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2007.03.18
カテゴリ： 小説
朱雀を使いこなす・・・か。一体どうすればいいんだろうな？そもそも俺にそんなことできるのかね？
力のある術者達が集まっても扱うことのできなかった代物を
・・・できないのだとしたら、なんで不死者に対して朱雀が力を発揮したんだろうな？
その他にも、麗奈の態度がちょっとおかしいし、10年前の俺に何が起きたのかも分からないし・・・
鳥たちはいいよなぁ。悩みもなさそうだし、自由に空も飛べるし
あぁ・・・今日も空が青い・・・
「・・・というわけだ。翔、聞いてるのか？」
話が見えない？説明しようか
俺は今まで窓の外を眺めながら、物思いに耽っていた
つまり、今は授業中というわけだ
教師の話？もちろん、何も聞いてないさ
「それじゃ、これを説明してみろ」
何々・・・神々との意思の疎通・共鳴・・・？
ん、今校庭に子供が居たような・・・気のせいか
「先生の考えていることの方が難解。以上」
笑いが起こった
「翔、たまには一緒に食べない？」
現在時刻12：25、昼飯時だ
「あぁ、いいけど」
麗奈に誘われ、特に何かあるわけでも無い為、受諾した
と、いきなり腕を引っ張られる
「お、おい、俺は弁当じゃ・・・待て！引っ張るなよ！」
幼馴染なんだから俺が学食だって事ぐらい・・・
そんな事を考えている間にも、俺はどんどん屋上に引っ張られていった
「はい、これ」
「・・・多く作りすぎちゃったから」
そういうことか
「サンキュ」
受け取り、蓋を開けてみる
彩りもなかなか良くて、結構美味しそうだな
取り合えず玉子焼きを一口・・・うん、美味い
「どう？」
「美味しいな、これ」
「そう、よかった」
麗奈は、安堵した様な表情だった
屋上は結構風も気持ちいいし、たまにはこういうのもいいな
青い空を見ていると、危機が迫っているだなんて、嘘のように思えてくる
こんな時間がずっと続けばいいのにな・・・
「そういえば、授業中上の空だったけど、何かあったの？」
「いや・・・別に」
相変わらず鋭いな・・・
「あんまり無理しないでよ？」
「あぁ」
こういうところは優しいんだが・・・な
「はぁ～風が気持ちいい」
風に麗奈の髪がなびく
考えてみれば、麗奈とは長い付き合いだが、話してると不思議と心が落ち着くな
一緒に居る時間も心地良いし
それに、こうして見てると、結構可愛いし・・・
ん？俺は今何を考えてた？なんか恥ずかしいことだったような・・・
「・・・どうしたの？こっち見つめちゃって」
「い、いや、別に」
いつの間にか見つめていたようだ・・・
今までこんなこと無かったんだが・・・
「もしかして、見惚れてたりとか？」
「さぁな」
『惚れてる』その言葉を聴いた瞬間、心臓が軽く跳ねた
心の奥にモヤがかかったような感情に囚われる
・・・なんだったんだろうな
「ん・・・？」
ふと、視界に子供が映る
・・・子供？なんでこんなところに？
その時、ドクン、と朱雀が脈を打つ。まるで何かを警告しているかのように
その意味を考えている暇も無かった。足は、逃げるように駆け出した子供を追いかけ、走り出していた
『ついて行かなければならない』そんな感じがした
「何だってんだ、いったい」
力のある術者達が集まっても扱うことのできなかった代物を
・・・できないのだとしたら、なんで不死者に対して朱雀が力を発揮したんだろうな？
その他にも、麗奈の態度がちょっとおかしいし、10年前の俺に何が起きたのかも分からないし・・・
鳥たちはいいよなぁ。悩みもなさそうだし、自由に空も飛べるし
あぁ・・・今日も空が青い・・・
「・・・というわけだ。翔、聞いてるのか？」
話が見えない？説明しようか
俺は今まで窓の外を眺めながら、物思いに耽っていた
つまり、今は授業中というわけだ
教師の話？もちろん、何も聞いてないさ
「それじゃ、これを説明してみろ」
何々・・・神々との意思の疎通・共鳴・・・？
ん、今校庭に子供が居たような・・・気のせいか
「先生の考えていることの方が難解。以上」
笑いが起こった
「翔、たまには一緒に食べない？」
現在時刻12：25、昼飯時だ
「あぁ、いいけど」
麗奈に誘われ、特に何かあるわけでも無い為、受諾した
と、いきなり腕を引っ張られる
「お、おい、俺は弁当じゃ・・・待て！引っ張るなよ！」
幼馴染なんだから俺が学食だって事ぐらい・・・
そんな事を考えている間にも、俺はどんどん屋上に引っ張られていった
「はい、これ」
「・・・多く作りすぎちゃったから」
そういうことか
「サンキュ」
受け取り、蓋を開けてみる
彩りもなかなか良くて、結構美味しそうだな
取り合えず玉子焼きを一口・・・うん、美味い
「どう？」
「美味しいな、これ」
「そう、よかった」
麗奈は、安堵した様な表情だった
屋上は結構風も気持ちいいし、たまにはこういうのもいいな
青い空を見ていると、危機が迫っているだなんて、嘘のように思えてくる
こんな時間がずっと続けばいいのにな・・・
「そういえば、授業中上の空だったけど、何かあったの？」
「いや・・・別に」
相変わらず鋭いな・・・
「あんまり無理しないでよ？」
「あぁ」
こういうところは優しいんだが・・・な
「はぁ～風が気持ちいい」
風に麗奈の髪がなびく
考えてみれば、麗奈とは長い付き合いだが、話してると不思議と心が落ち着くな
一緒に居る時間も心地良いし
それに、こうして見てると、結構可愛いし・・・
ん？俺は今何を考えてた？なんか恥ずかしいことだったような・・・
「・・・どうしたの？こっち見つめちゃって」
「い、いや、別に」
いつの間にか見つめていたようだ・・・
今までこんなこと無かったんだが・・・
「もしかして、見惚れてたりとか？」
「さぁな」
『惚れてる』その言葉を聴いた瞬間、心臓が軽く跳ねた
心の奥にモヤがかかったような感情に囚われる
・・・なんだったんだろうな
「ん・・・？」
ふと、視界に子供が映る
・・・子供？なんでこんなところに？
その時、ドクン、と朱雀が脈を打つ。まるで何かを警告しているかのように
その意味を考えている暇も無かった。足は、逃げるように駆け出した子供を追いかけ、走り出していた
『ついて行かなければならない』そんな感じがした
「何だってんだ、いったい」
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