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2010年12月28日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
先日とあるブログにて紹介されていた、
「『普通がいい』という病」 泉谷閑示著(講談社新書)を読んだ。
面白くてあっという間に読み終えて、二度読み。
今年読んだ本の中でもダントツ一位。もちろん今まで読んだ本の中でも
かなり上位にくるかな。

私たち自身、そして社会が「普通」だと思っているもの。
正確に言えばそれぞれの「頭」がそう認識しているものが
いかにあやふやか。
そして、そもそも「自分」の中にあると思っている

それらが、非常に分かりやすく説明され、その上で
もう一度「自分とは何か」を謙虚にでも希望をもって
考えられる内容になっている。

もちろん、今までも数々の偉人賢人たちが、いろんなアプローチで
同じようなことを語っている。
数々の宗教や、詩人や、思想家、哲学者、文学者、心理学者・・・
私も断片的にそれらに触れ、いちいち感化されてきた。
そして、この本には、その国も時代も人種も異なる人々の言葉が
非常に的確に引用されている。
そのことが、この本が語ることの普遍性をより高めているのは確かだ。
そして、私にとっては、まるで、頭の中にあった数々のメモが綺麗に整理され、


基本となるのは、
『(以下本文より)たとえるなら、「心=体」という先住民族に、(頭)という移民が
やってきていつの間にか先住民を支配するようになった状態、これが現代人の状態です。
本来人間の中心は「心=体」の方なのだということを、「頭」はわきまえる必要が
あるます。「心=体」は「頭」などがおよびもつかない深い知恵を備えているものです。

分からない。単に気まぐれデタラメとしか理解できない。それで「頭」は「心=体」が
劣ったものだと誤解している。その結果「頭」が思い上がって「心=体」をコントロール
すべきものだと考え、このような独裁体制が作られれしまったのです。』
という現代人に対する警鐘。

養老猛司さんや、私がいつも読んでいる 篠先生のブログ (子育ての観点からそのことを
書いていらっしゃいます)など「心=体」の感覚を取り戻すことが大切だと
説いている方も実際には多いのだが、現実社会はもう随分と長い間「頭独裁時代」に
入ってしまっているような気がする。


そもそも「頭」とは「心=体」(これ切り離せません)とは何か。
それぞれの役割、関係をもう一度丁寧に紐解いていくうち、
「そもそも『普通』とは何か」とか「感情とは何か」といった
手垢にまみれた私たちの概念が、もう一度洗濯されて、すっかり
元の色を取り戻してくるのだ。読んでいて、そこがとても気持ちが良い。
そして、さらには「愛と欲望とは」「生と死とは」といった、
深い深い話へと話は広がっていく。
(この辺のことはまた後日書こうかな)

思えば、若かりし頃の自分。
何事も「頭」のコントロールで、何とかなる、してみせると
そりゃもう必死だった。
もちろん、そんなことは到底無理で、闘えば闘うほどボロボロに
なっていく。
でも、おかしなもので、そういう一見無謀な闘いも、突き詰めてみれば
思わぬところへ辿りつくもので、闘い敗れてフラフラの体に宿ったのが
小さな命。
このブログをはじめようと思ったのも、自分の人生がそこから面白い
位に急転回を見せたからだ。
自分の身に起こった妊娠、出産が、すべて、自分の意思とはかけ離れたところで、
絶妙に、かつ完全に行われていくことを体験。
それらは本当に「素晴らしい」と言うしかないシステムで、そこで自分の奥に
はっきりと見えてきたものがあった。

「頭」で考えていることはどうやらアヤシイ。
もっと、早くに気づけばよかったんだけど。

そして、その目覚めた感覚で実際に「普通」に子育てすることは、非常に困難だった。
育児書に書いてあること、病院で言われたこと、保健所で言われること
すべてが疑わしい。現に、子どもと向き合って疑問が生じたとき
調べれば調べるほど、あちこちにバラバラの答えが返ってくる。
最終的には「子育てに正解はないからね」なんて言われる。
それでいて、世界中どこでも子どもは大人へ育っていっているではないか。

グルグル回って、気がつけば「子どもは自ら育つ」という自然の摂理に
立ち戻っていた。
そして、日々出会う小さな選択には、自分の「感覚」を信じるしか
ないのだと、腑に落ちた。

そこからの私のはいかにして、「頭」を賢い手下として手馴づけるかを
考えた。
私の「何でも疑ってかかり⇒調べ物癖」は正解さがしのためではなく、
日々迫ってくる「普通」に対する自分の「感覚」を研ぎ澄ますための道具
となった。特に子育ての場合、自分に沢山の経験があるわけでもない。
気がつけば「人の子育ての話を聞く」という仕事についていたのも、
自分にとっては、色んな「直観」の精度をあげるのにとても有効である。
(「直観」も良くある「学説」や「理論」と同じくらい?ハズれるしね)

そういうわけで、私の場合、今のところ子育てに関してはかなり動物的?ともいえる
「直観」優勢で色んな選択がなされている。
で、今のところだけど、子育てに関する「普通」とは決別したことで、
かなりの悩みは減ったような気がする。

とはいえ、周りはまだまだ「普通」で動いている世の中。
そいう「普通」とも折り合いをつけていかなければならないのも事実。
そんなとき「頭」で仕入れた「情報」は結構使える。
先日息子が水ぼうそうに罹った。
ウチは予防接種をしていないので、普通に熱がでて、発疹も全身に。
なので、完治するのに学校を一週間近く休んだ。
同じクラスで同時期に発症した子ども達は、予防接種を打っていたり、
病院から出される抗ウイルス剤を飲むのが「普通」なので、学校も2から3日
休むだけで治る。
長く休む息子を心配して「大丈夫ですか」と担任の先生が電話をくれた。
もちろん、「大丈夫です」と。

この場合、「抗ウイルス剤」を飲むのが今では一般的=「普通」となっている。
ただ、私の感覚として、必要でない予防接種や薬に頼ることにどうしても
違和感がある。ここではっきりしておくが、私は「予防接種を否定している」
のでもなく、「抗ウイルス剤」を否定しているのでもない。
正直「自分の子を見ていて、水ぼうそうくらい薬無くても治る」という勘が働く
だけのことであって、これが正解という理屈があるわけでない。

実際、「予防接種が有効か」とか「薬にも副作用がある」ということを
さまざまな情報を調べてみれば分かるが、こういう医学に関する疑問は、
キリがないくらい、双方の主張がそれなりに展開されている。
そしてどれも、全世界、全ケースについて調べることは不可能なので、
どこまで行っても不完全な情報でしかない。
ただ、薬を飲むのが「普通」と思っている先生に「飲ませてません」というと
即座に「何故」という雰囲気が押し寄せてくる。
これが「普通」の怖いところ。
そこで、「親の勘です」とでも言えたらいいんだけど、これまた先生が「??」
となるのが見え見えなので、どこかで仕入れた
「抗ウイルス剤がこんなに使われているのは日本だけで、アメリカなどでは
『その副作用と効果を天秤にかけて、必要と思われる子どもにだけ使うように』
と注意がなされている薬なんですよ。」と答えておいた。
するとこれまた「欧米諸国のやっていることは、『普通』そんなにおかしくは無いはず」
という「普通」派の方には(これがアジアだとか言ったら、すぐに疑うクセにね)
とても有効だったようで、「お母さん良く知ってらっしゃいますね」と感心されたりして。

あくまで、断っておくが、私は「アメリカ医療信仰派」ではございません。
こういう情報を、「普通」社会と折り合いをつけていくための道具としているだけ。
でも、このやり方、相手も傷つけないし、とっても有効。

ちょっと話がそれたが、
様々な経験も、色んな知識もその「直観」の精度を高めるために上手に使う。
「心=体」という偉大なものに、「頭」は謙虚について行き、見捨てられないように
良い仕事をしなくちゃね。
そう思えば、「情報にふりまわされる」ということにはならないと思う。
「頭」と「心=体」は仲良くできるのが、一番いい状態であるにちがいないし。

興味ある方は、是非ご一読を。
(私と著者とは何の関係もございません)










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最終更新日  2010年12月29日 00時40分32秒
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動物的であること  
森の声  さん
>そういうわけで、私の場合、今のところ子育てに関してはかなり動物的?ともいえる

子育ては本来動物としての仕事ですからね。

>「『普通がいい』という病」

読んでみます。 (2010年12月29日 05時17分28秒)

Re:動物的であること(12/28)  
おうじょ  さん
>森の声さん
先生のブログこそ、沢山の人に読んでもらいたいです。
いつも読ませていただきながら、沢山の気づきをもらって
います。

(2010年12月29日 15時16分36秒)

普通とは。。。  
まさちゃん さん
このブログを読んで難しい話や。普通がいいという病の本を本屋で探し、難しそうや。賢い人って違うな~とか思いました。でも頭から離れなくて自分のこと振り返ってみたら『普通』って大嫌いだった私。普通じゃないこと。人とは違う事。それがかっこいいと思ってました。(今も思ってるかも!?)
でもこどもを産んだ時に初めてこどもを何人も普通に産んでる人ってすごいな~~と気がつきました。
そんなことを思い考えた結果。。頭を使うって本能とか直感を鈍らせてるって事なんやね。
心=体をもっともっと意識したいな~
そして動物的に子育てしたい!!
でも折り合いつけれるぐらいの知識も必要とは。
まだまだな私です。
どうも冬は思考がマイナスでいかんね~~~
次回会えるのを楽しみにしてます☆

(2011年01月15日 17時53分21秒)

Re:普通とは。。。(12/28)  
おうじょ  さん
>まさちゃんさん
>このブログを読んで難しい話や。普通がいいという病の本
>を本屋で探し、難しそうや。賢い人って違うな~とか思い
>ました。でも頭から離れなくて自分のこと振り返ってみた
>ら『普通』って大嫌いだった私。普通じゃないこと。人と
>は違う事。それがかっこいいと思ってました。(今も思っ
>てるかも!?)

「普通」が嫌い、その感覚こそが心=体の判断なんよね。
それに従って、正解だと思うよ。

本は確かに難しいと思うんだけど、私たちの日常的な
思考は結構簡単に変えられるということが言いたいんだと
思うよ。
まあ、私の場合「普通」では納得いかないことが
周りに多かったので、なんだか色々と面倒くさいことを
考えるクセがついたの。
それが、この本には面白いくらい上手に解説されててね。
結構すっきりしました。




(2011年01月16日 23時43分12秒)

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