あま野球日記@大学野球

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2008.11.05
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カテゴリ: 大学野球

今季の東京六大学リーグ、 斎藤佑樹 (2年、早稲田実)に続き
注目した投手の2人目は法政大・ 加賀美希昇 (2年、桐蔭学園高)。


≪今季通算の成績≫ 投手十傑(防御率)では第3位。
9試合、3勝2敗、67回1/3、被安打52、与四死球22、奪三振78、
自責点9、防御率1.20。


この加賀美の特徴は、直球が速いのに制球力も高いこと。


MAX150km台の直球をフツーに投げることが最大の武器。
相手打者をその直球で空振りに仕留めることができる。
また、70イニング弱を投げているにもかかわらず、
与四死球「22」という数字は、高い制球力を如実に物語っている。


これまでの法政大の歴史から見ると、伝統的に飄々としたポーカー
フェイス型の投手が多かったように思う。だが、 珍しく加賀美は
喜怒哀楽をダイレクトに表すタイプの異なる投手だ。


そんな性格などを含め、次のような印象深い場面を見たことで、
ボクは一気に加賀美の応援団になった。


そのボクにとって印象深いできごとは2つあった。
(1) 法政大vs早稲田大4回戦(10月12日)で延長14回まで
一人で投げ抜いたものの、 ついに1失点を喫して涙を流しながら
ベンチに下がる場面。


(2) そしてもうひとつは、同じ試合で早稲田大の4番・ 原寛信
(2年、桐蔭学園高)に真っ向勝負を挑み続けたその姿だ。
この2人は高校時代のチームメイトだったこともあり、ライバル意識も
強くあったのだろう。加賀美の投球は素晴らしかった。


この試合で、加賀美は原と6回にわたり対戦した。 
特にボクは、その6回目の真っ向勝負が気に入った。


0-0の同点のまま迎えた延長13回表、早稲田大の攻撃。
前の打席で真ん中高めに148kmのボール球にバットを出して
空振り三振を喫した原が6回目打席に立った。


やんちゃ坊主風の、あどけない表情がまだ残る加賀美だが、
この時ばかりは緊張感たっぷりの様子。この時まで190球を
投げていたものの、それでもガンガン直球で押しまくった)


1球目 146kmの直球を投げて原のバットが空を切る
2球目 同じく146kmの直球でファール
3球目 またも投げた直球(142km)に原のバットは空を切り、
三球三振に仕留めたのだ。


原からすれば、直球-直球ときた後の3球目は、外角に外れる
スライダーと読んでいたかもしれない。そんな中で、加賀美は
真っ正直に三球三振を狙いに行って、直球を放り込んだのだ。


空振り三振を喫し、バットをグラウンドに叩きつけて悔しがる原。
一方の加賀美は、その瞬間に後しろを振り向いて大きなガッツ
ポーズをしてみせた。


この場面、今季の実戦を通して得た加賀美の真骨頂だった
のかもしれないウィンク




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Last updated  2008.11.08 00:26:21
コメント(6) | コメントを書く


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Re:加賀美希昇、早大・原寛信との対決は面白かった(11/05)  
加賀美に感動 さん
私も加賀美の大ファンです。その3日前加賀美は早大を1点(暴投・それも2塁から松本にホームインされるという普通では考えられない守備で)に抑えて完投していた。最終回和泉が大石から打ったライトへのあたり、後1Mでサヨナラホームラン・・。しかしそれがライトフライだったからこの試合が生まれたのです。まさに運命的な試合だったと思います。来シーズン、そしてプロでの活躍が今から楽しみです。 (2008.11.06 11:05:25)

Re[1]:加賀美希昇、早大・原寛信との対決は面白かった(11/05)  
加賀美に感動さん
はじめまして。
コメントありがとうございます!
来シーズン、武内や二神を押しのけてエースに
のし上がる可能性が大ですね。そして2年後の
ドラフトも上位指名が十分に期待できる選手です。

ま、いまの大学2年生は斎藤佑樹をはじめ、
チカラのある選手がたくさんいますが。 (2008.11.07 01:13:28)

Re:加賀美希昇、早大・原寛信との対決は面白かった(11/05)  
加賀美に感動さん  さん
突然コメント書かさせて頂いてすいませんでした。でも私も昨年辺りから六大学を見出して、今季急にはまってしまいました。特に加賀美は悲運のヒーローのようで来シーズンは登板する試合は全て応援に行こうかと思っています。
ところで、このブログをいつも楽しみにしていますし、すごく参考にさせて頂いています。
それで、私が疑問に思った事をちょっと書かさせて頂きます。もしかすると過去のブログにも有ったかと思いますが、早稲田のバッター(特に1番から3番まで)の数字というのは評価できるものなのでしょうか?
というのも、早稲田のバッターは早稲田のピッチャーとの公式戦での対戦は有りません。数字にはそれが加味されてないですね。当然と言えば当然ですが。従って本当に一流のピッチャー(斉藤や大石)を打っての数字ではないと思ってます。
特に3人ともプロに行くわけなので。
よろしくお願いします。 (2008.11.07 08:02:40)

Re:加賀美希昇、早大・原寛信との対決は面白かった(11/05)  
bluestar1719  さん
>ボクは一気に加賀美の応援団になった。
ワタシもで~す!ワタシもあれを見て応援しよう
と決めました★

↑上の方も書いておられるんですが、

>早稲田のバッターは早稲田のピッチャーと
>の公式戦での対戦は有りません。
>数字にはそれが加味されてないですね。

これはよく言われますよね。早大の野手は
自分のとこの投手とあたらないから大学時代の
成績は差し引いて評価したほうがいいと。
(わがスワの青木、田中、武内も同じチームの先輩
の和田君と対戦がなかったわけですけれど。
プロ入って1年目揃ってほぼ2軍。その見方は
あながち間違ってないのかな・・) (2008.11.07 11:45:45)

Re[1]:加賀美希昇、早大・原寛信との対決は面白かった(11/05)  
bluestar1719さん
>>ボクは一気に加賀美の応援団になった。
>ワタシもで~す!ワタシもあれを見て応援しよう
>と決めました★

>↑上の方も書いておられるんですが、

>>早稲田のバッターは早稲田のピッチャーと
>>の公式戦での対戦は有りません。
>>数字にはそれが加味されてないですね。

>これはよく言われますよね。早大の野手は
>自分のとこの投手とあたらないから大学時代の
>成績は差し引いて評価したほうがいいと。
>(わがスワの青木、田中、武内も同じチームの先輩
>の和田君と対戦がなかったわけですけれど。
>プロ入って1年目揃ってほぼ2軍。その見方は
>あながち間違ってないのかな・・)
-----
そうですね。あながちまちがっていないのかも
しれません。ただこればかりは現実として対戦
があり得ないので、何ともいいようがありませんね。

私は「斎藤が早大打線を抑えられるか?」
という視点で今日のブログを書きました。 (2008.11.08 02:06:52)

Re[1]:加賀美希昇、早大・原寛信との対決は面白かった(11/05)  
加賀美に感動さん さん
>突然コメント書かさせて頂いてすいませんでした。でも私も昨年辺りから六大学を見出して、今季急にはまってしまいました。特に加賀美は悲運のヒーローのようで来シーズンは登板する試合は全て応援に行こうかと思っています。
>ところで、このブログをいつも楽しみにしていますし、すごく参考にさせて頂いています。
>それで、私が疑問に思った事をちょっと書かさせて頂きます。もしかすると過去のブログにも有ったかと思いますが、早稲田のバッター(特に1番から3番まで)の数字というのは評価できるものなのでしょうか?
>というのも、早稲田のバッターは早稲田のピッチャーとの公式戦での対戦は有りません。数字にはそれが加味されてないですね。当然と言えば当然ですが。従って本当に一流のピッチャー(斉藤や大石)を打っての数字ではないと思ってます。
>特に3人ともプロに行くわけなので。
>よろしくお願いします。
-----
いつも読んでいただき、ありがとうございます!
とても難しい質問で、私がそれに答える立場に
あるわけがないのですが、松本は打てると思い
ます。根拠はありません(勘です)

上本も調子がいい時ならジャストミートできる
かもしれません。これも根拠はないです。

ま、そのへんを含めて、今日の日記を書きました。
(2008.11.08 02:11:50)

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