夏の甲子園、決勝・中京大中京高(愛知)vs日本文理高(新潟)戦は、いま
録画を見始めたところなので明日書きます。
8月14日のこのブログで、ボクはこんなことを書いた。
背筋を痛めた 菊池雄星
(長崎日大高戦、8月12日)に対して、
「もう甲子園で投げられなくなったなら、 「『泣くな菊池、甲子園の花』という
言葉を贈ろうと思った」
と。
(もう負けてしまったので、今回はそのままタイトルを使いました)
こんな安直なパロディが、その後現実のものになってしまい、ボクはバカなこと
を書いてしまったと、いまになって後悔している。準決勝(23日、対中京大中京
高戦)で見せた彼の姿は、それほどに痛々しかった。
ブルペンで投球練習をしている時もほんのキャッチボール程度。思い切り腕を
振ることさえできない状態だったが、試合展開は菊池に休養を与えるほど生温
くはなかった。
準決勝で突然マウンドに上がらざる得なかった場面と、彼が投げた11球をもう
一度振り返ってみた。
(2009年8月23日、準決勝第2試合)
花巻 000 000 100 = 1
中京 100 5
1
2 11X =11
(花)吉田-猿川-菊池雄-猿川、(中)堂林-伊藤
花巻東の先発は2年生の 吉田陵
。序盤こそ緊張のせいか制球が定まらない
投球だったが、次第に落ち着きを取り戻す。3回裏はカーブやスライダーがキレて
1イニングに3三振を奪うなど、当面吉田ひとりで試合を作ることも大丈夫だ!
そう思った矢先の4回表、中京高の5番・ 磯村嘉孝
(2年)に本塁打を浴びて吉田
の調子が狂ってしまった。後続の打者にも3本の安打と1つの死球を与え、スコア
1-3に差が開き、なおも二死満塁のピンチを迎える。
ブルペンで投球練習をしていた菊池は盛んにベンチに 「投げさせてください」
と
言うように、盛んにベンチを見つめる。ベンチも腹を決めたように菊池をマウンド
に送り出した。
「菊池雄星の11球」。
■打者は3番・ 河合完治
(3年)。
1球目 ボール
2球目 外角の球を巧くおっつけて、レフト左をライナーで抜ける適時三塁打
(走者が一掃し、スコアは1-6に)
■4番・ 堂林翔太
(3年)。
3球目 一塁ゴロでチェンジ。
■(5回裏)5番・ 磯村嘉孝
(2年)
4球目 ボール
5球目 ストライク
6球目 ファール
7球目 ファール
8球目 ファール
9球目 空振りで三振
■6番・ 伊藤隆比古
(3年)
10球目 ボール
11球目 左中間へのソロ本塁打(スコアは1-7に)
※「菊池雄星の11球」については、後日もう少し詳しく書きます。
この11球で、菊池雄星の最後の甲子園は終わった。
大会期間中、チームメイトたちは口々(くちぐち)に、皆こう言った。
「雄星だけのチームではない!」
センバツ、そして今大会を見ていて、ボクもそう思った。
「雄星 だけ
のチームではない」
でも、
「雄星 も
いるから、機動力溢れる素晴らしいチームが完成したのだ・・・」
今更ながら、そう感じている。
◇ 花巻東高
の関連記事「あま野球日記」バックナンバーより。
「花巻東、敵愾心が引寄せた決勝進出」
(2009.4.1) →
こちら
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「感動運んだ花巻東・佐藤涼平」
(2009.8.21) →
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