1-1の同点で迎えた8回裏、一死二塁、カウント1-0の場面。東海大四のエース・大沢志意也が投げた球はスライダーだった。・・・この写真の直後、敦賀気比の 松本哲幣
がフルスイングすると、打球はポールを巻いてレフトスタンドに飛び込んだ。
第87回選抜高校野球大会は1日、阪神甲子園球場で決勝があり、2年ぶり6回目出場の敦賀気比(福井)が、14年ぶり6回目出場の東海大四(北海道)を降し、初優勝を果たした。敦賀気比は春夏を通じて福井県勢初の優勝で、北陸勢としても春夏を通じて初めて甲子園の頂点に立った。北海道勢初の選抜優勝を目指した東海大四はあと一歩及ばなかった。
東海大四 100 000 0 0
0 =1
敦賀気比 100 000 02X =3
■初回に1点ずつ取り合い、その後追加点を奪えないまま迎えた8回表、「流れ」は東海大四のものに見えた。
この回先頭の5番・ソウカンギが二塁打で出塁する。続く6番・塩田元が三塁線に絶妙の送りバントをするが、敦賀の 平沼翔太
投手は捕球後振り向きざまに三塁へ送球した。タイミングは完全にアウト。三塁手は余裕をもって走者の足にタッチをした。が、走者の足が差し出したグラブに当たり、ボールはファールグラウンドに転がった。
決して悪質な走塁ではなかった。が、無死二・三塁の好機を得たことが、逆に東海大四に影を落としたように思える。思いがけないチャンスは、あにはからんや必ずしも得点に結びつくものではない。それはプロアマ問わず、これまでの数々の試合が証明している。
■はたして次打者の7番・大沢志意也がスクイズを敢行するも、相手バッテリーはスクイズを読んで大きく外し空振りを奪われると(写真中)、走者は三本間に挟まれてアウトに。さらにスタンドの興奮が覚めやらぬ間に平沼の投げ込んだ138kmの速球は、内角ギリギリに決まり見逃しの三振(写真下)。まさに平沼の渾身の一球、圧巻だった。続く次打者の猛烈な当たりも一塁手の好守に阻まれて、思いがけぬチャンスは一瞬にして潰えた。
これで「流れ」は完全に敦賀気比に傾いた。その裏、敦賀の先頭4番・平沼が四球で出塁すると、次打者の送りバントで二進後、6番・「満塁男」松本が2点本塁打を放ち、敦賀の優勝が確定した。
■ 「思いがけないチャンスースクイズ失敗ー三振」。
思い出すのは1979年、伝説の「江夏の21球」・・・いやいや、これ以上書くのはやめておこう。何でも近鉄バファローズに結びつけるのは、ボクの悪い癖だ。
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「江夏の21球」 http://plaza.rakuten.co.jp/amayakyuunikki/diary/201305030001/
(写真中)
(写真下)
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