リーグ史上6人目となる通算30勝、300奪三振も達成し、いよいよドラフトを迎えことになった早稲田大・ 斎藤佑樹
(4年、早稲田実)。ただ順風満帆に見えた大学4年間も、詳細なデータを見ると不安な材料がある。
下記表は、斎藤の大学4年間のシーズン別成績を「あま野球日記」がまとめたもの。そしてこの表中、ボクが注目したいのは「 防御率
」。1年、2年の時は 1.65
、 0.78
、 1.75
、 0.83
と安定した数字を見せていたのに、3年以降はこれが急変。 2.25
、 3.08
と低下し、今春は 1.54
と持ち直したように見えたものの、今季は 3.16
と逆戻りしてしまった。
その原因は「速球へのこだわり」だ。本来が投球術(間)に優れた変化球投手なのに、早いうちからプロを意識し力強さ(=速球)を求めたことで成績の低下を招いてしまった。今季こそ念願の150kmを初めて計測したものの、防御率はボロボロ。速さを求めた代償は大きかった。
アマ球界のエース、必ずしもプロ球界のエースにあらず???
今後、速球派投手を目指すのか、もしくは技巧派に磨きをかけるのか。来年、斎藤がプロでどんなタイプの投手になっているのか、残念ながらボクにはまるで想像がつかないのだ。
| 年・季 | 試合 | 勝 | 敗 | 自責点 | 防御率 | 被安打率 | 与四死球率 | 奪三振率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
2007年春
|
6 | 4 | 0 | 5 | 1.65 | 4.94 | 2.96 | 9.55 |
|
2007年秋
|
8 | 4 | 2 | 5 | 0.78 | 7.02 | 1.56 | 8.12 |
|
2008年春
|
9 | 3 | 2 | 9 | 1.75 | 6.60 | 2.91 | 6.99 |
|
2008年秋
|
9 | 7 | 1 | 6 | 0.83 | 4.98 | 2.22 | 7.48 |
|
2009年春
|
8 | 4 | 2 | 13 | 2.25 | 6.40 | 2.60 | 10.38 |
|
2009年秋
|
8 | 3 | 2 | 13 | 3.08 | 9.47 | 4.03 | 8.05 |
|
2010年春
|
6 | 2 | 3 | 7 | 1.54 | 5.71 | 2.20 | 6.37 |
|
2010年秋
|
6 | 4 | 2 | 13 | 3.16 | 7.78 | 3.65 | 6.08 |
|
計
|
60 | 31 | 14 | 71 | 1.75 | 6.55 | 2.64 | 7.88 |
※この表は、東京六大学連盟H・Pが公表した数字を基に「あま野球日記」が被安打率・与四死球率・奪三振率を算出した。尚、今季(2010年秋)の数値は10月23日現在。最終週の早慶戦開始前のもの。
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