狩猟・釣り・千太郎の部屋

狩猟・釣り・千太郎の部屋

2005.06.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
一昨日予定していた猟仲間との飲み会が、昨夜に変更になった。

ミーティング会場は、毎回、猟仲間の弟さんが経営する錦糸町の某居酒屋で開催すると決めている。
昨夜の酒の肴は、仲間の一人が栃木で釣ってきた「鮎の塩焼き」と、房総半島の獲りたての「アカイカ」、そして前日に居酒屋の主人が富津沖で釣ってきた「マゴチ」と「黒鯛」のお造りと贅沢三昧(?)であった。
酒も毎回持ち込み可ということで、今回は沖縄の友人が贈ってくれた「泡盛」と「ハブ酒」を僕が持参し、ミーティングのメインドリンクとなった。
「泡盛」はレモンを絞ったり、トマトジュースで割るとクセがなく美味しく飲めるが、どうもハブ酒になるとグラスに注いだ酒の減るペースが遅くなる。
別に生臭いわけでもなく、口に入れてもアルコールの味しかしないのだが、ビンの底でトグロを巻いている「ハブちゃん」の姿を見ると、喉の通りが悪くなるようだ。仲間の一人が「こんな恐ろしい顔したヘビが本州にはいなくてよかった・・こんなヘビがいたら、怖くて山なんか入れないよ」とボソリと言う。
20年以上前に、友達に誘われ、戦争で亡くなった兵士や民間人の遺骨収集のボランティアに参加したことがあった。
場所は、沖縄本島南部一帯のジャングルにある防空壕や洞穴である。

そんな遺骨収集の際、毎朝開かれる朝礼で必ず注意されたのが「ハブには気を付けろ」であった。
世界最強の毒蛇は「キングコブラ」だそうだが、キングコブラは鎌首を持ち上げ、首を振って届く場所しか危険はでない。しかし、ハブは危険を察知するとトグロを巻いて、まるで巻かれたバネが一挙に伸びるようにすごいスピードで攻撃を仕掛けてくるから攻撃の範囲も広く、その射程距離に入るとほぼ100パーセントの確率で咬まれてしまう。だからとにかく厚手の服を着て肌を露出しないようにと、くどいくらい注意された。
遺骨収集は、1チーム、5人1組で編成され、必ずハブの捕獲器(棒の先に輪になったワイヤーが付いるモノ)を持った地元のヘビ獲り職人が1人同行した。
戦争中、ジャングル内入っても、地元の民間人はハブの習性をよく知っていたから
咬まれるということは少なかったようだが、内地から徴収された日本兵や米軍の兵士はハブの犠牲になったものも多かったようだ。今でこそ、ハブに咬まれてもすぐにワクチンを注射すれば事無きを得るが、戦争末期なんかワクチンなんて無かっただろうから(たとえあってもごく僅か・・・)、咬まれた人は苦しみながら死んでいったのだろう・・・
一昨年、カジキのトローリングフィッシングをやろうと沖縄の久米島へ行ったときも、空港から乗ったタクシーの運ちゃんが「数日前に内地から来た観光客が、雑木林に入ったらハブに咬まれ大騒ぎになったよ。すぐに病院へ運ばれてワクチン打ったから助かったけど、注意して下さいね」と教えてくれた。
ハブ酒を注ぎながらそんな話しを仲間に聞かせたら、ますますハブ酒の減り方が遅くなった・・・・(笑)
ハブ恐ろしや~!マムシのほうがまだ可愛いかなあ~






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最終更新日  2005.06.27 20:45:38
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