■1896年当時、それまで一高野球部(現・東京大)は国内で無敵を誇り、「一高時代」と呼ばれるほど栄華を極めていた。そして5月23日、一高の選手たちが夢にまで見た野球の本場・米国人チームとの対戦が実現した。相手チームは横浜在住の米国人たちからなる「横浜アマチュア倶楽部」。米国人たちは日本の野球をナメきっていたものだから、一高が対戦を懇願し始めてから、実現までにおよそ1年の月日を経てのことだった。
(1896年5月23日、横浜・外人居留地運動場)
横浜 400 000 000 = 4
一高 247 25? ? ?X =29
(詳しい経過は?だけど)史上初めて行われた日米野球の結果は、予想外にも一高が大勝利を収めた。以下に、 『日本野球史』(国民新聞運動部編、昭和4年刊)
から一部を引用。
さっそく向ヶ丘にある一高・西寮前では祝勝会が開かれた。
壇上には人が立った。寮総代 守随啓四郎
氏である。
「諸君! 選手諸君!」と云ってハラハラ涙を流した。
「きょうの勝利は唯一高のみの勝ちでない。邦人全体の勝ちである。日本がアメリカを征服したのである!」。
■この一文を読んで、10月22日から始まる東京大と明治大との対戦に思いを馳せた。普通に考えれば、明治は連勝してあっさり優勝を決めてしまうに違いない。でも東京大が先週の法政大戦で見せた戦いぶりを再現できれば、明治から1勝、いや勝ち点を挙げることも夢ではない。
栄華を極めた伝統を糧に勝利を挙げて、選手や関係者たちがハラハラと嬉し涙を流す可能性もあるのではないか。ここで踏ん張って、もう少しだけ東京六大学リーグを混戦に導いてほしい。
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