(「野球と其害毒」東京朝日新聞より)
■1911年(明治44年)8月29日から連載を開始した「野球と其害毒」。その第3回目(8月31日)は「福原専門学務局長談」(※たぶん文部省の人)。見出しは「疑問又疑問」、そして福原氏いわく、
(近頃の大学野球は)入場料も取るようだが、正式に願を出して鑑札を受けているのだが、その入場料がいかほどあってどこへ使ったんだか詳しく聞いてみたいと思っている。
慶應早稲田が今回渡米したについても金はどこから出て、先方でもいかなる大学、いかなる商売人と試合して金を取ったのか聞いてみておきたい、彼らは米国の諸大学と戦ったというけれど、米国の大学には非常に下らぬ大学もあるし、エール、ハーバードのごとき一流大学とは戦っておらぬようだ。
ある種の野球が次第に興業化してきたことは認める、選手が卒業後いかがなっているかも詳しく聞いてみたいと思う云々。
この記事は、第1回同様、東京朝日新聞の6面に掲載された。
◇関連記事 「1911年、「野球害毒論」論争勃発」
■そして全8段から構成される割り付けの中、下の段(6段目~8段目)が広告のスペースになっていた。ここにも目を引く広告が並んでいた。例えば、
鏡は一番の相談相手
御婦人が鏡に向った時
自分の血色が悪いと感じたら
何を措いても先ず
中将湯(ちうじゃうたう=ちゅうじょうとう)を召せ
血色の悪いは
身体に故障ある
唯一の証拠です
本舗 津村順天堂
そしてもうひとつ。
明治大学 大学予科 高等予備校
来る九月一日より入学を許す
明治大の広告にある「来る九月一日より入学を許す」とは、入学したければ9月1日に来なさい、無試験で入学を許すという意味なんだろうか?
【東京六大学2025秋】小早川毅彦氏の始球… 2025.09.28
【東京六大学2025秋】開幕カード。慶應、7… 2025.09.14
【東京六大学2025春】東京大学vs.横浜高校… 2025.03.08
PR
Keyword Search
Calendar
Comments