第16話・海ちゃん、本領発揮!


 さてさて、今回は昨年末のラビ宅(通称・兎小屋)での鍋の模様を数話に渡る長編でお贈りします!
 個性の強いメンバーーが集まる鍋パーティは一体どこへ行くのか!?では、本編のスタートです!

 年の瀬も迫った12月は20日を過ぎたある日、大学の近くにある某スーパーへとみっつはやって来た。
 この日、すでに恒例になりつつある鍋パーティーを兎小屋で行うので、まずは買出しを兼ねてマックスバリューへと集合する予定だったのだ。この日の参加人者はラビ、海ちゃん、みっつ、ひめ、玉ちゃんの5人であった。  ラビと玉ちゃんは、集中講義のために遅れて来るらしく、みっつは先に海ちゃんとひめと合流し、3人で買出しをする予定であった。待ち合わせ場所に到着した時には既に海ちゃん達が来ていた。
 みっつ「よ~、海ちゃん。ひめも。待たせちゃったかな?」
 ひめ 「こっちも、今来たとこだよ。」
 海ちゃん 「では、買出しへと行きますか~。エヘヘヘヘ」
 という具合に合流した3人は、店内へと入って行くのだった。そして、この局面で、毎回の買出しで恒例になっている海ちゃんの妥協の無い[まるで主婦のような買い物]が今回も見事に炸裂するのであった・・・。
 海ちゃん 「みっつ君、このお肉はどうですか~?こっちにしますか?あ、野菜は・・・。今日は、このキムチ鍋の素でキムチ鍋でどうですかね?知り合いから、美味しいと聞いていたんですよ~。あと、飲み物は・・・。エヘヘヘヘ」
 みっつ 「う、海ちゃん・・・。ほんと、生き生きしてるね~!」
 ひめ 「ね~、相変わらず主婦でしょ~。」
 海ちゃんを先頭に買い物をしていた3人だったが、
 ラビ 「よう。遅れて悪いな~。」
 と言いながらラビと玉ちゃんが現れた。これで、全員集合である。そして、買出しの最後は各自が思い思いの酒をセレクトして終了となった。材料は足りなくなると困るので少し多めに買い、合計で6000円位のお買い上げになった。
 海ちゃん 「う~ん。なんとか、5000円以内に収めたかったんですけどね~。仕方ないですね~。エヘヘヘヘ」
 流石は、生粋の主婦である。言う事が違う!
 それから、5人は一路、兎小屋へと向かったのであるが、季節が真冬という事で道路が凍っていて、かなり歩くのに苦労した。そうこうしてる内に、兎小屋に到着した。
 とりあえず、買ってきた食材を一通り机に出してから、鍋の用意に取り掛かったのだが、ここでもやはりというか当然に主婦であり鍋奉行の海ちゃんが率先して鍋の仕込みを始めたのであった。
 海ちゃん 「まずは野菜を切りますね~。エヘヘヘヘ」
 ラビ 「台所にある物はなんでも使っていいからな、海ちゃん。腹減ったから、早く用意してくれよ~!」
 みっつ 「おいおい!お前が家主なんだから、率先して用意しろや~!」
 ラビ 「え~、めんどくさいよ~。それに台所から一番近い席に座る海ちゃんが悪いんだよ~!」
 意図的なのか、毎回、海ちゃんは台所前の[逆・特等席]に座ってしまうのであった。しかも、海ちゃんは面倒見が良いので、毎回律儀に準備をしてしまうのであった・・・。
 3人が騒いでるのをひめは冷めた目で見つめつつ、お決まりの
 ひめ 「また、3馬鹿が始まったよ~!」
 と、毒付いていた。こ、こわひ!一方、ひめとは対象的に玉ちゃんは相変わらずの奥ゆかしさで困ったような顔をしていた。ほんと、かわいい!
 さて、鍋である。毎回、この鍋パーティーでは買ってきた食材を次々に入れるので、今回も例に漏れず野菜とか肉とかを適当に鍋に入れて、みんなで食べ始めたのだった。

 さてさて、次回から遂に鍋が開始!その席で明かされるラビの恐るべき習性とは、一体!?次回、第17話「ラビット、唄を聞かせて」です。お楽しみに~!

※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです。
           [総監督・原作・監修] 海ちゃん
           [脚本・シリーズ構成] みっつ


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