あま野球日記@大学野球

あま野球日記@大学野球

2009.10.26
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カテゴリ: 大学野球

ドラフト会議まであと3日。第3回目の今日は法政大・ 武内久士 (徳島城東高)
のこと。


■もし 「東京六大学で一番好きな投手はだれ?」 と聞かれたら、ボクは迷わず
武内久士 の名を挙げる。彼が(当たり前のように)投げる150km超の速球は
魅力的で、無限の可能性を感じさせる投手だから。

ただその一方で、本格派投手にありがちな「制球難」は、この武内も例外ではない。
マウンドで奮闘する武内を観ていると、「いつ崩れるか、いつ崩れるか?」とハラハラ
ドキドキの、まさにスリル満点のひと時を味わうハメになる。武内好きのファンには
堪らない時間だけど、プロに行ってもそれでいいわけがない。

最近は制球を意識するあまり、彼の持ち味である速球をあまり見かけることがない。
150km超の速球あってこその武内だから、プロでは速球に磨きをかけてくれる
投手コーチがいる球団に入ってほしい。ただボクはそれを願うばかりだ。そして
「未完の大器」という称号から、早く「未完」を消し去ってほしいのだ。


■ドラフトに関して、デイリースポーツ(2009.9.27)から。 

広島の 苑田 スカウト部長、 川端 編成部長、 白武佳久 スカウトら4人が26日、神宮
球場を訪れ、東京六大学リーグ戦を視察。今秋のドラフトで上位指名候補の法大・
武内久士 投手(4年)、 二神一人 投手(4年)に熱視線を送った。この日の慶大戦では
武内が5番手で登板。1回を3者凡退に抑えた。苑田スカウト部長は「二神は伸びの
あるボールを投げるし、 武内は抑えとしても魅力 」と話し、今後も密着マークを続ける。

(以上、デイリースポーツ)

※川端もいまや編成部長かぁ~ぽっ  (なんて、感激している場合ではないが)


■そしてこれまでの実績を紹介したい。ただ、肩を痛めて今春のリーグ戦は登板が
なかったため、ブレークした3年生時(2008年)と今季の成績(10月25日現在)を。

(1.昨年春季・成績)
5試合、0勝0敗、9回1/3、被安打8、与四死球3、奪三振12、自責点1、
防御率0.96。
「あま野球日記」が注目する指標(被安打率・与四死球率・奪三振率は次のとおり。
被安打率 7.74、与四死球率 2.90、奪三振率 11.61。

奪三振率の11.61は傑出した数字だ。

(2.昨年秋季・成績)
5試合、1勝1敗、11回2/3、被安打6、与四死球7、奪三振13、自責点4、
防御率3.09。
そして被安打率 4.62、与四死球率 5.38、奪三振率 10.00。 

(3.今季・成績)
6試合、0勝0敗、8回2/3、被安打3、与四死球2、奪三振6、自責点0、
防御率0.00。
そして被安打率 3.10、与四死球率 2.07、奪三振率 6.21。


注目したいのは、昨年秋と比較して今季の与四死球率と奪三振率が減少していること。
この数字は「制球」を意識した結果、「(本来の持ち味である)速球」を控えたという
理由に他ならない。事実、今季の武内の速球は140kmそこそこ。小さくまとまって
ほしくないなぁ、そうボクは思っているのだが。


■そして、「あま野球日記」バックナンバーより。

(1)ボクが武内を初めて見たのは、07年4月の春季リーグ戦・対早稲田大戦だった。
小松剛(現・広島、室戸高)を継いで二番手としてマウンドに立ち、150km台の
速球をガンガン投げていた。 →  「法政敗退も大器・武内久士」(2007.4.28)


(2)高校時代からプロのスカウトたちに注目された速球派の投手。またの名を
「未完の大器」とも呼ばれている(らしい)。08年の春季リーグ戦・対明治大戦では
先発で登場。制球を意識してか直球が以前より遅く見えたけど、それでも常時150
km弱は出ていた。この投手のいいところはヘタな小細工をしないこと。いずれドラフ
トで指名されるんだろうけど、小さくまとまってほしくない投手だとボクは思った。
 「明治、法政と引分けV持越し」(2008.5.26)


(3)「大学入学後は少しでも速い球を投げようと力んでいた」ことから制球に苦しんだが、
「テークバックのときリラックスするよう心がけた」ところ、先の春季リーグは荒れ球が
落ち着いた。そう語る武内の言葉を継ぐように、世界大学野球選手権に出場する
日本代表の監督・河原井正雄氏は言った。「不安材料がひとつ消えた。武内はストッ
パーを任せたい」 →  「武内久士と村松伸哉に幸運を!」(2008.7.2)


(4)世界大学野球選手権、予選リーグの対米国戦で先発したのが武内だった。
でも結果は散々、2回4失点で敗戦投手となった。試合後、河原井正雄監督がコメント
した。「でもなぁ、武内がもう少しやってくれると思ったのに」。
→  「世界大学野球、日本が敗退!」(2008.7.24)


(5)武内。球はめちゃめちゃ早いが制球に難がある武内。この夏、テイクバックの際に
手の力を抜くことで、それを克服したという話を聞いたことがある。それを実証するか
のように、初回から見事な投球を披露する。1番・五十嵐大典(3年、新潟明訓高)
から5番・田中宗一郎(2年・佐賀西高)まで5者連続三振を奪ったのだ。この時の
直球の最速は152km。連続三振を奪う姿は、まさに怪物のよう。この時、ボクは
武内が江川卓氏に見えた! →  「武内久士が江川に見えたぞ」(2008.9.23)


(6)NPBは、来年セ・パ両リーグ分立60周年を迎える。その記念事業として、12球団
がそれぞれ26の大学野球連盟と対戦するらしい。時期は7月、球宴期間中に行わ
れる予定だ。対戦カードもすでにいくつか決まっており、東京六大学連盟は同じ神宮
に本拠を置くヤクルトと対戦する。ぜひ武内も代表選手としてマウンドに立って欲しい
投手の一人なのだ。 →  「来夏、斎藤佑樹がプロ相手に投げる」(2008.12.24)


(7)法政大・武内久士(新4年、徳島城東高)を狙うのは阪神らしい。間違いなく
プロが注目するとは思っていたけど、直球主体で勝負を挑む「本格右腕」には難点
もあり、プロがどう評価しているのか、ボクはぜひ知りたいことだった。
→  「阪神が注目する武内久士」(2009.1.9)



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Last updated  2009.10.27 18:26:22
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