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町山さんがキラキラのポッドキャストで、おすすめされていたので観てみました(飛行機の中での鑑賞)。
三者三様のモンスター上司に振り回される男三人が、彼らの殺害を計画するブラックコメディーです。ところで、「 上司運
」って言葉知ってますか?たまに使うんですが、会社勤めの人には一番重要な運、それが仕事運でも金運でも恋愛運でも健康運でもなく、上司運です。要は、自分にとっていい上司と巡り会えるか会えないかということなのですが、これが会社員生活において、何よりも重要な運なのです。
ちゃんとコミュニケーションが成立する上司か(同じ日本語を喋っていても全く意思疎通が成立しない人だっているしね)、仕事の進め方に納得出来る上司か、良いお手本になる上司か、信頼出来る上司か、尊敬出来る上司か、etc...
会社員としてのキャリアは上司運にかかっていると言っても過言ではないと思います。私の場合、いい上司と悪い上司がほぼ交互にやってきましたが、いい上司は転勤したり転職したりして、わりとすぐいなくなっちゃってたな・・・。それだけにいい上司というのはレアな存在なのでした。 まるでトキのように・・・ (劇中でもドナルド・サザーランド演じるいい社長がすぐ死んだりするし、いい上司はかくも貴重で、はかない存在なのである)。
上司運という観点から見ると、この映画の三人は揃いもそろって最悪の上司運の持ち主。パワハラ、セクハラ、いじめと強烈な描写が続きます。私が一番気の毒だと思ったのが、上司がケヴィン・スペイシーの人。2分の遅刻を粘着質に責められ、思わせぶりだった昇進もキレイになかったことにされてしまい、「 お前は一生オレの犬だ
」「 お前はオレにとって都合のいい女と同じだ
」などと言われてしまいます。
同じようなことを会社にされていた身としては、「ううう、可哀相じゃ・・・」と思わず胃が痛くなってしまいました。私の場合、社畜というより奴隷って感じだったので、プリズンから脱獄してしまったわけです(奴隷と囚人の例えでごっちゃになってしまったが、抑圧度はわかってもらえるかしら・・・)。
転職するのにも前の上司の推薦状がいるから、一度嫌われると転職さえも絶望的な状態になるそうで、いやアメリカの社畜ライフも相当ハードなようです。私もアメリカだったらもう転職無理かも!(笑)
あとの二人の上司はジェニファー・アニストン(エロい歯科医)、コリン・ファレル(ハゲが意外と似合う)。みんなすごく楽しそうにモンスター上司を演じていたのが印象的だったなあ・・・(笑)。殺人コンサルタントがジェイミー・フォックス(マザーファッカー・ジョーンズという名前)で彼にもすごくウケた。
コイツさえ死ねば・・・
」とドス黒い感情を抱いたことのある部下なら共感出来る 素敵な映画です☆
余談:しかしジェニファー・アニストンがすごく頑張っていたな。彼女に幸あれ!
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