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なに?
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tomokoさんの御土産なんだけど、
色目がとてもいい。
僕のおもちゃ部屋をいちど見ているので、
気に入るかと思ったそうで、
気に入りましたよ。
彼女は整形外科医と結婚していて、
こんど開院するので、その前にと
フランスとスペインへ揃って行っていたのだ。
余裕と言えば余裕だけど、
揃って敏腕夫婦でもある。
人生を謳歌する才覚がある、とも言える。
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うちの妻の場合、
働き者だし良妻賢母だけれど、
友人たちの頻繁な海外旅行やゴルフや山歩きや食べ歩きには
覚めた言い方をしていて行きたがらない。
植物と猫たちの世話が理由らしい。
そういう人たちのようなゲンキはないと言う。
9.11の直後に招かれてフィレンツェへ行ったけど、
あまり楽しそうには言わなかった。
僕ももう10年以上海外に出ていない。
海外に出るたびに、
お金がいちばん活きるのは海外だなあと心底思ってたのに、
そういえば長期引き篭もりだ。
あの、出国ゲートを通過した瞬間に感じる解放感、
外国にいくという高揚感、
滞在中のすべての時間空間の充実感、
帰ってきたときの、
それでも故郷はいちばんという自己満足感。
いつのまにか
自己満足感だけのひとりタイムに安住しているけれど、
日野原先生は100才の誕生日の前日までアメリカに居た。
そして百歳の朝、
朝目覚め
両手をあげて
我百歳と一句詠まれたそうである。
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行けるかな海外。
まだ生きてるうちに。
少し願望が蘇ってきた。