お正月2日目は昨夜泊まった息子と嫁を伴って
横浜の実家にお年賀に参りました。
母は4時半から起きてわくわくそわそわ孫の嫁を待って
腕によりをかけてお料理してくれていたそうです(弟談)
母いわく、「黒豆はまめまめしく一年働けますように」
「花蓮根 見通しが良くなります」
「たたきごぼう 地に根を張って生きましょう」
「栗きんとん 黄金が舞い降りてきますように」
「昆布巻き 学問をよく修めますように」
「数の子 子宝に恵まれ子々孫々まで繁栄しますように」
「田作り 豊作を祈願して」
「海老 ともに腰が曲がるまで。」
「紅白なます 紅白の祝いごと」
「紅白かまぼこ お祝い」
「煮しめ 様々なものが一つの器で調和して、家族円満」
などなど、子供の頃から言い聞かされておりますので
いまもやっぱりこんな根菜、おせちが大好きです。
まるで宝物でも扱うように丁重に盛り付け解説しながら
わが息子たちにも食べさせてくれました。
わたしのおせちも母を倣って、ほぼ同様のものを作ります。
母のほうはお料理の腕はかなり確かです。
娘の私はお料理のアシスタントを常にさせられていました。
ようするに皿洗い、調理器洗いです。
母の料理はまるで男の料理のよう、たまりません。
母は家庭画報ファンなのですが、
ここにでてくるお料理をいくつかおせちに加えて
その年の目玉にしてくれます。
今年は「鴨のローストの蒸し焼き」絶品でした。
梅や
の鴨を使って、じっくりと焼いて余分な脂を取り
漬け汁につけたうえでさらに蒸すのだそうです。
柔らかくて芳醇な鴨のお肉でした。
四万十の天然うなぎの入った茶碗蒸しも好評。
海老のしんじょはみな、うなりました。
イベリコ豚の生ハムや高知の依光の献上ちくわまででてきてワインはどんどん空になり、愉しい今宵は春や春。
最後は母のたてたお抹茶で締めくくり。お菓子はうちから持参した花びら餅でございました。
残念ながら新春の宴はみなお腹に納まり、カメラには納める事ができませんでした。
春の夜の 更けゆくわすれ 我1人 めでていとしき 花びらの餅
太るよ![]()

で、さあ、帰りましょと支度をしてたら
お台所から叫び声。「かつおのたたき、たべて行ってよ~、出すの忘れてた~」とさ。
さすがわたしの母じゃにございまする。やれやれ。
最後までそんな演出が行き届いた?大笑いの新年初顔合わせでした。