2002 THE NUTCRACKER…


11/30より公開された。場所はリンカーンセンター。

この名作について、あらすじを記すのはちょっと勇気がいる。
はじめの場面はクリスマス・イブのパーティーシーンから。
少女・マーシャ(原作はクララになっている)はゴッドファーザーで
ある人形使いの叔父さんから「くるみ割り人形」をプレゼントされる。

彼女はそれがとても気に入り、大事にしていたのにいたずらっ子の
弟・フィリッツから奪われそして無惨にも壊されてしまう。

そしてこのあと繰り広げられる夢のような饗宴はずべてが
マ-シャの見ている「夢」なのであった・・・。

この『THE NUTCRACKER』、は当バレエ団のウィンター・ホリデー
の恒例いわば目玉である。
この作品のためにオーディションを受けにやって来る子役たちは
ニューヨークだけに留まらず、このために住まいを移って来る
家族もいる位だ。

今年も主役の少年・フィリッツには日本人のA君、そして
王子さまとして彼のお兄さんのS君が選ばれ、それぞれの
個性でみごとに”はまる”演技を魅せてくれた!!!

また、実質的な主役としての”金平糖の妖精”にはDarci Kistlerが
隙のない、余裕たっぷりの演技と華麗な踊りを披露した。
彼女は、1982年からここのプリンシパルとして活躍している。

このニューヨーク・シティー・バレエ(NYCB)に入団するため
のオーディションも実施されている。
毎年6月の中頃には、各地区での公開オーディションも行われている。
このA君とS君の兄弟は、お母さんより幼い時から指導を受けて
来ている筋金入りである。
2人ともまだ日本の小学生の年齢で、平日は学校が終わってから
毎日、NYCBにレッスンを受けに通っているとのこと。
今の日本人にはあまり見られない”古風”な雰囲気と、アメリカ生まれの
堂々とした身のこなしがうまくブレンドされたとても礼儀正しい
男の子たちだ。
そう、実は彼等は娘のバレエ友達で、そのお母様は娘の先生なのである。
ちょっとしたご縁で、まだクラスがオープンにされていない頃からの
おつき合いである。かれこれ4年間、丁寧なご指導を受けている。
この先生を求めて、アメリカ各地からや日本からもレッスンを受けに
来る子供(とその母親)までいるから驚きである。

私もかつて「くるみ割り人形」の舞台を務めたことがある。
日本の地方の小さなバレエ団であるが。
娘は7才にして、この『THE NUTCRACKER』を目標にしている。
いわば、本物への挑戦である。
これには私も微力ながら応援しなくてはならない。


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