーしないので最初はどうかと思ったが、足の自由さとホールド感のバランスの良さには、普通のミッドカットにはない安心感がある。ユニークなシューレースのデザインも、見かけ倒しではない。2つ下の写真を見ると分かるが、DEUCE-TREYのシューレースは、紐の真中を境に二つの異なる役割を担っている。一方は、インナーに近い部分でシューズを足に固定し、もう一方はシューズのアッパーを大きくカバーする事で、シューズ全体を大きく足にくくりつけるような役目を果たしている。このコロンブスの卵的発想のデザインから生み出される利点は見逃せないもので、DEUCE-TREYのロック機能は足を2方向からサポートする事で、通常のシューズと比べて約1.5倍のサポート力を生み出している。さらなる安定感を生み出す為にデザインされているのが、ミドル・アウトソールのデザインだ。シューズを手にとると分かるのだが、アッパーから下のミドルソールを境に、DEUCE-TREYにはズッシリとした重みがある。クッションを向上させる為に施行された厚めのPhylonミドルソールと硬さのあるアウトソールにその重さの原因がある。通常であるならば、厚いミドルソールは足のポジションの高さを押し上げて、重心を上げてしまうものだが、アウトソールの素材の選択によって、DEUCE-TREYの重心は、アウトソールとミドルソールの間にあるシャンクプレート付近に重心がきている事が分かる。このポジションは通常のシューズと比べても低い重心の位置になり、結果としてシューズの安定感が高められている。柔軟性のないアウトソールとシャンクプレートのコンビネーションは、走り易さの部分ではマイナスに影響しているが、これもまた安定感のあるソールをプレーヤーに提供している。パフォーマンス2(接地感覚、クッションなど)上記の安定感を生み出す結果失われたのが、このシューズの接地感覚や軽さというアスレチックな特性だ。まず、接地感覚だが、ガード仕様のシューズに特有のつま先を踏み込むと地面を感じられる感覚は期待できない。このシューズで感じられるのは、硬めにチューニングされているPhylonのクッション素材だ。シューズのミドルソールには、AIRソール独特のフワフワした風船感覚もなく(これは◎)、特に際立った反発性もない。DEUCE-TREYにあるのは、ジャンプして着地した時に初めて感じる事ができるベーシックなクッション感覚だろう。次に感じたのが、肉厚のインナーブーツによる素足感覚の欠如だ。ライカ素材のインナー素材はモチモチとしていてとても感触がいい。しかし、いざプレーするとなると、柔らく薄めのアッパーとソコソコ柔らかいインナーのクロースだけのシンプルな構造のシューズのほうが、ずっとプレーしやすい。DEUCE-TREYのインナーは確かにサポート機能は高いのだが、個人的にはここまで必要ないと強く感じた。また、湿気を多く含みやすく開放しにくいDEUCE-TREYのインナーブーツは、使用後の乾燥方法に気を使わなくてはいけないので、少々面倒に感じるのも正直な感想だ。クッションはベーシックながらも普通以上のものがある。さすがにここまでミドルソールを厚くしているだけあって、普通以上のクッションがなければ問題外のシューズになってしまうのだが、Phylon素材で厚く覆われたAIRソールユニットは、....文字制限数オーバーにより、続きはJORDAN.JPで
2004年05月19日
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レビュー:AND1 CHOSEN 1 MIDデンバー・ナゲッツのパワーフォワード、マーカス・ケンビーがCOOLなシューズを履いている。つま先がユニバーシティーブルーで後ろ半分が白色のAND1シューズが気になる。Chosen 1だ。Big Ben等多くのNBAプレーヤーがこのシューズを愛用する中、彼の愛用しているカラーだけが個人的に気になって仕方がない。このシューズ、プレーヤー達にとても愛されている。その証拠に、Chosen 1の04年モデルが発売された現在も、プレーヤーはこのモデルを履きつづけている。そして当分は手放す事はなさそうだ。その人気の秘密は?もちろん純粋にパフォーマンスの高さにある。今回のレビューはずっと気になっていたAND1シューズにフォーカスを当ててみよう。デザインからの印象ストラップが付いているシューズは嫌いだ。たいして機能性を持たないし、実際は格好良くないのに、気付かずに格好つけているように思えるからである。(?)当初はChosen 1についても同じ意見をもっていた。「Chosen 1? 選ばれた者?何だそれ?なんかストラップとかつけて。重そうだし、履き難そう。パス」そんな感じで、特に注意を傾ける事なく、発売から4ヶ月が過ぎ去った。「AND1で一番いいのはChosen 1だと思う」、「こんなにバスケットボールで履きやすいシューズはない」、「Chosen 1の新しいバージョンっていらなくない?」先月位から、周りのバスケットボールマン達がChosen 1を気にし始める。少しというかかなり反応が遅い。これがジェネレーションギャップというものなのだろう。全く気にしていていなかったはずのChosen 1が、本当にChosen Oneに思えてくる。影響されやすいとはいえ、本当に不思議だ。 NBAのレギュラーシーズンも佳境を迎え、今年の注目は、なんといってもスーパールーキー、カルメロ・アンソニー率いるデンバーがプレーオフをものにできるかどうかだった。そうなると必然的に、ナゲッツのメディア露出度が上がる。ナゲッツの注目は勿論メロ。しかし、ニュースを見ていると、以前は大きな期待を背負っていたマーカス・ケンビーも時々活躍している事に気付く。「あれ?!アイツの履いているのChosen 1じゃん。あの水色がメチャメチャカッコイイ。」これだけで十分だった。初のお目見えから4ヶ月。少々のタイムラグがあったが、私もChosen 1に逝ってしまったようだ。そうなると気になってししょうがなくなってしまうというのが人の性。どうしても履きたくなる。嫌いだったストラップ付きのデザインさえも、そうなると格好良く見えてしまうのだから不思議なものだ。「Chosen 1?」=他のバスケットボールメーカーが今まで作る事のなかった革新的なデザイン。このシューズを手にした瞬間に、Chosen1の虜になってしまったようだ。この履き心地は。。「硬くて重い」-私が抱いていたAND1のイメージだ。よって、Chosen1も同じように見ていた。しかし、ここまで最初のイメージと実物が異なるシューズも珍しい。「人は外見だけでは判断できない」。この事はシューズにも当てはまる事を、今回発見する事になった。まず何よりも驚きなのは、フォアフットのアッパー。この柔らかさは、ほとんどランニングシューズのようである。今までに触った事のない合成素材を使っているのだが、靴の素材というようよりは、想像上の「バットマンが着るパワースーツの素材」こそが、Chosen1のフォアフットの素材になる。足に張り付き、足に完全にフィットし、足を防御し、足を強くさえもしてくれる。イメージとしてはそんな感じである。このフォアフットの素材と、足首を包み込むメモリーフォームのコンビネーションによって、Chosen1はプレーヤーの足の一部になる。どんな動きでも試してみると良い。一切の違和感を感じない。Chosen1が提供するのは、靴を履いているという感覚ではなく、足の機能を高めてくれるパワースーツ機能だ。しかしここで一つ苦言。フォアフットのベンチレーションホールによって、通気性は抜群だと思ったのだが、それほどではない。靴の中に手を入れて、外から風を当ててみたが、靴の中までは風がとおってこなかった。耐久性を犠牲にしてまで、このメッシュ素材を使ったのだから、フィット感以上のアドバンテージを提供してもいいだろう。Chosen1は、普通のシューズよりも蒸れやすい。あまり他では聞かないコメントだと思うが、私はそう感じている。1時間もシューズを履けば、逃げ場を失ったシューズ内の湿気は、あなたの足にまとわりつく。デザイン向上の為の穴。私はそう見ている。しかし、格好よさってとても大事だ。パフォーマンスは。。「Chosen1は歴史を塗り替える」こんな事を言うと、たかがシューズで大げさだ。しかし、バスケットボールシューズという狭義の上での歴史を考えた場合、AND1がChosen1で行なった事はまさに歴史を塗り替えた事に他ならない。履き心地、一体感、接地感覚、フィット感、サポート、クッション、グリップ、安定感、走り易さ。JORDANSが採用しているパフォーマンス測定の11のパラメータのうち9ジャンルでハイスコアを取得している。このようなシューズは珍しいし、バスケットボールシューズの王様であるAIR JORDANでもここまでの得点を稼いだシューズは殆どない。それだけChosen1は優れているという事だ。思いっきり走り、ストップして、ターンして、ジャンプして、着地の瞬間にクッションを感じてみよう。あなたの足とChosen1の間には殆どのギャップは生じない。いつでも思った場所にシューズはポジショニングしてくれて、常にプレーヤーのサポートを忘れる事はない。というよりも、シューズ自体があなたの動きを予測し、先回りして、サポートを提供してくれるという感覚だ。Chosen1が持つ、”あなたの足を完全にサポートしたい”というポリシーは、シューズの形状の到るところに存在する。その一番良い例が、アッパーのカットの形状だろう。Chosen1のカットの形状は、内側が高く、外側が低くなっている。着地時の怪我は、足首を内側に捻ってしまうことから生じる。内側のカットを高めて、その状態を防ぎながらも、プレーヤーのスピードを活かしきるために外側を自由に開放する。人間工学上の観点で考えれば当たり前の事でも、AND1以外にその事を着実に具現化しているブランドはない。流石はバスケットボール専業メーカーと言えよう。しかし、少し気になった点もなくはない。まずは、ストラップなのだが、これは少しきつすぎる。Chosen1のストラップは、プレーヤーの足を完全に靴にロックする。これが足と靴が一体になるので良い点ではあるのだが、足の甲の高い人の場合、1時間もしないうちに、足の血の流れが止まってしまい、しびれてくるかもしれない。私の足も例外ではなく、ストラップを緩めないと、プレーに支障が出てきた。もう一つは、アウターソールの柔軟性。Chosen1のソールはランニングシューズ並に柔軟に出来ている。これはバスケットボールシューズにはとても珍しい作りで、スピードプレーヤーにとっては、その走り易さが病みつきになるだろう。しかし、高いアウトソールの柔軟性は同時にフォアとリアのポジションの固定の弱さからくる捻りの原因にもなる。それを補強する為に、アウターにプラスチックパーツをつけているが、それほどの効果はなく、激しい動きの際に、足裏の不安定感(極端な捻りの状態が可能になってしまう事)が仇となる場合があるかもしれない。AND1 Chosen 1 Mid図解 メモリーフォーム:インナーは、プレーヤーの足の形に会わせるタイプの素材の為、とても足にフィットする。とても快適だが、湿気を含みやすいタイプの素材なので、1時間もプレーすれば蒸れてくるだろう。足首のカットは、内側が高く、外側が低くなっており、プレーヤーの足の動きを自由に開放しながらも、サポート能力を生み出す事を可能にしている。 ストラップ:このストラップを締める事で、非常に高いホールド感が生まれる。しかし、足の甲の高い人の場合、ストラップを締める事で、足の血のめぐりが止められてしまう可能性がある。NBAのプレーヤーには、ストラップをつけないでプレーしている選手が大勢いるようだ。 通気性の穴:正直この穴の効果は微妙である。1時間ほど履いてみたのだが、結構シューズ内が蒸れてくるのを感じた。息を吹きかけてみたのだが、風通しはあまりよくないようだ。機能というよりは、デザインだろう。 ソックライナー:ポロンを使ったゲームインソールではない普通のもの。ステップすると分かると思うが、ダイレクトにフロア(ミドルソール)の感触を感じることができる。接地感覚を究極に高めたかったのだろう。 Harmonix:AND1のショック技術。このモデルでも、とても快適で安定感のあるクッションを提供してくれる。 フォアフット:クッションはローファイルのCMEVA。反発性については特に感じないが、接地感覚に優れている。但し、ショックはダイレクトに足に伝わる。裸足により近い感触。 補強レーン:名前はないが、アディダスのTorsionみたいなものが、Chosen 1の靴底にある。足の捻りを防ぐものだが、柔軟性を考慮してか、それほど硬いものではない。 グリップ:変化を加えたHerringboneタイプのアウトソールパターン。Chosen 1は、グリップ力でも定評がある。 Chosen 1 Midはどう?正直ここまでプレーヤーの要求を満たしてくれる完成度の高いシューズはない。ポジションに関わらず、速く、高く、安定した動きを求めるプレーヤーなら、是非Chosen 1を試してみることをお薦めする。特に圧巻なのが、足によく馴染むフォアフットのアッパーの合成素材。今までにない感触で、とても快適だ。接地感覚の高さ、走りやすさと超軽量級の重量、どれをとってもプレーヤーにとってはありがたい。通常23.5cmを履く女の子に、28.0cmの靴を試してもらったのだが、サイズの大きさにも関わらず....制限文字数オーバーの為、続きはJORDANS.JPで
2004年04月30日
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レビュー:AND1 STARBURY MID何時になったら履くのかな?AND1 STARBURYについては誰もが首をかしげている事だろう。オールスターに出場できなかった事でデビューの時期を失ってしまったマービュリーのシグネーチャーモデルは、発売開始した現在もお蔵入りの状態が続いている。プレーオフでこそは!すでに2敗のKnicksのマービュリーだが、今シーズン中に履くことはあるのか?マービュリーより一足先にAND1 Starbury MIDを縦に斬る。今回のシューズレビューのテーマだ。デザインについてのインサイトシューズデザインのコンセプトは「ステフォンのような速さ」。シューズのデザインフェーズでは、複数のラフデザインからステフォン自身に選んでもらい、彼とAND1デザインナーが協力してシューズの速さを主張するデザインに創り上げたという。。。。本当だろうか?シューズの作りを考えると、私はAND1が教えてくれたこのコンセプトに中々ピンとこない。。ステフォンはスピードが売りのポイント/シューティングガードだ。確かに速さは売りに違いない。しかし、直感的にこのシューズのデザインには速さとは異なる意味が隠されていると思わずにはいられなかった。まず名前から攻めていこう。シューズの名前Starburyとは、StephonとMarburyからきている。彼のニックネームだ。しかし、只のニックネームではない。彼がストリートボールで認められた事からついた愛称だ。短絡的だがここで気になった。AND1とストリートでのニックネーム(今までこの名前は使われていない)。ストリートでの支持の高いAND1とストリートでのニックネーム。ストリートの香りプンプンだ。あとステフォンとストリートの関連性を見つける事ができれば、AND1 Starburyのテーマが速さというよりはストリートと言う事ができるのではないだろうか? 検索エンジンで「Starbury+AND1」を検索してみた。検索結果は沢山あったが、その中でもsacbee.comが面白い記事を掲載している。この記事によると、ステフォン・マービュリーはアメリカのストリートへのアピール度ランキングで堂々の第三位に入賞している(因みに一位アイバーソン、二位T-MAC、四位レブロン、五位アンソニーとスター揃い)日本ではなじみの薄い「ストリートのアピール度」とは何か? Sacbee.comでもその定義は難しいとしながらも、どうやら「音楽、貧しい生まれ、恵まれない家庭環境、タフさ、熱いハート、攻撃性、HipHop、アフリカンアメリカン」がキーワードになっているらしい。そしてステフォンはその全てのキーワードに当てはまり、実際に多くのアフリカンアメリカンから絶大な支持を受けている。あのランキングの他の四人と比べた場合、ステフォンの実績は幾分劣る。その上でのランクインは、彼を構成している背景がストリートの琴旋に触れている事を示している。ストリートのアピール度?お金に直結する大事な要因だ。ナイキがレブロンに100億円も払う事を見てもその威力を計り知る事ができる。ステフォンのSのタトゥーが入った彼のシグネチャーシューズ。ストリートが待ち焦がれている事は容易に考える事ができる。そう考えた場合、Starburyをストリートをターゲットとして製品化したと考えるのも自然な流れの一つだろう。次は実際にシューズを見てみよう。確かに流線型のスタイルは速さを予感させる。しかし、シューズに足を通した時に強く感じられるのは、「速さ」というよりは「タフさ」だ。その感触は合皮を使ったアッパーの硬さが直結している。AND1 Starbury MidはAND1の中(というよりはバスケットボールシューズの中でも)でも最も硬い部類に入る。ここで述べる硬さとは、柔軟性の欠如と一体感の希薄さを指している。そんなに長時間の着用をしたわけではないが、Starburyの場合、多くのスピードタイプのシューズのような「シューズが足と一体になって履いている事を忘れてしまう」という感覚を決して感じる事はない。それだけではなく、インナーもかなり柔軟性に欠けた厚みのあるものを使っている為、シューレースを少しきつめに締めようならば、足が鬱血してきて痛みさえも感じるだろう。長期間に渡って使用すれば、素材が馴染んでくる事もあるかもしれないが、スピードを意識したシューズでは、このような素材は決して使わない。Starburyには見た目だけではなく、実際の「タフさ」(耐久性)もあると思われる。アッパーの頑強さは上記の通りだが、アウターソールもシンプルかつ強い作りになっている。Starburyは本当に耐久性に優れたシューズなのだ。Starburyに使われている最上級のクッションシステムも、ストリートボーラーのように生打ちのコンクリートの上でバスケをする場合にとてもありがたい仕様だ。シューズの主であるステフォン・マービュリーは、現時点でも1年以上前のAND1 Questを愛用している。「Questの性能が高い」や「シーズンのこの時点でクセのある新しいシューズに替えるのはリスクが高い」など様々な理由があるだろう。しかし、オフシーズンになる今年の夏にストリートボールでStarburyをデビューさせるというのが、本当の所なのではないだろうか?そうなってくると、来シーズンの始まりには、すでに売り切れになったStarburyにその夏の彼のプレーに魅せられたボーラー達が押し寄せる。そんな現象がますます現実味を帯びてくる。パフォーマンスミドルソールから上のパフォーマンスについてはこれと言って特徴のないシューズだ。カットの高さにしては普通なサポート。フィット感というよりは、締めつけ感と表現できるインナー構造。通気性もあまり良いとは言えない。アッパー素材は一体感が生まれ難い。ホールド感も平均的だ。このシューズのパフォーマンスで語るべきは、AND1の誇る最高級のクッション構造だろう。Starbury Midのクッションには、HarmonixというAND1独自のテクノロジーが搭載されている。Harmonixは、最上級のクッションと安定感(一般的にクッション性能を上げる事で左右に対する安定感が失われる)のハーモニーをしっかりととれたクッションですよという事から命名されている。Starbury midのHarmonixは3つの部分から構成される。 Duraspring II - エアバッグを覆うフォーム素材。反発性と耐久性に優れている素材で、ヒールの下にポジショニングされている。 Springz Geometry - ヒール部分のアウト/ミドルソールをドーム状に加工することで、サスペンションのような機能を持たせる。衝撃時にはドームは潰れる仕組みになっており、その事でショックを分散させる。 Harmonix エアバッグ - エネルギーを伝達する特性によりショックを吸収する。ヒールの安定感を高める構造ももつ。 Starburyのクッション構造はこれだけではない。ミドルソールにはCMEVA、極めつけのソックライナーはゲームインソールだ。ゲームソールは、AND1の最高級のソックライナーで、プレーヤーの足をドライに保つ事で熱くなりすぎる事からくる疲労感を和らげてくれる。素材には反発性と耐久性の高い圧縮素材を使っており、足全体に追加のクッション+反発性を提供する。ステップの時親指で押した時に感じる柔らかい感じが、ゲームインソールの効果になる。AND1によると、その耐久性は非常に高いもので、シューズのライフスパンが終了する前に破損する事はない位だという。私が履いた感覚では、すぐに駄目になると思ったのだが、どうやらそれは勘違いだったようだ。 プラスαになるが、素材には特別な処理がされてあり、雑菌が増える事で発生する足のニオイを抑える効果もあるらしい。シューズの独特なニオイはこれが原因だろう。とても心憎い心遣いだ。Starburyではソックライナーが糊付けされているので剥がす事はできないが、ゲームソールは洗濯機で洗う事も想定してデザインされている。ここまでくると、その意気込みの違いに気がつく事だろう。AND1のクッションへの飽くなき思いは、そこらのものとは本気度が違う。 ここまでAND1がこだわるクッションは、パフォーマンスとなって.....制限文字数オーバーの為、続きはJORDANS.JPで。
2004年04月23日
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レビュー:NIKE JORDAN TEAM 1 02年復刻6年前の97-98年のバスケシーズンにさかのぼる。大学(ナイキ契約)のバスケットボールホームカミングゲームのチケットを手配する為、私と友人は街の小さなチケットオフィスに足を運んだ。地元大学を応援し続けて30年という感じの気さくなスポーツ好きなオヤジさんと若いバイトの女の子によって運営されているオフィス内には、様々なポスターが飾ってあった。お目当てのホームカミングゲームのポスターも勿論飾ってあり、ポスターには、当時の大学のスター選手、ピーターソンが、“AIR JORDAN”らしきシューズを履いてダンクしている。そのAJらしきシューズは、チームカラーの黒を基調としており、黄色のマークが鋭く光っていた。「この新しいジョーダン結構カッコイイじゃん」これが、私がTEAM 1を始めて見た時の感想になる。 今回のジョーダンマニアでは、JORDAN BRANDのTEAMシリーズでも日本で根強い人気のあるTEAM 1についてレビューする。リリース1番目、人気でも1番1997年、ナイキの子ブランドとしてJORDAN BRANDが誕生した。ブランドの最初のモデルは「JUMPMAN」。バスケ仲間の何人かはすぐに飛びついていたが、結局はチープなJORDANという印象が強すぎて、好きにはなれなかったモデルの一つだ。世間では、このリリースを失敗作と呼び、これといった新しい提案のないJORDAN BRANDの存在理由を「売上拡大」以外で理解している人はいなかったのではないだろうか。そんな雰囲気の中、JORDAN TEAM 1がリリースとなる。JORDAN TEAMとは、「チームでお揃いのJORDANシューズを履こう」というシリーズになる。ナイキがDUNK HIなどで成功を収めているバスケットボールチームシリーズのJORDAN BRAND版になる。勿論、「BE TRUE TO YOUR SCHOOL」のコンセプトはこのTEAMシリーズでも適用され、現在はネット上でも探す事も購入する事もできないが、6-7色のTEAM 1がナイキ所属のバスケ名門校にそれぞれ支給された。名前の由来はTEAMシリーズの最初のモデルだからTEAM 1。とても解りやすいネーミングだ。復刻されている事からも想像がつくが、TEAM1にはJORDAN TEAMシリーズで最も成功したモデルという側面もある。どうしてだろうか?発売当時の状況を少し考えてみよう。TEAM1が発売された97年はAIR JORDAN13がリリースになった年だ。シリーズ中で不人気の1位をAJ16と競っている13である。AJ13の不人気の理由はデザイン。多くのバスケマンにとって、あの豹の目をモチーフにしたというバスケットボールシューズは理解不可能で、受け入れ難かった。個人的には、シューズの素材がすぐに疲れてくる事も嫌いだった理由の一つにある。しかし、不人気の理由はそれだけではない。同時期に発売されたTEAM1の存在自体が大きな影響を与えている。2004年現在、AJ=最新テクノロジー、JORDANシューズ=AJの下位モデルという明確なラインが引かれている。実際に2004年に発売されたTEAM FLOWとAIR JORDAN19を比べれば、その違いは歴然だろう。しかし当時は違う。JORDAN BRANDが生まれたばかりの97年はその方程式は確立されていなかった。単純にTEAM1とAJ13を比べてみよう。クッションにZOOM、ミドルソールに共にファイロン(TEAMにはInjection Molded Eva等の安いものは利用されていない)、インナーも同レベル。唯一変わっていたのは、デザインとスピードレーシングと価格だけになる。TEAM1人気の理由はそれだけではない。当時はTEAMシリーズがスタートしたばかりという事もあり、Nikeのプロモーションの力の入れようも違かった。その結果、多くの学校がTEAM1を履いた事で、露出度では確実にTEAM1が勝っていた。極めつけに、JORDAN BRANDが始まったばかりという事もあり、殆どの人には、JUMPMANロゴ=AIR JORDANという思い違いまであったのだ。ここで質問。目の前に2足のAIR JORDAN。あなたはどちらを購入するだろうか?AにはTEAMという名前がついており、Bは13。機能性はほとんど変わらないが若干だがTEAMが勝っている。TEAMのほうが日頃から目にする機会が多く、憧れのスタープレーヤーやひいきのチームがこぞって履いており、オマケに値段が安い。13はデザインが好きじゃないのだが、なんといってもマイケルジョーダンが履いている。さあどっち?勿論、TEAM1を選ぶだろう。消費者は正直である。良いものを安く買えるなら、そうしない理由がない。このような経緯でTEAM1は大きな成功を収める事となる。どれだけ大きい成功か?あまりにも大きすぎて、2002年の復刻時に小売店が発注数の計算違いまでしてしまう位である。日本でのTEAMコンセプトと根強い人気さて。このようにアメリカの小売店注目のTEAM1も日本では展開が見合わされる事になる。大きな理由は、前年に発売されたAIR JORDAN12の大失敗が理由にある。AIR JORDANが売れないのに、“TEAM何とか”が売れるか!とても納得できる意見である。し・か・し。小売店の経験則に反し、TEAM1は日本人プレーヤーの間で根強い人気のシューズに育つ。特に高校生バスケ部の間ではナイキのシューズ注目度第二位の一足だ。全ては、TEAMコンセプトの実施にある。2002年秋、ナイキ主催のバスケキャンプの写真がバスケ月刊誌に掲載された。注目すべきは、「どこ高校の誰」という事と「足元」。その時に輝ける選手達が履いていたのがTEAM1になる。その時点で、日本の多くの高校生の脳裏に、近所のスポーツショップでは取り扱っていない特別なJORDANが存在する事と、“選ばれた同世代の高校生”が特別なシューズを履いていた事実が刻みこまれる。2002年冬。東京で毎年恒例ウィンターカップが開催される。各都道府県選抜の高校生が3年間の成果を競い合う高校バスケットボールの天王山だ。その年は優勝を逃した常勝能代工業だが、例年同様に多くの高校生はその年のチームの調整具合の確認と爆発的なゾーンプレスを勉強する為、試合会場をチームと一緒に移動する。バスケファンは、統制のとれた練習風景、加藤監督の怒鳴り声、もちろん彼らの着ているナイキのジャージ、ユニフォーム、シューズのチェックも忘れたりはしない。能代の全てが気になるのだ。この感覚は、風邪の時に見る夢のような能代のプレスディフェンスからの連続得点シーンを一度見た事のある人なら理解できる感覚だろう。一通りチームを観察したところで、彼らは気が付く。「あれ。あのシューズ雑誌に載っていたやつじゃん」人は、ある情報を二つの異なるソースから聞いた場合、正しい情報として記憶する傾向にある。心理学で証明済みの事実である。日本においてナイキが実践する能代をベースとしたTEAMコンセプトはとてもパワフルなマーケティングだ。2002年のJORDAN TEAM1、2003年のNIKE AIR ZOOM Flight5(+田臥効果大)は成功例の一部になる。日本未発売のシューズとは通常シューズマニアが探すものだが、TEAM1においては高校生がマニアを差し置いて探している。中々目にする事のない現象だ。パフォーマンス?能代工業だけが人気の理由かと問われれば、そんな事はないと言える。とてもシンプルにまとめられたTEAM1のパッケージには、97年当時のナイキテクノロジーの全てが搭載されている。反発性を実現するZOOM AIRソール。スピードプレーヤーには嬉しい超軽量級の400gの重量。適度な耐久性と柔軟性を備えたアッパーレザーはとても足に馴染みやすく、スタンダードなタイプのシューレースをすこしきつめに結べば....文字数制限オーバーの為、続きはJORDANS.JPで
2004年04月19日
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レビュー:k1x Chiefglider Bounceあなたは、人と違う事に不安を感じるだろうか?もしそうなら、このシューズはあなたには向かない。今すぐ近所のスポーツショップに行き、ナイキ、AND1、アシックス製で他の皆が履いているバスケットボールシューズを購入して安心すればいい。しかし、もし、あなたが常日頃“その他大勢”である事に違和感を感じているのなら、今日ここで、あなたは大きな発見をする事になるだろう。k1x Chiefglider Bounce。このシューズは、あなたのバスケットボール経験を今までとは全く違うものにしてくれる。本日のジョーダン・マニアでは、ドイツ生まれのストリートスタイル・パフォーマンスバスケットボールシューズ、Chiefgliderの日本販売開始モデルである、Bounceについてレビューする。初めての感覚「みーんな同じ格好。同じ服着て、同じシューズ履かないと、安心してバスケットボールできないん?」こんな高飛車な感想が、Chiefgliderを履いて世間のバスケピープルを見た時の最初の感想だ。今回レビューに選んだ体育館には、50人近いバスケットボールプレーヤーが一般開放で集まっていた。しかし、そこにいる誰もが(スケートボードシューズでプレーしているアメリカ人以外)同じ格好をしており、それが、他の誰とも違う格好(この日は、意図的にこのシューズとストリート調のショートパンツを合わせてみた)をしている自分にとっては、とても不思議な感覚だった。上でいう「誰もが」というのは、体育館にいた完全に全ての日本人プレーヤーを指している。その状態を見た時、日本人にとってはみんなと同じ格好をする事が『大切』なんだなぁと私には思えた。同じようなバッシュ、同じようなシャツ、同じようなバスケットボールパンツ。お決まりのバスケファッションである。バスケットボールをしている中には、若く、血の気の荒い10代、20代前半もおり、少なからずとも人とは違うと“カブイ”ている者もいるようだったが、結局は、単一スタイルが重要視される高校バスケで教育された「バスケットマン」の域を越える事はなかったようだ。ここで、勘違いのないように説明しておく必要がある。私は、生粋の日本人である。完全に日本人の外観を持っているし、今までは、その他大勢と同じ格好をしている事に違和感を感じた事はない。というより、「格好を気にする前に、技術を磨けよ」的発想すら持っていた。なので、今回上で述べている感想とは、今まで感じた事のない初めての感覚であり、全ては、Chiefgliderを履いてバスケットボールをした事からでてきた感想だといえる。上のような感覚はどこから来ているのだろうか?私が思うに、Chiefgliderが提案(定義)するバスケットボールから来ているのだと思われる。Chiefgliderは、超限定生産されたシューズだ。人と違う事を求める、“熱い”プレーヤーだけに製品を提供しており、その他大勢をターゲットとはしていない。その“コダワリ”は、シューズ自体の設計にも埋め込まれており、その事が履くものの心にある種のリズムを吹き込んでくる。今回のレビューは、二日間、、合計5時間のテストトライアルをベースに行なっているのだが、このシューズを履いてプレーしたバスケットボールは本当に楽しい時間だった。軽さ、グリップ、反発性、フィット感、クッション等々、全てのパフォーマンスが高い事は勿論だが、それ以上に、この異質のスタイルのシューズを履くことで、バスケットボールはこんなに自由で楽しいスポーツだと言う事を心から感じる事ができたのが大きな理由だと思われる。私は日本の高校バスケットボール経験者である。そこには、沢山の規則があり、私の所属していたチームでは完全服従が要求されていた。全ての動きやスタイルがコーチによって決められており、その枠から外れる事は、即ち、試合に出してもらえない事を意味していた。だからと言って、そのバスケットボールが詰まらなかったというものではない。日本の高校バスケには独特のスタイルがあり、それを極めている高校生とは、尊敬に値するし、早い展開の試合もとても見ごたえがある。しかし、ここで言いたいのは、人とは違う自分を表現するバスケットボールというのも楽しいという事だ。このシューズには、ストリートファッションが良くマッチする。そんな格好をしたあなたは、一見すれば、遊びの帰りに、半分遊びでバスケットコートに寄っただけのように見えるし、実際に、他の人達はそういう感覚であなたを見るはずだ。しかし、ストリートファッションで最高のパフォーマンスを見せる事ができるなら、周囲のイメージは大きく変わる事だろう。それに、動きやすくて、見た目がよいのは、決して今までのバスケットボールウェアだけではない。ファッションとはセンスだ。研ぎ澄まされたセンスは、バスケットボールのリズムにも大きく影響する。「格好の前にスキルを磨け」という考え自体には大賛成だが、ファッションがセンスを磨くという観点で見れば、バスケファッションもバカにできたものではない。セルフイメージが高い時には、人は通常以上のパフォーマンスを発揮できる。これは心理学的に実証されている事実である。Bounceとは?さて、前置きが長くなってしまったが、今回の日本発売開始モデル、『BOUNCE』について少し説明してみよう。同モデルは、今回、Chiefgliderの日本上陸モデルの第一弾で、プエルトリコリーグの元プロプレーヤーの人気DJ、bobbito garciaによってデザインされたモデルになる。ニューヨークのファッションリーダー的存在のbobbito garciaは様々な情報を発信しており、有名なものに、「Where'd You Get Those ?」という60-87年の間のNYCのスニーカー文化をまとめたマガジンがある。モデル名の『bounce』は、NYCのプレーグラウンドのHOOPシーンを編集したマガジンの名前から由来している。スニーカーフリークの元プロバスケットボールプレーヤーで、ニューヨークのファッションリーダー兼人気DJがデザインしたシューズこそが、このBounceになる。基本的データ今回のレビューでは、今までとは異なるフォーマットを試しながら、全てのパフォーマンスの要素についてコメントしていこうと思う。重さ: ローテクな見た目とは180度異なるパフォーマンスがChiefgliderにはある。流石はジャーマンテクノロジーと言っておこう。まず、足を入れてみて最初に気付く点は、その軽さにある。アッパーに使われている素材に工夫があるのだが、履いた感覚でほとんど重さを感じる事はない。しかし、重量と同時に耐久性も考慮されており、Bounceのアッパーは耐久性がある作りになっている。シューレース: Bounceには極太のシューレースが使われており、最初は不恰好にも思えた。しかし、この形のシューレースを使う事からくるホールド力は捨て難く、一度シューレースを締めれば、プレー中に解けてきて、もう一度締め直す必要がないので安心してプレーに集中できる。インナー構造: Chiefgliderのインナーフィットは、ブーツ構造を用いておらず、タンと足首部分に施工されたメモリーフォームだけになる。そのメモリーフォームはタオル素材で覆われており、非常に履いた感触が心地良いものだ。しかし、その素材は足首部分で終わっており、フォアフットまではカバーしていない。よって、左右の動きの際に、フォアフットがシューズ内でブレる。タンと足首部分のメモリーフォームとしっかりと止められるシューレースによってシューズと足の一体感はあるのだが、フィット感は乏しいと言える。そして、このフィット感の乏しさが改善されれば、Chiefglider Bounceは完全に近いバスケットボールシューズとして生まれ変わるだろう。 通気性: つま先部分のアッパーにはメッシュ素材が使われている為、通気性は非常に良い。耐久性: アッパー素材、インナー構造、シューレース構造、ミドルソール、アウターソールと、全ての点で耐久性が考慮されたつくりになっている。サポート: さすがにミッドカットだけあって、足首のサポートは弱い。私は足首の怪我を経験した事がないので、とても走りやすく快適だったが、足首に怪我の心配があるプレーヤーには向かないだろう。一見すると、ローカットのように見えるが、ナイキ等のミッドカットと同程度の高さでカットされている。履き心地: 非常に良い。人によっては、アキレス腱部分のメモリーフォームが出っ張りすぎという意見もある(実際にそう感じた)かもしれないが、数時間もすれば、メモリーフォームが足の形に合ってくるので心配はいらない。メモリーフォームとは、プレーヤーの足の形に合わせて変形する素材なので、多くの人にとって快適な一足だ。作りの大きさ: 足の幅の大きい人は、必ず1サイズか2サイズ上のものを選ぶ必要がある。私も通常はサイズ9を履くのだが、このモデルだけは小指がサイドにあたってしまうので、ハーフサイズアップの9.5が丁度良いサイズになる。足幅の狭い人は、そのままのサイズでもいいだろう。品質: さすがは韓国製と言える。Chiefglider、Bounceの品質はトップレベルだ。勿論、糊のはみ出しや、縫い目の綻び、素材の歪み等はない。最近のシューズで、これだけの品質のバスケットボールシューズはAIR JORDAN19位だといえる。グリップ: 最高レベルのグリップ力。Bounceのアウターソールに使われているゴム素材はとても摩擦力があり、高レベルのグリップを提供してくれるはずだ。埃を吸いつける素材なので、時々モップで拭く必要がある。2回のトライアルでは、滑るフロアと滑らないフロアの両方で試したが、両方で高いパフォーマンスを発揮した。反発性: Bouceのフォアフットには、k1x独自の反発性パッド"w.h.u.i.t.a"(way higher up in the airの略)という名前の素材が入っている。現在最高レベルの反発性を誇るAIR JORDAN19に使われているZOOMに比べ3/4位の反発性はあるので、非常に高い反発性と言える。高い反発性を持つだけではなく ...文字制限オーバーの為、続きはJORDANS.JPで
2004年04月14日
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レビュー:AIR JORDAN 2 II RETRO '04どうして今、AIR JORDAN 2のレトロなのだろうか?答えは謎だ。しかし、2度目の復刻となるこのリリースは、セールスラック行きを経験したオリジナルや94年の復刻に比べると大きな成功を収めたと言えそうだ。「94年のリリースから数えると10年目の記念日!」、という事意外に特にこれといったストーリーは見当たらない今回のリリースだが、写真を中心に紹介したいと思う。 リリースまで 今回のリリースは、その2週間前の3/13に限定リリースとなったAIR JORDAN19への熱が醒めるぬうちに行なわれた為、米国においてはそれほどの注目を集める事もなく、淡々と行なわれた。日本においては19への関心が元々低く、2001年のAJ3の人気が尾を引く形で、それなりの注目を集めてはいたようだ。これと言ったドラマはないが、今回のリリースまでの経過をまとめてみた。 2月:ナゲッツのカルメロ・アンソニーがAIR JORDAN2 RETROのナゲッツカラーを履いた事で、今回のリリースをナイキファンが意識しはじめる。 3月第二週:日本の並行輸入業者が、アメリカを差し置いてAIR JORDAN 2 RETROの発売を始める。 3月第三週:アメリカのオークションサイトで、AJ2の掲載が少しづつ始まる。(価格140-200ドル)この時点で、アメリカのナイキ正規ディーラーは正確な入荷時期は把握していなかった。オークションサイトの掲載者は、バルクセーラー。 3月第三週:後半になると、アメリカの地方のパパ&ママショップの数店舗で販売開始。Finishline従業員のコメントで、入荷数が少ない事が判明する。 3月24日:日本での正規発売は、ナイキショップ+ナイキストア限定である事が判明。 3月27日:Finishlineがオンライン掲載 3月27日:Footlocker系は、電話予約開始後約6時間後にオンライン掲載。この時点で、かなりのサイズがなくなっている。 3月28日:Finishline、Footlocker、NDCでほとんどのサイズが販売終了 3月30日:Footlocker系で再入荷。数時間で売り切れる。NDCでの再入荷。 4月3日:日本での発売。都内のナイキショップでは並びもあったが、それほどの混乱はない。当日内に、主要なサイズ(サイズ10.5-8.5)は売り切れる。地方では少々売れ残りも存在する。 4月5-6日:日本の並行業者が販売開始。 4月9日現在:インターネット上では、複数の並行業者で20000円付近で販売。在庫は存在すると、発売前までは、AIR JORDAN 3の時のような爆発的な人気を予想する人達もいたが、結局はそれほどの人気もなく、静かに推移している。但し、確実にリリースされた絶対数は少ないので、今後は品薄になる事が予想される。昨年のAJ1のパテントシリーズのレトロ化では、販売数が多かった為に在庫があちらこちらで余ってしまい、JORDANのブランドイメージを大きく傷つけてしまった。その教訓もあるのか、今回のレトロ化においては、現在の需要と将来への期待を込めたバランスのとれたリリース数だったといえるだろう。(※前回のレトロでも限定路線を取ったが、セールスラック行きだったという経験則もあるだろうが)87年、94年からの変更点今回のリリースでは、以前のリリースと比べ複数の変更点がある。 シューレース数:今回のリリースでは、シューレースが8個に変更されている。※NIKETOWN.COMの商品写真では、シューレースホールが9つのものが商品写真として掲載されている。 アッパーのライン:以前のリリースではなかったが、今回のリリースではアッパーレザーにライン(黒+赤)のアクセントが追加されている。※NIKETOWN.COMでは、黒だけのラインになっている。 インソールのロゴ:前回のリリースでは、ナイキのマークだったものが、今回のリリースではジャンプマンロゴに変更されている。 タンのウィングロゴ:微妙に変更が加えられている。以前は、もっと翼のようなものだったが、今回のものは、ブロックにボールが当っているようなものに変更されている。 タンのタブ:シューズのタンの裏側に、“23”のタブがついている。以前は、“MADE IN ITALY”だった。 アウターソール:アウターソールに書かれていたNIKEがJORDANに変更された。 履き心地:94年の復刻と比べると、履き心地がソフトになっている。今回の変更によりアッパーに引かれたラインがデザインに与える影響は大きい。一般的に、幅が広くなったという意見もあるようだが、私はそうは思わない。このラインによって、今回のAJ2のデザイン変更は、アッパーにアクセントを加わえる事によって、かなりスッキリした印象がある。但し、この変更によって、以前のようなスペースブーツのようなインパクトは薄れ、少々一般的になったと言えなくもない。これらの変更は何を意味するのだろうか?正直なところ分からない。特に性能が上がった訳でも、履き心地が向上したわけでもない。結局、今回のリリースにおけるナイキの意図は何だろう?誰もが隠された(あると信じたい)ストーリーを知りたいはずだ。オリジナル発売当時AIR JORDAN2を考えるに際し、このシューズをマイケルジョーダンが実際にNBAで履いたシーズン記録をココに残しておこう。マイケルがこのシューズを履いた86-87年は、彼にとってもNBAにとっても大きな記録が歴史に刻まれる事となった。シーズンの平均得点37.1ポイント、4月16日に行なわれたアトランタホークス戦では、61ポイントを叩きだし、新しいNBAレコードを築き上げた。オールスターにもスターティングメンバーとして選出され、スラムダンクコンテストでは優勝している。その偉業を支えたのがこのシューズである事が、AJ2の重みを増している所以だろう。アメリカ人の心にあるAJに対する畏敬の念は、マイケルが残した偉大な功績と深く関係している。製造がイタリアでされた事が今では大きな関心が寄せられているが、その当時は、ヒールカウンターにTPUパーツを採用するなど、デザインだけでも多くの人にとって全く新しいものだった。全シーズン中、2だけ黒バージョンが発売されなかった点も、多くの不思議を呼んでいるが、誰もその理由を知るものはいない。よって、今回のレトロ化で発売される黒/シルバーが、最初の黒バージョンとなる。AJ2の用途(もちろん履く事ですが)履き心地は極めてよい。フルレングスエアーソールによるクッションも歩くという用途に限定すれば、とても快適だ。アウトソールも中々磨耗に強い素材だ。しかし、激しい動きをサポートしてくれるパフォーマンスは、このAJ2にはない。他の言い方をすれば、AJ2のバスケットボールシューズとしての役目はほぼ完全に終わっている。しかし、街履きのスニーカーとしてはどうだろう?AJ2のデザインはジワジワと愛着が湧いてくるものだ。色も白をベースとしており、どんな色、形のショートパンツとも絶妙にマッチする。さすがは昔のパフォーマンスシューズだけあり、普通のスニーカーと比べた場合、段違いに履き心地も良い。今回のリリースでは、かなり限定されていたので、街で同じ靴を履いている人を見ることもないだろう。それに加えて、AIR JORDANというストーリーまで付いてくる。ストーリー付きのスニーカーがどこにあるだろうか?そんなAIR JORDAN2は、スニーカーの最高峰と言っても語弊はない。確かに、巷ではAJ3のほうが人気があるのは確かだが、人と同じが好きでないならば、迷わずAJ2を選んでみよう。突然だが、あなたは夏になると、スニーカーとショートパンツを履く派だろうか?もしそうなら、このシューズは特にお薦めだ。2万円弱で購入でき、履き心地も良く、20年の歴史があり、デザインは着実に心の中で育っていく(?)。それに加えて、限定リリースである。ショーケースにしまっておくのではなく、お気に入りのスニーカーとして是非履いてみてはどうだろうか?私がお気に入りで、長年履きつづけているPatrickのスニーカーの定価は14800円(税抜)だ。最近の良質のスニーカーとはそれ相応の価格が付いてくるものだ。AIR JORDAN 2 RETRO 図解 インナー:メモリーフォームではないが、フワットしていて快適である。特に強いサポート能力はないので、通常のスニーカーとして履いた場合には、とても快適だろう。 シューレースホール:オリジナルや95年復刻は9個だったものが、今回の復刻では8個に変更になっている。その結果、印象が以前よりもスッキリした。 TPUパーツ:アキレス腱から前のほうまで伸びている固定パーツ。特に強いサポート能力があるわけではないが、このパーツが無かったとしたら、比較的柔らかい素材を使っている2のアッパーは、折曲がってしまう(布製の昔のバッシュとまではいわないが)ので、AJ2のソフトな感じを保つ為にも大切なパーツである。 ミドルソール:Phylonのミドルソールの中に、フルレングスAIRソールユニットが内臓されている。履いた感触でも、若干クッションを感じることができるが、それほど高機能なAIRユニットではなさそうだ。 87年と94年に発売されたモデルではなかった赤黒ラインが入っている。“のぺっ”としていた2のルックスが少々締まりのあるものになったが、スペースブーツ的な印象が少し薄れた。 アウトソール:NIKEと書かれていたものが、JORDANに変更になった。グリップ力は非常に低い。雨の日にはスリップに要注意。 AIR JORDAN 2 RETROはどう?バッシュとしてのAJを見た場合...文字制限のオーバーの為、続きはJORDANS.JPで
2004年04月09日
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Kickz - ストリートとフープを融合させる会社の勃興バスケットボールシューズビジネスは、大人の世界である。巨大な資本を持った企業のみが参入を許され、高額なマーケッティングを行なえる者だけが勝利の切符を手にできるような雰囲気がそこにある。しかし、2002年、小さな会社が新たに参入した。Kickz。持たざる者が武器として用意していたのは、バスケットボールへの愛だった。彼らに巨大な資本は必要なかった。物作りの伝統を持つクラフトマンが世に放った新しいシューズ、Chiefglider、には、バスケットボールをする者の心を捉えるスピリットが宿る。あまりにも巨大な競争相手が蠢く市場で、彼らはどのようにして奇跡的な偉業を成し遂げる事ができたのか?この単純な好奇心を抑える事はできない。本日のジョーダンマニアでは、BMW、シーメンズが本社を構えるサッカーの街、ドイツ、ミュンヘンに生まれたバスケットボールアパレル会社Kickzの創業者、クリスチャン・グロッセ氏にインタビューし、そのユニークな創業秘話と将来への展望を聞いてみた。はじめにJORDANS: 始めまして。今回はJORDANSのインタビューにお答えしていただき、本当にありがとうございます。このインタビューでは、Kickzの創業の秘話から始まり、Chiefglider誕生についてお聞きし、最後に今後の展望なんかをお聞かせいただければと思います。少々長いインタビューになりますが、宜しくお願いします。Kickzの歴史JORDANS: まず始めに、バスケットボール、Kickzの前職など、クリスチャンさんのバックグラウンドについてお聞かせください。クリスチャン: 始めまして。クリス・グロッセです。身長は6’7(約200cm)なのであまり特別なバスケットボール選手というわけではありません。ポジションはパワーフォワードをやっています。1993年にケープタウン大学でMBAを取得して、Kickzの前にはAND1やRIDE SNOWBOARDSという会社で働きました。JORDANS: 2mと言えば、かなり大きいですよ。その身長で日本にきたら、確実に全国レベルです。さて、1993年にKickzを創業していますが、創業の経緯や、どうしてバスケットボールにフォーカスしたのかをお聞かせください。クリスチャン: 1993年、私と親友でKickzを始めました。最初は、ただ単に楽しいと思ったからです。当初は、今とは異なり、バスケットボールだけに集中したわけではないんです。信じられないかもしれませんが、創業当時の1993年には、Kickzがミュンヘンでは唯一のスニーカーショップだったんです。もちろん、フットロッカーもありませんでした。今では、街角の至る所にショップがオープンしましたが。バスケットボールに集中しはじめたのは、創業からしばらくしてからになります。単純にバスケットボールが個人的に好きだからです。バスケットボールが身近にある生活って最高ですよね。バスケットは、ヒップホップやスノーボーディングにも繋がるところがあって、私はその全てに興味があります。なので現在の仕事は、私にとって最高の仕事という事になります。(※このヒップホップなどのストリートファッションとバスケットボールとの類似性に目をつけたことが、kickzの躍進の秘密に思える)JORDANS: 私もバスケットボールが大好きなので、その感じ分かります。では、もう少し、創業について聞かせてもらえますか? Kicksology.netによると、創業当時は、レア物を中心に扱うシューズショップだったとありますが、レア物の発掘は、クリスチャンさんが自分で行なっていたのですか?もしそうなら、どんな感じで、そのハンティングを行なっていたか教えてもらえますか?クリスチャン: 確かにそうです。当時は、自分でヨーロッパやアメリカ中を旅して周り、小さなショップを探し回っていました。例えば、紫色のAIR FORCE 1 HIの売れ残りを、あるウェアハウスから全部買い取り、一瞬で売った事があります。他のヒット商品には、銀色のAIR FORCE 1 MIDなんかがあります。銀のAIR FORCEは今も大切にしています。JORDANS: 創業秘話ってドラマですよね。では、Kickzはそこからどう発展していったのでしょうか?1993年からこれまでの沿革を教えてください。クリスチャン: 創業から数年はあまり本腰を入れていなかったので、それほど特別な成長はありませんでした。当時の私の興味がスノーボードにあった事も理由にあります。転機は1996年に、通販を始めたあたりになります。注文を受けた品をお店の裏で梱包して送りはじめたのです。通販は思ったよりも上手くいき、すぐに倉庫用のガレージ、車2台分を借りました。それと同時に、パナソニック製の電話システムも購入しました。将来的に必ずヒットすると確信があったからです。でも、その10台の電話からなる電話システムは、車2台分のガレージ(50平方メートル)には大きすぎたので、システム業者は、私達が計算ができない人達と思っていたようです。しかし、私達の狙いは的中し、1年間の間に2度も手広な場所に引越しました。その大きすぎた電話システムも物足りない位に成長しました。不思議なものです。数年前までは、週末になると、母親の手を借りて小さなガレージで梱包作業をしていたのに、今ではこんなです。当時は、コンピューターなんてなかったので、全て手書きで納品書を作っていたのに。母親も、こんな手伝いさせるなんてバカ息子だと思っていたようです。JORDANS: 心のどこかで信頼があったから、協力できたんでしょうね。そこから、ドイツ1のバスケットボールショップ(2001年)に成長するわけですね。それにしても、レアシューズショップから、ドイツ1のショップはあまりにも大きな成長です。その成功には、どんな秘密が隠されているのでしょうか?クリスチャン: 今でも、レアなシューズは事業の中心にあります。ナイキ、アディダス、リーボックの限定品を取得するルートがありますので(例:レーザーダンク)ドイツにおけるAND1ビジネスを軌道に乗せた当時、AND1よりも都会的で、特別で、ヒップホップなバスケットボールブランドの可能性を強く感じました。今日、k1x(Kickzのブランド)はドイツで最もホットなバスケットボールアパレルです。3年前には、k1xのバスケットボールをリリースして、スポルディングやモルテンの持つマーケットシェアを勝ち取る事に成功しています。今では、フルラインアップを揃えるまでになり、品質とデザインでユーザーの熱烈な指示を得ることに成功しています。その過程の結果、k1x Chiefgliderのリリースにたどり着き、すぐに成功に結びついています。バスケットボール専門サイトのKicksology.net、Kicksguide.com、Crookedtongues.comからも良い評価を貰っています。Chiefgliderは、現在マーケットに存在するシューズの中でも最も高いレベルのパフォーマンスを持つシューズです。無駄なものを極力省き、シンプルに押さえた上でのパフォーマンスです。あなたも知っていると思いますが、ドイツ人の技術者とは、物作りを分かっているんです。良質の商品には、無駄な装飾は不要です。JORDANS: バスケットボールシューズ市場では、激しい競争が繰り広げられています。ナイキ、リーボック、アディダスなどの巨大資本を相手に、Kickzのような小さな会社がどうして競争できると信じる事ができたのでしょうか?クリスチャン: 確かにそうです。こんなに多くのモデルが市場に出回っている中、新たにバスケットボールシューズを作る事を考えるなんて、かなりクレージーな事です。なので、全く異なるアプローチを考え出さなくてはいけませんでした。私達は、最高レベルのシューズになるようにChiefgliderを開発しました。そして、改善し続ける事に決めたのです。新しいカラーバリエーションを追加するごとに、新しい工夫を追加していき、最高レベルを保つのです。もし3ヶ月しか時間がなければ、Chiefgliderのような洗練されたシューズを開発する事は不可能です。事実、最初のプロトタイプは実に30ヶ月以上も前にできあがったものです。世の中に出回っている沢山の“イタイ”シューズを見れば、私が何を言おうとしているか分かりますよね?JORDANS: 確かに。私達もChiefgliderの品質の高さに驚かされた事が、今回のインタビューの動機になっています。でも、これがKickzの最初のシューズという事が信じられないんです。それというのも、2001年の秋にDaDaが初めてリリースしたバスケットボールシューズと比べてしまうからです。個人的な恨みがあるわけではないんですが、DaDaの最初のSupremeを見た時、正直、「バスケットボールシューズを開発するのは大変なことなんだ」としみじみ思ったものです。しかし、1年後にリリースされたChiefgliderを見ればどうでしょう。どこの会社よりも高品質のバスケットボールシューズがそこにあります。しかも、低資本の会社がリリースした最初のシューズです。どうして、ここまでの品質のシューズを最初から開発する事が可能だったんでしょうか?クリスチャンさんは、開発で大きな役割を担っていたんですか?最初からこんなに良いシューズを作れるなら、今後が楽しみ、というのが正直な気持ちです。クリスチャン: Dadaが最初のシューズをリリースした時、その品質からかなり叩かれました。AND1の最初のシューズも完全なジョークでした。(これらの2社が悪いというのではなく、)高品質のシューズに仕上げる事は、本当に忍耐の必要なプロセスが関わってきます。事実、私達は運が良かったのです。ドイツには、良質のスポーツシューズを作る伝統があります。プーマもアディダスもドイツで創業しています。なので、ドイツ人が工場に足を運べば、工場のほうでも品質が追求される事を覚悟しなくてはいけないのです。JORDANS: その全てが上手く化学変化を起こして、1993年の創業から9年後に自分のシューズをリリースする事になったんですね。自分のシューズをリリースする。これって、ほとんどのバスケットボールプレーヤーにとっては、願ってもかなわない夢ですよね。自分のシューズを持つ事ってどんな感じですか?クリスチャン: 私もいまだに信じきれていませんよ。私は、自分のシューズができたら、それ以降は .....文字数制限により、続きはJORDANS.JPで
2004年04月06日
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レビュー:AND1 RISE MID「昨年から今年にかけて最も売れたバスケットボールシューズは?」この質問の答えには二つの候補がある。一つはLeBron JamesのAIR ZOOM GENERATION。もう一つはAND1 RISE MIDになる。驚きの事実だが、ナイキが社運を賭けてマーケッティング活動を繰り広げているLeBronのシグネチャ-シューズと肉薄するほどこのシューズの人気は高い。NBAプレーヤーの間での人気も同じように高く、L.Hughes (ウィザーズ)、D.Armstrong (ホーネッツ), R.Davis (セルティックス)などナイキやアディダスとの大きなエンドースメント契約を結べない中堅選手の多くがこのシューズを試合で愛用している。ビッグススターで言えば、昨年DaDaと裁判別れしたサクラメントのクリス・ウェバーも、白/カーディナルのモデルを3月の復帰後に試合で履いている。これほどまでの人気の秘密はどこに?今回のレビューは、日本のバスケットボールプレーヤーの間(特に高校や中学)で絶大な人気を誇る、AND1 RISE MIDを一番の人気色をベースに検証してみようと思う。ストリートデザイン+ストリート価格結論から入ろう。RISE MIDの成功の全てが、このデザインにある。一枚皮のスムースアッパーレザーに、パンチの効いたTPUパーツが靴の下部から炎が燃え“上がる”ように靴に覆い被さっている。極めてシンプルなデザインだが、スタイルを意識するストリートボーラーに訴えるSMARTがそこにある。米国での定価も80ドルと安く、決して裕福とはいえないボーラー達の多くに受け入れられたのも理解できるだろう。ストリートプレーヤーの為にデザインし、ストリートボーラーの為の価格を設定する。低価格でも勝負できるAND1のゴールデンルールがそこにあるのかも知れない。デザイン→機能性デザインの大きな部分を占めるTPUパーツは、温度によって伸び縮みする素材だ。シューレースホールの役目も果たしており、靴の底から足全体を踵の方向(斜め方向)に押さえるようにデザインされている。紐を締める事で、アスリートの足を、シューズにロックする仕組みだ。デザイナーによると、このデザインはスキーブーツのロック構造からヒントを得たそうだ。RISE MIDの履き心地の大部分はこのロック感覚からくるところが多く、ロックによって足に馴染みやすい(一体感を感じやすい)このシューズは、465グラムの重量以上に軽く感じる。AND1仕込みのクッション技術RISE MIDのクッション構造は、上から“Duraspring(デュラスプリング)”、IMEVA、“Springz Geometry(スプリング ジオメトリー“の三つのテクノロジーで構成されている。 Duraspring:素材自体は公開されていないが、AND1が開発(?)した密度の高い化学合成クッション素材で、インパクトポイント(中敷の真下)に設置されている。フォアフット(反発性重視)とリアフット(ショック吸収)では機能が違う事から“デュラ”(数字の2の意味)という名前がついている。素材自体の密度が非常に高く、重さがある為、軽量化の観点からフォアフットとリアフットの重要な部分だけに使われている。NIKEのAIRユニットのような破損の可能性は低く、耐久性があるのが特徴だ。 IMEVA:クッション素材EVA。計量化の観点から密度の低いものを使っている。よって、クッション性能を上げる為には厚みを増す事が必要になり、この結果、AND1 RISE MIDのミッドソールの厚みが増えている。下の写真を見ると、アッパーのミッドソール部分にラインが見えるが、あの部分までがEVAの厚みになる。 Springz Geometry:ヒール部分のミドルソールを、ドーム状のカーブにする事で、クッション効果を上げている。インパクトの瞬間に、ドームが潰される事でショックが吸収される仕組みになる。EVA以外の2点についてはAND1の独自技術で、聞いた感じでは凄そうに感じる。しかし、実際に履いてみると分かるのだが、RISE MIDのクッションはあまり優れているとは言えない。履いた瞬間は、跳ねる感覚を感じたのだが、すぐにそれは、ソックライナーの素材からくるものだと気づく。実際のクッション構造はソックライナーの下にあり、NIKEと比べると堅く、機能的には劣ると言わざるをえない。ユーザーによっては、「最初は堅かったけど、履いているうちに柔らかくなった」という意見もあるようだが、それはSpringz Geometryのヘタリからくるものなのではと思われる。また、靴の幅(靴を前から見ると、足部分がアウターソールよりも広い事が確認できる)と厚いEVAのミドルソールからくる高さのバランスがあまり上手く調整されていない点も気にかかる。プレーヤーによっては、バランスの悪さから、着地の際に足が左右に反転し、怪我をしてしまう可能性が高いだろう。※良い例では、NIKE AIR ZOOM FLIGHT 5があげられる。靴の幅が広く、足の位置が低い(ロープロファイルZOOMによる)為、バランスが非常に良い。グリップは平均的RISE MIDのアウトソールの基本パターンは、垂直に引かれたラインになる。これは左右前後にまんべんなくグリップが左右するようなパターンだ。しかし、その中心部分のゴム素材は粘り気が少なく、摩擦は低い。それを補う形で、摩擦の高い素材(写真では白色部分)が中心を囲むような形でインストールされているが、その素材についても高度なグリップを実現できる素材ではないので、RISEは相対的に平均程度のグリップしか提供できない。よって、しっかりと整備された上質のフロア-では問題なくストップできるだろうが、整備されていないコートや、整備されていてもワックスが剥がれてしまったようなフロアでは、注意が必要だろう。ストリートプレーヤーの多くが米国では利用しているわけだが、大丈夫なのだろうか?一つ良い点を上げれば、アウターソールの素材は非常に耐久性の高い素材を使っているので、簡単には磨耗しないだろう。高い固定能力=>トップレベルの一体感高いフィット感といえば、ナイキのハラチシステムのように足の形状を記憶するような素材を使ったものが有名だ。しかし、ここで言う一体感とは、ハラチのそれとは少々ニュアンスが異なる。一体感を他の言葉に置き換えれば、「足に馴染む」や「シューズが足と一体になる」になる。プレーヤーが靴の存在を意識する事なくプレーできる感覚が一体感である。そして、RISE MIDは、非常に高い一体感をプレーヤーに提供する。デザインの部分でも述べたのだが、その秘密は、TPUパーツを使ったシューレースシステムの固定機能にある。RISE MIDのシューレースシステムはユニークだ。通常のシューズは、シューズの前部分にあるシューレースを締める事で、靴全体を締め付ける構造になっている。締め付ける対象は、あくまでシューズの前部分のみになり、他の部分はアッパーを通じて固定される。逆に、RISE MIDでは、TPUパーツがシューレースの延長線上で締め付けを行う為に、シューレースによる締め付けの対象が足全体になっている。分かりやすい例えを使えば、ダンボールを閉じる時、通常のシューズは開け口だけにテープを貼っているのに対し、RISE MIDでは、テープを箱を下からグルリと回して貼っている。固定機能に違いがでるのは明らかだろう。RISE MIDのシューレースシステムの固定能力は非常に高く、その結果、高い一体感が生まれている。耐久性=◎RISE MIDの耐久性は非常に高い。疲れの出にくい厚めのアッパー、頑丈なシューレースシステム、TPUパーツ、破損の心配のないミドルソール、耐久性の高いアウターソール。シューズを形作っている全てのパーツに耐久性が考慮されており、よほどのプレーヤーでない限り、長い間(6ヶ月-1年)の使用が見込めるだろう。お金のない学生の部活動に最適の一足だと言える。耐久性への懸念点を一つあげるとすれば、RISE MIDはミドルソールをアッパーで覆っているのだが、ミドルソールがアウターソールより外にはみ出す作り上、アッパーのミドルソールの上部の終わり部分に、くっきるとラインが出てくるだろう。特に足幅の広いプレーヤーではこの現象が顕著になるはずだ。(足が靴底よりはみ出す感じ)価格の影響はインナーにRISE MIDの米国での定価は80ドルだ。この価格は、最近のバスケットボールシューズでは最安値の部類に入る。しかし、このシューズにその安さを意識させるような部分は殆ど見当たらない。値段を知らずにこのシューズを見せられた人は、決して安さからではなく、そのデザインに心を奪われるはずだ。しかし、このシューズにも安さからくる影響が少なからずともある。それはインナーのデザインだ。最近のバスケットボールシューズは、インナーがブーツ構造になっている。高度なフィット感を実現する為だ。実際のパフォーマンスには実はそれほど影響はないのだが、長時間の使用においては、このプラスαが快適だったりする。RISEにはこのαがない。RISEのインナー構造は一昔前のもので、形状記憶タイプのフォームクッション素材がつけられただけのシンプルなものだ。また、ナイキなどの“本気ではない”商品群にみられる、インナークッションの繋ぎ目(足の中程)の縫い目の露出も、RISE MIDのインナーに確認できる。しかし、何度も言うが、パフォーマンスには影響がないので心配はいらない。RISE MID図解 1. TPUパーツ:デザイン+機能性を兼ねる。シューレースを締める事で機能し、足全体をシューズにロックする。高度な一体感を実現する。 2. インナー:一昔前の構造。形状記憶タイプのフォームクッション。これといって特徴はない。価格が安いことが影響している。フィット感は低い。 3. アッパー:丈夫なスムースレザー。耐久性がある。通気が悪いので、結構蒸れる構造だ。 4. EVA:ショック吸収を考慮し、極端に厚みのあるEVAを採用している。重さはないが、厚すぎる。厚みがあるので接地感覚が失われる。 5. Duraspring:AND1のクッション技術。フォアフットでは反発性。リアフットではショック吸収。の二つの性質を持つ。体感性は低い技術。 6. Springz Geometry:着地時のショックが集中する踵の...文字制限により、続きはJORDANS.JPで
2004年04月01日
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レビュー:AIR JORDAN XVIIIAIR JORDAN 19が発売された今、18について話す事に何の意味もなさそうに感じる。特に最高のシューズとしての地位をニューカマーに明渡してしまった今となっては尚更である。しかし、今だからこそ、このシューズの記録をここに残す事も大切だと思い立った。NBA関連のニュースでも、マイケルジョーダンに替わり、AIR JORDAN19を引継いだカルメロやレブロン・ジェームズの話でもちきりだ。GOOGLE NEWSで調べてみたところ、現時点(3/19)でのニュース数は、LeBronが4140に対して、マイケルは半分の2210(しかも、ほとんどのニュースではマイケルを参考として引用しているに過ぎない)にしか達していない。これを見ても、マイケルが過去の人になりつつある事が明白である。今シーズンが終わる頃には、マイケルが詠歌していた注目は、現在活躍中のレブロンとカルメロに完全に移譲されるだろう。そして、来シーズンになれば、レブロンの新しいモデルが発売され、JORDAN BRANDも確実にカルメロ色が強くなる。次世代を担う偉大なプレーヤーが生まれる事はバスケットボールファンとしては本当に嬉しい事だ。しかし、それと同時に、マイケルジョーダンが過去の人として忘れ去れれていく事はとても悲しいものでもある。そういうわけで今回のジョーダンマニアでは、マイケル・ジョーダンがNBAのコートで着用した最後のAIR JORDANになる、“18”について、完全に過去になる前に思い当たる事を記録としてここに残しておく事にした。背景大量生産・大量消費の現代では、商品サイクルはとても早く、売れない商品はどんどん忘れられていく。以前何かの番組で、「コンビニには毎週100種類以上の商品が現れては消えていく」と報道していた。その数の多さにもビックリしたが、ほとんどの商品が記憶に残っていない事に気づき更にビックリした。近所の激安お菓子店「ナカマチ」で見る製品は、消えていった商品なんだな。と、1人分かったような感じがしたものである。悲しい話だが、AIR JORDAN18は現代社会の「消えていく多くの商品」カテゴリーに入りつつある。先週、皆さんもご存知の通り、「AIR JORDAN 19」が発売となった。ナイキの技術、マーケティングを駆使した最高の商品だ。しかし、その商品に対する評価は低く、あるアパレル業界のアナリストによれば、 『AIR JORDANというだけで売れる時代は終わった。今年のバスケットボールシューズシーズン(NBAやNCAAのシーズン10月~5月は、AIR JORDAN19ではなく、4月に発売される、定価$110のレブロンのAIR ZOOM GENERATION(黒)の大ヒットで幕を閉じるだろう』とある。このような「AIR JORDANというだけでは売れない」という彼の結論は、この18の売れ行きの悪さから来ている事が推測できる。18が発売されたのは、2003年の2月。マイケル・ジョーダンが最後のNBAオールスターに出場する時である。ナイキにとっては、最大のかきいれどきで、シューズが最も売れる季節といえる。昨年は、マイケルもNBAでプレーした事もあり、最大のセールスをナイキとしては目論んでいたはず。しかし、結果は惨敗。3ヶ月もすると、18の黒/青(スウェード仕様)は、通常のリテールショップからは姿を消し、ナイキのアウトレットに30%オフで並ぶ事になってしまった。その状況は日本でも同様だった。90年代中頃のナイキブームが過ぎてからというもの、日本の消費者にとってのAIR JORDANは小さなものになった。アメリカにおいては根強い人気のあるAIR JORDANが米国で不振となれば、日本にくれば、それは目も当てられない状況になってしまう。想像した通り、22,000円の定価がついたAIR JORDAN18は売れなかった。ストリートにAIR JORDANの最新モデルが受けいれられない現在、高校生以降の年代のバスケットボール人口が極端に少ない日本においては当然の結果といえる。バスケットボールシューズとしてのAJ18の購入者として、ナイキジャパンがターゲットとすべき高校生はお金がない。そんな彼らにとっては、2万円以上もするAIR JORDAN18はそう簡単に買えるものではない。結果、発売から3ヶ月もする頃には、大量の18がアウトレットの棚を埋め尽くし、AIR JORDANのブランドイメージを大きく打撃した。これが、『AJ19以前の最高のバスケットボールシューズ』 AIR JORDAN18である。。。。 前置きが長くなりすぎたので、シューズ自体に話を戻す事にする。ランボルギーニデザイン18のデザインは、スポーツカー好きのマイケルの、靴紐が見えなくて、一枚皮で、履きやすいパフォーマンスシューズという要望を反映して作成された。スペインの荒馬(荒馬はフェラーリですが)、ランボルギーニのMURCIELAGOをモチーフにデザインされた18は、機能的、視覚的に車体を強く意識している。まず目につくのが、フロントのボンネット。シューズを隠すためのカバーという機能性と、車体のイメージを見事に実現している。両サイドに空いているベントは、長時間着用する時にシューズ内部を風通し良くするための吸気窓(あまり効果はなく、フロントのカバーで密封された18の内部はかなり蒸れる)だ。流線型のボディーイメージを実現する為に使われているのは、マイケルが好きな「繋ぎ目のないアッパー」。良質のスムースレザーを使用し、高級感を醸し出している。車にとってエンジンの次に大事なタイヤも、このシューズに活かされている。18のアウトソールパターンは、波型のものをさらに進化させ、車のタイヤのような溝が掘り込まれている。最高レベルの18のグリップ力は、このソールパターンによって可能になった。↓の写真で踵の部分がボックスアウトされているが、これは車に似せる為だけにデザインされたわけではない。靴底から踵までアウトソールを延長させる事によって、足のブレを防ぎ、足全体の安定性を上げる役目を果たしている。先進的なデザインを常に世に送りつづけるAIR JORDANだけに、18のデザインについてもユーザーの好みは大きく分かれる。しかし、マイケルジョーダンの好みと彼のパフォーマンスシューズへの拘りをほぼ完全に満足させる18のデザイン(というよりも設計全体)技術には、感服せざるを得ない。機能性とデザインをストーリーでパッケージングした芸術は、心の奥底に訴えるものだ。クッション(+反発性)とカーボンファイバー素材AIR JORDAN18のクッションは優れたものだ。2重に積み上げられたAIR ZOOMユニット。ミドルソールには軽量のPhylonが組み込まれている。ユーザーコメントの多くにピョンピョン跳ねるといったものが多いのは、このダブルスタックAIR ZOOMの影響だろう。反発性は抜群だ。AJ19のトリプルスタックのAIR ZOOMが出るまでは、最高のクッションだった。そして現在もセカンドベストの座はAIR JORDAN18が保持していると言える。(人によっては、SHOXを搭載したVCが良いという人もいるだろうが、ステップの弱い日本人の多くにとって、あの堅いコラム構造はあまり機能的ではない)さらなるクッションの強化を目的にこのシューズ用に開発されたのが、↓の写真にある『カーボンカンフォートコントロールパネル(カーボン素材で快適さをコントロール)』になる。アスリートシューズでは初の試みとなる施工で、中敷の裏側(半分程度カバー)にカーボンファイバー素材が付けられている。ミドルソールにあるZOOMエアユニットに対して生じるショックを分散する(足のポジションの安定も図っている)為のものだ。画期的な試みであるのは確かだが、実際の利用でそれほど体感できるものではなかった。それに加えて、ユーザーコメントにも「中敷がズレる」というものがあった。事実、19ではこのアイデアは却下されており、他のナイキのバスケットボールシューズでも採用される事はなかった。※このフィードバックを受けて、ナイキでは技術の改善を行っている事だろう。(ソックライナーに埋め込むか、Phylonではさむ形がベストだと思われる)グリップこれまた19が出るまでは最高だったのが、AIR JORDAN18のグリップだ。車のタイヤパターンを刻みこんだスタンダードなゴムのグリップに加えて、サイドに細く貼り付けられている透明なゴムがその秘密になる。18のグリップの生命線的な役割を果たしているのが、この部分といえる。一見すると、ただのデザインのようにも見えるのだが、触ってみるとよく分かる。埃を自分から吸着するような素材で、モップがけを怠ったフロアにおいても、それなりのグリップを発揮できる優れものである。この18の成功を受けて、19ではこの透明ゴム素材の面積を大幅に拡大し、搭載場所を厳密に選ぶ事によって、より高いレベルのグリップを持つアウトソールを作る事に成功している。耐久性高級感漂うアッパーのスムースレザーに簡単に皺がついてしまう事を除けば、18の耐久性はまあまあ良い。繋ぎ目のないアッパーレザーもその耐久性に一躍買っているのだろう。若干幅広のシューズになるので、左右の動きの際にサイドに対してプラスαのフォースがかかる。通常であれば、繋ぎ目がある部分になるので綻びが出てくるものだが、一枚の皮で覆われているため、皮を真中で突き破るほどのステップを持つ日本人は少なく、その点は心配ないだろう。もし、ソールとアッパーの繋ぎ目を、ダブルステッチにしてあったなら、もう少し耐久性がアップしていたといえる。耐久性への懸念を一つあげるとすれば、ハイカットのインナーの素材が摩擦を生じやすいものになっているので、生地が比較的簡単に疲れてくる可能性がある事くらいだ。ハイカットvsローカット 二つの違いで一番大きなポイントは、履き心地になる。その違いは、カットの高さの違いというよりは、インナー素材の違いからきている。ハイカットは、ドライな感じの生地を利用していて、フィット感はあまりない。履き口の作りが狭いので、それなりのサポートは提供しているが、素材が普通のもので、AIR JORDANが仕様する素材としては物足りなさを感じる。。。。文字制限により、続きはJORDANS.JPで
2004年03月25日
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レビュー:AIR JORDAN XIX 日本未発売カラー最高レベルのHOOPシューズ誕生:2004年3月13日。マイケル・ジョーダンが履くことのないAIR JORDANが新たにリリースされた。今回ばかりは、本当のGOOD-BYEだけに、今後のAIR JORDANの行方を占うという意味でも、ナイキにとってはとても大きな意味合いを持つ一足になる。エンド-サーとしては、TEAM JORDANの中から、デンバーナゲッツのカルメロ・アンソニーが選ばれ、ほぼ正式にAJシリーズを継承する事になったようだ(キッドやペイトンと当分は持ち回りだろう)「マイケルが履かないエアジョーダンは人気がない」という教訓に反し、人気は上々である。『工場の問題』による初回出荷数の限定などのイベントに恵まれ、自然とこのシューズへ注目が集まったようだ。Finishline(米国のチェーン店)では、定価に10ドル追加(オリジナルの定価のまま)して販売するなど、多くの不思議も生まれ、話題性はグングン上がっている。今回のジョーダンマニアでは、新しい時代を迎えたAIR JORDAN XIXについての特集を行なう。発売までの経緯03年の9月に19の写真がNET上で公開されてからというもの、このシューズに関する環境は目まぐるしく変わっていった。まずはその経緯から押さえていこう。 03年9月:NET上で19のファーストカラーの写真が出回る。評価は最低。特にデザインに対し、多くのAJファンから大きな失望が。 03年12月:東京体育館で行なわれたバスケットボールの高校選抜大会で、サンプル展示(商品番号同じ。JORDAN TEAM PRO MID、3月発売、定価22,000円+消費税)作りは発売のものと同じ。 04年1月:ほとんどのジョーダンファンは19の存在をスッカリ忘れている。この頃に5月に発売される黒/赤モデルの写真が出回り、ファーストカラーの注目度がさらに落ちる。 04年2月13-15日:オールスターゲームでジェイソン・キッドが着用。ルーキーチャレンジでは、カルメロ・アンソニーが履く。ロサンジェルスのNIKETOWN限定で少量発売される。ネットオークションにかけられた物には、発売前という事もあり200ドル付近の値段がつく。(アジア圏から偽物も多く出回っている) 04年2月下旬:米国のナイキ正規ディーラーが少量だが発売を開始する。(軒並み150ドルと定価より15ドルほど安い) 04年3月上旬:日本未発売が決定。理由は工場の生産問題。 04年3月上旬:米国でも、限定との噂が流れる。 04年3月2週目:FootActionやAthlete Footのほとんどの店舗では発売しない事(少なくとも初回分について)が判明する。また、Finishline系でも限定店舗(都市圏限定)で少量発売が判明。Footlocker系では、発売日当日までリリース情報を公開しなかった(できなかった?) 04年3月12日午後未明:Footlocker系が先陣を切って発売開始。Finishlineはその後5-6時間後に発売を開始する。初回分には、サイズ12.5や8.5などが含まれず。 04年3月13日午前0時:Jumpman23でも発売を開始。 04年3月14-15日:初回入荷分についてはほとんどのサイズが売り切れる。第二回分は未定だが、2週間後に予定されているとの事。 04年3月16日:Eastbayで購入したユーザーが注文をキャンセルされる。 現在:現時点でも、追加出荷が有無やその期間については謎のままだ。どこのストアでも、来る時はくるし、来ない時はこないと、ナイキ任せになっている。当初は、ナイキのマーケティング戦略のようにも思われたが、実際に工場の生産状況に問題が生じていたのかもしれない。このようなイベントがAIR JORDANの正規バージョンで起きるのは何れにしても今までにない珍事である。スネーキーデザインBlack Mamba? 究極の肉食動物とナイキが呼ぶ、黒い蛇をモチーフにデザインされたらしい。しかし、実物(ファーストカラー)を見ても、そんな蛇らしい部分はフロントカバーを除き、見当たらない。初見の印象は、『儚いライトグレー』。あまり意味はないが、とても清潔感に溢れ、優等生、カルメロ・アンソニーが履いていることがとても自然に感じられる。作りはとても上質で、最近のナイキには見ることのなかった品質だ。靴のデザインは3つの部分(機能性を兼ねる)からなる。一番大きなウェイトを占めるのがプラパーツからなるフロントカバーだ。ナイキのキャッチでは、「Tech-Flex オーバーラップ:軽量、フレキシブル、通気性抜群。ダイナミックな動きを強力にサポート」とある。しかし、元々このようなものがなければ、通気性も良いだろうし、軽量だろうし、柔軟性もあるはずだ。デザインの為に、問題を作って、その問題を解決する為に工夫をしましたよ!と言っているようで少々不思議な感じがする。但し、デザインという意味では大きなプラスをシューズ全体にもたらしている。このカバーがある事で、シューズがスマートに纏め上げられている。16,17,18とシューレースを見せないデザインが続いたジョーダンだが、4番目となる19は今までのどのモデルよりもCOOLにその事を具現化していると言える。また、このカバーは、シューレース(異常に長い)をまとめる為のスペースとしての役目も担っている。この部分については少し蛇みたいな印象を受けると言えなくもない。オフィシャルデータには、このカバーによって強力なサポートを提供とあるが、実際にはデザインの2つめの部分になるベルトがその役目を果たしていると考えられる。AIR JORDAN19には良質の皮で作られてたベルクロ止めのサポートベルト(MJのサイン入り)がある。見るからに頑丈そうなベルトは、足首に回す形で装着し、アスリートの足を完全に靴にロックする。ロックによって得られるサポートは想像したよりも強力で、シューズが自分の足の一部になったような感覚を受けるはずだ。足の幅の小さい人がさらに強力なサポートを必要とする時には、2段構造になったD-ringと名づけられているベルトの返し部分の2段目を使えばいい。アキレス腱に不安を持つプレーヤーは、ベルトがアキレス腱の部分を直接締める事に心配かもしれないが、それは問題なさそうだ。インナーの柔らかさと厚みが上手い具合にベルトの締め付けを分散してくれるので、違和感は感じられない。最後は、つま先部分のパテントレザー。程よく光沢を放ち、印象としてはAIR JORDAN11をより強度で高級にしたものといえる。アッパーレザーに被さる形で縫い付けてある為、程よい厚みと強度があって◎x2である。最高のクッション構造AIR JORDAN19のクッション(4層構造)には、現在ナイキが保持する最高の技術が組み合わされている。基本的なクッションは、フルレングスZOOM AIR ユニット。反発性が売りのZOOMユニットは、靴底全体に行き渡り、フォアフットから生み出されるフォースを余す事なくフロア-へ伝える。一番ショック吸収が必要なヒール部分には、ダブルスタックZOOMユニットが組み込まれ、リバウンドの時に受けるショックを吸収してくれる。3層目はミドルソールに埋め込まれたPhylon。EVAをナイキ独自の製法で圧縮したクッション素材は、ナイキのほとんどのアスレチックシューズの基本クッションシステムだ。そして最後に、ソックライナー(中敷)。特殊な発砲素材2枚を圧縮し、さらにクッション性能を高めている。履いた感じを表現するならば、『最高級のスポーツユティリティ-車の皮製のシートに座った感じ』。安定した中に、走る事の楽しみを失わない。とでも言おうか。とにかく守られているという感じを強く受ける。最上にチューニングされたZOOM AIRユニットによって、ステップを踏むたびに感じるレスポンスは、高く飛べるようになった錯覚さえも与えてくれる。とにかく、18で既に最高だったクッションをさらに次の次元に引き上げたナイキのエンジニアに感服である。最高のグリップ(→安定感)強力なグリップもまた、感動させられた19の特徴の一つだ。前のモデルになるAIR JORDAN 18のグリップも好評だったが、今回のグリップはさらにその上をいく。18ではアウトソールの縁に薄く組み合わされていた粘り気のある透明ゴムの存在がその秘密だった。その成功をさらに大きく(物理的にも)飛躍させた事が、AIR JORDAN19が持つ最高のグリップに繋がっている。 読者は、上の二つの写真で“Look”という部分に気づいただろうか?フォアフットの外側と踵の内側に異常に突き出た部分があったと思う。その部分が今回の強力グリップの秘密になる。突き出た部分には、AJ18の3倍の厚みのある“埃の上でもグリップを発揮する粘り気のある”透明ゴムが使われている。左右の動きに対応する為に場所が決められており、グリップを最大限に引き出す為に極端に大きなパッドを利用しているのも特徴的だ。特に激しい動きになると効果を発揮する理由は、その部分がフロアとの最初の接地面になるからだ。最初の接地で最大のグリップを発揮し、対角線上にあるもう一つのパッドで確実に停止する。次の動作への踏ん張りにも大きな役割を果たしている。人間の動きを科学した結果が、この出っ張りへと結論づけられた。また、この出っ張りデザインによって得られる安定性も簡単に説明しよう。バスケットボールプレーヤーが陥る怪我の多くは、シューズの乏しい安定性が理由で起きる。安定しないシューズは左右への転倒が頻繁に起きるからだ。疲れがない時はいいのだが、疲労が溜まってきた時などには、体が反応しきれずに、シューズが転倒し、怪我を負ってしまう。このような怪我を防ぐ為にはアウトソールの左右の幅を広げる事が有効だ。そのような理由から、日本人のプレーヤーに根強い人気のある“AIR ZOOM FLIGHT 5"のフォアフットの幅は、意図的に広げられている。同じ事が、この19にも行なわれている(19ではリアにも施工されているのでベター)ロックオン・メカニズムすでに上で述べているが..... 文字制限により、続きはJORDANS.JPで
2004年03月18日
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新しい種類の芸術としてのAIR JORDAN1986年にAIR JORDANが初めて世に放たれた時、バスケットボール専門誌スラムマガジンは「こんなマヌケなシューズはない」と言い切った。まさかその言葉が20年を超えて現実に?そう思わせてくれる位、03年リリースになったパテント3兄弟は冴えなかった。しかしだ。今回の3色は沢山のジョーダンスピリットが込められている。特に黒色のイタリアンレザーを使ったジョーダン1は世界に5足だけ存在するといわれた伝説すらある。その伝説のブラック/金がトリとなるのがこのシリーズ。よーく考え直せば、そんなに悪くないのではないだろうか?確かにナイキはレトロ化しすぎである。ジョーダンブランドになってからというもの、その発売回数に消費者は疲れきっている。「売れると思って沢山作りすぎ」というファンのツッコミも正しいだろう。それでもAir Jordanはスニーカーの王様。その称号は21世紀になっても揺るぎないものだろう。その代表作であるAIR JORDAN1には商業主義以外のスピリットが宿っているにちがいない。JORDANSでは今まで、このパテントを散々にこき下ろしてきたという経緯がある。しかし売れ残ってしまった王様が店頭に放置され続けているのはジョーダンファンとして心が痛むのである。今回のテーマは『ルネッサンス』力の限り復興してみよう。今日は大きく、ジョーダンと人類について考えたりしてしまおう。リセットx2まずはあなた(私?)の先入観を取り払おう。「AIR JORDANはバスケットボールシューズだが、このAIR JORDANにはコート以外の行き先がある」「レアなシューズではないが、実際に街で見かける事はない」「デザイナーが生み出すバスケットボールシューズとは、機能というよりも芸術である」。。。「芸術!?」←今回はこれでいこう。ある種族に属するシューズマニア曰く「靴は履くものなんだよ。飾ってどうすんだ!」というもっともらしい意見がある。 「靴=人類の足を怪我から守ってくれるもの。特にエアが入っていると気持ちがよかったりする。」確かに。足を入れやすい構造になっているし、裸足で歩くより機能的であり、安全そうである。しかし、人類(大きくでたもんです)には、効率、機能性、生産性等の論理的解釈だけでは解決できない行動パターンが沢山ある。「芸術を鑑賞する」という行動も、その部類に分類される。例1: AIR JORDAN 1 パテント 白赤黒:白と黒と赤の三色が作り出す行動力溢れるコントラストが病室を楽しいモノに変えてくれる。お見舞いに是非。 ○お客様の声1「お婆ちゃんが元気になりすぎちゃって看護婦さん困ってました」 ○お客様の声2「あのクララが立ったんです」ありえない話と言い切れるだろうか?もし仮にこのシューズを病室に飾ったとしよう。無意味に派手な色使い、刺激的な赤、キラリと光るジャンプマン。意味も分からずAIR JORDANを貰ったお婆ちゃんは何の事だかサッパリな事だろう。しかし、じょじょにその物体の利用方法を理解しはじめたお婆ちゃんは、確実にその派手な物体を身につけて歩く自分の姿を想像するだろう。そうしたらこっちのもの。僕達のお婆ちゃんは改善方向に向かっている。デザイナーの熱すぎるほどのエネルギーはこの2KGのシューズに込められ、確実に人に伝染する。 「AIR JORDAN=部屋に飾るだけで元気になり、歩き出したくなる気持ちにさせる身に付けることのできる芸術」AIR JORDANをデザインする人とは選ばれたものである。夢、忍耐、情熱、そして強運。全ての要素が上手く科学反応を起こした時、芸術家達は世紀のプロジェクトに参加できる。そんな彼らが放つAIR JORDANはエネルギーが一杯詰まった芸術以外の何物でもない。ラッセンの絵画展で客引きの女の子の笑顔につられて高額な契約をさせられた少し気の弱い青年が「芸術はいいもんだ」と自分に言い聞かせたソレよりも、もっと熱く情熱的な芸術こそが、一万円強で買えるAIR JORDANという作品だ。長くなってしまったが、「靴は飾るもんだよ」と言っているあなたも決して間違っていない。小さな満足の集合体が幸せな人生あなたがどう思おうと人間とはとても単純な生き物である。甘い物を食べると幸せになり、昼寝ができる事で「人生の幸福とは」を語り始めたりできる。そういった幸せの数々が多ければ多いほど、幸せの可能性は高くなる。所有欲を満たす事も単純な私達を幸せに感じさせる事ができる方法の一つだ。所有欲とは、特に全部揃っている時に満たされたりする。 2003年に、「何かの意味」を持った3色のパテントシューズが発売された。値段はそれほど高くなく、全部洩れる事なく『揃える事』ができる。丁度良いのが、この3色を持っていれば、ある意味『揃った』と一区切りする事ができるのだ。部屋に飾っているんだけど、結構満足なんだよねぇ。。。これが幸せの粒。誰もがこういった手ごろな粒をあちこちで拾い集めながら、長くとも短い一つの道を歩いていくわけである。それが幸せ。ノースカロライナブルー:フレッシュでハッピーなシーンノースカロライナ大学のブルーには何かがある。エアジョーダンの出身校であり、NCAAバスケットボールの名門というだけに留まらない何かだ。下の写真を見て、こんな事を想像した。生活の1シーンとは、このような形で満たされるものだ。 もう春がそこまできている事を感じる休日の朝。天気がいいので、ジャケットはいらなそうだ。今日のスニーカーは、昨年暮れに買ったAIR JORDAN 1 パテントのノース。春になったら履くと決めていたお気に入りの一足。真っ白な紐を一つ一つ正しい順番で通していく。これが大事。靴紐の重ね順を間違えたりはしない。真直ぐが大事。今日は偉くワクワクする。この気持ちはなんだろう?そんな経験ないだろうか?靴紐を正しく通す時のスッキリ感は溜まらない。生活の1シーンを盛り上げる為に爽やかなノースブルー。あなたの新生活にどうだろう?風呂は溢れる位がいい昨年、とても良い温泉があると聞いて、車を飛ばして山を超えた。「クサッポの湯」と昔は呼ばれていた。面白い「温泉」で、それはどこにでもある田舎町の公民館の普通のお風呂だった。休憩所では、平日の昼間だというのにお婆ちゃん達が集まって、何やら大声で話している。「若いアンチャンが入っているから、入いんなさんな」とか言っている。。。。しばらくすると少し酔っ払ったオジサンが入ってきた。こんな小さなお風呂で2人。背中でも流し合えというのだろうか?そのオジサンはとても上機嫌だった。戦争時代の話をしてくれ、捕虜で捕まったロシア人の女性との情事について詳しく話してくれた。「外人の女は軽いけどいいぞ、少年!」と70歳を超えたその『紳士』は大声で笑って、私(青年)の背中を叩いている。そんな陽気な田舎のオジサンが、私に言った。すでに熱すぎるお風呂のお湯にさらに熱湯を追加しているので、どうしても止めさせたいけど気弱な“少年”には無理そうだと諦めかけたその時だった。 「風呂は溢れる位がいい。お金も女も同じだ。はっはぁーー」そうだ。このエアジョーダンは溢れる位のマークが散りばめられている。この小さな一角だけでも4つ芸術。ナイキのロゴが盛りだくさん。100ドルの輝きとでも言っておこうか。とにかく、とてもラクジェリーなのだ。スウォッシュ、ウィング、ジャンプマンx2。または、ナイキ、ナイキ、ナイキx2。3というのはとても安定感がある数字で、それを意識したのだろうか?こんな小さな一区画↓に3世代が同居している。マイケルが引退した年にAIR JORDANのキャンパス上でのプレスリリース。世代交代?を意図するのだろうか?どのようなコンセプトがあるのか、ファンには溜まらなく知りたい情報である。芸術に乾杯!AIR JORDANとは芸術である。あなたの生活の潤滑油たるべき芸術作品。それが今回みなさんに思い出してほしかった事だ。AIR JORDAN 1のイロハ今回も図解。.... 文字数制限オーバーにより、続きはJORDANS.JPで..
2004年03月15日
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レビュー:JUMPMAN TEAM FLOW 日本未発売 カラー/モデルナイキのディビジョンに属すBRAND JORDANには大きく分けて二つある。一つは、AIR JORDANシリーズ。マイケル・ジョーダンとナイキが生み出したバスケットボールシューズの王様。ナイキが特に大きなプロモーションをしなくても売れる商品。もう一つは、JORDAN BRANDとして販売されるナイキシューズやアパレルなど。名前だけ見れば、JORDANのようだが、実際には異なり、これらの商品はJUMPMANロゴが貼り付けられた上で、AIR JORDANブランドへの関連によって販売増が計られている。今回紹介するJUMPMAN TEAM FLOWは後者に属する。JORDANという名前はついてないが、AIR JORDANのロゴ「ジャンプマン」を名前に持ち、AIR JORDANと何らかの関係があるように示唆され販売されている。(※ナイキがどのような方法でマーケッティングしたとしても、AIR JORDAN以外の商品は、JORDANではない。と、“今のところ”多くのエアジョーダンファンは考えているようだ。)JORDAN BRANDの商品には戦略商品がある。AIR JORDANに近い技術(全く同じにはしない)が盛り込まれ、NCAAディビジョン1に属するTEAM JORDAN所属の大学チームに提供し、TEAM JORDANの契約選手に履いてもらう。この必勝パターンによって、その商品は露出度を上げ、消費者が“AIR JORDANの次に”欲しい商品として成長していく。このJUMPMAN TEAM FLOWはまさにその戦略商品にあたる。米国ナイキのHPには、バスケットボール関連のサイトが二つある。一つはNIKE BASKETBALL。もう一つは、JUMPMAN23、JORDAN BRANDのHPだ。JORDAN BRANDで売り出したい製品を人気のTEAM JORDANプレーヤーと噛み合せ、大々的に広告する。このTEAM FLOWは、昨年から現時点(3/10)までの長い期間、色々なカラーやカットで指向を変えながらも長期間掲載されている。まさに、今シーズン、ナイキが売りたいTEAMシリーズである。それだけに、NBAプレーヤーでも履いている選手が多く、確認できているだけでもニュージャージーネッツのジェイソン・キッド、サクラメント・キングスのマイク・ビビー、LAレーカーズのゲイリー・ペイトン、LAクリッパーズのクェンティン・リチャードソンなど、TEAM JORDANに所属するNBAを代表するスーパースター達が、このシューズ(白/赤)を愛用(?)する。JUMPMAN TEAM FLOWのその人気(?)の理由は何か?『ナイキが一押ししているから』という理由以外でレビューしよう。Simple is Best"Simple is Best" 何時しか流行ったキャッチフレーズがこのシューズ全体を通して感じる事のできるテーマだ。JUMPMAN TEAM FLOWは、デザイン、素材、装備品、全ての点においてシンプルに設計されている。言葉を変えて言えば、バスケットボールに必要な、クッション、グリップ、サポートを必要最小限で実現している無駄が無いシューズとも言える。このあくまでシンプルに抑えられた外観は、一枚皮で完結しているようなアッパーの作りによるところが大きい。JUMPMAN TEAM FLOWのアッパーは、一枚皮で作られており、その一枚皮がクルリと内側に巻き込むような形で、インナーサポート(インナーブーツ)の役目を果たす。原材料の選択の一つ一つにそのシンプルさの哲学を突き詰めた結果、ハイカット、ローカット共に400g以下と、現在のハイテクシューズには見ることのできない超軽量化が実現されている。上記したNBAプレーヤーは全員ポイントガードだ。スピードが必要なポジションである。そのプレーヤー達が今シーズンを通してこぞってこのシューズを履いているのも納得のいく話である。TEAM FLOWのクッションには反発性が乏しいクッション素材の選択にも、軽量化が意識してある。このTEAM FLOWのクッションには、シンプルなエアソールユニット(フルレングス)が採用されている。履いた瞬間に気付くと思うが、フワフワした感じですぐわかる。よって、ZOOM AIR ユニットのような反発性は期待できない。(フロア-とのレスポンスが良くない)但し、クッションの性能はZOOM AIRユニットだけのシューズよりは優れているようだ。作り(品質)はイマイチJUMPMAN TEAM FLOWについて残念な事は、その品質の低さだ。4足ほど確認したのだが、グルー(アッパーとアウターソールの繋ぎ目をカバーしている部分)のはみ出しが多く見てとる事ができる。また、ハイカットのものについては、内側の部分に糊付けの精度の悪さから、アッパーとライニングの部分に波打ちが確認できる。また、全ての右足のソールに若干だがネジレが生じている。これは、工場の生産ラインの不具合(ナイキの検品を通過しているので問題とは認識されていないのだろうが)によるものだろうか?右足ソールのネジレによって機能的な効果が生まれるうんぬんという情報は聞いた事がない。この辺の修正を早くしないと、この所、デザインと品質で素晴らしい向上が計られているadidasに抜かれてしまうのではないだろうか?JUMPMAN TEAM FLOWのウンチク前回のレビューでユーザーから好評だった図解を今回も利用して、TEAM FLOWのウンチクを語る。 1-フルグレインレザーを採用。このシューズで使われているレザーは、柔軟性があり、薄手のものが使われている。ハイカットには、スムースレザー。ローカットには、リンクルレザーが使われている。残念な事に両方のレザーの耐久性は並以下だ。 2-Cobec素材-新しいタイプの素材。Cobecの正確な定義はわからないが、新しいタイプ(塗料の違い)のパテントレザーと言えるだろう。特にこれといった機能面でのメリット(コスト面も)はなく、シャープなデザインにする為にこの素材が使われている。実際には、重量が数十グラムアップしているので、この素材を使う必要があるかどうかは定かではない。 3-カラーライニング-アッパーとアウターソールが接合している部分を強化する為に、形状記憶タイプのフォーム(科学素材)が使われている。素材自体はとても柔軟性があり軽量。この施工によって、ソールとアッパーがロックされている感触が生まれている。良い素材選択の例の一つだろう。 4-Phylonミドルソール 5-通気孔もどき-この通気孔によって内部の空気を外に出すような感覚を受けるが、その部分はジャンプマンロゴで覆われているので、そのような機能は果たしていない。所謂、カバーのデザインなのだが、何とも言えないアイデアだ。 6-Herringbone-アウターソールには、グリップ力で定評のあるへリングボーンパターン(波型)が採用されている。 7-アクセント-アウターソールのデザインパターンにアクセントを加えているゴムは、粘着性のある素材が採用されている。フロア-との接地面はさほどないので、機能的な効果はない。 8-シャンクプレート-土踏まず部分にプレートが埋め込まれており、足の動きの安定感を高めている。履いた感じではadidasのTorsionのようにその存在を感じる事はない。 9-AIR SOLE UNIT-番号の場所が少々変だが、このシューズには、成熟したフルレングスのAIR SOLE Unitが登載されている。履いた時に感じるフワフワ感がまさにそれである。クッション的にはOKだが、反発性は低い。HIGH カット VS LOW カットカットの高さの差は4cmにも及ぶ。この違いは大きく、ローカットを履けば、あなたの足首が完全に自由になる事を実感できる。通常のローカットのシューズでは、他のサポート機能が付属しているものだが、このローカットでは、これといったサポートはない。よって、あなたの足首は一切のサポートが提供されないようになるので、怪我が心配なプレーヤーはローカットは控えたほうがいい。また、アッパーレザーの素材も異なる。ハイカットではシットリとしたスムースレザーが使われているが、ローカットでは、少々パサつきのあるリンクルレザーが使われている。個人的には、スムースレザーのほうが、高級感があって好きだ。インナーブーツの素材も大きく異なる。ローカットのインナーは、少々厚みのある(フカフカしている)素材を使っているが、ハイカットでは、厚みが半分ほどのもので、作りが上質になっている。ローカットのインナーブーツのような素材は、使用するにつれて中の素材が水分を吸い、薄くなっていきがちだ。その上、ハイカットのものと比べると早くヘタってくる事が予想される。下のアングルから見ると分かりやすいと思うが、ハイカットのモデルのインナーのほうが、足にフィットする。但し、ハイカットの吐き口には結構大きなエッジになっており、人によっては靴擦れを起こす。肌の弱い人は、長めのソックスで対応する必要がありそうだ。逆に、ローカットのインナーはフィット感に乏しいが、アッサリとした履き心地なので、靴擦れ等は起こす事が少ないだろう。2モデルにはそれぞれ一長一短があるが、全体的に、ハイカットに作りの良さという部分で分がある。さて。冒頭にあった質問「JUMPMAN TEAM FLOWの人気の理由は?」だが。。。文字制限により、続きはJORDAN.JPで。
2004年03月11日
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レビュー:日本未発売 WMN'S AIR JORDAN 12 RETRO Carmelo2月は、シューズマニアにとっては大忙しの月だった。NBAオールスターゲームに合わせて、各社が多くの特別モデルを発売したからだ。しかし、ジョーダンマニアにとっての2月は、シューズマニアのものとは違う手に汗にぎる月だったと言える。全ては、デンバーナゲッツのルーキー兼ジョーダンブランドの広告塔である、カルメロ・アンソニーがこのシューズをゲームで履いた時に水面下で始まった。白+ユニバーシティブルー(通称ノースカロライナブルー)のエアジョーダンとは、ジョーダンマニアにとってはそれだけで特別のものだ。しかし、このモデルのストーリーはそれだけでは終わらない。カリスマ・カルメロが履いていた事は勿論の事、超限定生産だったのだ。自然とこのシューズを巡る協奏曲が奏でられた。ここでいう「超限定」とは、AIR ZOOM GENERATION WHEAT以上の限定だ。どうしてAIR JORDANが限定販売だったのか?そう思うあなたは正しい。人気のあるシリーズは数十万単位で生産される。作ればそれだけ売れるからだ。そしてこのシューズについても例外ではなかったはずだ。しかし実際に起こった事は異常な出来事だった。発売数時間で売り切れ、ほとんどのジョーダンマニアは売っている現場すら見ることができなかった。そればかりか、ほとんどの店では、元々入荷すらしていなかった。一体、何が起こったのだろうか?理由は、このシューズが大きいサイズの生産が超限定されているウーマンモデルでの発売だったからだ。ほとんどのジョーダンマニアは男だ。しかし、ジョーダンマニアにとって、男物も女物も関係ない。自分のサイズがあるのならば、彼らはどんなエアジョーダンだって買うだろう。特に、このカルメロカラーは、男物と何も変わらない(カルメロも試合で履いている通り)そればかりか、このモデルは、マニア垂涎モノのノースカロライナカラーなのである。このような理由で、このモデルの争奪戦はとても短時間で終了した。以下が発売からこれまでのタイムテーブルである。少々のズレがあるかも知れないが、大抵の部分では合っていると思われる。 2/14/04 11pm 東海岸時間:各社のHPで販売開始。販売サイトでF5を連発していた兵達は、発売と同時に一気に注文を入れる。 約1時間後、US13サイズ(30.0cm)以上の製品が売り切れる ナイキフォーラムはこの話題で持ちきりになる 約1日後:US11サイズ(28.0cm)以上の製品が売り切れる 約1週間後:FINISHLINEより購入していたユーザーが、彼らの注文がキャンセルされた事を伝えられる。注文が殺到した事で、FINISHLINEが処理し切れる以上の注文まで受けてしまったからだ ナイキフォーラムでは、不満の声があがる 約2週間後:USサイズ10(27.0cm)以上が売り切れになる ナイキフォーラムには、このシューズの販売を知ったジョーダンマニア(少し情報に疎い層)がシューズの発売の時期を聞いたり、発売している場所を聞きはじめる。すでに完売済みの事を聞いて驚く 約3週間後:注文の不手際を重く見たFINISHLINEは、注文をキャンセルされたユーザーに対し、ギフト金券を贈呈する。 そして現時点(3/8)でも、多くのジョーダンジプシー達が存在しない約束の地を探して彷徨っている。日本においては、ほとんどの人がこの騒動どころか、このシューズの発売すら知らない事だと思う。販売対象が日本が含まれていなかったからだ。オリジナルAIR JORDAN 12は日本では確かに不人気だったが、AIR JORDANの正規モデルについてナイキが日本を除くのは不思議な話だ。(3月に発売予定だった、AIR JORDAN 19が未発売になったのも不思議だが)前置きが長くなってしまったが、このシューズ販売に関する一連の流れになる。すでにオリジナルもレトロも出まわって状態なので、多くの方がシューズの履いた感触を知っている事だと思う。加えて、以前にも、AIR JORDAN 12の耐久性比較等は行っている。よって、今回のレビューでは、各パーツの役割の説明、メンズモデルとの比較という視点でレビューをしてみようと思う。女性向けのデザイン(WOMANIZED?)このシューズは、女性モデルという事もあり、とても優しい感じの色使いになっている。 ハニカンダ顔が可愛げが残るカルメロ・アンソニーにピッタリのカラーバリエーションと言えるだろう。 実際にエアジョーダンに一切の興味を示さない女性にも聞いてみたのだが、「これだったら、 エアジョーダンを履いてもいいかも。というより、結構ほしい。」というコメントをくれた。今まで気付かなかったが、 普通の女性にとって、エアジョーダンはゴツゴツしたものであり敬遠する傾向があったようだ。 特にAIR JORDAN12は骨っぽく(素材も形も)、女性にとってはシューズ選びの際の選択肢に入っていなかったはずだ。 しかし、そこはナイキ。今回の女性モデルでは、男性マニアをここまでクレージーに持っていきながら、女性にも受け入れられる ように仕上げている。 AIR JORDAN 12のイロハこのセクションでは、AIR JORDAN 12の各パーツがどのような素材で、どのような役目をおっているかを解説したいと思う。下の2枚の写真と 比較しながら読むと便利です。 1-補強パッチ:バスケットボールシューズが一番ダメージを受けやすいサイドの動きに対応する為に、かなり耐久性に優れたハードレザーを左右に縫い付けてある。ステップ時には、足から靴内部のサイドに対して、大きな力がかかる。作りの悪いシューズは、この力によって最初に破れてしまう。 2-フルグレインレザー(なめし皮):動物の皮をそのまま使う事はできないので、薬品をつけて柔らかくし、シューズ用に仕立てたもの。12のアッパーに使われているレザーは、かなりの耐久性がある。シューレースホールは、このアッパーに穴を空けただけで保護がないのだが、よほどの力で締め付けない限り、決して引きちぎられるような事はない。(靴紐ってあんまり強く結んでも意味がありません) 3-ロゴ付きレースホール:足首を安定させる為に、シューレースの結びの部分をきつく結びたいプレーヤーもいる。そのようなプレーヤーに対応する為に、そこの部位にはメタル素材(ジャンプマンロゴ付き)を使っていまる。お洒落と機能性を一緒に達成しているといえる。(穴の作りが小さいので靴紐の先っぽが壊れます。よって靴紐を何度も抜き差しする事はやめたほうがいいでしょう) 4-日章旗柄:補強という意味も込めて、リザードタイプのアッパーレザーには縫い目がついている。靴の中心から放射線状に拡がる縫い目のデザインは、日本の日章旗をモチーフにしたといわれている。 5-PHYLON ミッドソール:安物の「injection modled ミッドソール」を使う事なく、Phylonを使っている。只し、超ロープロファイル(極薄)なので、大きな役目を果たしているとも思えない。AJ12のクッションは、かなり薄い。当時は、できたばかりのAIR ZOOMを信じきっていたデザイナーがそれだけで十分だと思っていた。というの時代背景があるのだろう。 6-バンパー:これも耐久性の処置。内部から外に向けての力は1で防ぐが、外からシューズに向けてのダメージを考慮して、フォームベースのカラーを付けている。バンパーなんだから、簡単に変形するのは仕方ないのだが、結構モロイ素材なので、簡単に削れてしまい、見た目を損ねてしまいがちだ。但し、これはあくまでバンパー。シューズのパフォーマンスは維持されるので心配はいらないだろう。このパーツは補強レザーの上に糊付けされている。 7-3/4カーボン:この前のバーション、Air Jordan 11、での成功に気を良くしたナイキデザイナーは、12では靴底の3/4もカバーする巨大カーボンファイバー素材をソールに埋め込んでいる。しかし、この素材の効果は特に実感する事はできない。 8-ズームエア:前と後ろ部分(白色)のアウターソールは、柔らかい素材になっている。スームエアからフロアへの力の伝達がよりよく機能する為の処置だろう。 9-herringboneアウトソール:石材状(日本語に変更すると変)アウトソールは、グリップと耐久性に優れた素材だ。同モデルのソールは、メンズのものに比べて、若干だが軽いものになっている。メンズとの違いこのモデルと最近発売されたメンズのAIR JORDAN 12 レトロには一つだけ違いがある。それは使われている素材の“厚み”だ。これによって同じサイズ(メンズのUS9とウーマンズのUS10を比較)でも見た目に結構大きな違いが出ている。しかし、実際に履いた場合には、大きさにはほとんど違いを感じることはないだろう。作りは全く同じなのだが、皮の厚みの違いによって、靴の柔軟性が大きく変わってきている。長い期間の使用が予想されるので、最終的には同じような感じに変わっていく事が予想されるが、女性向けに作られているからだろう。新品のメンズはガチッとした感じだが、ウーマンズの同モデルには最初からシナヤカさがある。堅い皮が好きというプレーヤーもいるかもしれないが、ほとんどの人は、こちらのほうが快適だろう。また、素材の厚みの違いによって、重さに極端な違いがでてきている。メンズが540gに対し、ウーマンズは440g(27.0cmサイズ)。その差は100gにも達し、。。。。文字数制限により、続きはJORDANS.JPで。
2004年03月08日
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レビュー:adidas TMAC II 日本未発売オリンピックモデルADIDASのバスケットボールシューズ?『NO WAY』、これがアディダスに対する個人的な意見だ。過去で言えばKOBE、最近のものでも先日オールスターでケビン・ガーネットとティム・ダンカンが履いていたULTRA STAR、マガンディが履いていた赤と青のTMAC3。アディダスのデザインを一言で言えば、「野暮ったい」。技術、履き心地等は試した事がないので分からないが、箱のような外観を持つ格好の悪いアディダスのバスケットボールシューズには用はない。と思っていた。しかし、今回紹介するモデルだけは話が別である。デザイン、快適さ、技術、素材、パフォーマンス。正直に言うと、今までに持っていたアディダスに対する偏見が全てひっくり返る位大きな衝撃を受けた。何が凄って?では、今回もレビューを始めてみよう。(このモデルはアメリカのフットロッカー系列限定で発売されたモデルです)パテントレザーを再定義したアッパーこのシューズを見て最初に気付くのは、アッパーに使われている良質のパテント素材だ。表現が難しいのだが、見ている者を満足させる質感とでも言おうか。最近のAIR JORDAN 1 RETRO使われていたもののように、読者の中には、パテントレザーに対しアレルギー反応を示す人も多いと思う。私も同じである。通常のパテントにありがちな、コチコチに固まったレザーはまるでビニールのようであり、安っぽさの境地とでも言おうか、何の為に皮をコーティングしているのか理解に苦しむ。しかし、TMAC2のパテントレザーは違う。皮のコーティング剤の違いなのだが、TMAC2のモノはとてもシナヤカだ。「皮を強化する」という本来のパテントの基本に立ち返り、代償を払う事なしに、完璧にその目的を実現しているからだ。シナヤカ=強さとアディダスが定義した事が成功の理由だろう。旨い具合にコーティングされたレザーは、時として艶っぽい色さえも醸し出しているから驚きだ。因みに、一番フォースがかかるつま先部分には、さらに耐久性のある、皮以外の合成素材が使われている。違った二つの素材を、ストライプというアクセントを旨く利用してここまで自然な仕上がり(ジョイント部分)になっているのも注目に値する。人気のデザイン素材と色の違いがシューズ全体の印象を大きく変えた一例が、このモデルだ。TMAC2は、2002年11月に最初のモデルが発売され、オールスターモデル、五輪モデルと3度に分けてリリースされた。このシューズの他に全部で五色ある。しかしその中でもこのカラーは渋さという点では際立っており、結果、人気もダントツだ。色が控え目で、どんなユニフォームともマッチするからだろう。日本では未発売だったこのカラーだが、もしアディダスが日本で正規販売する事があったら、日本の多くのフープスも初めてのアディダスを購入したのではないだろうか?そう思わせるだけの説得力がこのシューズにはある。トレーシー・マガンディのゴがさり気なく縫い付けられている。本気のアスリートが必要とするのは、白ベース+一色と控えめな色だ。ミッドソールがアッパーと一体になっている事が、シンプルな外観を作りだしている。この作りのトレンドはAND1からきている。TMAC2のテクノロジーTMAC2には、アディダスが開発したテクノロジーがふんだんに組み込まれている。ここからはアディダスが蓄積したシューズ作りのノウハウを紹介していこう。安定感を提供する3D TORSIONアディダスといえばTORSIONという程、TORSIONとアディダスの結びつきは強い。比較的長い歴史を持つTORSIONはアディダスが開発した独自の技術だ。靴底に前と後ろを繋ぐブリッジをつける事で足のヒネリを防ぎ、ケガ予防機能を提供するものだ。そのTORSIONに改善を加えたものが、TMAC2に使われいる3D TORSIONになる。では、どこがどう三次元なのか、写真を見てみよう。靴底にあるネイビーカラーのものが従来のTORSIONだ。踵と足の前部分を強度のプラスチック素材で固定する事で、足のひねりを防いでいる。3Dというのは、その固定を靴底に限定した二次元から縦方向へ延長した事で、さらに強度のサポートを提供した事を意味している。上の写真では分かりにくかもしれないが、サイドのミッドソール部分にもTORSIONが埋め込まれている。ミドルソールと一体化したTORSIONブリッジは従来は面で行っていたサポートを、立体的に行う事で、サポート機能のさらなる強化を実現した。イワバ、コロンブスの卵的な発想だ。どのような時にこの機能が発揮するだろうか?簡単に説明してみよう。バスケットボールの動きの多くは、足裏の全面をフロアにつけて着地する事は少ない。大抵の場合はフォアフットがフロア-との最初の接地面である。フォアフットがフロアにつくと、それにつられるようにリアフットがフロアに接地する。その二つの動作で激しい動きをサポートしている。しかし、疲れてきた時などは、その動作がスムーズにいかない場合がある。その瞬間、フォアフットとリアフットの方向にズレができる。こういう時がケガをする時になる。しかし、この3D TORSIONによって、動きは旨くコーディネートされ、そのようなズレは防がれる。このような方法によって、3D TORSIONはアスリートの足を怪我から守っているのだ。実際に履いてみると3D TORSIONの効果が分かる。踵部分を中心に、TMAC2は安定感を感じる事ができる。このような感覚は、他のシューズにはないだろう。最初は、靴底の固定は、スピードの減速につながらないかと心配したが、フォアフットの部分は柔軟性が保たれているので、その点の心配は要らないようだ。TMAC2のような低いカットで、ここまでの安定感は、3D TORSIONのみが成せる業だろう。 このようにサポート機能とパフォーマンスを重視した設計を持つTMAC2だが、一つだけトレードオフがある。エンド-サーのトレーシー・マガンディのようなスピードプレーヤー向けに開発されたシューズであるため、TMAC2はかなりのローカットモデルになる。足首へのサポートは、下で開設するインナーブーツとこの3D TORSIONだけになる。多くのプレーヤーにとっては、TORSIONの持つ安定性で十分なのだが、足首に不安を抱えるプレーヤーにとっては、十分とは言えない。事実、トレーシーも怪我でシーズンをベンチで過ごすようになるにつれ、TMAC2のようなローカットモデルを履かなくなってしまった。足との一体感を実現するインナーブーツ足全体を包み込むインナーブーツは、快適さが受け最近流行だ。特に名前はないが、TMAC2のインナーブーツにも大きな工夫が施されている。肉厚なメッシュ素材のインナーへ足を通そうとすると、最初、窮屈な感じを誰もが受けるはずだ。しかし、一旦足を通してみると、その不思議なまでのフィット感に、あなたはシューレースを結ぶのを忘れてしまうかもしれない。TMAC2のインナーブーツは、あなたの足全体を優しく(且つ強く)包み込む。インナーだけでここまでのサポートを提供するシューズは珍しい。その秘密は、下の写真の赤丸の部分にある。通常の靴にも、このようなパーツがついてくるのだが、普通のものは、上下に分かれたインナーブーツのジョイントに過ぎない。靴内部でインナーが移動しないようにする為の施工だ。しかし、TMAC2の素材は、形状記憶の域を越え、それ自体で機能を果たそうとしている。見ているだけでは分からないが、一旦足を通せば、このパーツは一杯に伸び、インナーを強く締め付けてくるのが分かる。この締め付けこそが、靴を履いた時に得られるサポート感になる。通常のシューズのものと比べてみると、その弾性は3倍くらいの強度がある。但し、ここでも一つトレードオフが生まれる。あまりなフィット感に最初は足の一部として靴を認識しないレベルになるのだが、長時間の利用になると足が鬱血してくる。特に足の甲が高い選手などは、この影響が大きいだろう。TMAC2のクッション文字数制限により、続きはJORDANS.JPで商品ページへ <過去のアーカイブ>
2004年03月04日
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AND 1の誕生はどのように起きたのか?世界のスポーツアパレル市場では、ナイキ、アディダス、リーボックなどの巨大企業に続き、Fila、コンバースなど大小さまざまな会社が 入り乱れている。競争は激しく、そこでは数千億の巨大資本を持ったものだけが市場を制圧できるという厳しいルールがある。しかし、そんな厳しい世界でアメリカンドリームを成し遂げた若者達がいる。バスケットボールへの愛、The Love Of The Game、を実現すべく、1993年、親戚から集めた約500万円を元手に、AND1は誕生した。アスリートアパレル会社誕生秘話第二段、今回は、バスケットボール専門アパレル会社、AND1に注目してみよう。『AND 1』 - バスケットボールの用語。ファウルをされながらもシュートをきめ、さらにフリースローを決める事を指す。 強さと旨さを兼ね備えたプレーヤーのみがこの業を成し遂げる事ができる。そう、AND 1のマスコットである“THE PLAYER" (顔の無いプレーヤー。ストリートバスケのカリスマ。トラッシュトークで相手を挑発し、ゲームをモノにするプレーヤー)が相手を黙らさせる時に見せるアレである。 AND 1を見せつける事であなたは一目おかれ、AND 1をされた相手は、 あなたに対して何も言えなくなる。それがストリートバスケットの暗黙のルール。実力だけがモノを言う世界だ。AND 1がターゲットとするのは、本気でバスケットボールに取り組むプレーヤーだ。挑発的なメッセージが入ったシャツ、"THE PLAYER"が刺繍されたショーツ、バスケットボールをする為に科学されたシューズ。この会社が提供するバスケットボールウェアは、あなたが最高のプレーヤーでない限り身に付ける事は許されていない。口だけ、格好だけの負け犬に、ストリートは容赦しないからだ。AND 1が見せるバスケットボールへの拘りは強烈だ。バスケットボールに会社活動の全てを捧げる同社は、社員の入社試験でバスケットボールの技術試験さえ実施しているくらいだ。毎日のお昼の日課がバスケットボールをする事になっている会社がAND1以外にあるだろうか?しかし、その異常なまでのバスケットボール愛こそがAND 1の原動力で、その愛があったからこそ創業10年で名だたるアパレル企業を抜き去り、世界第2位のバスケットボールアパレル会社を築き上げたのだ。AND1の誕生と発展までの経緯ナイキとバスケットボールでFace to Faceで勝負する。誰もが不可能と思えるウルトラCをどうしてAND1は成し遂げる事ができたのか?彼らの誕生とその成長までの実話は、アメリカにおいては未だにアメリカンドリームが生きている事を証明している。私がNHKの『プロジェクトX』(または、テレビ東京の『ガイヤの夜明け』)のプロデューサーなら、確実に彼らの成功物語を特集するだろう。それだけ、AND1の誕生物語には、沢山のドラマが隠されており、多くのバスケットボールファンに感動を与えるものだ。このセクションでは、著者が最も注目している彼らの成功物語を時系列でまとめてみた。何分いまだに成長企業の同社についての情報量は少なく、多くの部分は謎のベールに包まれている状態だ。しかし、このサマリーによって何となくでも感じ取ってもらえるものがあれば本望だ。 1.創業の原点: 全ては大学院の卒業プロジェクトの延長線上に始まった―「バスケットボールフリークの情報を集めたデータベースを、スポーツアパレル会社に販売したら、ビジネスになるのではないか?」1993年、在籍していたペンシルバニア大学のビジネススクールで考えついたビジネスプランを元に、Seth Bergerは幼馴染の親友Jay Gilbertと同窓生のTom Austinと共にAND1設立の準備を開始した。メディアを通して効率の良い情報収集を行う為に、早速3人は大学新聞を発行する。 2.プランの崩壊: データベース購入の潜在顧客が集まるスポーツアパレルのトレードショーにデータを持ち込む3人だったが、そこで、彼らの商品にどの会社も興味を示さない事に愕然とする。SETHのアイデアは、卓上の論議に過ぎなかった事に気付き、戦略の練り直しを余儀なくされる。 3.失敗からの発見: どのトレードショーで展示されているアパレル商品に対しても自分達が興味がなかった事に気付く3人。事実、バスケットボールをする時の彼らは、ナイキなどの大企業が販売しているスポーツアパレルを着てなかった事を思い出す。なぜなら、大企業がアパレルに印刷しているメッセージは、彼らのような本気のバスケットボーラーにとって、受け入れる事ができないものだからだ。そこでの大きな発見から新しいアイデアを思いつく。 4.新しいプラン: 自分達のように、本気でプレーするバスケットボーラー達に彼らの為につくられたバスケットボールアパレルを提供する。 この新しい考えを元に、ペンシルバニア州RosemontにAND1を設立する。 5.最初の1歩: 最初はストリート調のメッセージを印刷したT-シャツを販売する事にする3人。当初のT-シャツには、 『お前のバスケは、お前の彼女と同じ位醜いなぁー』 『バスケットボールができないなら、コートから出てけよ』 などの強烈なメッセージが印刷されていた。まさにTHE Playerが得意とする「トラッシュトーク」だ。シャツのメッセージとは、自分の1対1の相手に対してのメッセージだ。自然とゲームもエキサイティングなものになった。 お金のない彼らがT-シャツを製造する為に用いたファイナンシングは、クレジットカードの後払い制度を利用した。 6.最初の成功: T-シャツを車の荷台に入れ、アメリカ中を走り回った3人だったが、ほとんどのショップは興味を示さなかった。名もない生まれたばかりのブランドを取扱いする事は、ショップにとってはリスクが高すぎるからだ。しかし、最後にたどり着いたニューヨークのフットロッカーは他のショップとは違い彼らに興味を示し、テスト的に店頭に並べてくれた。そしてテスト販売は絶賛され、AND1の成功の始まりとなる。一度成功実績を作ったAND1へは、他の多くの販売店が押し寄せた。 このフットロッカーでの最初の成功を境に、AND1の成長が始まる。当初、T-シャツメーカーとして始まった同社は、1996年にショーツの販売を始め、その翌年には、ミネソタティンバーウルブズに入団したジョージア工科大学のスター選手、ステファン・マービュリーとの契約を取り付ける。その頃からだろうか、アメリカ中のバスケットボールコートで、“THE PLAYER"のロゴが貼り付けられたデカイショーツを履くバスケットボール小僧をよく目にするようになったのは。ここまでスムーズな成長はどうしてだろうか?AND1のここまでの軌跡はあまりに芸術的であり、全ての行動が成功に結びついている。競争の激しいスポーツアパレル市場で、ここまでの成長を、尚且つ、このような短期間で成し遂げる事ができたのはどうしてだろうか?様々な考察があるだろうが、その何点かをここで考えたい。 バスケット愛: なんといっても、AND1が企業として持つ、バスケットボールへの偏執狂だろう。入社試験でバスケットボールのスキルテストが入っている徹底ぶりが凄い。彼らのバスケットボールアパレルへの拘りは、『パフォーマンス』であり、アパレルを身につける消費者にもウェアに負けないパフォーマンスを要求する。それに伴い、それを作るAND1の社員にもバスケットボールへの愛を要求するというのももっともな話である。 想像してみよう。平均年齢29歳のバスケットボールアパレル会社の社員200名。全員が昼休みにバスケットボールにいそしみ、午後には、その時使ったAND1製品の良し悪しを話し合っている。彼らの作る製品が、どこの会社よりもバスケットボールに最適化されている事を想像する事は簡単な事だろう。 他社が疲れていたから: AND1が400%の成長を起こしたのは、AND1としては最初のシューズがリリースとなった1997年。時は、シューズ不況の真っ盛りで、どこのアパレル会社も疲れていた。そんな中、新しい希望に燃え、新しいコンセプトを掲げ、違いを見せつけたAND1は、どこの企業よりも輝いていた。その輝きが、AND1の彗星のような出現に作用したのは間違いないだろう。 安い価格帯: AND1がターゲットとしたのは、心変わりが早い10代の少年だ。そんな彼らはナイキやリーボック等のビックブランドからでも、心変わりでAND1へとブランド変更を簡単に行う。特にあの時代は、エアジョーダンなどがどんどんその価格帯を上げていった時。設定価格が100ドル付近と50ドル程度他のブランドよりも安い価格帯を設定したAND1へ、お金のない10代のターゲット層が飛びついたのは自然な事だ。シューズ以外でも、AND1のショーツは、10ドルほどナイキよりも価格も安かっただけではなく、生地も良いものを使っていたので、当時、最も多く購入されたバスケットボールショーツとなった。 新しい選択肢: AND1が設立された93年、バスケットボールアパレルはナイキとリーボックによって寡占状態にあった。2社の供給に頼らなくてはいけない状態を、スポーツショップ運営者達は危険視していた。そんな背景もあり、AND1の誕生は、新しい選択肢の誕生として歓迎されたのである。 創業者の戦略: 創業者の3人はペンシルバニア大学院のビジネススクール出のエリートだ。彼らには、その時点で成功する為の素養があったわけだが、成功の要因はそれだけではない。選んだフィールドがバスケットボールと、彼らが最も愛するスポーツだった。この事がAND1の成長の大きな原因だった事は間違いないだろう。結果、彼らはバスケットボールを変えるだけではなく、バスケットボールを通じて社会へ大きく貢献した。社会貢献を会社の使命と位置付けている会社は必ず成長するものだ。その活動が評価され、社長のSETH BERGEは、Dime Magazineが選ぶ「2002年バスケットボールを変えた男達トップ30」で堂々の25位に選ばれている。(その他には、LeBron James 19位、Allen Iverson 11位、Phil Knight 8位(ナイキ)、マイケルジョーダン 4位とそうそうたるメンバーが顔をそろえている名誉あるノミネートだ) 文字数制限を超えてしまったので、続きはJORDANS.JPで
2004年03月01日
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レビュー:NIKE AIR ZOOM GENERATION CRIMSON & WHEATナイキにとっては収益の出ないビジネスであっても、今年一番のヒット(エアジョーダン以来)シューズがAIR ZOOM GENERATIONである事は間違いないだろう。11月の『1st Game』モデルで世界中をこのモデルの虜にし、12/中旬に一般モデルを大量出荷&大量販売。そろそろAZGが市場に行き渡ってきた2月、オールスターに照準を合わせ、市場促進効果のある限定モデルをナイキはリリースする。 2/4リリースのクリムゾンカラー、2/14リリースのウィートカラー(日本では2/14に限定ショップで販売開始)世界販売足数は、5万足と2万足のみ。日本においては、各地域一店舗のみに絞った限定販売路線をとっただけではなく、各サイズ1足のみの限定入荷によって、発売2日でほとんどの店舗で完売となっていた。現時点で確認できるショップは、インターネット上で正規販売した店(17000円)と、並行輸入ショップ(19800円)で数店舗しか確認できていない。 AIR ZOOM GENERATIONのモデル名とデザインまず、多くの誤解から訂正する必要がある。インターネットは便利である一方、多くのミスリーディングな情報の氾濫により、多くの人が誤った情報を信じてしまうという弊害がある。その一例が、このモデルにつけられた名前だろう。多くの人が、この2色を「オールスターモデル」と思い込んでいる節がある。しかし、それは間違った認識だ。ここまで一般化した誤解には、このモデルが発売された時期や、レブロンが正式にオールスターに選ばれなかった事で実際のオールスターモデルが発売されなかった事がある。まず、白/クリムゾンカラー。このモデルは、確かにオールスターカラーに酷似している。しかし、オールスターモデルのスウォッシュは青色で、つま先部分のメッキも青、インナーカラーにも青色が使われている。結局、レブロン・ジェームズは試合に出る事がなくなり、このモデルはオハコ入りとなってしまった。もう一つ言えば、オールスターゲーム前の2/4に発売されている時点で、オールスターモデルではない。しかし、実物が発売されておらず、結構似ているので、これをもってオールスターと思っても良いのではと思わなくもない。カラーコンビネーションも爽やかで格好良い。次にウィート。本来のウィートの位置付けとしては、スラムダンクモデルのはずだった。ナイキとしては、ストリートデザインの非バスケットシューズをレブロンに履かせ、スラムダンクコンテストで衝撃のデビューをするという計算だったはずだ。あわよくば、仮にレブロンがスラムダンクコンテストで優勝でもしようものなら、ウィートカラーでもバスケができるんだよ!という新しい提案を投げかけ、バスケットボールシューズの可能性を探る事もできたかもしれない。しかし、この計画も、レブロンが足首の不調を理由に、スラムダンクコンテストを辞退する事でおじゃんになる。よって、このモデルも本来のオールスターモデルではない。しかし、Got Milk?ルーキーゲームに出場するレブロンが履いた事で、ナイキとしては、オールスターリリースシリーズの一部として、このウィートカラーをオールスター的扱い商品に盛り込んだという経緯がある。レブロンはプライドが高い。そんな彼が、実際のゲームに出場もしていないのに、オールスターモデルをナイキの言うままにリリースするわけがない。ナイキとしても、これだけの大金を積み込んだレブロンシリーズを、出てもいないオールスターゲームのシリーズをリリースする事でレブロンブランドが冗談交じりに話される事は望まないだろう。デザインについての話に移ろう。この二足のデザインに変更はない。アッパーに使われている素材がメッシュから皮になった事位で、形状、ロゴ等そのものには変更は加えられていない。写真を見ただけだと、ウィートの格好悪さが目立つが、実物を見ると、二足とも、かなりいけているデザインだといえる。ただ、今回、印象を大きく変える事になったアッパー素材の違いが、機能性に影響がないのか?という疑問が残る。機能性への影響この二つのモデルは、一見すると色の違いだけに思われがちだ。しかし、一つ気になる点がある。それはアッパー素材の変更による、吸気構造への影響だ。AIR ZOOM GENERATIONには、スフィア-テクノロジーと名付けられたナイキ開発の新しい吸気システムが採用されている。インナーブーツ全体に丸い孔をつける事で、シューズ内をドライに保つ構造だ。ナイキが生み出した吸気とドライがキーワードのテクノロジーである。そのドライ感を究極に実現する為に、最初の2モデル(1st Gameと白/黒)では、アッパーの半分に生地状のメッシュ素材を使っている。しかし、このモデルでは、メッシュ素材が天然皮で置き換えられている。この変更は、ドライ機能への影響があるのではないだろうか?1st Gameと比較すると分かる。ウィートはフワフワしたスウェードもどきの皮を使っており、そこそこ乾燥しやすいのかもしれないが、クリムゾンのほうは結構頑丈な皮でできている(マダラな感じの皮が写真でも確認できる)耐久性では優れているのかもしれないが、流石のスフィア-テクノロジーも、中の湿気が抜けるための穴が、このような皮で塞がれていてはシューズ内部をドライに保つのは難しいはずだ。こちらのアングルから見ると、土踏まず部分のメッシュが見える。一見、ここから内部の湿気が外に逃げる構造に見えるのだが、実際に靴の内部に手を入れてみると、靴の中敷(インナーソール)がこのメッシュ部分の上まできているので、実際には見た目のような効果は得られない。ここまできて気がついたのだが、スフィアテクノロジーとは、インナーブーツに孔を設ける事で、外部に中部の湿気を出す機能なのではなく、インナーブーツ(クッション機能を持たせる為に柔らかい)の内部に篭もる湿気を、吐き出しやすい形にしてある事を指しているのかもしれない。もしそうであれば意味が通る。外側をメッシュから皮に変更したら、空気が通りにくくなる事くらいは、ナイキデザイナーが見落とすわけがないだろう。インナーが湿っぽくなるのは、インナーサポート素材が密集しているからである。その密集状態に孔を空ける事で空気の通り道を作り、湿気が外に“出易い”構造にする事で、乾燥しやすくしているのだろう。そう考えると、説明がつく。よって、今回、アッパーの素材が皮に変わった事でも、吸気が悪くなるわけではないといえる。だが、それがスフィアテクノロジーだとしたら、機能が発揮されるのは、シューズを脱いだ時に限定されるという悲しい発見があるのも確かだ。(部室に置いたバッシュにカビが生える事がよくあるが、この機能で、少しは改善するのではないだろうか?)追加情報として、メッシュから皮に素材が変わった事で、重さへの影響が心配されるが、430-440gと、最初の2モデルと重さは変わらない。(ウィートモデルでバスケをする気にはなれないが、機能的にはバスケットボールに利用しても良いという事です。かなり目立ちますが)AIR ZOOM GENERATIONの気になる点1st Gameのレビュー時には気にならなかったのだが、今回のレビューでは、二足を並べて見る事が多く、 その過程で気が付いた事がある。それはAIR ZOOM GENERATIONは、シューズ全体が通常以上に『ハの字』状(内側)に傾いている事だ。最初は、製造の問題だと思っていたのだが、これまでにリリースされた4足共同じ状態である事を確認しているので、そうではなさそうだ。 微妙に『ハの字』を描いているのが分かるだろうか?この写真の場合、クリムゾンのほうが大きく傾いているのに気付くはずだ。もう少し分かりやすいように、靴を逆にして写真を撮影した。結構な角度がついている。最初は、こんな傾いていたら足をいためてしまうと思ったものだが、人間の走り方をイメージすれば、この形が理想的な事が分かる。上手く言えるか分からないが、試してみようと思う。安定感とフロアへ力を伝えやすくする為の人間工学上の作り 人が走るとき、足の動きは体に対して垂直に上下するのではない。実際に腿上げをするとシミュレーションできるが、人が走る時の足の運きは、体に対して(頭から地面に引いた垂直線)、外側に向けて約30度ほど開いた方向に力をかけている。その角度を考慮すると、AIR ZOOM GENERATIONのような靴の傾きが必要になる。この傾きがある事で、走る際の地面とアウターソールとの接地の瞬間に、完全な平行線が描かれる。この事を実現する為に、シューズ設計に傾きが必要なのだ。 カーボンファイバー素材この2モデルにも、前作同様にカーボンファイバー素材がアウターソールに埋め込まれている。前の2モデルでは、その形を見ることはなかったのだが、今回のモデルで、どのような形の素材がどの部分に埋め込まれているかが分かるようになっている。 クリムゾンの場合は、白色の非透明素材が合うとソールに使われているので、カーボンの一部しか見ることはできない。ウィートのアウトソールには、透明の素材が使われているため、埋め込まれているカーボン素材の形、大きさ、場所がわかる。この写真を見ると、ファイバー素材は足の真中で終わっており、かかと部分には入っていない事が分かる。カーボンファイバー素材の役目は、ショックを分散する機能にある。その素材が、一番ショック吸収を必要としているかかと部分にないのは疑問が残る所だろう。一つ考えられるのは、レブロンもそうだが、AIR ZOOM GENERATIONを履く事を想定されているプレーヤーのポジションが、踵のクッションを酷使するゴール下の選手ではなく、3ポイントラインの外の選手だからなのかもしれない。耐久性文字制限を超えてしまったので、続きはJORDANS.JPで<過去のアーカイブ>
2004年02月26日
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2004年2月23日 レビュー:Dada Supreme Thizzlez多くの人が、Dada Footwear初のバスケットボールシューズは、クリスウェバーのCDUBBZだと思っている人が多い。確かに、Dada Footwearからでた初めてのクリスウェバーシグネーチャーモデルはCDUBBZだ。しかし、Dada Footwearのバスケットボールシューズシリーズの開始は、クリスのDada参加と共に設立された、バスケットボール部門誕生の3ヶ月前の2001年10月にさかのぼる。そのモデルこそが、冒頭の写真にある、「Dada Supreme Thizzlez(白・紺・銀)」だ。コラボレーションモデルとして生まれたDada初のバスケットボールシューズは、米国の人気ラッパー、スヌーピー・ドックが保有するHot Houseとのコラボレーションとして始まった。実際には、Dadaのシューズというよりも、本格的なコートを自宅の裏庭に持っていると噂されるほどにバスケットボール好きのスヌーピー・ドックがバスケットボールシューズをデザイン、販売しようとするのを、Dadaがサポートしたというのが正しいのかもしれない。実際、このモデルは、スヌーピー・ドック自身がデザインしたものと言われている。名前の由来シューズの名前「THIZZLEZ」という言葉は、スヌーピーが生み出した「THING」のスラングだ。彼の曲のリリックにも、"Somebody does their thing, and Snoop does his thizzle"とある。彼の行う“何か”は、他の誰かが行う“何か”とは違うというポリシーみたいなものを感じる。このシューズのデザインをする際にも、バスケットボールシューズでも他のとは違うというポリシーを出したのがシューズから感じ取れる。デザイン 「キュートなデザイン」こそが、新興企業Dada Footwearが、巨人がうごめくアパレルマーケットに参入する為の武器だ。その強みが、スヌーピーとのコラボによって、この処女作にも生かされている。このシューズがリリースされたのが、今から2年半前の2001年10月。ナイキが覇権を握るバスケットボール市場では、ハイテクを駆使した未来系のデザインが流行している。 そんな中で誕生したこのTHIZZLEZは、とてもすっきりとしたフォルムをまとい、新しいバスケットボールシューズの可能性を提案したといえる。(デザインについては、AND1の影響を受けている可能性が高い。CEOのWillis女史も、インタビュー等ではAND1の存在を頻繁に口にしている)しかし、新しいデザインパターンの創造をしたとはいえ、デザインの完成度としては低いといえる。前からみたデザインはシャープでよい。しかし、リア部分のデザインに工夫が足りないと思われる。 >※ここから先は、Dadaファンにとっては読むに耐えない内容なので、熱狂的なDadaファンはYahoo Japanにでも避難してください。やはり素人のデザインだけに、詰めが甘いのではないだろうか。とても味気がない。味気うんぬんの前に、何かキャンバスに描き忘れられた部分が沢山あり、中途半端な感じがする。あまりにも寂しい後姿から、昔のアニメの「ビンボッチャマ」(※お坊ちゃま君のキャラクター)を連想してしまうのは私だけだろうか。デザインの一番のハイライトといえば、フロント部分に集められている、ロゴの王冠とさり気無く書き込まれているDADA SUPEREMEというロゴマークだろう。シューズを見た時に感じるフレッシュネスは、この部分からきているようにも思える。事実、この部分がシューズ全体のイメージを形成していると言っても言い過ぎではないと思う。有る意味、犬の顔にこそ、可愛さがでているというやつです。最悪の履き心地さすが、「デザインでまずは売上を上げて、その後にテクノロジーを追加する」という企業戦略を掲げているだけあって、最悪の履き心地を提供してくれるのが、Dadaのバスケットボールシューズ処女作だ。まず、上の写真を見ても分かるが、足首周りが非常に堅い。一目で優しさのカケラも感じないサポート機能を想像するが、見た目以上に履き心地の悪さにビックリする。足を入れるときに違和感を感じ、足の甲が高い人は、とても窮屈に感じるはずだ。とにかく、足の甲の高い私には、決してバスケットボールシューズという観点で、このシューズを見ることはないだろう。このようなシューズを履いてバスケでもしたものなら、確実にうっ血します。レーシングの作り(靴紐の固定)も安物で、布切れがささっと縫い付けられているようにしか見えない。驚きのクッションシステム最大の焦点は、このシューズに隠された驚きのクッションシステムにある。まず、一見して目を見張るのが、フロント部分のアウトソールだ。余りにも薄いそのソールに、どのようなクッション技術が隠されているのだろうか?と私は興味をそそられた。しかし、これこそ「デザイナーズシューズ」のDada。彼らのクッションとは、天然ゴムそのものなのです。画面から分かるだろうか?実に2倍の違いがある。今回、分かりやすいように比較に使ったのは、フワフワクッションがNBAの故障者組に人気のあったAIR MAX UPTEMPOだ。Dadaが1.5cmの厚みであるのに比べて、UPTEMPOには、3cmの厚みがある。写真からも分かると思うが、UPTEMPOには、アウトソール(ゴム)、チェンバーエア、ミッドソール、インナーソールの4層構造になっている。それに比べ、Dadaのフォアフットは、天然ゴムにインナーソールを糊付けしただけの簡単設計になっている。炊飯釜でさえ3層構造が売られているご時世で、2層構造のクッションシステムで勝負を挑んだDadaには本当に驚かされる。大胆且つ不敵というのは、Willis女史の行動だけではないようだ。ついでに、リアのクッションシステムも比べてみよう。フロントだけに大胆さを発揮していたわけではないようだ。リアでもその差は歴然としている。Dadaが4cm弱の厚み(実際には3.7CMの天然ゴム)に対し、UPTEMPOでは7cm弱の厚みでプレーヤーの足腰をサポートする。もしあなたがバスケットボールプレーヤーで、Dada Thizzlezを履いてバスケットボールをしようとする兵なら、下手な事は言わない。せめて、2重履きのソックスだけでも用意しよう。それにしてもだ。Dadaは、ストリートファッションブランドで、このシューズもストリート仕様を意識している。Dadaの思惑通りに、コンクリートの上でストリートバスケをしている選手がこのシューズを履いたものなら、すぐにその悪評は拡がるはずだ。少し、バスケットボールシューズ市場に参入するのは時期尚早だったのではないだろうか?(事実はともあれ、私達のシューズはデザインだけではなく、パフォーマンスも優れているとDadaは消費者に訴えている)アウトソールの天然ゴムと共に、Dadaを履くプレーヤーの足腰への負担を和らげてくれる“はず”のインナーソール。しかし、唐草模様のこのデザイナーズソールに、あまり大きな期待をしてはいけなそうだ。どう見ても、特別なクッションを提供してくれそうもない。因みに、Dada Thizzlezのクッションシステムとは、3cm強のアウトソール(ゴム)に、この模様のシートが糊付けされている物と考えてもらえば分かりやすいだろう。THIZZLEZのグリップこのシューズを履いてバスケをしたわけではないので、見た目だけの印象を述べるに留める。特に可もなく不可もない。これと言って試行を加えられた形跡を見せない、THIZZLEZのグリップは、並のものを提供してくれそうだ。ゴム自体はそんなに堅いものを使っていないので、ある程度の粘りから摩擦を起こし、それなりのグリップを実現してくれるはずである。グリップに書き込まれた王冠が印象的。かかと部分のバスケットボールをしている男性は、裏庭でバスケをするスヌーピー・ドックだろうか?それともAND1を意識?と、最悪のバスケットボールシューズというレッテルを貼ってしまったが、最後に、一つだけTHIZZLEZを評価する点を上げよう。それは、シューズの軽さだ。ウルトラx2ライト級のシューズの重さは390グラム。エアジョーダンシリーズと比べると100グラムも軽い。他のシューズが、ハイテクを詰め込みすぎた結果重くなりすぎたバッシュが店頭に並ぶ今日、THIZZLEZは、国宝級の軽さを誇るシューズだ。BUT!!哀しい事に、シューズを持ってみても、その軽さを感じる事はできない(実際、重く感じる)それに、中身が空っぽだから、軽いんじゃない?という疑惑つきのライト級です。(←結局褒めていませんが)。。。。 と、最後まで褒める事がないTHIZZLEZなので、そのゴージャスぶりを皆さんに見てもらい、今回のレビューを締めくくらせていただきます。デカッ!!!。ベリーアメリカン&ゴーージャス。大きな箱に転がされたカブトムシの幼虫が2匹。淋しそうに横たわっています。こんなのスペースだけ食って無駄という声も聞こえてきそうなので、この辺でDadaの話を終わらせていただきます。。。。あなたがDadaの熱狂的なファンで、改善してほしいのなら、dadafootwearまで。。。。といっても、お客様の声ページはありませんが。 <過去のアーカイブ>
2004年02月23日
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Dada Footwear - LL International - Chris Webber2002年のオールスターゲーム。その日、テレビの前の観客、ビックスクリーンを見たスタジアムの観客は、ウェスターンカンファレンスにおいて最高峰の人気を誇るクリス・ウェバーの足元に釘付けになった。 2002年1月、クリス・ウェバーは、II Internationalというアパレルメーカーが運営する、「Dada Footwear」という名も無い小さな会社に新設されたバスケットボール部門の副社長として契約を結んだ。そのニュースを聞いたバスケットボールファンは、新しい物好きのクリスがまた、誰も持っていない玩具を見つけた。と注目する。その約1ヶ月後、バスケットボールシューズの概念を打ち壊すような全身メタル製のシューズを足元に供え、クリスはNBAの栄光の舞台、オールスターゲームのコートに立った。シューズファン、NBAファン、ナイキ、アディダスなどのスポーツアパレル会社、NBA、関係者の誰もが度肝を抜かれ、クリスの足元に目に見えている物体に自分の目を疑った。そのセンセーションは、Dada、クリスの双方がシューズの概要を説明しない事で、日に日に熱を帯びてくる。デビューから3ヶ月、サクラメント・キングスがウェスターンカンファレンスのプレーオフファイナルを戦う頃には、シューズへの関心は、熱狂へと変わっていた。 こんな所がDadaに関してあなたが持っている知識だろう。しかし、Dadaはもっと面白いエピソードを沢山持っている。シューズとしては、技術的にまだ未熟で、ナイキには遠く及ばない。しかし、その会社の背景を知れば知るほど、この会社に愛着が湧いてくるから不思議である。本日のコラムは、Dadaのバスケットボールラインの誕生モデルのレビューを中心に、Dadaの簡単な歴史などを紹介したいと思う。Dada Footwear=サクラメントキングス=クリス・ウェバー?Dada Footwearを考える時、どうしてもDada=クリスウェバー=サクラメントキングスという印象をぬぐう事が難しい。それほどまでに、Dadaとクリスウェバーとサクラメントキングスが常に至近距離で活動をしているからだ。まず、会社のロゴから見てみよう。 Dadaのロゴである王冠が、キングスの王冠からきていると思ってしまう。こうして比べてみるとその差は歴然としているのだが、人の脳とは、情報を自分の処理しやすい方法で保存する。実際、多くのシューズファンの中には、Dadaのロゴマーク(王冠)がキングスのKingからきていると思っているユーザーも多い。しかし、調べると分かるのだが、その2者に関係はない。事実、クリスウェバーとの契約のずっと前(1998年の創業)からDadaは、この王冠を使っている。(ロゴマークがサクラメントとの関係を想像させてしまうのは、Dadaにとって幸運ではあるが) しかし、Dada=サクラメントと感じている人がいるのなら、その考えはそんなに間違っているとはいえない。Dadaの社長である、Willis女史がクリスとの契約に目をつけた時、彼女は、クリスウェバーが持つカリスマ性、他のNBAプレーヤーに対する影響力(最近ではミルウォーキーで脇役に徹する事で価値を出しつつあるす、ウェバーの弟分であるスプリウェルも契約する)、ストリートのファッションリーダー的存在感、を重要視した。彼女は、クリスとの契約を、普通のシグネチャ-としては考えていなかった。それ以上に、Dadaの会社の将来を決定付ける、ビジネスパートナーとしてみていた。実際に、サクラメントのチームメートである、DivacもDadaとのビジネス関係にあり、Divacの弟においては、ヨーロッパ圏でのDadaのマーケッティング活動を行っている。これも、クリスウェバーがもつカリスマ性だけが成せる技である。 NBA選手との契約には大きな金額が動く。Dadaのような小さなアパレル会社が、巨大企業がうごめいているアパレル市場でここまで存在間を出せたのは、Wills女史がクリスウェバーを迎え入れる事に成功し、他の会社とは一線を画するマーケッティング活動を繰り広げているからだろう。Dada FootwearのマーケッティングDada Footwearは、多くの部分で謎に包まれた会社だ。ここまでインターネットが普及した2004年、ネットで検索しても、あまり情報が出てこない。会社名である「Dada Footwear」で検索してみても、ポツリと単独で検索結果に現れるだけで、面としての会社の存在があまりに乏しい。まるで蜻蛉のような会社だ。会社のHP「http://www.dadafootwear.com」も、2003年から現時点(2004/2/14)まで更新されておらず、「現在更新中、2004年に新しいサイトができあがります」と“ペーパーカンパニー”のようなコーポレートアイデンティティを発信している。会社にとって、会社の存在感は何よりも大事なものだ。ナイキを見ても分かる通り、新しいアイデアを提案し続け、世の中にその存在を訴えつづけている。しかし、一方で、Dadaという新興企業は、これと全く逆の方法を取っている。何も言わず、突然現れては、突然活動を停止し、知ろうにも情報が少なすぎてみんなを煙に巻いている。人は知りたい情報を知る事ができなく、焦らされ続け、さらに興味をソソラレル。まるで、Dadaの戦略が姿を消す事で人々を焦らす事にあるようだ。そして、これまでの所、人々はDadaの戦略にまんまとはまり、脚本通りに踊らされているように見える。 Dadaは特別な会社だ。スポーツアパレル業界においてメジャーになる為には、スポーツシューズが欠かせない。しかし、スポーツシューズで勝負するには、大きな開発費やマーケッティング費用が必要になり、Dadaのような中小企業が入り込むのは不可能という業界の常識がある。特に、シューズが市場に溢れ返っている2002年に新たに市場に参入する事など、普通以上の思考能力がある人間なら、まずは近づく事はない。事実、Dadaがスポーツシューズに入ろうと準備を始めた当時、大手の流通会社(フットロッカーなど)は、親切心で、参入を考え直す事をアドバイスした位だ。しかし、Dadaはその計画を断行した。そして、誰もが避けて通る茨の道を突き進み、2002年、Dadaは激しい競争が繰り広げられているスポーツシューズ市場に、大きな試金石を打ち立てる事に成功する。どうして軌跡は起こりえたのか?この新しいバスケットボールシューズメーカーの勃興の影には、同社の女性CEO、Willis女史の手腕がある。Lavetta Willis 女社長Willisの小さな頃の夢は、世界的に有名なエンジニアになる事。そんな彼女は、高校ではバスケットボールのスター選手。高校3年時には、名門大学からバスケットボール推薦が殺到したという。彼女はノートルダム大学の推薦を受け、バスケットボールと小さな頃からの夢である電子工学を両立する。そんな自称技術オタクの彼女がアパレル業界に入るキッカケは、法律の大学院時代に訪れる。当時、インターン先の上司にアメフトのスーパーボールに行く事を進められたWillisは、そこで、ファッションとスポーツとアスリートが混ざり合うエキサイティングな世界に巡り会う。その素晴らしい経験に刺激され、元々自身がアスリートである事もあり、Willisは、アスリートが必要としているスポーツウェアの販売を思いつく。最初は、バスケットボールのT-シャツから始まり、そのスモールビジネスの拡大の為に資金集めを始めたWillisは、NYでの資金集めの場所で、将来を決定づける大切な人に出会う。DaDaという名前の新しい帽子ブランドを立ち上げようとしているDuane Lewisだ。この提携から彼女の快進撃が始まる。最初から最大手の流通にDaDaの帽子をのせる事に成功したWillisは、すぐさま、その照準をシューズに絞る。スポーツアパレルの王道がシューズにあると、彼女は自分の経験から知っているからだ。それから1年後、彼女は知り合いの力を借りながらも、アジアに工場を設置する。1997年、こうしてDaDa Footwearは誕生した。最初の商品は、技術が一切盛り込まれていないデザインシューズをリリース。その後、中身のない見た目だけのアスリートシューズという悪評と戦いながらも改善を重ね、2001年10月、最初のバスケットボールシューズ、DaDa Supreme Thizzlezをラッパー、スヌーピー・ドックとのコラボレーションで一般公開する。そして、2002年1月、バスケットボールシューズ部門の設立とNBAスター、クリス・ウェバーとの契約にこぎつけ、DaDaとWillisは大きな勝負にでる。目指すは、NIKEを凌駕するスポーツアパレルメーカーだ。Dadaのここまでの躍進を予想できた人はほとんどいない。沢山の人が彼女の行動を親切心で止めたくらいだ。しかし、Willis女史は軌跡を起こしつづける。そんな彼女とDada Footwear。これからも要チェックです。 ※現時点で、Dadaとクリスウェバーとの間には、裁判が繰り広げられている。控訴の内容は、クリス・ウェバーは、Dadaとの間に共同経営者としての地位を約束されていたが、その権利を得る事ができていない。そればかりではなく、2年間のDadaとの契約によって、ウェバーの収入は8億円ほど下がったという訴え。この事で、ウェバーとDada Footwearの関係は2003年の10月から凍結している。このような経緯もあり、Dadaの将来には暗雲立ち込めているが、面白い会社であるという事実は変わらないので紹介する事にした。 参照文献 Shoesonthenet Yahoo.COM Sacbee.COM Kicksology.net <過去のアーカイブ>
2004年02月19日
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2004年2月16日 NBA ALL STAR GAME 200480%のチケットが関係者に渡ってしまい、100万円もするプレミアチケットが販売されるなど、今年一番のスポーツイベントとなったNBAオールスターゲーム。今年のゲームは、アメリカ、ロサンゼルスにおいて、日本時間16日午前、盛大に行われた。マイケルジョーダンが去り、スーパールーキー、レブロンは選出されず、中国からの大量票でシャキールがヤオ・ミンに二年連続でウェストセンターのスターターの座を渡すなど、2004年のオールスターゲームのコートサイドでは色々な話題で盛り上がった。高さ、強さ、タレントの揃ったウェストチームに対し、どこまでNBAプレーヤーとしてのプライドを見せられるか?という見所があった今年のゲームだったが、序盤から「今年こそは!」と勝負を挑むイーストチームが、メディアの予想に反して、善戦した。結局は、136-132と終盤間際で強さを見せたウェスターンカンファレンスがイーストを押し切る形で僅差で勝利をものにし、3年連続でウェスターンカンファレンスがイーストを粉砕した。MVPは、試合を通して(36分の最長プレータイム)シャックアタックが印象的だった、LAレーカーズセンター、シャキール・オニールが24ポイント、11リバウンドの活躍で2度目の殊勲を手にした。最近のオールスターゲームは、イーストがオールスターがエキシビジョンである事を忘れて、本気で勝負を挑んでくるから面白い。今年も例年どおり、序盤からスピードを生かしたゲーム運びで、得点を重ね、特に個々のよい所が出ていたセコンドクォーターでは、余裕を見せていたウェストをリード、試合は4クォーターまで分からない展開となった。結局は、大事な所で強さを見せたウェストに押し切られる形になったが、ここまでもっていけただけでも、イーストの成功といえるだろう。(どれだけ点差が開く?と心配する声もあった位ですから)今日は、NHKで放送されていたNBAオールスターゲームの見所をリストアップする事にした。1st クオーター ヤオ・ミンの巨大さと、スキルの上達ぶり。ロケッツのチームメート、スティーブ・フランシスとのアリウープ、ゴール下での上手さ。 ティム・ダンカンが見せたポイントガード。オールスターならでは。 アレン・アイバーソン→ビンス・カーターのトマホークダンク(2発) シャキール・オニールが見せた、1対1からのシャックアタック2st クオーター シャックアタック トレーシー・マガンディーが見せた、ボードに思いっきりボールをぶつけて、跳ね返ったやつをスラムダンク。凄く高速なので目をよく開いておいてください。 イーストは、ウェストが余裕を見せているなか、集中を切らす事なく、個々の良さを生かして、特点を重ねる。ハーフタイム マジック・ジョンソンはいまだ健在、ハーフタイムショーの司会を務める。 NBAオールスターゲームのメモリアル映像3st クオーター ヤオ・ミンの上手いゴール下と台形付近のプレー アレン・アイバーソン→トレーシー・マガンディのアリウープからのトマホークダンク アレン・アイバーソン→ビンス・カーターのアリウープからのスラムダンク オールスターダンカーズ(ジャパンゲームのダンカーズより凄い)のアクロバティックなダンクシュート 米国アナウンサーのシーズンオフにLAレーカーズを去るかもと噂されているコービー・ブライアントに対するコメント「コービーが言ってたんだけど、”僕はフィルジャクソンを個人としては好きになれないけど、コーチとしては大スキだよ。だから、レーカーズには残るよ”うーーん、今は色々ストレスがたまって大変な時期だけど、頑張っているよ」 ジェイソン・キッド→チームメートのケニオン・マーティンへ、ノールックパス(後方)からアリウープ+ダンク。キッドがブロックされているように見える。4th クオーター ロン・アーティストのドタバタしたコートtoコートのドリブルからのダンク(笑い系) ヤオ・ミン→スティーブ・フランシスへのアスレチックなアリウープダンク シャキール・オニールのコートtoコートのドリブルからのシャックアタック 残り1分強にコービーが決めた同点の3ポイントシュート。これでウェストが追いつく ティム・ダンカンが、残り26秒で決めた、ローポストからのゲームウィニングシュート(133-132と勝ち越す)オールスターシューズチェック各シューズメーカーの社運をかけたマーケッティング活動が、オールスターゲームの選手の足元に現れている。今年のシューズオールスターを制したのは、ここまで多くのプレーヤーに履かせる事に成功した、ナイキのAir ハラチ2k4といえる。 シューズ名 プレーヤー名 Nike Air Zoom Generation (Wheat) レブロン・ジェームズ Nike Air Jordan xix 19 カルメロ・アンソニー ジェイソン・キッド AND1 2 Chi Mid オールスターカラー 赤青 ベン・ウォレス Adidas T-Mac 3 青パテント(右足) Adidas T-Mac 3 赤パテント(左足) トレーシー・マガンディー リーボック answer 7 白/青/赤 アレン・アイバーソン Nike エア ハラチ 2k4 オールスターカラー コービー・ブライアント ポール・ピアース サム・キャセル ブラッド・ミラー ダーク・ノビツキー マイケル・レッド ロン・アーティスト右足 Nike Shox ジャンプオフ ジャメイン・オニール Adidas superstar ultra (赤) ケビン・ガーネット(前半) ティムダンカン(前半) ロン・アーティスト左足 Adidas superstar ultra (青) ケビンガーネット(後半) ティム・ダンカン(後半) Nike Air Jordan 12 Retro 白/フレンチブルー レイ・アレン リーボックの白地に紺のストラップ2本 ケニオン・マーティン リーボックの白地に赤のストラップ2本 バロン・ディビス 注1:間違った情報や追加情報がある場合には、ご教授ください。注2:ハラチ2k4は、コービーモデルのはずだったが、刑事裁判にかけられているコービーのイメージを嫌ったNikeは、他の多くのプレーヤーに履いてもらう事で、イメージの払拭を計っている。注3:ロン・アーティストは、左右を違うシューズを何足か履いていた。高さの違うシューズを履いて、バスケをしても怪我は大丈夫なのだろうか? ナイキ版では「アイツは、スポンサー契約の為にやっているんだ。」という辛口コメントが沢山あった。NBAオールスターゲーム期間は興味深いバスケットボール情報が結構多くある。今日はその中でも面白いものを2つ紹介する。(記事の掲載テスト) "Got Milk Rookie Challenge"(1年目vs2年目NBAプレーヤーゲーム)ゲームは、メディア、アメリカ中の子供の注目を集める、レブロン・ジェームズとアンソニーに送られたものだったはずだが、ゲームは、2年目を引き入るフェニックスサンズのスタッドマイヤーの1人舞台となってしまった。ゲームを見ていた記者が表現したこのゲームは、「子供の中に成人男性が1人混じっている」という位、スタッドマイヤーの強さだけが目立ったという。結局、ルーキーMVPをゲットしたスタッドマイヤー率いる2年目が142-118と1年目チームを圧倒した。33ポイントのレブロンコメント「いやぁ、あんなにアスレチックなプレーヤーはそうそういないよ」、1夜限りのレブロンのチームメート、カルメロ・アンソニー(17ポイント)のコメント「レブロンとやれて、楽しかったよ」 セカンドハーフにスラムダンクを連発したスタッドマイヤー。あまりに強く打ち付けたダンクの一本は、リムに当って、ハーフコートまで飛んでいったという。(ニュース記事) アレン・アイバーソンのコービーブライアントに対するコメント 1.「こういう問題がある時(裁判ざた)には、強く振舞わなくてはいけない。でも、強く振舞う事にも限界はある。公衆の面前では、強く振舞っていても、家に帰り、刑務所に入る可能性を考えるととても辛いもんだよ」 2.「コービーがシャキールとプレーしているように、自分のチームにオニールがいたら、自分のキャリアは凄いものであるはずだ。もしかしたら、4つのチャンピオンリングを持っているかもね。(ニュース記事) (このテスト記事の評判が良い場合には、時々掲載したいと思います)と、あんまりまとまり付かない文章になりましたが、今年のNBAオールスターは、こんな感じで終わりました。レブロンジェームズが出場できなかったのは残念だったけど、来年は必ず出る事だと思います。シーズンも後半戦に突入するが、彼のさらなる発展と活躍に期待したいものである。それにしても、裁判の決着がつかずに、眠れぬ夜を過ごしているかもしれないコービー・ブライアンとだが、今の精神状態で、ここまで活躍できるのは凄い事だと思う。もし、この裁判を上手く乗り越える事ができるのなら、彼のバスケットボールキャリアに、大きな発展があるのではなかろうか?<過去のアーカイブ>
2004年02月16日
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2004年2月13日 Vol.12 レビュー:AIR ZOOM FLIGHT FIVE (5) B「軽さ、フロア-接地感覚、足首のサポート、グリップ」これらの4つの要素が、バスケットボールシューズに求められる。その全要求に対し全てにおいて高いレベルで実現しているのが、AIR ZOOM FLIGHT FIVEだ。ジェイソンキッドのルーキーオブザイヤー、二年目のさらなる活躍、そして彼の絶大な人気を確認し、ナイキは95-96で築きあげたAIR ZOOMのレジェンドを頭角を表してきた3年目のポイントガードに託す。キッドにとって初めてとなるシグネチャ-モデルは、ナイキが生み出した歴代のバッシュの中でもトップレベルのクオリティを誇る。 デザインまず注目すべきはそのデザイン。 2004年の今となっては、ナイキが生み出す最先端のビジョンに驚く事は少なくなった。しかし、このモデルがリリースされたのは1997年。7年前、丁度、日本人がナイキのフューチャリスティックなデザインに慣れ始めた頃である。人は、玉虫色の◎いのが付いているバッシュと当時このモデルを表現したが、玉虫色のメタルパーツがついたスポーツシューズなど当時は驚きだった。昨年頃になると、Dada等の他のバスケットボールシューズメーカーもメタルパーツを乱用しはじめたが、当時は何故?と躊躇するショッパーも多かった。このデザインは、大人気だったAIR ZOOM 95の2つの車輪のようなデザイン(または宇宙服を想像させる)の変種と言っていいだろう。 さておき。あなたはこのデザインをどう思うか?バスケットボールに本当に適した良いデザインだと思う事だろう。私もそう思う。初見で、シューズの持つ大きな主張に気付く。それは、全体のバランスからだ。シューズに安定感を出す為に、前部分が後ろ部分より以上に大きくなっている。まさに、オスライオンの体格のようである。 違う角度から良く見るとそれが良く分かるはずだ。 違いが良く分かる。このモデルは、ジェイソンキッドのシグネチャ-モデルだ(タン部分にも、Kiddマークがあるように)所謂、スピードのあるガード向けに作られたモデルである。スピードタイプのプレーヤーを観察すると分かるのだが、このようなプレーヤーのステップは、前部分でステップのほとんどが完結するようになっている。いわば、後ろ部分は、シュート時に「添える手」のように、あまりステップにとって重要な要素ではない。(実際、マイケルジョーダンの動きも、極端に言えば、つま先走りのようなものだ)その動きを研究し、前部分にグリップの大事な部分を持っていたった結果、このようないびつな形になったのだろう。全体的なデザインにも特徴が出ている。バスケットボールに関わらず、スポーツシューズのデザインは、機能性も兼ねている部分が大きい。例えば、アシックスやアディダスのシューズの側面にある大きなロゴマークは、靴の補強の役割を果たしているのは、有名な事実だ。このシューズのデザインでも、そのような機能性がデザインに生かされている。サイドから見たシューズの第一印象では、メタルパーツと、波打つミドルソールが目に入ってくる。この波のパターンが、このFLIGHT FIVEのデザインの印象を大きく定義つけているのだが、このデザイン(またはこの部分に使われている素材)によって、強い補強が施されている事に気が付く。バスケットボールをすると分かるのだが、バスケットボールには、左右の動きが多い。その激しい動きによって、最初に痛んでくるのが、シューズの外側(デザインの大きな部分)、特に先端部分だ。その弱点部分を、ゴム素材でカバーする事により、衝撃を押さえている。また、この波状のパターンによって、ステップ時の衝撃が八方に分散されている所にも、人間工学の技術が生かされている。 FLIGHT FIVEの波パターンは、靴全体に及んでいる。内側の側面を見ると、ステッチによって補強+波パターンデザインを実現しているのが分かる。このデザインは、以前(95年のナイキブーム時に)、日本でも人気のあったAIR パトロールからヒントを得ているのだろう。このデザインに対しては、好みが分かれると思うが、ペニー3やこのモデルのように、外側の派手さに比べ、内側が落ち着いた感じのデザインは、「良質」+「健全」をイメージさせ、中々好きである。グリップとクッションシステムFLIGHT FIVEに使われているのは、キッドの動きを最大限引き出す為に、ショックに対する反応の速さに特徴のあるロープロファイルのフルレングスZOOM AIRを使用している。普通に履いている分には、ZOOM FLIGHT 95 や96のようなフワフワ感がなく、クッションが悪くなったような感じがあると思う。しかし、バスケットボールで使用してみると分かるのだが、そのフワフワ感こそが、ZOOM AIRの改善すべき点である事が分かる。このFLIGHT FIVEではその点が改善されている。キッドのようなスピードプレーヤーにとっては、フロア-の接地感覚があるとないとでは、動きに大きな違いが出てくる。95年、96年にZOOM AIRが紹介された当時、どのモデルも、フワフワした感じが強く、フロア-に自分のステップが伝わっていないような感じがしたものだ。しかし、FLIGHT FIVEでは、その点が改善され、靴と足が自然な形で融合する事ができる。また、必要以上に横に広いフォアフット部分は、履いていて安心感がある。クッションも、センターやリバウンダーのように、常に踵から強く着地するプレーヤーでもない限り、とても快適なクッションを提供してくれる。(逆にいうと、センターやパワーフォワードには、このシューズは合わない)◎+ボツボツが、基本的なソールのパターンだ。これは、全体的な波状のデザインパターンの継承で面白い。見た目だけではなく、このソールのグリップは結構優れている。使われている素材にその理由があるのだろう。最近のソールは、耐久性+デザインを意識して、堅かったり、透明だったりと色々あるが、このモデルのソールはスタンダードな白ゴムだ。触ってみると分かるが、少しだけ粘りッけのあるような素材である。それが、高度なグリップを生み出しているのだろう。耐久性は優れているとは言えないが、実際、そんなに悪くもない。 履き心地「タップリとしていて、包み込まれる感覚が安心感を生み出す。それでいて、フロア-に対する力が直接伝わっていき、その状態を感じる事すらできる。足の延長上として、シューズを捉える事ができるシューズ」と私なら表現する。とにかく、パフォーマンスに優れた一足だ。極端に細い足でもないかぎり、日本人の足には丁度フィットすると思われる。ポイントガード、スモールフォーワードポジションのプレーヤーなら、何世代にも渡って履く為に、何足もスペアを買いたいと思わせる位、バッシュとしては優れているといえるだろう。(その理由もあり、2度にわたって復刻されている) 人気の秘密人気の秘密は、ジェイソンキッド(日本においては能代工業が生んだ現在進行形の伝説、田伏勇太)などのスター選手が履いたという理由以上に、シューズの性能にある。ジェイソンキッドに至っては、キッドモデルがその後も支給されているにも関わらず、このシューズをスキを見ては履いている。7年間もの間、時代を感じさせる事なくトップレベルの性能を持ちつづけるバスケットボールシューズも珍しい。最初発売は、1997年(白/紺と黒が発売)。その後、根強い人気に後押しされ、2001年(白/紺と新たに白/赤)、日本においては2003年(白/赤と新たに白/黒)に3度目の発売に至った。現時点(2004/2)においても販売しているショップはあり、プレミア価格にも関わらずよく売れている。アメリカにおいても、今後再復刻が噂されている位にこのシューズの人気は群を抜いている。 オリジナルとレトロの違い今回のレビューに参照したのは、1997年(白/紺)モデルと、2003年(白/赤と白/黒)モデルだ。デザイン上、メタル部分が玉虫色か銀色か位しか、ほとんど大きな違いはないといえる。一番多きな違いは、重さだ。オリジナルは420gに対し、復刻モデルは440gと20gくらい重くなっている。手で持った感じは分からないが、これだけ軽いシューズの場合、結構違いに気付く人もいるのではないだろうか。この違いがどこからくるのか確認してみたのだが、タンの厚さ(または素材の違い)にある事に気付いた。オリジナルの素材は、復刻ものに比べ、少々薄く(この事で、履き心地が微妙に違う)、弾性に優れた良質のゴムを使っている。 それと、靴紐だが、復刻版のほうがオリジナルよりも、太いものを使っている。小さい点を上げれば、オリジナルのシューズ情報は一辺だけ靴内部に縫い付けられているが、復刻版では、四辺がしっかり縫い付けられている。それ以外は、デザイン、素材ともに何も変わらない(大きさ、高さ等)。 AIR ZOOM FLIGHT FIVEが持つ唯一の問題点問題点というほど大きな事でもないのだが、 ↑の写真を見ると、靴紐を通す部分の最後の4つの穴が、プラスチック素材になっている事が分かる。ここに悪魔が住んでいる。この部分の穴が小さすぎて、靴紐を中々通す事ができないという問題があるのだ。何度(何度といっても、2度位で)も取り外しをしていると、確実に靴紐の先端部分が破損し、紐を通す事...文字数制限により、続きは、JORDANS.JPで
2004年02月13日
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2004年2月9日 Vol.11 レビュー:NIKE AIR ZOOM GENERATION (1st GAME)AIR ZOOM GENERATION (AZG)のジェネレーションは、ナイキとバスケットボールにとって新しい世代を意味する。Dr.Jが84年にマイケル・ジョーダンがNBAを引継いだように、2004年、レブロン・ジェームズがマイケルジョーダンの後継者として、新しい世代を築く。このような伏線が、このジェネレーションという名前の裏に隠されている。 AZGに社運を賭けるナイキの思いは、レブロンと結んだ100億円のエンドースメント契約に現れている。ナイキ社をここまで大きな会社に引き上げてくれたのは、エアジョーダンシリーズだ。同じ夢をもう一度実現させる為に、ナイキはレブロンに大金をつぎ込んだ。契約金だけではない。レブロンプロジェクトに召喚されたデザイナーチームを見ても、その熱の入れようがわかる。A.エリック、アーロン.C、ティンカー.H。彼らは、エアジョーダン3から15、有る意味、エアジョーダンのレガシーを築き上げた、ナイキのトップデザイナーだ。ナイキのデザイナーは、スポーツブランドで最高峰にいる。そのナイキのトップデザイナーが手をかけたシューズ=世界で最高のバスケットボールシューズの誕生と言っても過言ではないだろう。 凄いのはデザイナーだけではない。レブロンジェームズといえば、2003年、最も有名な高校生として全米のスポーツニュースを賑わした。その彼が履くAZGは、最もマーケティングが上手な会社ナイキの手によって、テレビ、雑誌、インターネット広告など、ありとあらゆるメディアを通してプロモートされている。そして、待望のリリースとなったファーストモデルは、12月の一ヶ月で早くも72,000足の売上を上げた。これはNBAで現在最も人気のあるプレーヤー、アレンアイバーソンのリーボック社から発売されているシグネチャ-シューズの倍の売上にあたる。豆知識:レブロンの名前がシューズシリーズに使われるはずだったが、レブロンからの「実力を発揮してからにしてくれ」というリクエストがあり、Generationという名前が使われている。デザインさて、3人の世界のトップデザイナーが行き着いたデザインが、ジェネレーションだとしたら、多くのシューズファンは首を傾げるだろう。正直に言って、ジェームズが誕生日に母親からプレゼントされたHummer H2をモチーフにしたこのシューズは普通だ。(ジェームズが車に乗る様子)確かに、H2のデザインは随所に生かされている。つま先部分のノッペリした感じは、H2の戦車のようなフロント。全体的にフラットなのも、H2を確実にモチーフにしているだろう。しかし、スタイリッシュなシューズに人気があつまる今日、どうしてこのようなデザインに行き着いたのだろうか? AZGとは、レブロンジェームズそのものだ。まずこの重たそうなデザイン。これは、レブロンの筋肉質の体そのものを表している。18歳にしてNBA級の体を持つレブロンは、次のジョーダンとしてはしなやかさに欠けるアウトルックだ。彼の風貌は、ポイントガードというよりは、パワーフォーワードのような体つきをしているとも言える。しかし、バスケットボールにコートに立てば、人々のレブロンの見方は違ってくる。見た目に反し、110㌔に迫るレブロンの動きは軽く力強い。この事は、このシューズにも言える。AZGは、最近増加傾向にあるバスケットボールシューズの中でも、一際軽い。エアジョーダンシリーズに比べ、50グラム近く軽いAZG(420g)のシューズは最近のバスケットボールシューズのどのモデルよりも軽いのではないだろうか?実際に履いてみると分かるのだが、その軽さは、靴を履いている事自体を忘れてしまう位の軽さといえる。そして、シューズのしなやかさ。レブロンの身のこなしのように、シューズの履き心地はとても柔軟性に富んでいる。タンに使われているプラスチックの素材にLEBRONの名前が埋め込まれている。このデザインは、H2のヘッドライトをモチーフにしたデザイン。 H2、レブロン、AZGは、外観においては、タフさを共有し、レブロンとAZGは、中身の繊細さ、身軽さ、しなやかさを共有していると言っていいだろう。機能性このシューズのインナーには、スフィアーテクノロジー(スフィアは球の意)という新しい技術が使われている。この技術は、靴の内部をドライに保つ為に開発されたものだ。見た目では分からないのだが、丁度、踵に当る部分を手で触ってみると、表面の下の層に複数の丸い穴が空いているのを感じる事ができる。その穴が吸気孔の役目を果たし、内部の湿気を外に出す仕組みになっている。この素材に使われているマイクロファイバーも、ドライ構造に一役買っている。この仕組みに加え、土踏まず部分のプラスチックのメッシュ素材、アッパーにつかわれている特殊メッシュ素材(赤色の部分)を使った事で、アスリートの靴の内部を常時ドライに保つ事ができる。アディダスのClimaシリーズに始まるドライの流行に追随した形だ。また、この素材を使った事で、靴内部にとてもスムーズな感触を感じる事ができる。クッションには、ロープロファイルZOOM AIR(フロント)と通常のエアシステム(踵部分)を利用している。一見すると、薄っぺらいクッションシステムで、ショックの吸収が心配に思えるかもしれないが、最後の層にあるカーボンプレートがショックを分散させる役目を果たす為、平均以上のクッションを提供するはずだ。また、クッションシステムを薄く抑えた結果、接地感覚の向上に結びつき、クイックな動きが武器のプレーヤーにとって、有用なシューズの側面も持つ事をお伝えしたい。両足の踝(くるぶし)部分には、クリブランドのホームコートにおける、ジェームズのNBAデビュー記念日(このシューズの発売日でもある)この日付がついて、クリブランドのチームカラーのプレミアシューズというのが、このシューズの売りである。“もし”レブロンジェームズが名目ともにスーパースターになった場合、このシューズの価値が上がるのはほぼ間違いないだろう。NBAオールスターゲームに選ばれる事は無かったが、確実にその片鱗は見せている。耐久性彼の愛車をモチーフにしたシューズなら、 ゴツイ耐久性を伴っていてもよいはずだ。しかし、このシューズはあまりタフであるとは言えない。まず、車の命、「バンパー」について問題がある。下図のつま先部分を覆っているメタルめっきの部分があると思うが、このパートは簡単に傷ついてしまう。バスケは激しいスポーツで、この部分はかなり摩擦される。一回でも接触がおきれば、その部分のメッキがはがれるのは間違いない。これは、踵部分のメタルパーツ(PEEL OFFはそのため)にも同じことがいえる。しかし、バンパーはダメージから守る為であって、機能には問題がないと言ってしまえばいう事はない。だが、私にとって、見た目の維持=耐久性、なので、これはいただけないだろう。また、エンジ色のメッシュ部分は、結構簡単にいたんでくるのも購入前に注意だ。また、インナーブーツにしても、軽量化(またはドライ施工)がされているため、結構簡単に生地が破れてしまうといったレポートも6ヶ月もすれば一般的に聞かれるだろう。靴底とアッパーの白色のレザー部分については、問題がない。(←特に優れているともいえないが) このシューズは、世界で1000足とも3000足とも言われた噂の耐えないレアモデルだ。しかし、数が少ないという事意外では、特に特別ではない。焦らないでも大丈夫。しかし、もし、このレブロンジェームズシューズが今後継続されて、名前もAZGからレブロンの名前に変更される時がくるのなら、10年後、このモデルは伝説のモデルと化ける可能性もある。(←あくまで可能性。ペニーみたいに3で終わったら、夢で終わります)もし今年、レブロンが大活躍でもして、世界的に認められるような事があるなら、来年以降はシューズの名前が変わる事になっている。そうなると、レガシーの始まり。レア物ファンは、見つけたら直ぐに買っておこう。<過去のアーカイブ>
2004年02月09日
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2004年2月4日 LeBron Jamesはルーキーにして2,000億円プレーヤー膨大なお金が動いているレブロン・ジェームズの身辺。「誇大広告」、「ナイキにとっては社運を賭けたギャンブル」等、メディアの報道合戦は留まるところを知らない。今日は、アメリカの最も大きなビジネス情報誌の一つ「Forbes」が掲載している、レブロンを中心に流れているお金の話についての紹介。(本文)まずは、ジェームズについて語られている今後7年間におけるレブロンの経済的価値についての推測。 レブロン・ジェームズは、今後7年間(25歳まで)に、チーム、ナイキ、グッズ、スポンサー契約から少なくとも、約210億円(2億ドル)の収入を得る。NBAルーキーとしては最大のもの。レブロンジェームズが今後7年間で、チーム、NBA、スポンサー等に提供する経済的価値は、約2100億円に上る。もし仮に、レブロンがチームをプレーオフで勝てるレベルに引き上げた場合、2100億円という数字も小さすぎるといわれている。レブロンジェームズは、今後7年間で、所属するクリブランドに210億円の売上を還元する。クリブランド以外のチームにとって、チケット、駐車場、広告の分野で、今後7年間で110億円の売上増を生み出す。と、素晴らしい未来が語られている。NBA、ナイキ、クリブランドにとって願ってもない救世主がレブロンなわけだ。それでは、何を元にこのような数字が出されているか説明するために、NBA入りから6ヶ月のレブロンの実績もこの記事では記載している。 レブロン・ジェームズのこれまでの実績 ◎去年までのクリブランドは、平均11,500/ゲームの観客しかアリーナに集客できなかったが、今年は156%の増加傾向。18,000/ゲームに跳ね上がった。 ◎去年のクリブランドは、シーズン通算14勝(17-65)しかできなかったが、今年に入り、シーズン半ばで去年と同等の勝ち数を上げている(14-27) ◎クリブランドは、ジェームズ獲得により、スポンサーとの強気の交渉に出ている。航空会社、通信会社などとの新しいスポンサー契約を結び、新たに約10億円の契約料を獲得した。 ◎去年までのクリブランドのロードゲームの人気は、リーグ最下位だったが、今年に入ってトップになった。この恩恵を利用する為に、クリブランドのゲームを他のゲームとパッケージして販売して、他のチームはチケット売上増加に成功している。 ◎レブロンのジャージはこの6ヶ月で700,000も売れている。これはNBAプレーヤーの中でNo.1の売上だ。年間で130万枚いくとの推測がある。◎去年までのクリブランドのグッズの人気は最下位だったが、今年は、レーカーズ、76ersについで3番になっている。◎7年間、100億円もの契約をナイキとむすんだ。これは、史上2位の大型契約だ。(マイケルジョーダンに次ぐ)◎レブロンのAIR ZOOM GENERATIONのセールスは12月に72,000足に上る。これは、同時期のアレン・アイバーソンモデルの34,000足の倍に当るセールス記録。◎ナイキは、レブロン関連の年間セールスが1,100億円にも上るのでは?とそろばんを弾き始めている。。。。。ゼロが多すぎて、あんまり現実味がありませんが、そういう事らしいです。尚、これらの推測はレブロン・ジェームズが今後7年間ケガやコービーが起こしたスキャンダルをレブロンが起こさないと仮定しての話。 <過去のアーカイブ>
2004年02月04日
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2004年2月2日 「Next Jordan」候補、LeBron Jamesの中間テスト 現在、NBAは停滞している。ジョーダンが100%引退した今、NBA関係者、ファンの間で切望されているのは、次のスーパースターだ。アイバーソン、コービー、ビンスカーター。NBAにスターは沢山いる。しかし、今必要とされているのは、マイケルジョーダンレベルのスーパースターである。数10年に1人の才能こそがマイケルジョーダンであり、マイケルジョーダン後の20年間、同じような才能は出てきていない。毎年のように候補者が選ばれ、バスケットボールファンは毎年のように失望している。そして今年も候補者が選ばれた。その名は、LeBron。その大きすぎる期待を背負っているのが、クリブランドに今年入団した19歳のLeBron King Jamesだ。シーズンの半分が経過しようとしている。データもそろいつつある今日、そろそろジョーダン後継者の途中経過を見てみようというのが、今回の試みだ。候補者レースのトップを走るLeBron Jamesのデータを解析し、色々な角度から彼のパフォーマンスを計測する。そして、まずはじめにJamesがルーキーオブイヤーを獲得する事の妥当性を考える。そして、次のジョーダンとしての可能性を分析してみたいと思う。調査では、次の観点でデータを見てみた。 NBAドラフトで1位の選手が、どれだけルーキーオブザイヤーに選ばれているか? ルーキーオブザイヤーの選手のデータを現在までの(1/30)Jamesのデータと比較すると、Jamesはどれ位優れているか? ルーキーオブザイヤーでJamesと争っているナゲッツのAnthonyとのデータを比較してみる。 MJとJamesのルーキーイヤーデータを比較し、次のジョーダンとしての可能性を考えてみる。 ルーキーオブイヤーとDRAFT指名順位まず始めに、DRAFTで1位に指名された選手が、どの位の頻度でルーキーオブイヤーに選出されているかを調べ、DRAFT順位とルーキーオブザイヤーの関連性を調べてみる。 年度 選手名 / チーム名 ドラフト順位 1984-85 Michael Jordan, Chicago 3 1985-86 Patrick Ewing, New York 1 1986-87 Chuck Person, Indiana 4 1987-88 Mark Jackson, New York 18 1988-89 Mitch Richmond, Golden State 5 1989-90 David Robinson, San Antonio 1 1990-91 Derrick Coleman, New Jersey 1 1991-92 Larry Johnson, Charlotte 1 1992-93 Shaquille O’Neal, Orlando 1 1993-94 Chris Webber, Golden State 1 1994-95 Grant Hill, Detroit, Jason Kidd Dallas 3, 2 1995-96 Damon Stoudamire, Toronto 7 1996-97 Allen Iverson, Philadelphia 1 1997-98 Tim Duncan, San Antonio 1 1998-99 Vince Carter, Toronto 5 1999-00 Elton Brand, Chicago , Steve Francis, Houston 1, 2 2000-01 Mike Miller, Orlando 5 2001-02 Pau Gasol, Memphis 3 2002-03 Amare Stoudemire, Phoenix 9 マイケルジョーダンがルーキーオブザイヤーに選出された年から、去年までには、19人(2人の場合は一人と考える)毎年選出されている。その中で、DRAFTで1位に選出されているのが9人。19人中、9人がDRAFT1位選出の選手だ。そうすると、過去19年間において、47%の確率で、DRAFT1位選出の選手は、その年、ルーキーオブザイヤーに選ばれている。約2人に1人がルーキーオブザイヤーに選ばれている事になる。NBAの仕組み上、1位選出の選手は基本的に大きなメディアの関心が寄せられる。ルーキーオブザイヤーとメディアの関心が大きく関係しているのは確かだろう。今年の、メディアの対応を見る限り、Jamesもこの中に入る確率は高い。21人のルーキーオブザイヤー vs LeBron James過去19年のデータによると、ルーキーオブザイヤーに選ばれるのは、得点能力が高い選手。もしくは、アシスト能力が高いポイントガードだ。Jamesは得点能力の高いポイントガードなので、ポイント、アシスト、両方の側面から、彼のパフォーマンスを他のルーキーオブザイヤーと比べてみよう。文字数制限の為、続きは<こちら>
2004年02月02日
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2004年1月30日 過去の喝采をもう一度 Kwame Brownオフェンスとディフェンスはミスの連続。ノーマークのダンクを連続で外す。練習態度が悪い。スーパースター“マイケルジョーダン”からの連日の叱責。プレッシャー。そしてさらなるプレッシャー。NBA史上初となる、高校出ルーキーのNO.1ピックでNBA入りを果たした Kwame Brownの01-03の2シーズンは、『Next Jordan』ところではなく、彼の存在自体がジョークであるとまで言われてしまった。しかし、マイケルとその飼い犬(と呼ばれていた)、元コーチがいなくなった03-04年シーズン、Brownはその輝きを取り戻し始めている。今日は、日本では認知度がほとんどないが、最近NBAで注目を集め(なおし)ているワシントン・ウィザーズのKwame Brown(2001年ドラフト時には、次のジョーダンとまで言われた選手)についてネット情報をまとめてみた。家計を助ける為に、フロリダ大学の推薦入学を断り、NBA入りを決めた孝行息子兼、ジョージアの田舎の高校出の全米注目のルーキーは、NBA入りからの2シーズン、平均得点5点、平均リバウンドは4点と周囲の期待を大きく裏切った。周りは彼を「神経質」とラベル付けし、失敗ごとにベンチに下げられた。スターティングラインアップから外された時には、目で確かめる事ができる位に身震いし、「僕はこんな扱いを受けるなんて思っていなかった」とまでレポーターに訴えてしまう。そんな毎日と慣れない大都会での一人暮らしがBrownを追い詰め、シーズンの終盤には、顔中に湿疹ができるような状態にまで精神的にまいってしまった。 しかし、そんな最悪の2年間は終わった。新コーチ「エディ・ジョーダン」の元で2004年、Brownがその本来の才能を開花しはじめている。Brownは、シーズン序盤から調子を上げ、1月の試合だけを見ると、平均13.2ポイント(得点にまだムラがあるが、常に20点近い得点を挙げている)、8.1リバウンドの大活躍。13試合中4度もチームのリーディングスコアラーの活躍だ。(最初の2シーズンでは、たった一度、マイケルの引退試合のみ) 1月24日のインディアナペーサーズ戦では、既にスターダムにのし上がっている、同じく高卒NBAプレーヤーのオニール相手に25得点のキャリアハイも記録している。正に、彼のルーキーシーズンのメンター的存在のチャールズオークレーが彼に言った「No1ピックの証明をしてみろ」を実践しているといっても過言ではないだろう。 NextJodan?その答えはまだ早すぎる。彼は、21歳。今年になって初めて発展段階に入ったばかりだ。LeBronのような派手さも、器用さも持ち合わせていないBrownが本当の実力を発揮するのは2-3年後になってからだろう。彼のコーチ、エディ・ジョーダンもインディアナ戦の後のインタービューで言っている。「喜ぶには至らない。もう少し様子を見よう。彼の活躍は素晴らしかったが、Brownが継続してパフォーマンスを発揮できるかが大事なんだ」新しいBrownの父親であるエディ・ジョーダンは、Brownに成長のチャンスを与えつづけるようだ。 2001年NBA Draftの夜、当時、引退中のマイケルジョーダンを前にしてBrownが言った夢、「僕の夢は、あなたをいつか負かす事です」は、決してかなう事はなかった。それ以上に、憧れのスーパースターのBrownへ仕打ちでは、いたく傷ついたのも確かだ。しかし、その試練を乗り越えたKwame Brown、NBAを盛り上げてくれる次世代のスターとして注目株だ。 2004年シーズンのKwameの飛躍の理由(仮説) マイケルジョーダンから受けていた叱責(悪く言えば精神的苦痛)がなくなった。 マイケルジョーダンの飼い犬と呼ばれていた元コーチ、Doug Collinsがいなくなり、精神的に余裕ができた。 LeBronがNBAを賑わしているので、高卒NO1ピックの重圧から開放された。 コーチ、エディ・ジョーダンの精神的サポート NBA選手としての生活になれた。 ポジションの変更、台形の中でのプレースタイルへの変更。レートナーとのうまいかみ合い。 Kwame Brown - (http://www.nba.com/playerfile/kwame_brown/) ポジション:フォワード/センター 生年月日:1982年3月10日(2004年1月現在、満21歳) 身長:211cm 体重:112.5KG 高校:Glynn Academy HS (GA) NBA入団の経緯:高校3年時、平均20ポイント、13リバウンドを記録していたBrownは、全米で注目を集める。元々、フロリダ大学への推薦入試が決まっていたのだが、背中に障害を抱え、収入を得る事ができない母親の生活を助ける為にNBA入りを決意する。[今回の参考サイト] http://www.nba.com/draft2001/news/kwame_010628.html?nav=ArticleList http://www.nba.com/draft2001/playerfiles/kwame_brown.html?nav=ArticleList http://sportsillustrated.cnn.com/2004/basketball/nba/01/27/beat.0126/ http://famulus.msnbc.com/famulusspt/ap01-25-110030.asp?spt=nba http://www.washtimes.com/sports/20031006-124846-2670r.htm http://www.detnews.com/2001/college/0105/18/college-223825.htm <アーカイブ>
2004年01月30日
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バスケットボールシューズの耐久性って、かなり大事です。特に、シューズを大事にする人にとって、すぐヘタってくるようなシューズはNG。そんな僕も、シューズには『タフネス』を求めるスニーカーファンの一人。 今日は、エアジョーダンシリーズで、ダントツの耐久性を誇る「エアジョーダン12」(人気はありませんでしたが)と、人気+パフォーマンス+デザイン性に優れた通称“コンコルド”、「エアジョーダン11」の耐久性について比較してみましょう。今回の比較対象は、次のシューズです。 AIR JORDAN 12 オリジナル ネイビー - (1997年2月発売) AIR JORDAN 11 レトロ 白/黒 コンコルド - (2000年10月発売)今回比較の2足は、使用期間が倍くらい違います。しかし、12の耐久性を比べるには、これくらいのハンディは余裕です。実際の使用期間は、12が足掛け6年、一週間に1回、2時間の使用。コンコルドは、足掛け3年、一週間に1回、2時間の使用なので、12の丁度1/2の使用期間です。着用しているのは、身長177cm(65KG)、シューティングガード。カットインを得意とし、積極的に一対一をしかけるタイプのプレーヤー。膝の柔らかさを利用して、ショックを吸収するなので、靴底やインナーソールを見ると、上下の動きに対してはシューズにそれほど負担がかからない事が分かる。しかし、一対一、カットイン等、横の動きが激しいので、サイドの作りが弱いシューズの場合にはほつれる場合がある。続きは、こちら
2004年01月28日
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先週に引き続き、WHITE DUNK展のレポートです。今日は、アート編です。全てのアートにNIKEのスウォッシュが入っているんですが、あんまりDUNKとは関係ないような感じがしなくもないです。ある意味、アートを使った、NIKEの提案。もしくは、NIKEはアートでもあるんですよぉぉ。というNIKEの消費者への訴えなんですね。スポーツを中心に、ナイキ社の行うマーケッティング活動は、どんどん遠くまで行きます。物を売るという原点で考えると、結局は、スポーツアパレルに限定されるわけではなく、どこまでもその領域を広げていくわけです。最初の入り口が、陸上用スパイクだったけど、この勢いはどこまでいくんでしょうね。マーケティングってすごいです。HWHITE DUNK - 進化するアイコン - イノベーションに感応した25人のアーティストWHITE DUNKに採用されたアーチストは、25人。彼らの職業は、アートであるという事を条件に、アニメーター、イラストレーター、トーイメーカー、グラフィックデザイナー、原型師(←フィギュアをデザインする人?こんな職業あったんですね)、漫画家、造形作家、職人、彫刻家と多岐に渡ります。基本的に、日本のサブカルチャーといわれる文化を創造している世界的に有名な方達です。ナイキは、このようにして、彼らが築き上げてきた世界的な認知度を引継ぎ、そのベクトルをナイキのマーケッティングに利用しているわけです。嬉しいような哀しいような。日本で生まれ、世界に認められている数少ない文化の一塊が、日本の誰かではなく、アメリカ資本のマーケッティングにまず先に組み込まれてしまう。日本の企業ももう少し考えたほうがいいのでは?近所に、このような人たちが存在しているわけですから。。。アーチストはイノベートする。ナイキもイノベートする。両者は、"似通った感受性、デザインとテクノロジーへの情熱、未来を描く熱い気持ち、イノベーションへの弛みない意欲"(By Nike)"を持っているとの事です。ナイキスニーカーは、いつのまにか、イノベーションという意味では、アーチストと同じ領域の世界に行ってしまったのですね。。。まあ、とにかく見てみてください。とてもアートな作品に、スウォッシュが入ってます。とっても分かり易い、サブリミナル効果みたいなものです。写真はJORDANSまで
2004年01月26日
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表参道で行われている(PRADAビルの隣)WHITE DUNKに行って参りました。WHITE DUNKというイベントは、マーク・パーカー(ナイキ社長)曰く これまでに、日本のアーチスト達の芸術に私達は魅了されてきた。そして僕は思ったんだ。彼らが、スニーカー文化のアイコン(←象徴って意味でしょうか?)であるDUNKを使って、どんなアートを創造できるのか。それを思ったら、ワクワクした。そして、25人のアーチスト達が集まり、WHITE DUNK展が開催された。ENJOY!大いに楽しんでくれたまえ!かなり要約してしまいましたが、そういう事らしいです。(原文は、whitedunk.jpまで)WHITE DUNK - 進化するアイコン - イノベーションに感応した25人のアーティスト写真はここに掲載できませんので、JORDANS.JPで確認ください。
2004年01月23日
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Vol.4 Hubie Brownのバスケットボール哲学(04/1/21) アメリカ人を見ていると、陽気で、横暴で、よく喋る。こんな印象を受けたりする。そんな風にアメリカ人を見る日本人の目には、彼らに『哲学』または『精神文化』なんていう高尚なものが存在するのか?という気分になったりするもんだ。しかし、実際には違う。マイケルジョーダンを見てみよう。彼のアスリートとしての才能は誰もが認める。しかし、それ以上に尊敬すべきは、彼のゲーム(人生)に対する真摯で真剣な姿勢。勝利への貪欲さなのだ。彼は、そんなアメリカが生んだ勝者の最高形だ。それ以外にも、日本人の僕達が学ぶべき独自の『哲学』を持ったゲームの勝者が、アメリカには沢山いる。そんな一人を今日は紹介したい。Hubie Brown:メンフィスグリズリーズを勝利者に変えた70歳の名将Hubie Brownは、メンフィス・グリズリーズを引っ張るNBAを代表する70歳の名将。コーチとしてのキャリアは、決して花々しいものではない。ニューヨークの小さな高校からはじまり、その後、そのコーチとしてのステージを、大学、ABA、NBAへとステップアップしていく。その30年にも及ぶバスケットボール人生から成功哲学には、30年間実践された重みがある。『意味のない事を一切しない』という一貫した彼の成功哲学は、一見、全て当たり前の事にみえる。しかし、そんな『当たり前の常識』を体系化し、“実行する事”ができるからこそ、人生を勝利者としてやってこれたのだろう。Bronwキャリアハイライト: メンフィスグリズリーズコーチ(2002年~現在)弱小チームであるグリズリーズを勝てるチームに育成中 CBS等のメジャーテレビ局でバスケットボールアナリスト(1988年~2001年) ニューヨークニックスを2度のプレーオフへ(1982年~1987年) 弱小+貧乏チームだったアトランタホークスを3度のプレーオフへ(1976年~1981年)77年には、年間コーチMVPに選ばれる。 ケンタッキーコロネル(ABA。76年には、NBAと併合)でチーム初の優勝(75年)、セミファイナル(76年) ミルウォーキーバックスでアシスタントコーチ(1973年~1974年) 名門DUKE大学でアシスタントコーチ(1969年~1972年) ウィリアム&マリー大学でアシスタントコーチ(1968年) St.Mary高校で、コーチとしてキャリアをスタート(9年間在籍) バスケットボールゲーム:勝利の為のバイブル--体系化された、常識の実行続きはJORDANS.JPで
2004年01月21日
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Vol.3 Nike Freestyle Crash 特別レポート(04/1/18)ナイキジャパンが企画した、世界初の試み「FreeStyle」のイベントに1月18日行ってきた。青天にも恵まれ、東京タワーアミューズメントホールには、朝から沢山の観客→参加者が足を運んだ。イベントの雰囲気を一言で言うと、『COOLなBoys&Girlsが会場を埋め尽くした』といえる位、東京近郊のCOOLベイベー達が、格好良さを競い合い、そんな格好良いパフォーマー達を真剣に見ていた。このイベントは、バスケ、スケボー、サッカーの三つのスポーツで、格好良さを競うもの。とにかく、目だって、観客を盛り上げた奴がチャンピオン。ルールはない。日本人には、エンターテイナーがいないと言われる位、日本人の恥かしがり屋ぶりは、世界でも有名だ。しかし、昨日のイベントを見る限りは、そうでもなさそうだ。パフォーマー達の話し振りは、HIPHOP系で完全に外国人。自分は旧タイプなのかなぁ。。。と少し、寂しささえも感じたものだ。『ヘイ!ヨー!』なんて日本人は、いいませんでしたよね? 会場は、二階に分かれていて、1階は練習の場所。他のパフォーマーのスキルを盗み、自分のものにする場。そこで認められたものが、二階のサブステージに入る為の黄色のバッジをもらう。そのサブステージで15分間、各自が自分のスキルを審査員にアピールして、そこから8人が選ばれ、メインステージで行われる、トーナメント形式のゴングショーに入る。HOOPとスケボーは、かなりのスキルだったが、サッカーは、拍手さえもまばらなとても寒いステージになっていた。以下は、スナップショットと、映像です。(QUICKTIME形式)写真・動画は、JORDANS.JPで掲載中
2004年01月19日
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昨日に続いて、アメリカにおけるバスケットボール名門大学を調査してみた。あんまり古い事を調べても仕方がないので、マイケル・ジョーダンがスターダムにのし上がった後の1990年から2003年までの優勝回数(4pt)、準優勝回数(3pt)、3位(2pt)、4位(1pt)の回数を調べ、ランキング付けをした。バスケットボールNCAAトーナメントは、毎年3月に行われ、その年のバスケットボールリーグ戦の成績によりアメリカ全土の大学数百校の中から競合64校が選ばれる。この時期、全米はカレッジバスケットボール一色になり、マーチマッドネス(3月の狂騒という意味)とまで呼ばれ、日常の生活に影響を与えるほどに、国民は自分のチームの勝敗に一喜一憂する。特にスイート16(ベスト16)、エリート8(ベスト8)と勝ち上がるにつれ、周囲の熱狂はボルテージを上げ、最後にファイナル4(ベスト4)の時点で、絶頂期を迎える。ほとんどのNBAプレーヤーがこの激しい戦いの中でスターとして認められ、NBAの切符を獲得していく。詳しいテーブルは、JORDANS.JPで
2004年01月16日
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データ:2004年版 国籍別 NBA選手名鑑NCAA大学別のNBA選手名鑑に引き続きて、国籍別のNBA選手をリストアップしました。見て分かる通り、セルビアモンテネグロ国籍の選手が大勢います。最近のアメリカは、世界大会で勝てなくなっており、NBA選手を多く選出している国=バスケットボールが強い国ではないようです。でも、スラブ系のヨーロッパ人が多く、NBAでプレーしているのが分かります。来年は、Tabuseという名前が入る事を皆で祈りましょう。 詳細のデータは、ここまで
2004年01月14日
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12月28日に終わったウィンターカップ2003の写真と試合の解説サイトを作成しました。高校バスケに興味がある人、詳しい人、是非、あなたの解説を追加してください。ウィンターカップ2003
2004年01月08日
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