コロガリ コロガル

コロガリ コロガル

PR

プロフィール

おうじょ

おうじょ

カレンダー

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月

コメント新着

おうじょ@ Re[1]:16歳(07/10) マイヒトさんへ 読んでくれてありがとう!…
マイヒト@ Re:16歳(07/10) ただ読んでいるだけのこっちまで笑顔にな…
おうじょ @ Re[1]:再会と告白(07/21) マイヒトさんへ 読んでくれてありがとう!…
マイヒト@ Re:再会と告白(07/21) 久しぶりに読んだけど、改めてすごい文章…
ようこ@ Re[1]:勝敗を越えて(05/05) mayumiちゃん コメントありがとう。ほんと…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2009年01月15日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
私には二つ下の妹がいる。

私と同じく二人の子どもの育児をしている。

そんな彼女の旦那様に、辞令が出た。
海外異動しかも、「ギリシャ」だと。

外資系の商社勤めだったので、海外勤務の可能性は
あったが、よりによって、ギリシャとは。

「ギリシャ神話、オリンピック、白い壁、青い海・・・」以上。
それくらいしか浮かばない、縁もゆかりもない土地。

しかし、サラリーマンは会社の命令に背くこともできず、
今年の夏、発つことになった。

寂しくなるなあ、と同時に、私には残された両親のことが
頭をよぎる。
「頼りになる親」→から「いづれ面倒をみることになる親」へ
確実にシフトしつつある親のことで、正直少し気が重くなった。

実は妹は私よりは両親と良好な関係を築いていて、
特に母親とはしょっちゅうメールや電話をやりとりし、
話もあう良くある「姉妹のような親子」。
私は、それを横目で見つつ、イマイチ入れないでいる
見かけ「しっかりものの長女」。

私はいつからか、両親と距離を置くようになった。

書くと長いストーリーになるので割愛するが、
高校生くらいからだろうか、私は明らかに家庭より、
学校や外の世界に重きを置くようになった。
それは、その年頃なら当たり前のことなのだろうが、

疲れていたことが主な理由だった。

そして、社会人になって二年目、貯金も少しまとまったので、
家を出て一人暮らしをはじめた。
心のなかに、親から「逃げた」感覚があったのは否めない。
普通の自立とまたそれは少し違うように思えた。


不思議なことに、同じ屋根の下で育った妹には、そういう空気が
なかった。
彼女は当たり前のように、親との距離感は変わらないまま、結婚、
出産をした。
私から見れば、少々親離れ子離れができないでいるようにも
見える位だった。

ギリシャ行きが決まって、何が一番不安かと聞いてみたら、
「今まで親と離れたことがないから、それが不安」だと。
私が
「弱っていく親を看るのが自分だけになるのが気が重い」と言うと、
お互い「あらそうなの」と笑うしかなかった。


ここだけ見ると、どこまでも私が親不孝ものになるのだが、
それは否定しない。
正直な気持ちがそうなのだから。

私は思わず言った。
「ギリシャに行くのが私で、イバラキに残るのが妹だったらよかったのにね」。
そうすれば、あっちもこっちも丸く収まるのでは。
でも、人生そう甘くはない。

たっぷり課題のある方へ道は用意されている。
要はそれを「越えなさい」ということ。

わかっちゃいるけど、気が重い。
でも、人生前に進むしかないんだな。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年01月15日 22時11分33秒
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: