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2010年11月28日
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「学級崩壊」とは誰が付けたかすごいネーミングだけど、

出来ない状態のことをさす。
どうやら息子(3年生)のクラスが「学級崩壊してるらしい」という噂が。

噂を聞いた数日前、息子がぐったり疲れて帰ってきた。
聞くと6時間ある授業のうち、半分くらいが授業にならなかったと。
チャイムが鳴っても席に着かない子がいたり、注意する先生に
暴言を吐いて激しく反抗する子が居たり、クラス全体に私語が多かったり。
もう「先生の言うこと」を聞こうという雰囲気がなくなっているとのこと。


一学期に行った参観などで「すこしザワついているクラスだなあ」とは思っていた。
担任の先生はまじめすぎる位堅い感じの新卒二年目の女の先生。
一体何時からそんなことになったのだろう。

時を同じくして親たちの間でも、「どうやらウチのクラスが・・・」と
噂があっという間に広がった。そしてその噂の中で「学級崩壊」という単語が
使われるようになっていった。

それでも子どもたちからの情報は不確かだろうし、噂はたいてい大きくなって広がる。
だから、この目で確かめてみようと思った。
私はボランティアで時々学校へ足を運ぶ。
そのついでに息子のクラス様子を伺ったりしてみたが、どうやら授業に
入れていないのは本当らしかった。教室の前に担任以外の先生が二人


そうこうしているうちに、翌週ついに担任の先生が学校を休んでしまった。
一週間がすぎ、ようやく代理の先生が出した学級通信に
「担任は体調が悪いのでしばらく休みます」とたった一行連絡があった。
そこには、授業が出来なくなっている状態について、全く何の説明もなかった。

私は子どもたちから聞いていること、そして親たちが噂していることについて、

なぜなら、子どもたちがそういう態度を取るというのは、先生と子どもたちだけの
問題ではないと思ったから。
どうしようもない状態になっているのなら、親は親で一緒にこの問題に向き合いますよ
という姿勢を示したいのもあった。

でも、その後も学校側からは何の連絡も無いまままた2週間。
全校の参観、懇談があったので、さすがにそこでは何かしらの説明があるだろうと
期待しつつ、学校へ出向いた。
噂話に不安を抱いていた保護者も多かったのだろう。
ウチのクラスは普段よりもたくさんの保護者が参観、懇談会に参加した。

最初に校長先生が来て、担任の不在でご心配をおかけして申し訳ありませんと
謝罪があった。そして、来週から担任は学校に来れるようになったが、まだ
体調が不十分なので、代理のベテラン教師がしばらくは授業を行い、徐々に
引継ぎをしていくとのこと。

それだけ言って校長先生は教室を出た。
その後、担任代理の先生が
「3年生はいわゆる”ギャングエイジ”で、言うことを聞かなくなってきている。
しかし、それは成長の過程でもあるので、たびたび起こる子どもたち同士の揉め事を
皆でしっかり話し合って解決していくことで、成長できたら」との当たり障りのない
話があった。

ただ、肝心の「授業が出来ない状態にまでなっていた」という事についての説明が全く無い。
あきれたと言うか、なにかそこまでして「隠さなければならないこと」があるのか
そんな気すらした。

そして、保護者のほうに質問された「他に何かありますか」と。

は??何かあるに決まってるから、こんなにたくさんの保護者が来ているんじゃないの!
何とか怒りを飲み込んで、とりあえずここに居る、ほとんどの保護者が気になっている、
「授業に入れない状態」ということが、どういう状態だったのか、そのことについて
ちゃんと話をしたい、と私が切り出した。

こちらが想像している以上に、その代理の先生は多くを知らないようだった。
なので、結果的に、保護者の方が口々に「こんな話を聞いた」、とか
「あんなことがあったらしい」とか情報を提供した。
口々にでた母親たちの意見を総合すると、子どもたち(特に男子)が先生に対して
不信感を抱いていたらしい。
それは、小学生らしい「喧嘩の仲裁で先生がメソメソ泣く女子をひいきする」
といった、そんなに根深いものではなかった。
ただ、少しずつずれていった先生との関係が、時間を掛けて
「授業に協力しない」という反抗の姿に変わっていったようだ。

では何でこうなってしまったんだろう。

先生と子どもたちとの間に、コミュニケーションの基本となる
信頼関係が築けていない。
もちろん、そこに先生の力量が問われているのも事実だが、
私は今回の問題に対する、学校全体の雰囲気にその原因があるような気がした。

担任が学校を休んで3週間。
「体調不良」とだけ伝えられた子どもたちは、一体何を考えたのだろう。
授業を邪魔した子どもたち、先生に暴言を吐いた子どもたち。
そのことと「先生が休んだ」ことがどれくらい関係したのか、
学校がなんとなく「体調不良」という曖昧な言葉でそれをぼやかした為、
子どもたちも今回のことをそれぞれが「何となく」とらえるしかなかった。
もちろん3年生にもなれば、子どもたちも勘がいいだろうから、
自分たちのしたことと、先生の「体調不良」が繋がっているということ
は感じているのかもしれない。

ただ、クラスでちゃんとした話し合いが持たれなかったり、
学校側が保護者にも結局なんの説明もしなかった、
そういう姿勢がこういった人間関係のトラブルに対する「人間としての姿勢」として、
子どもに伝わったのも事実だ。

子どもたちは、不満があるなら親に言わずにもっともっと先生にぶつければいい。
先生は三週間もの間、休んでどんな気持ちだったか、ごまかさず
子どもたちに正直に話せばいい。
そういう「人と人との真剣な向き合い」がなされずに、どうやって信頼関係が
築けよう。
担任の先生がまだ2年目で難しいなら、第三者である他の先生を挟んで
子どもたちと先生が話し合うことなどはできなかったんだろうか。
そして、学校と保護者もどうしてもっと本音で話し合うことが出来いんだろうか。

結局、3週間の休暇の後、担任の先生は戻ってくることになった。
ただ、まだ授業の引継ぎその他不安もあるので、しばらくは代理で入った
先生と二人体制で行くと言う。
私は、懇談会の最後に念を押した。
「先生と子どもたちの間にわだかまりがあるのは、どうやら事実らしいので
戻ってこられるなら、その辺りを一度しっかり話し合ってはどうでしょうか
でないと、また同じことの繰り返しになると思います。」と。

そしてその話し合いもどうやら持たれないまま、現在に至る。

息子に聞いてみた。最近のクラスの状態は?
「殆ど先生がいつも二人いるので、前のようにざわついては居ない」
では先生と皆は仲直りしたのかな?
「前よりは仲良くなってるけど、なんか中途半端な感じ」

今は先生が常に二人居る厳戒体制で授業がされている。
結果として静かに授業が進んではいるので
それで一件落着??なんだろうか。

どうも腑に落ちない。

学級崩壊にせよ、なんにせよ、トラブルが起きたということは
そこで仕切り直せば前より深い関係を築ける良いチャンスだと思う。
(これも懇談会で言ったけど)。
「先生と子どもたち」「学校と保護者」どれもがガッツリ向き合うことを
恐れているとしか思えない。

これが、今の学校なのですね。






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最終更新日  2010年11月29日 18時53分35秒
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